昨晩の第51回戸塚記念。
グッドボーイの枠入りに時間を要しました。マイブレイブは発馬が悪く1馬身の不利。発馬後は外の馬たちに前に出られていましたが,向正面のうちに内から前に出たショットメーカーの逃げ。アイウォール,ロマンスグレー,デルマアズラエルの順でこの4頭は一団。2馬身差の5番手にライアン。6番手にスピーディキック。7番手にコスモポポラリタ。8番手にグッドボーイ。9番手はマイブレイブとカイル。11番手にティーズハクア。12番手にファルコンソード。13番手がマーシテイクオンで最後尾にフレッシュグリーンという隊列。1周目の正面に入って馬群が凝縮しました。ハイペース。
3コーナーから逃げたショットメーカーが後ろを引き離しにかかると,外からスピーディキックが上昇。2番手に上がると外からショットメーカーに並び掛けていきました。前にいた馬のうちデルマアズラエルだけが粘って3番手。マイブレイブが外から4番手に上がってきました。直線に入るとショットメーカーとスピーディキックの争いになりましたが,外のスピーディキックが楽々と差し切り,そのまま抜け出して優勝。ショットメーカーが逃げ粘って3馬身差の2着。デルマアズラエルも1馬身半差の3着に残りました。
優勝したスピーディキックは東京プリンセス賞以来の勝利で南関東重賞4勝目。南関東転入後は牝馬クラシック路線を走っていた関係で,牡馬とは初対戦。牝馬の中には牡馬と対戦するともっている力を十分に発揮できないというタイプがいます。この馬も転入前のJBC2歳優駿は負けていましたので,少しばかり不安はありましたが,現在は問題ないようです。逃げ馬が残るようなレースになったことはプラスに働いたと思いますが,この着差ですから,能力は圧倒的に上だったとみてよいでしょう。重賞制覇が見込める馬だと思います。父はタイセイレジェンド。母の父は2003年にシンザン記念と武蔵野ステークス,2007年に佐賀記念を勝ったサイレントディール。
騎乗した川崎の山崎誠士騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞19勝目。第45回,48回以来となる3年ぶりの戸塚記念3勝目。管理している浦和の藤原智行調教師は南関東重賞4勝目。戸塚記念は初勝利。
もしふたりの人間が一致して力potentiaを合わせるのであれば,このふたりの双方が,ひとりである場合より多くのことを自然Naturaに対してなし得るでしょう。すなわちこのふたりは,ひとりである場合よりも多くの権利jusを自然に対してもつことになるでしょう。つまり,ひとりでいる場合よりも自然権jus naturaeが拡充することになります。このようにしてより多くの人びとがこのような仕方で親密な関係を結ぶにしたがって,ますます多くの権利をそれぞれの人びとがもつようになるでしょう。つまり,より多くの人間が力を合わせることによって,それぞれの自然権がその分だけ拡充していくことになるのです。
ただし,多くの人間が協力するということは,無条件に前提することができるわけではありません。前にもいいましたが,人間は他人に対して怒るとかねたむとかすることはありますし,また他人を欺くこともあれば他人を憎むということもあります。そうなれば人間と人間とが協力するということは不可能になるでしょう。むしろ第四部定理三四によって,対立し合うことになるでしょう。しかも第四部定理四系によって,現実的に存在する人間というのは,程度の差こそあれ,常に受動passioに隷属しているのですから,現実的に存在する人間というのは,本性上は協力するよりも対立する方に傾いていることになるのです。よってこの観点からいうならば,人間というのはほかの個物res singularisよりも多くのことをなし得るのですから,対立し合う限りにおいては最も脅威的な存在者であるということになります。いい換えれば現実的に存在する各々の人間は,本性上は敵であるといわなければなりません。
現実的に存在する人間の本性natura humanaがこのようなものであるとしたら,人間の自然権というのは,個人のものでありかつ個人の力の下にある限りでは無に等しいとスピノザはいいます。この点については僕から補足しておきたいことがあります。
ここでスピノザが自然権が無に等しいというとき,それは文字通りに各人の自然権はないに等しいというよりは,自然に対して何らかの権利を有していると仮定したら,その権利を行使することがほとんどできないという意味に解釈しておく方が安全です。
グッドボーイの枠入りに時間を要しました。マイブレイブは発馬が悪く1馬身の不利。発馬後は外の馬たちに前に出られていましたが,向正面のうちに内から前に出たショットメーカーの逃げ。アイウォール,ロマンスグレー,デルマアズラエルの順でこの4頭は一団。2馬身差の5番手にライアン。6番手にスピーディキック。7番手にコスモポポラリタ。8番手にグッドボーイ。9番手はマイブレイブとカイル。11番手にティーズハクア。12番手にファルコンソード。13番手がマーシテイクオンで最後尾にフレッシュグリーンという隊列。1周目の正面に入って馬群が凝縮しました。ハイペース。
3コーナーから逃げたショットメーカーが後ろを引き離しにかかると,外からスピーディキックが上昇。2番手に上がると外からショットメーカーに並び掛けていきました。前にいた馬のうちデルマアズラエルだけが粘って3番手。マイブレイブが外から4番手に上がってきました。直線に入るとショットメーカーとスピーディキックの争いになりましたが,外のスピーディキックが楽々と差し切り,そのまま抜け出して優勝。ショットメーカーが逃げ粘って3馬身差の2着。デルマアズラエルも1馬身半差の3着に残りました。
優勝したスピーディキックは東京プリンセス賞以来の勝利で南関東重賞4勝目。南関東転入後は牝馬クラシック路線を走っていた関係で,牡馬とは初対戦。牝馬の中には牡馬と対戦するともっている力を十分に発揮できないというタイプがいます。この馬も転入前のJBC2歳優駿は負けていましたので,少しばかり不安はありましたが,現在は問題ないようです。逃げ馬が残るようなレースになったことはプラスに働いたと思いますが,この着差ですから,能力は圧倒的に上だったとみてよいでしょう。重賞制覇が見込める馬だと思います。父はタイセイレジェンド。母の父は2003年にシンザン記念と武蔵野ステークス,2007年に佐賀記念を勝ったサイレントディール。
騎乗した川崎の山崎誠士騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞19勝目。第45回,48回以来となる3年ぶりの戸塚記念3勝目。管理している浦和の藤原智行調教師は南関東重賞4勝目。戸塚記念は初勝利。
もしふたりの人間が一致して力potentiaを合わせるのであれば,このふたりの双方が,ひとりである場合より多くのことを自然Naturaに対してなし得るでしょう。すなわちこのふたりは,ひとりである場合よりも多くの権利jusを自然に対してもつことになるでしょう。つまり,ひとりでいる場合よりも自然権jus naturaeが拡充することになります。このようにしてより多くの人びとがこのような仕方で親密な関係を結ぶにしたがって,ますます多くの権利をそれぞれの人びとがもつようになるでしょう。つまり,より多くの人間が力を合わせることによって,それぞれの自然権がその分だけ拡充していくことになるのです。
ただし,多くの人間が協力するということは,無条件に前提することができるわけではありません。前にもいいましたが,人間は他人に対して怒るとかねたむとかすることはありますし,また他人を欺くこともあれば他人を憎むということもあります。そうなれば人間と人間とが協力するということは不可能になるでしょう。むしろ第四部定理三四によって,対立し合うことになるでしょう。しかも第四部定理四系によって,現実的に存在する人間というのは,程度の差こそあれ,常に受動passioに隷属しているのですから,現実的に存在する人間というのは,本性上は協力するよりも対立する方に傾いていることになるのです。よってこの観点からいうならば,人間というのはほかの個物res singularisよりも多くのことをなし得るのですから,対立し合う限りにおいては最も脅威的な存在者であるということになります。いい換えれば現実的に存在する各々の人間は,本性上は敵であるといわなければなりません。
現実的に存在する人間の本性natura humanaがこのようなものであるとしたら,人間の自然権というのは,個人のものでありかつ個人の力の下にある限りでは無に等しいとスピノザはいいます。この点については僕から補足しておきたいことがあります。
ここでスピノザが自然権が無に等しいというとき,それは文字通りに各人の自然権はないに等しいというよりは,自然に対して何らかの権利を有していると仮定したら,その権利を行使することがほとんどできないという意味に解釈しておく方が安全です。
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