昨晩の第72回全日本2歳優駿。本田正重騎手が14日の10レースで落馬し,第7頸椎を棘突起骨折したためプライルードは張田昂騎手に変更。
ライアンは発馬直後に内によれてしまい2馬身の不利。逃げたのはカイカノキセキでリードは2馬身くらい。2番手にバウチェイサーとドライスタウト。4番手にコンバスチョンとノブレスノア。6番手にプライルードとモリデンブラック。8番手以下はマリンスカイ,セキフウ,ナッジ,,シルトプレ,アイスジャイアント,ライアンの順になり,ナインバイパーは大きく離されてしまいました。前半の800mは50秒2の超スローペース。
2番手を追走していたドライスタウトは徐々に前との差を詰めていき,4コーナーではカイカノキセキの前に出て先頭に。ドライスタウトの直後でレースを進めていたコンバスチョンだけはそれなりに追ってくることはできましたが,前に届くという脚はなく,4コーナー先頭のドライスタウトが楽勝。コンバスチョンが2馬身半差で2着。コンバスチョンの後ろから前を追ったプライルードが5馬身差で3着。
優勝したドライスタウトは9月にデビュー戦を勝つと先月の特別戦も連勝。このレースのタイムが非常に優秀で,メンバーの中では最も能力の裏付けがありましたので,最有力候補ではないかと考えていました。距離が延びることとコースを1周するレースへの対応が課題でしたが,ペースの関係もあって楽に克服。ただこのレースも速力で他を圧倒したという内容でしたので,さらなる距離延長はまだ課題として残るでしょう。短距離から中距離なら大成するのではないかと思わせる内容でした。祖母の父はフジキセキ。
騎乗した戸崎圭太騎手は秋華賞以来の大レース18勝目。第66回以来6年ぶりの全日本2歳優駿2勝目。管理している牧浦充徳調教師は開業から12年半で大レース初勝利。
ここまでの説明から分かると思いますが,この種の誤謬errorというのは,オカルト的な要素に依拠して打つプレイヤーだけに特有のものではありません。誤謬というのが受動感情に引きずられることによって発生するものであるとするなら,受動感情に引きずられるプレイヤー,少なくとも受動感情に引きずられ得るプレイヤーであれば,デジタルに基づくかオカルトに依拠するかということとは無関係に,誤謬を犯し得るということになるからです。しかるに,第四部定理四からして,現実的に存在する人間はだれであっても,ある感情affectusに刺激されないでいるということは不可能です。よってその受動感情に引きずられるということは,現実的に存在するすべての人間に生じ得ることなのです。
ただし僕はスピノザ主義者として,次のこともいっておきます。第四部定理四や第四部定理四系というのは,現実的に存在する人間が受動passioを免れることはできないということを意味します。したがって,受動感情を免れるということ,いい換えれば感情を受動しないで現在するということは,人間にとっては不可能です。ただし,感情を受動するafficiということと,その感情に引きずられるということは,同じことを意味するのではありません。感情を受動するというのは,ある受動感情に刺激されるafficiということを意味するのに対して,感情に引きずられるというのは,その受動感情を原因causaとして何らかのことをなすということを意味するからです。
スピノザは第四部定理六で次のようにいっています。
「ある受動ないし感情の力は人間のその他の働きないし能力を凌駕することができ,かくてそのような感情は執拗に人間につきまとうことになる」。
これでみれば,人間は受動感情に引きずられないでいること,すなわちある受動感情を原因として何の結果effectusも生じさせずにいることはできないように思われるかもしれません。明らかにこの定理Propositioは,受動感情の力potentiaを現実的に存在する人間の力によっては制御することができないといっているようにみえるからです。しかし実際にはそうではありません。ここでは人間の力ではなく,受動ないしは受動感情の力が語られているだけだからです。
ライアンは発馬直後に内によれてしまい2馬身の不利。逃げたのはカイカノキセキでリードは2馬身くらい。2番手にバウチェイサーとドライスタウト。4番手にコンバスチョンとノブレスノア。6番手にプライルードとモリデンブラック。8番手以下はマリンスカイ,セキフウ,ナッジ,,シルトプレ,アイスジャイアント,ライアンの順になり,ナインバイパーは大きく離されてしまいました。前半の800mは50秒2の超スローペース。
2番手を追走していたドライスタウトは徐々に前との差を詰めていき,4コーナーではカイカノキセキの前に出て先頭に。ドライスタウトの直後でレースを進めていたコンバスチョンだけはそれなりに追ってくることはできましたが,前に届くという脚はなく,4コーナー先頭のドライスタウトが楽勝。コンバスチョンが2馬身半差で2着。コンバスチョンの後ろから前を追ったプライルードが5馬身差で3着。
優勝したドライスタウトは9月にデビュー戦を勝つと先月の特別戦も連勝。このレースのタイムが非常に優秀で,メンバーの中では最も能力の裏付けがありましたので,最有力候補ではないかと考えていました。距離が延びることとコースを1周するレースへの対応が課題でしたが,ペースの関係もあって楽に克服。ただこのレースも速力で他を圧倒したという内容でしたので,さらなる距離延長はまだ課題として残るでしょう。短距離から中距離なら大成するのではないかと思わせる内容でした。祖母の父はフジキセキ。
騎乗した戸崎圭太騎手は秋華賞以来の大レース18勝目。第66回以来6年ぶりの全日本2歳優駿2勝目。管理している牧浦充徳調教師は開業から12年半で大レース初勝利。
ここまでの説明から分かると思いますが,この種の誤謬errorというのは,オカルト的な要素に依拠して打つプレイヤーだけに特有のものではありません。誤謬というのが受動感情に引きずられることによって発生するものであるとするなら,受動感情に引きずられるプレイヤー,少なくとも受動感情に引きずられ得るプレイヤーであれば,デジタルに基づくかオカルトに依拠するかということとは無関係に,誤謬を犯し得るということになるからです。しかるに,第四部定理四からして,現実的に存在する人間はだれであっても,ある感情affectusに刺激されないでいるということは不可能です。よってその受動感情に引きずられるということは,現実的に存在するすべての人間に生じ得ることなのです。
ただし僕はスピノザ主義者として,次のこともいっておきます。第四部定理四や第四部定理四系というのは,現実的に存在する人間が受動passioを免れることはできないということを意味します。したがって,受動感情を免れるということ,いい換えれば感情を受動しないで現在するということは,人間にとっては不可能です。ただし,感情を受動するafficiということと,その感情に引きずられるということは,同じことを意味するのではありません。感情を受動するというのは,ある受動感情に刺激されるafficiということを意味するのに対して,感情に引きずられるというのは,その受動感情を原因causaとして何らかのことをなすということを意味するからです。
スピノザは第四部定理六で次のようにいっています。
「ある受動ないし感情の力は人間のその他の働きないし能力を凌駕することができ,かくてそのような感情は執拗に人間につきまとうことになる」。
これでみれば,人間は受動感情に引きずられないでいること,すなわちある受動感情を原因として何の結果effectusも生じさせずにいることはできないように思われるかもしれません。明らかにこの定理Propositioは,受動感情の力potentiaを現実的に存在する人間の力によっては制御することができないといっているようにみえるからです。しかし実際にはそうではありません。ここでは人間の力ではなく,受動ないしは受動感情の力が語られているだけだからです。
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