旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

月が誘う~水沢ダムお月見撮影会①

2011-06-04 20:41:39 | 旅鴉の唄

旅に出ると、特に山中に泊る山旅などでは、星空や月夜を楽しむことが多いのです。
で…写真に収める機会はたくさんあったわけですが、これまでほとんど写したことがありません。
原因として、写真技術がないことがまずあげられますが、加えて、宿にはほとんど夕食付きで
泊るので撮影時間がそれとダブること、さらに夕飯時にお酒が入ることが多いので、
以降車で出かけられないこと、テントから外に出たら「満天の星空だった!」ことは
多々あったのに、「おお寒~」とすぐに寝袋に入ってしまう寒がりなこと、月や星の
軌道計算などまったくデータを持っていないので、「決定的瞬間を見逃した」なんてことも
たくさんあった気がします。なにせ、行き当たりばったりなのです。

そんなこんなでこれまでは、ほぼ「記憶にとどめる」だけだったのです。星が流れているような
写真を撮ってみたいなあとは思いつつも、「まあ、いいか」で終わってしまう、面倒くさがりで
向上心のない奴なんです。

ところが今回は、諸々偶然重なり、月の写真を撮ることと相成りました。場所は美瑛の
水沢ダム、5月18日夜のことです。前日、北海洋さんと合流して、お話する時間がありました。
私もちょうど今が満月だとは知っていましたが、彼はちゃんと月出の時間など、データを
持っていたのです。その17日の月出が18:50分頃で、ちょうど日没と重なりいい感じだったのですが、
この日の夕方は雲が多くなり山も見えず、月が見えたのは、夜もだいぶ更けてからでした。
(この時点で、すでにかなり酔ってます)

翌18日は逆に夕方から山が見えだして、少し写真を撮影してから、風が凪ぎそうなので、
水沢ダムへ行きました。先客がひとり。彼は昼過ぎからここで粘っていたらしく、
夕景に満足し、時間がないからと、立ち去りました。入れ替わるように札幌在住の年輩のご夫婦が
やってきて、月の写真を撮るつもりだと申されます。三回目の挑戦なんだそうな。
根強い「水沢ダムファン」はいるのですね。この時点で19:00頃、月出までまだ1時間以上
あります。私ひとりだったらとっくに帰っていたでしょうけど、仲間がいるし、どうしようかなあと
迷っていたら、仕事を終えた北海洋さんが所用で美瑛に来て、「条件が良ければ水沢ダムへ行く」
とのメールが入りました。これが決定打となって、私も残ることに。同じカメラを使う彼からの
技術的なアドバイスも期待したのです。

ほどなくして北海洋さんが到着。カメラをセットします。デジタル一眼・EOS5Dマーク2の
本格デビューが、いきなり夜間撮影になりました。まったく知識のない私は、ほぼ彼の指示通りに
ISO感度などをセットします。まあ、感度などを自由に設定できるデジタルだからこそ
ダメ元で写してみようという気になったともいえますしね。


あっと、おしゃべりしている間に月が昇り始めましたよ。




♪ 月が誘う 夜の遊び
  追いかける私から 逃げてごらんよ
  世界はただ がらんとした
  道もない 壁もない 何もない迷路

  走り出せばいい でも走りだせない
  月が頭の上で ケラケラ笑う
  自由なのに きみはそんなにも


  「時間は無限にある」 きみはつぶやく
  「あわてずに思い出せ あの日の地図を
  子供の頃 誰かにもらった……」
 
  そんなものは どこにもない
  みせかけのガラクタで
  ごちゃごちゃのポケット
  月はきみを まだ待ってる
  ほらきみの心臓を ころがしはじめた



  (月が誘う/詩:谷山浩子) 




   



*しばし関西にいない時期があったのでよくわからないけど、今日はこの夏一番の暑さではなかったかな?
  この暑さに誘われてカマキリの卵が孵化したようで、 子カマキリが家の壁をウロチョロしてはりました。
  昨秋産みつけた卵がすべて有精卵だとすると、この先「ベビーラッシュ」が続くはずです。
  残念ながら我が家の狭いフィールドでは、すべてを養うことはできません。うまくご近所へ拡散して、
  カマキリ王国を築いておくれ。


*夕飯時、「ケンケン鰹のたたき」があったので、久保田を飲みすぎました、もうこれ以上は書けません。






コメント
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