「シリーズ」となっていますが、不定期ですし、そんなに長続きしそうにないんだけど…
私の手持ちのCDなどの中から、富澤一誠 気取りで、お気に入り、おすすめを
解説、紹介していきたいと思います、お付き合いのほどを。
(いきなりわき道ですが、音楽評論家の富澤一誠氏が、2月2日放映の
フォークの達人・永井龍雲編にゲスト出演されるようです。
氏の音楽解説は非常に好きなんですが、「動く」富澤一誠を見たことないので、
今回お初にお目にかかることになります。ビデオ撮り忘れたらあかんな。)
記念すべき第一回目は、ご存知 オフ・コース。
実は私はオフ・コースに関してはそんな熱心なファンではなく、持ってるCDは
これ一枚きりです。(アナログのLPも同じのを持ってます。あと企画物の
ベストCDがあったな)
今回ご紹介するは1975年発売の ワインの匂い です。彼らの通算4枚目
(ライブ版含む)のアルバムです。
オフ・コースの作品はレンタル・レコード(←古い!!)や友だちに借りて
ほとんど聞いていますが、これは完成度ではピカイチの初期の名盤です。
それ以前のフォークなのかポップスなのかやや中途半端な状態から
美しいハーモニーを前面に押し出したポップス系デュオとして
明確な方向性を示した作品です。
ところがこれほど練り上げられた名盤を作ったにもかかわらず、
このあと再び暗中模索、いい曲もあるが、アルバム全体ではなにかチグハグ、
アダルトな雰囲気を出すのか出さないのか?またも中途半端な試行錯誤状態が
しばらく続き、ようやく二人組から五人編成(バンド)の新生オフコースで発表した
Three and Two でワイン~を上回るスケールでポップス+ロック色を融合させ、
次の大きなピークを迎えるというのが私の意見ですし、
大方の見方でもあると思います。
そして、大ヒットシングル さよなら 以降完成された質の高い作品を発表、
ビッグアーチストとしての道を歩みます。
さて、このワイン~ですが、収録作品の粒が揃っていて、総じてポップ、
アルバムを通し流れるような構成、トータル性も優れています。
超有名な曲は収録されていませんが、当時シングルでも発売、
のち西城秀樹がカバーしてヒットさせた 眠れぬ夜 が代表曲。
あと隠れた?名曲 愛の唄、我がブログのコーナーテーマ曲にも
使用させて頂いている 老人のつぶやき、雨の降る日に、昨日への手紙、
少年のように なども私のお気に入りですね。
また、このCDはデジタル・リマスタリングされた紙ジャケ・シリーズですが、
ものすごく音がいいんです。
ダイナミックレンジが広く、アナログのような温かみもある。
私のような超高級でないシステムでもかなりいい音が出ます。
この点でもおすすめですよ。
あまりに気に入ったので、他のCDも買おうかとこれまで何度か手にとったものの、
買わず終いでここまできています。
久しぶりに JUNKTION なども聞いてみたい気がしますね。
と、自分なりにがんばって書いたつもりですが、
逆立ちしても富澤先生みたいな風にはいきまへんな~。
勝手な思い込みによる間違い等あれば、平にご容赦のほど。
え~っと次回の予告を…やめときましょう、いつになることやらわかりませんしね。
なんたって こころは気紛れ ですから。