スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典マイルチャンピオンシップ南部杯&第四部定理五九

2017-10-09 19:35:54 | 地方競馬
 第30回南部杯
 ゴールドドリームが大きく出負けしてしまい,馬群から離れた最後尾を追走することに。逃げたのはノボバカラ。ウインフルブルームが外の2番手に。ここから2馬身くらい開いてベストウォーリアとコパノリッキーが併走。その後ろをメイショウオセアン,カフジテイク,キングズガードの3頭が占める形。しばらく最後尾だったゴールドドリームは向正面の半ばから外を進出していきました。前半の800mは47秒7のスローペース。
 3コーナーを回ってからコパノリッキーが前との差を徐々に詰め始めました。その後ろの内にベストウォーリア。外からキングズガードとカフジテイク。追い上げてきたゴールドドリームはさらにその外へ。直線に入るところでもコパノリッキーは3番手でしたがウインフルブルームは一杯になり2番手に。やや馬体を離してコパノリッキーがノボバカラを抜き去るとそのまま抜け出して優勝。逃げたノボバカラが一杯に粘って4馬身差の2着。真直ぐに走れていれば差せたであろうキングズガードはそれでも詰め寄ったものの届かずクビ差の3着。
                           
 優勝したコパノリッキーかしわ記念からの連勝で大レース10勝目。第29回に続いて南部杯は連覇。僕はこの距離ならばゴールドドリームが優勝候補の筆頭と考えていましたが,発馬後の不利が大きすぎました。そうなれば当然ながらこの馬の出番です。前半のペースが速くなるレースでは厳しくなりますが,そうでないならまだ活躍を見込んでもいいのではないでしょうか。父はゴールドアリュール。祖母の従弟に2002年の大阪杯,2005年の大阪杯と毎日王冠を勝ったサンライズペガサス
 騎乗した田辺裕信騎手は昨年の南部杯以来の大レース6勝目。南部杯は連覇で2勝目。管理している村山明調教師はかしわ記念以来の大レース14勝目。南部杯は連覇で2勝目。

 いくらかの人間が現実的に存在していたとして,それらの人間が互いの利益のために自己の自然権jus naturale,naturale jusを放棄し,共同体なり社会なり国家Imperium,Civitasなりを設立するとき,自然権を放棄するという部分には暗黙であれ明文化されてであれ,何らかの協約があるとみなすことができます。スピノザはこの協約が一般的に社会契約であるということは否定しないと思われます。したがって理性ratioによって決定されようとそうでない,たとえば慣習によって決定されていようと,それが社会契約であるということはスピノザの思想において否定されないというのが僕の解釈です。
 このとき,スピノザは理性によって社会契約は決定されるべきであると主張し,ヒュームDavid Humeは慣習によって決定されるべきであると主張しているというように矢島の論文は僕には解釈できます。ですが,確かに理性によって社会契約が結ばれるのならそれが最善であるということをスピノザは否定しないでしょうが,だからといって理性によって決定されなければならないと主張しているとは僕は考えないのです。というのは,たとえある社会契約が慣習によって成立するとしても,その成立した社会契約が理性に反しているとは断定できないとスピノザはいうであろうと僕は思うからです。
 このことを哲学的に説明するのは困難ですが,ここでは第四部定理五九を援用してみましょう。
 「我々は受動という感情によって決定されるすべての活動へ,その感情なしにも理性によって決定されることができる」。
 ここではこの定理Propositioを『エチカ』の文脈とは無関係に使用します。この定理は,感情affectusによって決定される活動に,理性によっても決定され得るということを示しています。つまり感情によって決定されるすべてのことに理性によっても決定され得るといっているのです。ということは,理性によって決定されることの少なくとも一部は,僕たちは感情によって決定され得るということを肯定しなければなりません。なので,理性によって決定される社会契約に,慣習によって決定される場合もあり得ることを認めなければならないのです。つまり慣習で決定された社会契約が理性に反するとは限りません。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする