ノンアルコールビールとな

毎晩、酒を飲む。

ある人から、毎晩飲むのはアル中だ、と言われた。
たしかに、他の過ごし方を実践できないのは、依存だろう。

量はたいしたことがない。
たいした量じゃないからいいじゃないか、
と言おうとは思っていない。
たいした量ではないと言う割には、
飲まずにいられないのであれば、なおのこと依存だ。

私は酒だけを飲む、ということができない。
何かしらツマむ。
楽しく飲めば飲むほど、ちびちびだらだらと何かを食べ続けることになる。
酔えば酔っただけ、もうちょいと食べたくなる。

つまり、飲んだだけ食って、飲むほどに肥える。
アルコールそのものの問題というより、
食べ過ぎで肥満する問題が起きる。

７年前に、グッと減量した。
３ヶ月で12㎏減らした。
しばらく、飲食生活を保った。
何年か経つうちにじわじわと増えた。

さて、また食事を見直さねばならない感じになってきた。

※

そんなら、
と、相棒やまちゃんがノンアルコールビールを勧めてきた。

いやー。
渋った。

ノンアルコールビールに良い印象が無い。
旨くないし、
350㎖飲んだだけでもパンパンに腹が張る。
面白くない。

「ああ、分かる気がします。
添加物の多いものは、不味いですよね。でも」
と言って、ヴェリタスブロイなるものを教えてくれた。

ノンアルコールワインを作っている醸造会社のようだ。
酒からアルコールを抜く製法を使っているらしい。
うまみを保って、アルコールだけ抜けるもんなら
それに越したこたぁ無い。

※

早速買って、飲んでみた。
なるほど、悪くない。

今まで飲んだノンアルコールビールの、
何か、水分と何かが一体でないような、妙な感覚は無い。
ちゃんとした飲み物として味がする。

これなら飲める。

もうちょっと飲みたい時、
飲んでいる楽しい時間をもう少し引き延ばしたい時、
そもそも今日はちょいと肝臓ちゃんを休ましてやろうかという時、
飲むことにしてみている。

「ビールは水だから」とか言って、
「チェイサー代わり」に飲む人がいる。
ずいぶんな酒飲みだわねと思うけれど、
自分もやっている。
ここでもヴェリタスブロイ様に一役買ってもらう。

少しづつ、ビール代わりに飲んでみている。

なんか変化が出るだろうか。