2012年8月25日 長野県
須原宿の町並み
長野県木曽郡大桑村
木曽谷の中では一番古くに栄えた宿場町で須原から野尻宿までは1里24町、宿の延長は4町35間。問屋二軒・本陣一軒・脇本陣一軒・旅籠三十五軒の当時としては平均的な宿場でした。宿のはじまりは戦国時代で、正徳年間に洪水の被害をうけ、享保2年(1717)に現在地へ移転しました。木曽谷の中ででは一番古くに栄えた歴史ある宿場町です。昔から清水が湧き、今も丸太をくり抜いて作った「水舟」が置かれています。
須原宿の枡形は宿場の京方に設けられ、幕府に反乱を起こした敵を防ぐために造られたものでした。今もなお残る直角に曲がった道や急坂も攻めにくくする工夫だったといわれています。その独特な形状から「鍵屋の坂」とも言われるほどです。本来の街道の姿を今に伝える通りでもあり、広い道幅や、町の中を流れる昔ながらの用水路などが、往時の面影を残しています。大桑村指定無形文化財「須原ばねそ」(はね踊り)をはじめ、宿のはずれにある定勝寺は、桃山様式の代表的建築で昭和27年に重要文化財に指定されており、幸田露伴の「風流仏」の舞台とにもなった宿場です。 おおくわナビより
▲須原駅▼
▲「花漬」の大和屋
▲高札場跡
▲本陣跡
▲脇本陣跡
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