(つづき)
「多の津」。
久原の「久」と山田の「山」で「久山」のように、多々良の「多」と津屋の「津」で多の津…という訳ではなく、多の津は古い地名のようです。
「堅粕」の記事で、
“「A」という系統はバス停「あ」とバス停「う」の間にバス停「い」に停車するのに対して、「B」という系統は「あ」と「う」の間にどこにも停車しない(「あ」と「う」の間にバス停自体が一つもない)というケースは、その案内が意外に難しい。
「堅粕を通らない」からといって、バスの行先表示に「堅粕通過」などと表示すると、「堅粕」という文字だけを見て、逆に「堅粕に行くんだ」と思われてしまう可能性が高く、下手に表示できないというジレンマがありそうな気がする。
「あ」と「う」の間に、「い」に対応して「い´」というバス停があるのであれば、一気に問題は解決するのだが、そのためだけにバス停を設置するのも本末転倒である”
と書きましたが、まさにその「い´」に相当するのがここ「多の津」。
現在の「77番」と「78番」の違いは、浜田~多々良間が“多の津経由か流通センター経由か”という違いだが、かつて(といってもずいぶん前ですが)はたしか「多の津」のバス停はなく、“流通センターの中に入るか入らないか”という違いで、経由地に「流通センター」と書いていなければ浜田~多々良間が直通、という感じだったと思います。
ただ、経由地の対比をはっきりさせるためだけに「多の津」が設置された訳ではないと思います。
福岡流通センターの住所が“多の津”なので、対比をはっきりさせる目的なら、もっと違う名前を付ける手もあったと思うので。
ただし、運行時間帯に偏り。
都心方面のバス停に郊外行きも停まり、郊外方面のバス停に都心行きも停まります。
JR九州バスも停まります。
都心方面(「77番」基準)。
郊外方面(同上)。
福岡市の沿岸部の倉庫街が「那の津」であるのに対し、内陸部の流通業務地区の地名になっている「多の津」。
アイランドシティの物流地区も「みなと香椎」ではなく、「香の津」とか「アの津」にしたらよかったのでは?と、どうでもいいことを考えます(聞き間違いが多発しそうですが)。
(つづく)
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