(つづき)
・「3番」に星の原団地を複乗するものが登場
唐木~干隈間で星の原団地に乗り入れ、「~唐木~大坪~星の原団地~大坪~干隈~」と複乗する便が設定される。
なお、従来の「星の原団地で終点となる便」、そして「星の原団地を複乗しない便」がなくなるという訳ではなく、これらの便も存続する。
約3年半前の記事で、
“福岡市郊外の人口減少がもし顕著になれば、何十年か先には、都心から来た「3番」が星の原団地やさわら台団地に「寄り道」してから脇山方面に向かうような時代がやって来るかもしれない”
と書いたことがあった。
これは「極端な例」として示したつもりだったのだが、まさかこんなに早く現実のものとなるとは…という感じ。
ただ、今回設定される本数は、「星の原団地を複乗しない便」「星の原団地で終点となる便」と比較すると少数であり、「一回やってみて、評判悪かったらすぐにやめればいいさ」という意図も感じられる。
そしてもう一つ、星の原団地から西新方面とは反対方向(地下鉄駅や病院、商業施設等がある野芥地区)への路線を開設して、その感触を探るという意味合いもあり、この路線の存在を、「賀茂線」を廃止するとした場合の理由の一つにしたいという「布石」の意味もありそうな気がする(あくまで想像。ただ、運行本数や運行時間帯をみると、そんな利用のされ方はされそうにないのですが)。
改正の案内には、“野芥、早良営業所方面へお急ぎのお客様は、星の原団地を経由しない便にご乗車下さい”という注意書きがある。
「星の原団地を複乗する便」と「星の原団地で終点となる便」については、「3-9番」などに変更してもよかったのではないだろうか。
ちなみに、時刻表では「複乗」ではなく「復乗」と表示されている。
このブログではずっと「複乗」と書いてきたので、今後表記を改めるべきか思案中。
・停留所名の変更
「野芥一丁目」→「野芥駅前」
この問題については約3年前にも記事にしたが、地下鉄七隈線開業から7年目にしてようやく実現である(笑)。
なお、「野芥駅前」は、「農協前」から数えて三代目の名称である。
・「52番」の寺塚経由の便が「52-1番」に変更
約2年前の記事で、
“最近の流行(?)から考えると、この「寺塚経由」の「52番」を、「53番」とか「52-1番」とか、別の番号にするということが起こりそうな感じもするのだが、今のところ、そのような気配はない”
と書いていたのだが、ようやく実現である。
でも、「2番」「23番」「42番」「201番」など、枝番を付けたり別番号を割り振ったりした方がよさそうな路線はまだまだある気も。
・「博多工業高校」にバス乗り入れ
油山観光道路の終点(バス停でいうと「油山」付近)から、市民の森方面に坂を上ったところにある博多工業高校を発着する路線ができる。
「13番」「113番」及び西鉄大橋駅から老司団地経由でやってくる「無番」が、それぞれ1本ずつ設定される(朝は高校行き、午後は高校発)。
「下原~香椎~城浜団地」「天神→堤→早良高校」「六本松→福大正門前→早良高校」などと同じく“広義のエコルライナー”と言えるだろう。
・小ネタ1
「4番」のタワー行きは、土居町から西でも「77番」には変わらず、「4番」のまま運行されるようだ。
こういうところは、もう少し配慮がほしいところ。
なお、「49番」の那の津四丁目行きは大橋駅から「62番」に変更になる。
昨年7月のダイヤ改正で忘れられていた(?)ものがようやく実現。
ただ、「天神→那の津四丁目」の全ての便の番号統一は今回も見送り。
また、「六本松→薬院駅→住吉→博多駅」「蔵本→天神三丁目」「蔵本→天神郵便局前→大濠公園」など、“番号の統一が行われそうな区間”についても、今回新たな統一は行われないもよう。
ちなみに、天神三丁目の改正告知の時刻表を見ると、「310番」のタワー行きについては「4」と印字された上から「310」のシールが貼られていた。
天神~タワー間で都市高速を通らない「300番台」をシーサイドももち地区に乗り入れることについては西鉄サイドでも懸念を持っていて、都心部では「4番」に変えることを画策したが、「4番」に明治通りへ逃げられてしまったことで頓挫した…という流れが透けて見える。
(つづく)
・「3番」に星の原団地を複乗するものが登場
唐木~干隈間で星の原団地に乗り入れ、「~唐木~大坪~星の原団地~大坪~干隈~」と複乗する便が設定される。
なお、従来の「星の原団地で終点となる便」、そして「星の原団地を複乗しない便」がなくなるという訳ではなく、これらの便も存続する。
約3年半前の記事で、
“福岡市郊外の人口減少がもし顕著になれば、何十年か先には、都心から来た「3番」が星の原団地やさわら台団地に「寄り道」してから脇山方面に向かうような時代がやって来るかもしれない”
と書いたことがあった。
これは「極端な例」として示したつもりだったのだが、まさかこんなに早く現実のものとなるとは…という感じ。
ただ、今回設定される本数は、「星の原団地を複乗しない便」「星の原団地で終点となる便」と比較すると少数であり、「一回やってみて、評判悪かったらすぐにやめればいいさ」という意図も感じられる。
そしてもう一つ、星の原団地から西新方面とは反対方向(地下鉄駅や病院、商業施設等がある野芥地区)への路線を開設して、その感触を探るという意味合いもあり、この路線の存在を、「賀茂線」を廃止するとした場合の理由の一つにしたいという「布石」の意味もありそうな気がする(あくまで想像。ただ、運行本数や運行時間帯をみると、そんな利用のされ方はされそうにないのですが)。
改正の案内には、“野芥、早良営業所方面へお急ぎのお客様は、星の原団地を経由しない便にご乗車下さい”という注意書きがある。
「星の原団地を複乗する便」と「星の原団地で終点となる便」については、「3-9番」などに変更してもよかったのではないだろうか。
ちなみに、時刻表では「複乗」ではなく「復乗」と表示されている。
このブログではずっと「複乗」と書いてきたので、今後表記を改めるべきか思案中。
・停留所名の変更
「野芥一丁目」→「野芥駅前」
この問題については約3年前にも記事にしたが、地下鉄七隈線開業から7年目にしてようやく実現である(笑)。
なお、「野芥駅前」は、「農協前」から数えて三代目の名称である。
・「52番」の寺塚経由の便が「52-1番」に変更
約2年前の記事で、
“最近の流行(?)から考えると、この「寺塚経由」の「52番」を、「53番」とか「52-1番」とか、別の番号にするということが起こりそうな感じもするのだが、今のところ、そのような気配はない”
と書いていたのだが、ようやく実現である。
でも、「2番」「23番」「42番」「201番」など、枝番を付けたり別番号を割り振ったりした方がよさそうな路線はまだまだある気も。
・「博多工業高校」にバス乗り入れ
油山観光道路の終点(バス停でいうと「油山」付近)から、市民の森方面に坂を上ったところにある博多工業高校を発着する路線ができる。
「13番」「113番」及び西鉄大橋駅から老司団地経由でやってくる「無番」が、それぞれ1本ずつ設定される(朝は高校行き、午後は高校発)。
「下原~香椎~城浜団地」「天神→堤→早良高校」「六本松→福大正門前→早良高校」などと同じく“広義のエコルライナー”と言えるだろう。
・小ネタ1
「4番」のタワー行きは、土居町から西でも「77番」には変わらず、「4番」のまま運行されるようだ。
こういうところは、もう少し配慮がほしいところ。
なお、「49番」の那の津四丁目行きは大橋駅から「62番」に変更になる。
昨年7月のダイヤ改正で忘れられていた(?)ものがようやく実現。
ただ、「天神→那の津四丁目」の全ての便の番号統一は今回も見送り。
また、「六本松→薬院駅→住吉→博多駅」「蔵本→天神三丁目」「蔵本→天神郵便局前→大濠公園」など、“番号の統一が行われそうな区間”についても、今回新たな統一は行われないもよう。
ちなみに、天神三丁目の改正告知の時刻表を見ると、「310番」のタワー行きについては「4」と印字された上から「310」のシールが貼られていた。
天神~タワー間で都市高速を通らない「300番台」をシーサイドももち地区に乗り入れることについては西鉄サイドでも懸念を持っていて、都心部では「4番」に変えることを画策したが、「4番」に明治通りへ逃げられてしまったことで頓挫した…という流れが透けて見える。
(つづく)
今回の改正について、個人的には、利用時間の面で、金武線特別快速の停留所追加ならびに朝方増便等(1本追加および時刻変更)の影響を受けそうです。
星の原線の復乗には、驚きました。星の原団地入口交差点を難なく曲がることができるのかと余計な心配をしてしまいます。医療センター方面の需要も多い賀茂線とは必ずしも競合しないかもしれません。
ちなみに、私は、復乗=「往復乗車」と思っていました。
今回の改正はどうやら福岡と北九州が中心のようですね。
星の原団地を復乗路線は一度乗ってみたいですねぇ・・・。ただ見る限り本数が少ない。
試しに複乗するならば本数が多い方がいいように思えるんですけども・・・たとえば1時間に2本~3本とか。
北九州では主に門司エリアが中心のようで【170】【175】の大門ループを除く大半が健和会病院の最寄りでもある大手町まで運行されるようです。
それにまた新たに【150】番という試行路線も運行されるようです。
それにしても今回の改正では【2-9】の事がありませんでしたが、どうなるんでしょうねぇ・・・気になるところではあるんですけども。
ではこの辺で失礼します。
>星の原線の復乗には、驚きました。星の原団地入口交差点を難なく曲がることができるのかと余計な心配をしてしまいます。
私もです(笑)。
>医療センター方面の需要も多い賀茂線とは必ずしも競合しないかもしれません。
全く競合しなくとも、“代替路線があるから”という理由で廃止になってしまう例をこれまで何度も見てきたことから、今回もやや心配になった次第です。
>ちなみに、私は、復乗=「往復乗車」と思っていました。
もともとは、鉄道の運賃計算などで使われる用語ではないかと思われることから、「乗」はたしかに“乗車”から来ているんでしょうね。
そして、
「復」には“はじめにかえること。もとへもどること”
「複」には“かさなること。単一でないこと”
という意味がそれぞれあり、
いったん寄り道して、また同じ場所に戻ってくるという意味では「復乗」、
起点から終点に行く一続きのルートが単一ではなく重なっているという意味では「複乗」
ということになるのでしょうか。
私が「復乗ではなく複乗では?」と思ったのは、後者のニュアンスのほうがしっくりきたからだと思います。
どちらにせよ、一般にはあまりなじみのない言葉なので、「立寄り」とか「寄り道」とか、何らかの言い換えを期待したいですね。
>星の原団地を復乗路線は一度乗ってみたいですねぇ・・・。ただ見る限り本数が少ない。
>試しに複乗するならば本数が多い方がいいように思えるんですけども・・・たとえば1時間に2本~3本とか。
早良営業所から西新方面は、減ったとはいえまだまだそこそこの本数が走っていますから、もう少し本数わ増やすという選択肢は確かにあったかもしれませんね。
ただ、複乗することにより、所要時間は確実に増えることから、利便性の低下との兼ね合いが難しそうです。
でもね西新から野芥方面に行きたい人が、ほんのわずかな本数の複乗便に知らずに当たってしまったら悔しいかもしれませんね。
一方で、「複乗する便を見送って次に乗ったけど、複乗する便に乗ったほうが速かった」ということが起こらないとも限らない訳で、現場はいろいろと混乱しそうです。
>それにまた新たに【150】番という試行路線も運行されるようです。
197番に続き、八幡西区方面からの新たな都市高速路線ですね。
運行本数はまだ少ないですが、新しい流れになっていけばいいですね。
「複乗」と「復乗」の異同は大変参考になりました。ありがとうございます。
前面LEDに「寄り道」「回り道」とか「遠回り」と表示されることになれば、思わず二度見してしまいそうです。
>「複乗」と「復乗」の異同は大変参考になりました。ありがとうございます。
私なりの解釈であり、あくまで「参考」なので、本当はどちらかが正しいという「答え」があるのかもしれません。
>前面LEDに「寄り道」「回り道」とか「遠回り」と表示されることになれば、思わず二度見してしまいそうです。
たしかに。
でも二度見するということは、「注意喚起」という点ではいいかもしれませんね。
星の原団地を複乗する系統は、どういう表示になるのでしょうね。