犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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連続技

2020年08月16日 | 椰子の実の中
[あらすじ] 飼い犬ジーロくん15歳癲癇の既往有り慢性腎不全のため毎日皮下点滴。
散歩をしていると、「がんばってるねー。」と声を掛けてもらうことが多い。
「がんばれ」は既にがんばっている人を追い詰めてしまうから、
他の言い方のほうが良い、ということが常識になってきているのだろうか。

「がんばってるねー。」と声を掛けてもらうような状態になって、
数ヶ月経つ。
ここにきて遂に、「がんばれ」と言われた。

近所のアパートに住む人が、元気な頃から犬を見知って、
通りかかるとかまってくれる。
五十前くらい、いつもきちんとした身なりのご夫婦で、
奥さんが特に犬好きのようだ。

先日通りかかった時は、車(BMW)を洗っている最中だった。
犬の姿を見付けるとすぐに作業を中断して、
寄ってきてしゃがんで犬を撫でてくれる。



そして、言う。
「がんばれーー。
ジーロくん、がんばれー。」

十分がんばっています。
飼い主としては、なんなら無理せず楽になって欲しいとすら思うことも有ります。
それにしても、久しぶりに聞く言葉だ。「がんばれ」



「いいわねー、
お母さんに大事にしてもらってるねー。」

産んでねえし。
育てましたけど、飼い主としてであって、親ではないですから。
私と飼い犬の厚い関係に、ジェンダー主義を持ち込まないでいただきたい。



「癒されるわー。」

そんなに毛皮が好きなら、
車のダッシュボードとかにもファーを敷いたらよろしいが。



「もらうのも愛。
与えるのも愛ね。」

何を言っているのかもうさっぱり分からない。



「では、奥さんもお元気で。」

わし?わしのこと?
わしが誰の奥さんだと?



人間を見たら男か女に振り分けて、
年齢的にある程度から上だったらお母さんとか奥さんとか呼ぶとか、
未婚と知っていたらおねえさんとかお嬢さんとか呼ぶとか、
いやそもそも未婚いまだ結婚せざる者とか、



ほんの2分ばかりの他愛ない立ち話の中でここまで盛り込んでくるとは。
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