犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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比田井天来、池谷裕二、立花隆

2018年10月03日 | よみものみもの
去年読んだ本の中でも自分にとってずいぶん大事だったもの三冊が有る。
年末書こうと思ったのだが、気忙しく逸していたら年が明けて、
そこからコロコロと今年も四分の三が過ぎて行ったじゃないの。



ひとつは比田井天来『書の伝統と創造』。
天来の書論を集めた本だ。

初心者なりに書について自分の考えていたあれこれについて、
やはり間違っていなかった、と思えることがいくつも書いてあった。
詳しくはまたいつか触れたい。



池谷裕二『記憶力を強くする 最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』
そもそも、去年読んだ本の感想を翌年の10月に入ってから書こうというのに無理が有る。
この本には非常に感銘を受けたのだが、一体何に感銘を受けたのか、
ちゃんと思い出せない。
記憶力を強くする方法も書いてあった気がするのだが、憶えていない。
実践してこなかったのがバレバレだ。

アホみたいな感想で、これじゃ誰も「じゃあ読んでみよう」という気にならないだろうが、
いや、とてもいい本でしたのよ。

はい。もう一度読み直します。



立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』
このタイトルをまず速読する必要が有るな。

たくさん読みたい。
ダメな本を読むのに時間をかけたくない。

そこで私は、気の合わない本は早々に見切りをつけて、読むのをやめることにしている。
どうやって判断するかというと、まえがきとあとがきと目次を最初に読むのだ。
ここで、著者が何を目的に、誰を対象に、どのような言葉を遣って語ろうとしているか
おおよそ分かる。

逆に言えば、まえがきとあとがきと目次を読んでも何を伝えたいか分からない本は、
全編読んでもなんだかよく分からなかったりする。こともある。

立花さんも同じ方法を取っていることを知った。
さらに、速読術として、段落の頭と尻の一行づつを読んでいく、
という方法も紹介している。
これで論旨がつかめるというのだ。
もっともこれは、その本がちゃんとパラグラフ・ライティングしてあればの話、
とも言えそうだと思った。
試してみたが、3行づつくらいは読む必要が有るようにも思えた。
立花さんの言う「一行」は、速読習慣のついている読書目にとっての「一行」で、
意識は「一行」だが2、3行は目に頭に入っている、ということも
起きていそうな気がする。

そして私は、この本は長い(80ページ近くある)「序」だけを読み、
個々の本の紹介部分は読まずに本棚に置いている。



繰り返し読む価値の有る本を読みたい。
そう思って本を選んでいるが、
こう忘れるんじゃ繰り返し読む必要が有る、というものだわい。

目と脳を大事に生きていこう。


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