撮影中に北海洋さんから、「肉眼では確認しづらいけど、たぶん星が写っていると思いますよ」と
お話がありました。満月が煌々と輝き、日の出と錯覚するような輝きですから、実際にはほとんど
星らしきものは見えていませんが、確かにメディアには記録されていました。
十勝岳のほぼ真上にオリオン座があります。掲載した写真はサイズが小さいので、確認できないかな。
十勝連峰右寄りには、十勝岳温泉付近の宿の明かりが3個、その少し左手には、吹上温泉・白銀荘らしき
宿の明かり。そして、水沢ダム対岸の丘には農作業中のライトがくっきりと。悪天続きで農作業が遅れていて、
こんな遅い時間までライトを照らして仕事をされていました。写真的には、人口の明かりはなるべく避けたい
ところですが、「大変な年だったんだ」が記録され、それはそれであとあと印象に残るかもしれません。
肉眼で見たのとは違う画像がメディアに定着するのが、写真の面白さでもあります。
この点は、フィルムもデジタルも変わらないかもしれません。デジタルは現場で画像が確認できるのが
特徴、強みですが、今のところ私は最低限の使用・チェックにとどめています。モニターが小さいので、
すべてを把握するのは端から無理ですし、なにが写っているのかはあとのお楽しみにしたい気がするのです。
でもこの先、デジタルに比重が移ると、使用頻度は増えるかもしれませんね。
撮影終盤、再び風が凪ぎ、湖面は鏡のように。オプタテシケ付近の雲もとれ、連山くっきりと
姿を現して、まるで太陽と錯覚するかように輝く「ふたつ目の月」と共に湖に浮かび上がりました。
しかし、湖上の「ブイ」が邪魔やな~。ええ加減撤去してくれんかな?
ここで別にカヌーせんかっていいんちゃうん?
途中、札幌のご夫婦は立ち去り、北海洋さんと二人だけが残ったお月見セッションはこれで
終了です。これからも月とか星とか写してみたいけど、寒さ、眠気&酒の誘惑に勝てるかどうか…
それが問題。
星々や月の誘いに、またいつか酔いしれましょう。