2017年7月1日 群馬県
富岡製糸場2017 世界遺産
群馬県富岡市富岡
富岡製糸場は、明治5年(1872年)に明治政府が日本の近代化のために設立した模範器械製糸場です。
明治維新後、政府は日本を外国と対等な立場にするため、産業や科学技術の近代化を進めました。そのための資金を集める方法として力を入れたのが、生糸の輸出でした。政府は生糸の品質改善・生産向上と、技術指導者を育成するため、洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決めました。こうして富岡製糸場が建設され、現在までほぼ変わらぬ姿で残されています。
▼西繭倉庫 国宝
▼東繭倉庫 国宝
主に繭を貯蔵していた建物です。2階に乾燥させた繭を貯蔵し、1階は事務所・作業場として使っていました。長さおよそ104mにもおよぶ巨大な繭倉庫です。
▼西繭倉庫 国宝
東置繭所と同様に2階は繭を貯蔵していた建物です。大きさ・構造は東置繭所とほぼ同じですが、1階の北半分の東面は官営期に蒸気機関を動かすための石炭置き場として使われてため東面には壁がありませんでした。この部分の煉瓦壁は昭和56年頃に積まれたものです。
▼ブリュナエンジン(復元機)
「ブリュナエンジン」は、富岡製糸場の創業(1872年)に際して設立指導者のポール・ブリュナが導入した横形単気筒蒸気機関で、通称「ブリュナエンジン」と呼ばれています。蒸気ボイラーと共に旧蒸気釜所(重要文化財)の中に置かれ、大正期に電力に取って代わられるまで繰糸器械等を動かす動力原として使われました。1968年に当時の経営者である片倉工業株式会社によって博物館明治村(愛知県)へ寄贈され、現在、同館にて展示されています。このたび富岡製糸場で展示を開始する復元機は、2012年に富岡市内の工業界が「将来に残せる工業界のシンボル」として製作に取り組み、昨年(2016)、完成したものです。
▼検査人館 重要文化財
▼男子寮
▼繰糸所
繰糸所(そうしじょ)あるいは繰糸工場は、富岡製糸場の中で中心的な建物である。敷地中央南寄りに位置する、東西棟の細長い建物で、木骨レンガ造、平屋建、桟瓦葺き。平面規模は桁行140.4 m、梁間12.3 mである。東端に玄関を設ける。小屋組は木造のキングポストトラスである。Wikipediaより
▼ブリュナ館 重要文化財
明治政府は外国人指導者としてフランス人のポール・ブリュナを雇用し、製糸場を建設しました。ブリュナはフランスから技術者を招いたり、日本人の体格に合うように改良した洋式の器械を取り寄せました。工場の敷地内には明治6年に建設された、ブリュナが家族やメイド達と暮らしていた住居、「ブリュナ館」があります。ブリュナが去った後の明治13年からは工女の夜学校や寄宿舎として使用されました。クラブツーリズムHPより
▼診療所
昭和15年に建てられた3代目の診療所
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2017-07-24 05:44:32
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