(つづき)
昭和57年当時の「31番」の時刻表。
天神→長者原の平日の本数を比較すると、当時は95本で、現在は57本(都市高速経由の「310番」も合わせて)であり、ちょうど40%の減である。
この時刻表の時代から少し進むと、博多駅経由の「30番」、都市高速(当時は貝塚ランプで乗降)経由の「31C」、門松まで旧道でそこから新道を走る「31A」など、いろんな派生路線もできたが、JR篠栗線の電化・増便による鉄道との競合を受け、現在は低い水準で落ち着いている(都市高速が粕屋まで延びて登場した「310番」も、現在ではかなり減っている)。
JRとの競合を受け、都心直通化・バス停増設・大増便を行って功を奏している「28B」とは対照的。
当時の時刻表には、大隈行き、若杉登山口行き、工場団地行きと、現存しない行先が並ぶ。
二瀬川も、二瀬川から乗ることはできても、二瀬川には行けない状態になっている。
今川橋発の便が天神バスセンターに入るため、昭和通りから赤坂門に曲がって国体道路を経由していたルートも懐かしい。
「工場団地」は、「74番」の終点にもなっていた。
過去の記事で、
“私がまだ小学校低学年の頃、「74番」の終点であった「工場団地」というなんだか無味乾燥な響きに興味を持ち、また、その少し先の下山田から古賀駅に向かう路線にも乗ってみたかったので、西鉄テレホンセンターに電話をかけてあれこれと時刻を聞いたのだが、どれも運行本数が少なくなかなか思うような回答が得られず、電話の人から「どこに行きたいの?」とやや怒り気味に言われて、少し傷ついたことがある(笑)”
と書いたように、早良区の南部で子供時代を過ごした少年は、福岡地区の路線図の反対側の「果て」であったこのエリアに、とても惹かれていたもよう(笑)。
(つづく)
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