再びエゾ沼。帰路は天気も良くなったので、写真を撮影しながらのんびり下山した。
名前の通り淵のない「淵無し沼」。夏道(正規の登山道)はない。
木道の上にあったカエルの卵。無事カエルかな?
再び緑沼。すっかりいい天気に。
何が一番かって、秋と違って人がほとんどいないのが最高。と思ってたら、道の整備のために
上がってきたセンターのスタッフ4名とすれ違った。ピンクのテープを巻きつけた笹をルート上に
立ててくれていた。これだと素人でも安心して沼めぐりコースに入れる。
大雪高原山荘でひとっ風呂浴びて仕上げ。いつ入ってもいい温泉なのだが、やはりできたら
芋の子を洗うような混雑時は避けて、のんびり入浴したいものだ。
「高原沼」も解け始めのブルーが美しかったが、雪崩のあとだという泥が台無しにしていた。
そして、沼を巻くようにして雪渓を登りきったら、目の前にはただ、だだっ広い雪原が広がっている
ばかりであった… 目標とする「空沼」の方角は経験からわかるのだが、正規の道が皆目わからない。
何か目印になるものはないか、ウロウロしているところへOさん一行7名が追いついた。天の助け!
やはりナナカマドの海を泳ぐように進むしかないようだ。正規の登山道はこの写真の右寄りだが、
むしろそちらのほうが枝が邪魔になって歩きにくかった(翌日確認)。
三笠新道分岐から空沼を見下ろす。
ここでOさん一行と別れる。「お気をつけて~」というか、またひとりになっちゃったよ、私が危ない。
「空沼」。ちょうどここに着く頃から、雲が切れて日差しがあり、青空が広がり始めた。この旅一番の
きれいな青空だ!
紅葉撮影の定番ポイント。高原沼上から緑岳方面。
ほぼ同じ場所から高原沼。
再び大学沼。まだ一面の雪原だ。
往きは素通りしてしまった「式部沼」。雪解けが進んでいない上、泥できれいじゃない。
「緑沼」は七割くらい解けていた。このあたりから小雨が降り出し雨具着用。
でも、それほどひどくならず、その後も時々降った程度。
「湯の沼」。
普段なら川沿いの平坦な何気ない道が、この時期はナイフエッジの緊張が高まる道に変身。
「鴨沼」。背後にはまだ厚みのある雪渓が残る。
「エゾ沼」。
マリンブルーの水辺が美しいが、Oさんによると、昨年はもっときれいだったそうだ。
このあたりから徐々に雲が切れ始め、青空と共に緑岳が見えた。
ここからは、ほぼすべて登山道が雪に覆われていた。「式部沼」を目指して雪壁を急登したつもりが、
ひとつ奥の雪渓を登ってしまったらしい。見たことのない光景が眼前に広がった…
と、思ったら、そこは「大学沼」のど真ん中だった! 秋に何度も訪れているのと、ガスがなくて
視界が効いたので位置を把握できたが、そうでなかったら「ここはどこ? 私は誰?」であっただろう。
高原温泉沼めぐり くもり時々小雨、のち晴れ
この日からヒグマ情報センターがオープンすると聞いてやってきたものの、今日からスタッフが
センター入りして、実際に運営が始まるのは明日からだった。
下見のつもりでやってきたのに、自身の体調も良くなく、天気も予報どおりに悪いので、「さて、どうしようか?」
と迷っていたら、士幌のOさんが仲間を引き連れ三笠新道を登るためにやってこられ、Oさんがあとから
きてくださるなら心強いと歩き始めた。というのも、センターがまだ始まっていないということは、道標(目印)がなく、
道迷いが心配だったからだ。
今年は雪が少ないようで、倒木などがそのまま放置されているので多少歩きづらかったものの、
最初の沼「土俵沼」まではそれほど問題なくたどり着けた。しかし、雪の多い年には、そのはるか手前から
夏道がまったくわからないこともあるようだから、雪慣れず、ルートファウンディングできない私のような者は、
むやみに立ち入らないほうがいいのかもしれない。
状態のいい水芭蕉を切り取った写真。大部分は巨大化して、見頃を過ぎていた。
「空沼(からぬま)」への右回りコースを過ぎたあたり。ここから雪の上を歩くことが多くなったが、
ルートははっきりしていた。
激流に咲く キュウリンカ。
最初の沼「土俵沼」に至る最後の登りの階段が崩壊していた。山歩き経験のある人ならともかく、
このままではツアー客は入れないだろう。
「芭蕉沼」。三割くらい解けていて、名前の通りの水芭蕉がほとりに咲いていた。
「滝見沼」のシンボル? 手前の松が折れていた。「撮影に邪魔!」の声多数の松?
滝見沼はすでに八割くらい雪解けが進んでいた。