昨晩の第10回優駿スプリント。
モリデンスターは伸び上がるような体勢での発馬となり1馬身の不利。発馬後の加速ですぐにカプリフレイバーがハナへ。2番手にはボンボンショコラ。3番手はスティールペガサス,ブロンディーヴァ,ストーミーデイ,インペリシャブルの4頭。7番手にファルコンピークとビービーアルバとタイセイサクセサー。10番手以下はダンディーヴォーグ,コーラルツッキー,ミチノギャングと続き,13番手のロイヤルペガサスとキングキャヴィアまでは一団。モリデンスター,ヘヴンリーキスの2頭は少し離されました。前半の600mは34秒5のハイペース。
3コーナーを回ると2番手のボンボンショコラは苦しくなり始め,インペリシャブルが2番手に。しかしカプリフレイバーの逃げ脚は直線に入っても衰えず,インペリシャブルも苦しくなりました。内を回ったブロンディーヴァが下がったボンボンショコラを捌き,インペリシャブルの内から2番手に上がりましたが,カプリフレイバーには追いつけず,鮮やかに逃げ切ったカプリフレイバーが優勝。ブロンディーヴァが1馬身4分の1差で2着。外から差し脚を伸ばしたキングキャヴィアがクビ差で3着。
優勝したカプリフレイバーはここまで5戦4勝。南関東重賞は初挑戦での勝利。負けたレースが1600mで,4勝は1000mと1200mという生粋のスプリンター。このレースのトライアルを連勝して臨んできました。クラシックを走ってきた馬たちの対決でしたが,この距離では力が一枚上だったようです。タイムは水準級ですが,2着に差をつけての勝利ですから,水準以上の力量があるという見方もできそうです。父はサウスヴィグラス。祖母の父はサクラユタカオー。母の11歳上の半姉に2002年に関東オークスを勝ったサクラヴィクトリア。
騎乗した浦和の繁田健一騎手は勝島王冠以来の南関東重賞10勝目。優駿スプリントは初勝利。管理している船橋の稲益貴弘調教師は南関東重賞2勝目で優駿スプリントは初勝利。
定義Definitioに関連する考察はここまでです。なおこの8章の九節の中に,近藤のスピノザの哲学に対する理解について,僕が疑問と感じる点が含まれています。ただしこれについては最初にいった通り,『〈内在の哲学〉へ』の考察の最後に言及することにして,別の考察を先に行います。
『〈内在の哲学〉へ』の10章のタイトルは「ある理論が美しいといわれるとき,その真の理由は何でありうるか」というものです。まずこのタイトル自体がとても変わったものだと思わないでしょうか。美しさというのを理論的に考察するということはあり得るのですが,理論そのものに対して美しさを見出そうとすることが,まず理論的に可能であるのかということが問題として出てきそうですし,理論に含まれている美しさを探求するということが,その理論について有意義であるのかということもまた疑問に感じられそうです。
書評でいったように,『〈内在の哲学〉へ』は,いくつかの論文を再構成することで,あたかも書き下ろした著作であるような体裁にするという形で構成されています。しかし僕はこれは論文集として出版した方がよかったのではないかと感じたということもいいました。この本の中で,際立って他の部分との関係性が稀薄ではないかと僕に思えるのが,この10章でした。
ただし,僕はここで近藤がいっている事柄について何かを考察するということはありません。この章はとても短いもので,近藤はいくつかの例を出していますが,そうしたものの美しさについて何かを考察するわけではありません。ただ僕は,スピノザの哲学について,ある種の美しさを感じることがある,というか感じているのです。そうしたことについて言及する機会はよほどのことがない限りないでしょう。というのは,僕が感じる美しさというのが,スピノザの哲学を論理的に解明するために役立つということはおそらくないだろうからです。しかし,近藤がここである理論の美しさということを考察の対象としているのですから,この機会に僕もスピノザの哲学,とくに『エチカ』に感じる美しさというのがどのようなものであるのかということを,説明しておこうと思うのです。
モリデンスターは伸び上がるような体勢での発馬となり1馬身の不利。発馬後の加速ですぐにカプリフレイバーがハナへ。2番手にはボンボンショコラ。3番手はスティールペガサス,ブロンディーヴァ,ストーミーデイ,インペリシャブルの4頭。7番手にファルコンピークとビービーアルバとタイセイサクセサー。10番手以下はダンディーヴォーグ,コーラルツッキー,ミチノギャングと続き,13番手のロイヤルペガサスとキングキャヴィアまでは一団。モリデンスター,ヘヴンリーキスの2頭は少し離されました。前半の600mは34秒5のハイペース。
3コーナーを回ると2番手のボンボンショコラは苦しくなり始め,インペリシャブルが2番手に。しかしカプリフレイバーの逃げ脚は直線に入っても衰えず,インペリシャブルも苦しくなりました。内を回ったブロンディーヴァが下がったボンボンショコラを捌き,インペリシャブルの内から2番手に上がりましたが,カプリフレイバーには追いつけず,鮮やかに逃げ切ったカプリフレイバーが優勝。ブロンディーヴァが1馬身4分の1差で2着。外から差し脚を伸ばしたキングキャヴィアがクビ差で3着。
優勝したカプリフレイバーはここまで5戦4勝。南関東重賞は初挑戦での勝利。負けたレースが1600mで,4勝は1000mと1200mという生粋のスプリンター。このレースのトライアルを連勝して臨んできました。クラシックを走ってきた馬たちの対決でしたが,この距離では力が一枚上だったようです。タイムは水準級ですが,2着に差をつけての勝利ですから,水準以上の力量があるという見方もできそうです。父はサウスヴィグラス。祖母の父はサクラユタカオー。母の11歳上の半姉に2002年に関東オークスを勝ったサクラヴィクトリア。
騎乗した浦和の繁田健一騎手は勝島王冠以来の南関東重賞10勝目。優駿スプリントは初勝利。管理している船橋の稲益貴弘調教師は南関東重賞2勝目で優駿スプリントは初勝利。
定義Definitioに関連する考察はここまでです。なおこの8章の九節の中に,近藤のスピノザの哲学に対する理解について,僕が疑問と感じる点が含まれています。ただしこれについては最初にいった通り,『〈内在の哲学〉へ』の考察の最後に言及することにして,別の考察を先に行います。
『〈内在の哲学〉へ』の10章のタイトルは「ある理論が美しいといわれるとき,その真の理由は何でありうるか」というものです。まずこのタイトル自体がとても変わったものだと思わないでしょうか。美しさというのを理論的に考察するということはあり得るのですが,理論そのものに対して美しさを見出そうとすることが,まず理論的に可能であるのかということが問題として出てきそうですし,理論に含まれている美しさを探求するということが,その理論について有意義であるのかということもまた疑問に感じられそうです。
書評でいったように,『〈内在の哲学〉へ』は,いくつかの論文を再構成することで,あたかも書き下ろした著作であるような体裁にするという形で構成されています。しかし僕はこれは論文集として出版した方がよかったのではないかと感じたということもいいました。この本の中で,際立って他の部分との関係性が稀薄ではないかと僕に思えるのが,この10章でした。
ただし,僕はここで近藤がいっている事柄について何かを考察するということはありません。この章はとても短いもので,近藤はいくつかの例を出していますが,そうしたものの美しさについて何かを考察するわけではありません。ただ僕は,スピノザの哲学について,ある種の美しさを感じることがある,というか感じているのです。そうしたことについて言及する機会はよほどのことがない限りないでしょう。というのは,僕が感じる美しさというのが,スピノザの哲学を論理的に解明するために役立つということはおそらくないだろうからです。しかし,近藤がここである理論の美しさということを考察の対象としているのですから,この機会に僕もスピノザの哲学,とくに『エチカ』に感じる美しさというのがどのようなものであるのかということを,説明しておこうと思うのです。