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日吉大社(西本宮)国宝・重要文化財~滋賀県大津市坂本

2016-06-30 05:44:26 | 神社・仏閣・教会

2015年12月30日 滋賀県

日吉大社(西本宮)

滋賀県大津市坂本

日吉大社(ひよしたいしゃ)は、滋賀県大津市坂本にある神社。式内社(名神大社)、二十二社(下八社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。全国に約2,000社ある日吉・日枝・山王神社の総本社である。通称として山王権現とも呼ばれる。猿を神の使いとする。西本宮と東本宮を中心とする400,000m²の境内は国の史跡に指定される。社名の「日吉」はかつては「ひえ」と読んだが、第二次世界大戦後は「ひよし」を正式の読みとしている。

 ▼日吉大社摂社白山姫神社拝殿 重要文化財  

この拝殿は、方三間(桁行三間、梁間三間)、一重、入母屋造、妻入り、桧皮葺の建物です。四方の柱間は、四方とも開け放し(吹放し)で、回り縁には高欄が付き、天井は小組格天井(こぐみこうてんじょう)、屋根の妻飾(つまかざり)りは木連格子(きつれごうし)(狐格子)となっています。慶長3(1598)年に本殿と共に建てられたものです。昭和39(1964)年5月に国の重要文化財に指定されました。

 

▼日吉大社摂社白山姫神社本殿 重要文化財 

日吉大社摂社白山姫神社本殿(ひよしたいしゃせっしゃしろやまひめじんじゃほんでん) 一棟
この本殿は、三間社流造(しゃながれづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)の建物で、三間・二間が身舎(もや)、その前方一間通しの廂(ひさし)が前室となっています。この本殿と樹下(じゅげ)神社本殿とは、ほぼ同形式となっていますが、装飾金具が少なく簡素(かんそ)な造りで地味(じみ)な落ち着いた中にも、各部の意匠(いしょう)に意を配った建物です。また、向拝(こうはい)は一間で浜床(はまゆか)付き、前室の正面は蔀戸(しとみど)となっています。慶長(けいちょう)三(一五九八)年に建てられました。

 ▼日吉大社摂社宇佐宮拝殿 重要文化財 

この拝殿は、桁行三間(けたゆきさんげん)、梁間三間(はりまさんげん)、一重(いちじゅう)、入母屋造(いりもやづくり)、妻入(つまい)り、桧皮葺(ひわだぶき)の建物です。典型的(てんけいてきな)な方三間の拝殿形式をとっています。四方の柱間(はしらま)は、四方とも開け放し(吹放し)で、回り縁には高欄(こうらん)がつき、天井は小組格天井(こぐみこうてんじょう)、屋根の妻飾(つまかざ)りは木連格子(きつれごうし)(狐格子)となっています。慶長3(1598)年に建てられたもので本殿と同じ時期のものです。昭和39(1964)年5月に国の重要文化財に指定されました。 
   

 ▼日吉大社摂社宇佐宮本殿 重要文化財

この本殿は、桁行五間、梁間三間、日吉造、檜皮葺の建物です。西本宮本殿、東本宮本殿と同じく日吉造(聖帝造)(しょうたいづくり)の典型的なもので、三間・二間の身舎(もや)の前面、両側面に一間の廂(ひさし)をめぐらし、側面や背面に特色があります。他とは、ほとんど同じですが、正面の階段前に吹寄格子(ふきよせこうし)をいれた障壁が設けてあるのが大きく異なります。また、高い床下には大きな岩が露出していて何か意味ありげなものです。慶長3(1598)年に建てられたものです。明治34(1901)年8月に国の重要文化財に指定されました。

 ▼日吉大社西本宮楼門 重要文化財

楼門とは、二階建で階上に縁(えん)があり、屋根は上の一つしかない形式の門のことです。西本宮楼門は、東本宮楼門と同様、三間一戸(さんげいっこ)(戸とは出入口のこと)、入母屋造(いりもやづくり)、桧皮葺(ひわだぶき)の建物です。
東本宮楼門と比べると、規模は大きく、壮麗です。木部は丹塗(にぬり)を主としたもので、上下の釣り合いがよく、樹の緑によく映えます。四隅には猿の彫刻、前後に極彩色(ごくさいしき)の蟇股(かえるまた)があります。確実な資料はまだ発見されていませんが、天正14年(1586)頃に造営されたものではないかと推定されています。大正6年4月5日に国の指定文化財となりました。

この楼門には猿がいます。

▼日吉大社西本宮本殿 重要文化財

この拝殿は、方三間(桁行三間、梁間三間)、一重、入母屋造、檜皮葺、妻入りの建物です。柱間は四方とも開け放して、屋根の妻飾りは木連格子(きつれこうし)、回り縁は高欄がつき、天井は中央部が一段と高くなった折上小組格天井(おりあげこぐみごうてんじょう)となっています。日吉大社の他の同じ形の拝殿のうちでは、一番手の込んだ構造となっており、天正14(1586)年本殿と同時に建てられたものです。昭和39(1964)年5月に重要文化財に指定されました。

 ▼ 日吉大社西本宮本殿 国宝

この本殿は、桁行五間(けたゆきごけん)、梁間三間(はりまさんげん)、日吉造(ひえづくり)、桧皮葺(ひわだぶき)の建物です。日吉造は、一名を聖帝造(しょうたいづくり)ともいい、全国では、日吉大社だけにみられる特殊な構造です。つまり、三間・二間の身舎(もや)の前面、両側面の三方に廂(ひさし)がめぐらされた形で、側面や背面にその特色を見せています。また、正面には、一間の向拝(こうはい)と浜床(はまゆか)をつけ、縁高欄(えんこうらん)がまわりをめぐっています。天正(てんしょう)14(1586)年に復興(ふっこう)されたものですが、慶長(けいちょう)2(1597)年に改造されています。昭和36(1961)年に国宝に指定されました。

  

--帰路--

   

 猿が飼われているのですが撮影失敗・・・

変わった形の山王鳥居(合掌鳥居)
 

▼大宮橋(日吉三橋) 重要文化財

大宮橋は、西本宮に向かう参道に架かる。12本の円柱橋脚と桁、貫などを用いた構造で、橋板両端には格狭間を彫り抜いた高欄が取り付く。木造橋の形式をそのまま石造反橋に用いて造られた雄大な橋である。
   

 ▼走井橋(日吉三橋) 重要文化財

走井橋は、大宮橋のすぐ下流にかかるお祓(はら)いをするための石造反橋(そりはし)です。 日吉三橋の中でも最も簡素な構造で、幅四・六メートル、長一三・八メートルを測ります。川の中に方柱の橋脚をたてますが、その数も六本と少なく、また桁(けた)も省かれ、橋脚の頭に継ぎ材をおいて、橋板をかけています。橋板に反りをつけることで、軽快な感じをよく出しています。

 

▼八王子山:二つの社がある

 ▼求法寺走井元三大師堂

  

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