第五櫻島丸 (※鹿児島県鹿児島郡桜島町)
ここまで来たからには桜島に渡ろうと思う。桜島フェリーは2度利用した事があるが、定期観光バス、乗用車での乗船で、徒歩での乗船は初めてである。このフェリーは橋のない鹿児島と桜島の間を終夜運航している。深夜・早朝は1時間に1便だが日中は10分毎で、12分毎の常磐緩行線より便利である。立派なターミナルである。エスカレーターで乗船口へ向かう。飲食店、土産物店、売店等あるが、切符売り場がない。運賃は下船後、桜島で支払う旨の張り紙がしてある。フリーパスで船に乗りこんでしまう。
船旅は風に吹かれて心地良い。徒歩の旅客は少ないようだが、観光バスで乗船してきた客がデッキに上がってきて賑やかになった。久しぶりに他人の記念写真のシャッターを押す事になった。短い船旅で13分である。乗船した第五櫻島丸はすぐに到着した。桜島港のフェリーターミナルに入った処に改札口があり、運賃150円を徴収される。鹿児島のターミナルより小ぶりだが売店もあったので、絵葉書でも買おうと覗いてみると年賀はがきを発売している。鹿児島県版は「桜島と九州新幹線」であったので3枚購入しようとすると、まだ1枚も販売していなかったようで、200枚の封を開けてもらった。図柄は手前に九州新幹線「つばめ」、煙を上げる桜島、錦江湾にはヨットが見える。
さて、徒歩の客は下船してターミナルで支払うが、車で下船した時はどうするのか。これはフェリーから上陸して一般道に出るまでの間に料金所があるのである。通行料金ではないから車長、何人乗っているかを職員が確認して運賃が請求される。車検証を見せる事もない。明石海峡大橋開通前に明石から岩屋へのフェリーも料金所で運賃を支払ったが今はどうなのだろうか。
桜島は西半分が鹿児島県鹿児島郡桜島町、東半分が鹿児島市となっており、フェリーは桜島町の町営である。昨今の広域合併で鹿児島市との合併の賛否を問う住民投票が行われる旨の垂れ幕が港にあった。その島の東側は大正3年(1914)の噴火で流れ出した溶岩が海を埋め、大隈半島と陸続きとなった。つまり鹿児島の街から船に乗らずに桜島へ行くことが出きるが相当の遠回りとなる。島内ではこの時の噴火で埋没した鳥居などみる事が出きるが、港から遠いようである。近くにも溶岩が流れたところがある。公園として整備されているが、溶岩の中に入っていくと全く人気がない。平日だからだろうか。ちょっと不気味である。このあたりに烏島が埋没しているのだろうか。それでも、散策する人は数組見かけた。
明日はもっと歩かなくては行けないかもしれない。大事をとって散策はこれで終わりとし、港へ戻った。運賃150円を払って船へ。第十八櫻島丸で往路の船より新しいようだ。乗船時間は短いが、うどんも食べられるし、売店も充実しているのだが、自動販売機でコーラを買って桜島を正面に見る席に腰を下ろした。桜島が遠ざかってゆく。鹿児島本港到着後、下船。同じ道を西鹿児島駅へひき返しても面白くないので、鹿児島駅へ向かう。駅は港から近かった。構内は広いが駅舎はこじんまりしている。階段を上がり改札階へ。西鹿児島までの運賃は200円であるが、しばらく発車する列車はない。しかたがないので駅前にある市電のりばへ向かう。こちらは電車の本数も多く、運賃も160円(全線均一)と安い。鹿児島の中心部を通って西鹿児島駅前電停へ行く。交差点で電車が右折すると、何故か函館の市電に乗っているような気がした。ただ函館より活気がある。そして暖かい。人口、函館市28万人、鹿児島市55万人。 (つづく)
※桜島町は平成16年11月1日、鹿児島市に編入。
ここまで来たからには桜島に渡ろうと思う。桜島フェリーは2度利用した事があるが、定期観光バス、乗用車での乗船で、徒歩での乗船は初めてである。このフェリーは橋のない鹿児島と桜島の間を終夜運航している。深夜・早朝は1時間に1便だが日中は10分毎で、12分毎の常磐緩行線より便利である。立派なターミナルである。エスカレーターで乗船口へ向かう。飲食店、土産物店、売店等あるが、切符売り場がない。運賃は下船後、桜島で支払う旨の張り紙がしてある。フリーパスで船に乗りこんでしまう。
船旅は風に吹かれて心地良い。徒歩の旅客は少ないようだが、観光バスで乗船してきた客がデッキに上がってきて賑やかになった。久しぶりに他人の記念写真のシャッターを押す事になった。短い船旅で13分である。乗船した第五櫻島丸はすぐに到着した。桜島港のフェリーターミナルに入った処に改札口があり、運賃150円を徴収される。鹿児島のターミナルより小ぶりだが売店もあったので、絵葉書でも買おうと覗いてみると年賀はがきを発売している。鹿児島県版は「桜島と九州新幹線」であったので3枚購入しようとすると、まだ1枚も販売していなかったようで、200枚の封を開けてもらった。図柄は手前に九州新幹線「つばめ」、煙を上げる桜島、錦江湾にはヨットが見える。
さて、徒歩の客は下船してターミナルで支払うが、車で下船した時はどうするのか。これはフェリーから上陸して一般道に出るまでの間に料金所があるのである。通行料金ではないから車長、何人乗っているかを職員が確認して運賃が請求される。車検証を見せる事もない。明石海峡大橋開通前に明石から岩屋へのフェリーも料金所で運賃を支払ったが今はどうなのだろうか。
桜島は西半分が鹿児島県鹿児島郡桜島町、東半分が鹿児島市となっており、フェリーは桜島町の町営である。昨今の広域合併で鹿児島市との合併の賛否を問う住民投票が行われる旨の垂れ幕が港にあった。その島の東側は大正3年(1914)の噴火で流れ出した溶岩が海を埋め、大隈半島と陸続きとなった。つまり鹿児島の街から船に乗らずに桜島へ行くことが出きるが相当の遠回りとなる。島内ではこの時の噴火で埋没した鳥居などみる事が出きるが、港から遠いようである。近くにも溶岩が流れたところがある。公園として整備されているが、溶岩の中に入っていくと全く人気がない。平日だからだろうか。ちょっと不気味である。このあたりに烏島が埋没しているのだろうか。それでも、散策する人は数組見かけた。
明日はもっと歩かなくては行けないかもしれない。大事をとって散策はこれで終わりとし、港へ戻った。運賃150円を払って船へ。第十八櫻島丸で往路の船より新しいようだ。乗船時間は短いが、うどんも食べられるし、売店も充実しているのだが、自動販売機でコーラを買って桜島を正面に見る席に腰を下ろした。桜島が遠ざかってゆく。鹿児島本港到着後、下船。同じ道を西鹿児島駅へひき返しても面白くないので、鹿児島駅へ向かう。駅は港から近かった。構内は広いが駅舎はこじんまりしている。階段を上がり改札階へ。西鹿児島までの運賃は200円であるが、しばらく発車する列車はない。しかたがないので駅前にある市電のりばへ向かう。こちらは電車の本数も多く、運賃も160円(全線均一)と安い。鹿児島の中心部を通って西鹿児島駅前電停へ行く。交差点で電車が右折すると、何故か函館の市電に乗っているような気がした。ただ函館より活気がある。そして暖かい。人口、函館市28万人、鹿児島市55万人。 (つづく)
※桜島町は平成16年11月1日、鹿児島市に編入。