怒ぷりポテチ

ポテトチップスを買って食べるということは、あまりしてこなかった。

また、もし食べるのであれば、スライスして作った製品が好きだ。
粉を練って成形したようなポテトチップスの歯ざわりはあまり好きでない。

そんな五十歳過ぎのﾜﾀｸｼが、最近、プリングルズのポテトチップスをたまに買う。
それは、サワークリームオニオン味を食べたいからだ。

※

いろいろ買って、食べ比べてみた。

スライス製で信頼のおける湖池屋も、
なぜかサワークリームオニオン味は成形だ。
波型である。
特濃と銘打つだけの味わいが有る。

フリトレーも成形だが、
径が小さめで、空気で膨らんで厚みが有り、
かじり心地が良い。

カルビーを試した頃には、実は既に飽きが来て、
なんだか印象が薄い。

味で選ぶなら湖池屋だが、そこそこのお値段である。
歯ざわりは好きではないが、安さからプリングルズを選ぶ。


※

いつものスーパーの、いつもの場所に有る、いつもの緑の筒を一本、
ヒョイと買い物籠に入れる。

夜、缶ビールを開けて、ポテトチップスをかじる。
おジャンクなひと時である。

※

たちまち、舌を痛みが刺した。

何事だ。
サワーでもない、ましてやクリームでもオニオンでもない、
刺激が舌を攻撃する。

おかしい。何かがおかしい。

微妙に、筒の色が違う気がする。

よく見ると、
WASABIとある。

いやいやいや。
似過ぎですよ。いけませんよ。間違いますよ。
味は似ても似つかないというのに。

しかも、非常にキツイ。
舌が痛い。
こんなの山葵味ではない。
痛いのを堪えて、なんとか食べる。

面白いけれどまるで笑えない。
次からは慎重に。