犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

千字文

2017年01月09日 | 書の道は
小学校六年生の時に、楽しい図工の先生が赴任してきた。 縁あって、今でも連絡を取っている。 先生は、いつの間にか書道を始めていて、発表会のたびに葉書をくれる。 数年前、見に行った時には、甲骨千字文を書いていた。 甲骨文字で千字文を、一気に書いたという作品だ。 当時は「へー」だが、今の私にはその意味が分かる。 甲骨文字とは。 なんの知識も無くても、見ていて楽しい。 象形文字から漢字へと一歩踏み出し . . . 本文を読む
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貯水量

2017年01月08日 | 書の道は
褚遂良(ちょすいりょう 596-658)の 『雁塔聖教序(がんとうしょうぎょうじょ)』を ひと月くらい前から、ちびちびと臨書している。 特徴的な字だ。 しかしそれはひとくちにまとめられるものではない。 一画一画に、いちいち様々な筆法が用いられている。 ようだ、としか言えない。だって初心者なんだものー。 初心者なりに、こいつはあれこれやってて難しいや、ということだけは分かる。 三蔵法師は『西遊記 . . . 本文を読む
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ばかきぞめ

2016年12月28日 | 書の道は
[あらすじ] 敬遠してきた毛筆の書を10月に始めた。 楷行草隷篆さらに金文、甲骨と遡る中、隷書を習得したいと志す。 今は木簡の臨書を中心にしている。 師走と言う。 鍼灸師なので師が付くが、走っていない。 どうしたことか。 中学の同級生が書道の先生をやっている。 師走は忙しい、と言う。 そういうもんかと思って聞き流しかけたが、なるほど、 「書初めの指導でてんてこまいよ」ということだ。 ※ . . . 本文を読む
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木簡の臨書

2016年12月27日 | 書の道は
[あらすじ] 漢の時代に公式文書に使われていた隷書(れいしょ)を習う。 石碑の拓本がお手本だったが、20世紀に入って、大量の木簡が発掘された。 筆で書いた活き活きとした隷書が出現して、書道の、少なくとも隷書の世界は 変わった。 それから百年くらい経ち、良い資料も出てきているので、 隷書の世界で木簡をお手本にすることは常識になってきている。 ということらしい。 なんせ、書き始めて3ヶ月の私にとっ . . . 本文を読む
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隷書の息吹

2016年12月26日 | 書の道は
[あらすじ] 漢字の書体の歴史を遡るかのように、練習してきた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/3a519cf903caf369bb7e3354d243ac7d 篆書も時代によって、新しい小篆、より古い大篆とある。 その前の時代は青銅器に文字を鋳造した金文、 さらにその前には動物の骨に占いの記録を刻んだ甲骨文字がある。 そこいらへんもちょろちょろと齧って、 隷 . . . 本文を読む
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書の独習 篆書篇

2016年12月16日 | 書の道は
[あらすじ] 草書を理解するためには、その元である隷書をやらねば。 書いてみたらとても性に合う。 隷書も時代が下って来ると、楷書のような筆遣いがそこここに見られるようになる。 また、楷書の古いものを臨書していると、中に隷書の名残りのような筆遣いが見つかることもある。 書体の変遷史が一文字の中に表れているかのようだ。 こういうことがあるということは、隷書を知るためにはその元である篆書を 書いて . . . 本文を読む
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書の独習 石碑の臨書篇

2016年12月15日 | 書の道は
[あらすじ] 動物の骨に占いの結果を刻んだ甲骨文、青銅器に文字を入れた金文、 その後、漢字は篆書-隷書-草書-行書-楷書、という順に発展してきた。 書体の変遷が、思っていたのと逆で驚いた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/43112d66284d41cf52c0696fa68c085e 現代人はすっかり楷書に慣れている。 行書も憶えるルールがいっぱい、草書の道 . . . 本文を読む
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反省点5つ

2016年12月04日 | 書の道は
ふと毛筆を練習し始めた、10月のはじめにこんなことを書いた。 http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/19a15094bfe54ca6b559cdf4555278ea 虞世南(ぐせいなん 558-638)の孔子廟堂碑を臨書したお手本の、 「顯」の字の偏の点が、4つではなく5つあるのだ。 先生、勢い余って余計に打ったものか、と その時は思った。 その後、漢字の成り立ち . . . 本文を読む
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書の独習 漢字の歴史

2016年11月25日 | 書の道は
[あらすじ] 書の独習を始めてひと月あまり。 行書草書はてっきり楷書をくずしたものだと思っていたら、 隷書を速く書くために発達したものなのだということを知った。 なんてこった。 楷書が成立したのは、後漢の時代頃のようだ。 西暦で言えば200年の頃だ。 その後、西暦400年頃になって、楷書が国の正式の文字として定められる。 じゃあそれまでは何が国家の正字だったかと言うと、隷書なのだ。 ところ . . . 本文を読む
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書の独習 蔵鋒篇

2016年11月24日 | 書の道は
[あらすじ] 毛筆を練習し始めてひと月あまり。 楷行草隷を数日ずつで駆け抜ける中、 今まで漢字のルールだと思っていたいくつもの事が 楷書のルールだと気付く。 中でも驚いたのが、隷書での筆使いだ。 楷書の特徴のひとつは、横画にある。 ちょいと右上がりの平行四辺形、といった形である。 斜めに置いた筆を、スッと右少し上に送って、しっかり止める。 すると、ああいった横画の形になる。 これは、楷書独特の . . . 本文を読む
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書の独習 その3. 点画書き順

2016年11月23日 | 書の道は
[あらすじ] 毛筆を独習し始めてひと月あまり。 楷書、行書、草書、隷書を駆け抜けた。 今まで、漢字のルールだと思ってきたものの多くは、 実は楷書のルールに過ぎないのだ、ということを知った。 ひとつが、行書のところで触れた、書き順だ。 書き順は正しくしなければいけない。 美しく整った形に字を書くためにも、正しい書き順で書く必要がある。 と、刷り込まれていた。 もちろん、書き順どおりに書くこと . . . 本文を読む
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書の独習 その2.つぎの十日、草隷

2016年11月22日 | 書の道は
[あらすじ] 楷書を5日、行書を5日といった調子で どんどん食い散らかしてゆくよ。 草書が読めない。 異なる形もくずすと同じになったり、 とっても似た形だけれど違うものだったり。 おぼえきれない。 子どもの頃、母が言っていたことを思い出す。 草書は書くためのもので、読むためのものじゃないから。 そうは言っても、なぜ書き記して遺すかと言ったらやっぱり後で読むためだろう。 読めなきゃ書いても意味無 . . . 本文を読む
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書の独習 その1.はじめの十日、楷行

2016年11月21日 | 書の道は
毛筆の書を独習し始めて、ひと月あまりになる。 何をしてきたか、ちょいと振り返ってみよう。 お手本はひたすら図書館から借りてきた。 図書館のその手の本は、どれもよくページを開いてあり、 ところどころ墨で汚れているものも多い。 墨で汚すと、手本の字が見えなくなるので、気を付けたい。 まず文字通り手はじめに、一人で学ぶ小筆入門とかなんとかいった本を借りた。 楷書と行書とかな、手紙やのし袋の書き方な . . . 本文を読む
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磔刑

2016年11月16日 | 書の道は
[あらすじ] 毛筆を独習し始めたよ。 なんせ始めたばかりというのは楽しいもので、 毎日書きまくっておる。 墨をおろす。 しばらくすると、香りが立ち上り 同時に水に粘りが出てくる。 液が少し減ったような感じがして、しっかりトロみが付いたら 良い色が出る証拠だ。 というのも、教わったわけではなく、 毎日やってみておぼえた感覚でしかない。 子どもの頃は、どばーと硯に水をためて、色が出るまで墨をする . . . 本文を読む
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はじめての写経

2016年11月09日 | 書の道は
[あらすじ] 書の独習をはじめた。 小楷をきちんと書けるようになりたい。 毛筆を始めてみて3週間。 小筆にも慣れてきた。 子どもの頃、とめ、はね、はらいの形がうまくいかなかった。 一本の画の、始まりも終わりも、途中も形が整わなかった。 お手本のような形にならない。 教科書に、筆の運び方が図示してある。 そのとおりに筆を使うと、お手本どおりの形ができあがる。 その手前には、筆の持ち方や、筆をど . . . 本文を読む
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