やれやれ、やっと終わった。 12月の初めから書いていたので、4ヶ月半はかかったか。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/49e9dcd13ceb4c40f095d670a903219c 褚遂良(ちょすいりょう 596-658)の 『雁塔聖教序(がんとうしょうぎょうじょ)』は、 西安の大慈恩寺のでっかい仏塔の入り口だかどこだかにある石碑だ。 全部でおよそ1460文字。 . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から書を独習し始めて、先月ついに当初の目的のひとつである
草書に辿り着いたと思ったらいきなり孫過庭の書譜を全臨した。
書譜の臨書は楽しかった。
というのも、内容がおもしろいからだ。
同時に、隷書は曹全碑を臨書していたのだが、
曹全はどこの生まれで親はどういう経歴で本人はどうしてこうしてとか
この碑を建てるためにどこの誰がいくら出したとか
そういったことを書いていても、あんま . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から書を独習し始めた。
当初の目的の草書にやっと辿り着いて、さっそく
孫過庭の書譜の臨書をしている。
誰だったっけなー、歴史上の、有名な名書家
たとえば弘法大師とかそういった人だったと思うのだけれど、
誰のことだったか忘れてしまったが。
幼いうちから上手でありまた鍛錬も積み、
十歳だか十二歳だかそこらで、書譜の臨書をして、
一年半で書き終えた、という逸話がある。
誰の話か憶 . . . 本文を読む
[あらすじ] 草書の代表的な手本である孫過庭の「書譜」の一部分をよく読む。
或乃 就分布於累年 向規矩而猶遠
圖眞不悟 習草將迷
つまり、文字の配置や構成について何年も研究しても、法則についてはほど遠く、
楷書を書こうとしても悟れず、草書を習っても迷うばかりだ。
「規矩」というのは法則とかルールとかいった意味で、
「規」ぶん回しつまりコンパスのこと、「矩」は定規のこと。
今でも規則とか規範とか . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から毛筆での書を独習し始めた。
楷書からさかのぼって、木簡の隷書で書初めなどしたが、
やっと当初の大きな目的である草書を習い始めた。
草書の代表のひとつ、孫過庭の「書譜」を臨書している。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/8715a706c5c58419717032f93d8443e3
先日とりあげた部分を、もう一度読み直してみよう。
諸先 . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から書の独習を始めた。 私もまるで知識が無く、楷書がもとで草書行書は楷書を崩したものだと思っていた。 ところが、習えばすぐに知ることになる、 楷書は最後に成立したものであって、草書は隷書を崩したものなのだ。 じゃあ草書をやるためには隷書をやらねば、隷書を理解するためには篆書をやらねば、 などとさかのぼって習う。 小筆に慣れたい。なんて思ったところから、 中国文明の歴史まで . . . 本文を読む
[あらすじ] 10月から書を独習し始めた。
かの北大路魯山人は、日下部鳴鶴に「隷書は後でやるもんだ」と言われて納得できず、
習うのをやめた。
楷書は書体の中では、新しく成立したものである。
草書や行書は楷書を崩したものだと思われがちで、私もそうだと思っていたがこれは間違い。
隷書を崩したものなのである。
草書を理解するには隷書を知っておくこと。
書を始めた目的のひとつに、草書があった。
草書 . . . 本文を読む
寒い。
手がかじかみ、体が震え、筆をとっても字がうまく書けない。
隷書だって楷書だって、草書でさえ、もうちょっとマシに書けるように
なったと思っていたのに、体がこわばって書けない。
隷書の波磔をかっこよく伸ばすには、筆を右に抜きながら時計回りにひねる。
ひねれない。
楷書の横画は右上がり、縦画はとにかく垂直の場合が多いが、
まっすぐに下ろせない。
草書は筆の動きの緩急が大事だと思っているが、
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先日添えた写真を加工した。
末廣亭のパンフレットの、赤い文字だけで印刷されている面に絵を描いた。
そこで、写真の赤の成分を最高に上げてみる。
すると、全体が真っ赤になるので、赤い文字が埋もれる。
青のボールペンで描いた線が浮き出てくる。
なるほど、赤い印刷文字が見えている間はごちゃごちゃとしていて
ボールペンの青線がよく見えていなかったことがよくわかる。
もっと描き込んだほうが絵としては良か . . . 本文を読む
[あらすじ] 十月から毛筆の書を独習し始めた。
隷書の魅力を知り、そこから木簡の臨書に集中した。
行書や草書は楷書を崩したものと思ったら大間違い、
隷書から発達したものだ、という。
書いてみりゃわかるらしい。
書いてみたい。
発掘される木簡には様々の時代のもの、
行政の記録や、通信文や、教科書など様々な種類のものがある。
時代がちょっと下り、急ぎの通信であったりすると、
速く記すために草書が使 . . . 本文を読む
毛筆を練習し始めて間もない時に、 「顯」の字の四点を5つ打っている手本に遇った。 こりゃ先生勢い余ったか、と思ったが、 その後、古典「雁塔三蔵序」の中で5点のものを見付けた。 ということについて、ふた月ほど前に書いた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/c705e9f81f2275b418532f81675039d5 漢字の歴史を逆行しながら、書を練習して行ってみ . . . 本文を読む
[あらすじ] 今まで敬遠していた書を、10月から始めた。
書初めに、敦煌から発掘された木簡の『急就篇』を選んだ。
書初めに取り組むのは、まったく生まれて初めてのことだ。
昨日は書いた物だけを撮った写真だった。
あれじゃあなんだかよくわからないですね。
※
今回お手本に使ったのは、
『天来書院テキストシリーズ54〈中国古代の書6〉木簡(二)敦煌漢簡』
である。
敦煌出土の、漢の時代の、木簡 . . . 本文を読む
[あらすじ] 去年の10月から、今まで敬遠していた毛筆を始めたら
楽しくてほぼ毎日書いている。
旧友仮名(仮名)は仮名を書くひとだ。
ああややこしい。
旧友Kはかな文字が専門だが、お習字の先生もやっている。
年末に「忙しい忙しい」と言っている。
師走に先生は忙しいと言う。
書初めの練習の指導で忙しいと言うのだ。
へーなるほど、と思ってから1日経過してやっとそれが自分の身にも関係あることに気付い . . . 本文を読む
[あらすじ] 毛筆を始めて3ヶ月。木簡の隷書を臨書することに夢中になっているが、
そもそも、小筆でかっこよく字を書きたいだけだった気がする。
ブログを読んだ友人Vが言う。
「初心を忘れたとか書いてるけど
あんたそもそも初心なんて無いじゃん。
団扇を作っていて、達磨大師について調べて、
問答の言葉を見つけて、たまたまベイフツ?の文字を選んで、
ベイフツが主人公のマンガを見つけて、興味を持って調べ . . . 本文を読む
毛筆を始めた時に、何を考えていたんだっけ。
たった3ヶ月前のことなのに、もう忘れた。
10月12日のブログの中の一節に、私の考えが表れている。
「熨斗袋に表書きするとか、芳名帳に名前を書くとか、
筆でなくとも、何かの書類にサインするとか、送り状を書くとか」
そういったことを、ちょっと形の良い字で書いてみせたい。
そういうつもりで小筆を始めたはずなのに、
今、なぜか、木簡の隷書、という若干マニア . . . 本文を読む