6日に行われた全日本2歳優駿トライアルの第57回ハイセイコー記念。
スマイルマンボがスムーズにハナへ。2番手にシビックドリーム。3番手はユウユウスキーとシナノクーパーとアクナーテンの3頭。3馬身差でパルヴェニュー。1馬身差でレーヌバンケット。1馬身差でユメカイドウと二ホンダイラ。1馬身差でスキャロップとグリークトレジャー。3馬身差でアレンパ。1馬身差でナイトウォーリア。1馬身差でピノマハナ。2馬身差でムサシエクスプレス。3馬身差の最後尾にヴァンディヴェール。前半の800mは51秒2のミドルペース。
3コーナーでは2番手のシビックドリームに鞭が入り必死にスマイルマンボを追走。アクナーテンが単独の3番手に上がりユウユウスキーが4番手に。逃げたシビックドリームは楽な手応えで直線に向かい,後ろを引き離し鋭く逃げ切って優勝。早めに鞭が入りながら喰らいついたシビックドリームが6馬身差で3着。3コーナーでは4番手になりましたがインを回って再び追い上げたユウユウスキーが2馬身半差で3着。一旦は3番手のアクナーテンは3馬身差の4着。
優勝したスマイルマンボは南関東重賞初出走での優勝。北海道でデビュー。デビュー戦を勝ち,特別戦で2着に入ると大井に転入。転入初戦を7馬身差で快勝してここに臨んでいました。そのときに負かした馬がゴールドジュニアを勝ちましたので,力量は相当と目されここは1番人気。典型的な前残りのレースでしたから,着差ほどの能力差を見込んでよいかは疑問ですが,この馬自身は相当の能力を有しているとみていいでしょう。テンポイントなどが出る戦前からのいわゆる在来牝系の出自で母が2012年のTCK女王盃を勝ったハルサンサン。その父がサウスヴィグラス。
騎乗した大井の矢野貴之騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞43勝目。第51回,55回に続く2年ぶりのハイセイコー記念3勝目。管理している大井の坂井英光調教師は南関東重賞7勝目。ハイセイコー記念は初勝利。
まず自然状態status naturalisがあって,その自然状態において各人がなし得る力potentiaを自然権jus naturaeと規定したとしても,共同社会状態status civilisにおいて自然権を放棄するということは不条理なのです。実際のところ,人間に与えられているある力,すなわちなし得ることをなし得なくなるということと,何らかの契約pactumによってなし得ることをなさないようにするということは別のことなのであり,なし得ることをなさないように契約するということは,なし得ることをなし得なくなるということとは異なるといわなければならないでしょう。しかしホッブズThomas Hobbesはこのふたつ,つまりなし得ることをなさないと契約するすることと,なし得ることがなし得なくなるということとを同一視しているので,その分だけ社会契約の重みが重くなるのだと僕は考えます。
この点を吉田がどのように説明しているのかをみておきましょう。
すでに説明してきたように,ホッブズはまず共同社会状態なき自然状態というのを規定して,自然権をその自然状態によって説明します。これは自然状態を概念notioの上で自然権に先行させるということです。これに対してスピノザの哲学は,自然状態に触れることなく自然権を規定することができるようになっています。ここでは詳細を省くのでその点については『スピノザ 人間の自由の哲学』を読んでほしいのですが,実際にスピノザは自然権を規定するときに自然状態には触れていません。つまりスピノザの哲学における自然権は自然状態から独立して規定されます。一方でスピノザは自然状態というのも概念として使用します。したがって,ホッブズとは逆に,自然権が概念の上で自然状態に先行していることになります。
こうした順序の逆転が,スピノザの政治論においては,社会契約説に対して致命的な帰結を齎すことになると吉田はいいます。というのは,社会契約というのが自然状態の解消を目的finisとしたものであるなら,スピノザの自然権は自然状態の概念にまったく左右されないので,社会契約を結んで共同社会状態に入ろうと,あるいは社会契約を締結せずに自然状態に留まろうと,各人の自然権が当人の手のうちにまったく変わることなくあるということになるからです。
スマイルマンボがスムーズにハナへ。2番手にシビックドリーム。3番手はユウユウスキーとシナノクーパーとアクナーテンの3頭。3馬身差でパルヴェニュー。1馬身差でレーヌバンケット。1馬身差でユメカイドウと二ホンダイラ。1馬身差でスキャロップとグリークトレジャー。3馬身差でアレンパ。1馬身差でナイトウォーリア。1馬身差でピノマハナ。2馬身差でムサシエクスプレス。3馬身差の最後尾にヴァンディヴェール。前半の800mは51秒2のミドルペース。
3コーナーでは2番手のシビックドリームに鞭が入り必死にスマイルマンボを追走。アクナーテンが単独の3番手に上がりユウユウスキーが4番手に。逃げたシビックドリームは楽な手応えで直線に向かい,後ろを引き離し鋭く逃げ切って優勝。早めに鞭が入りながら喰らいついたシビックドリームが6馬身差で3着。3コーナーでは4番手になりましたがインを回って再び追い上げたユウユウスキーが2馬身半差で3着。一旦は3番手のアクナーテンは3馬身差の4着。
優勝したスマイルマンボは南関東重賞初出走での優勝。北海道でデビュー。デビュー戦を勝ち,特別戦で2着に入ると大井に転入。転入初戦を7馬身差で快勝してここに臨んでいました。そのときに負かした馬がゴールドジュニアを勝ちましたので,力量は相当と目されここは1番人気。典型的な前残りのレースでしたから,着差ほどの能力差を見込んでよいかは疑問ですが,この馬自身は相当の能力を有しているとみていいでしょう。テンポイントなどが出る戦前からのいわゆる在来牝系の出自で母が2012年のTCK女王盃を勝ったハルサンサン。その父がサウスヴィグラス。
騎乗した大井の矢野貴之騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞43勝目。第51回,55回に続く2年ぶりのハイセイコー記念3勝目。管理している大井の坂井英光調教師は南関東重賞7勝目。ハイセイコー記念は初勝利。
まず自然状態status naturalisがあって,その自然状態において各人がなし得る力potentiaを自然権jus naturaeと規定したとしても,共同社会状態status civilisにおいて自然権を放棄するということは不条理なのです。実際のところ,人間に与えられているある力,すなわちなし得ることをなし得なくなるということと,何らかの契約pactumによってなし得ることをなさないようにするということは別のことなのであり,なし得ることをなさないように契約するということは,なし得ることをなし得なくなるということとは異なるといわなければならないでしょう。しかしホッブズThomas Hobbesはこのふたつ,つまりなし得ることをなさないと契約するすることと,なし得ることがなし得なくなるということとを同一視しているので,その分だけ社会契約の重みが重くなるのだと僕は考えます。
この点を吉田がどのように説明しているのかをみておきましょう。
すでに説明してきたように,ホッブズはまず共同社会状態なき自然状態というのを規定して,自然権をその自然状態によって説明します。これは自然状態を概念notioの上で自然権に先行させるということです。これに対してスピノザの哲学は,自然状態に触れることなく自然権を規定することができるようになっています。ここでは詳細を省くのでその点については『スピノザ 人間の自由の哲学』を読んでほしいのですが,実際にスピノザは自然権を規定するときに自然状態には触れていません。つまりスピノザの哲学における自然権は自然状態から独立して規定されます。一方でスピノザは自然状態というのも概念として使用します。したがって,ホッブズとは逆に,自然権が概念の上で自然状態に先行していることになります。
こうした順序の逆転が,スピノザの政治論においては,社会契約説に対して致命的な帰結を齎すことになると吉田はいいます。というのは,社会契約というのが自然状態の解消を目的finisとしたものであるなら,スピノザの自然権は自然状態の概念にまったく左右されないので,社会契約を結んで共同社会状態に入ろうと,あるいは社会契約を締結せずに自然状態に留まろうと,各人の自然権が当人の手のうちにまったく変わることなくあるということになるからです。
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