旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

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2011-06-30 23:59:59 | 展覧会の絵

「復活のボツ写真シリーズ」 その3 

何度もミヤマキリシマが咲く時期の九重連山を訪れてますが、私が見た中で
「最大の花付きだった」と思っているのがこの年、2005年です。
ミヤマキリシマが大咲きした時は、登山道のあちらこちらや、岩場など、
普段株が目立たない場所でも次々花を咲かせます。たとえば、鉾立峠へ至る登山道。
一見草のようにしかみえない幼木が登山道沿いに花を咲かせるので、
そうでない年にはなんてことない道が、とても魅力的な花街道になったりするんです。

写真は早朝、平治岳(ひいじだけ)南峰山頂から斜面を見下ろしたもの。
一面ピンクに覆われているのがすごいけど、花付きの悪い年では、こんなに
盛り上がったようには見えません。写真上側の裸地が大戸越(うとんごし)という峠。
各方面からの登山道が交わる四差路は皆の休憩場所でもあり、写真が小さいので
わからないでしょうが、すでにこの時間、数名の登山者が憩う姿が確認できます。

確かこの朝は、薄曇りのような天気になってしまい鈍い日差しだったので、
もっとメリハリのある写真を撮りたかった私はこの写りにがっかりして、当時、
ボツにしてしまったのだと思われます。しかし、この場所でこれ以上見事なキリシマを
あとにも先にも私は見ていないので、記録写真としても復活させたいと思いました。

なお、この年も平治岳本峰は虫にやられ、写真は撮れませんでした。本峰が虫の被害から
立ち直ったのは2008年ですから、復活までまだ数年待たなければならなかったのです。


                 【平治岳南斜面のミヤマキリシマ/2005.06.01 撮影】


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