旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

ウイスキーの時間

2021-09-22 19:30:30 | Uncle あるちゅうの唄



朝日新聞日曜別刷り版「グローブ」の、9月号の特集記事は『ウイスキーの時間』です。
ウイスキー好きとしてはその記事を読むのがとても楽しみなのですが、今8月号を読み始めたばかり、
お楽しみは少し先延ばししておくとして、いい機会ですし、個人的なウイスキーとのこれまでの
関りを、大雑把に振り返るとします。


学生時代はウイスキーが好きではなく、それは、スナックやバーなどで提供される
大量の水で割られ薄くなった「水割り」が、ちっともおいしく感じなかったからです。
積極的にウイスキーを飲むことなく社会人になると、勤めた会社の社員旅行の行き先が
二年目以降海外となり、その際免税店で買った舶来ウイスキーを飲んで、味に目覚めたわけです。

出発前先輩のひとりが、免税店が発行した小冊子(取り扱い商品カタログ)を職場に持ってきて、
ウイスキーなどの品定めを始めました。この方は、個人で海外旅行に出かけるたびに免税店での
買い物を頻繁にしているらしく、今回もお目当てのショッピングを楽しみにしている様子です。
私が洋酒に興味がない旨話すと、様々うんちく(詳細はほとんど忘れましたが)を語り始め、
だまされたと思って「有名どころを水で割らずに」一度飲んでみろ、とのことでした。

味のことはともかく、小冊子に掲載されている舶来もののボトルはどれも皆個性的、たとえば、
船の形とか本を模したものとかとても形がユニークで、まずは見かけに興味を持った私は、
その先輩のアドバイスを得ながら、自分用の土産に買ったのが「ベルデキャンタ」という
イギリスのスコッチウイスキーでした。名は体を表すベルの形をした陶器製のボトルがおしゃれで
インパクトがあったのと、比較的手ごろなお値段が選んだ理由でなかったかと記憶しています。
先輩の言うとおりに水で割らずロックで飲んでみると、「うまっ、なにこれ!」って感じに
開眼し、これが、以来率先して飲むお酒がウイスキーになった瞬間です。甘いもの好きな
私としては、おつまみにチョコレートと相性がいいのも気に入った理由かもしれないですね。


やがて「質より量」となり、国産のサントリー「角瓶」を主力に飲むようになりましたが、
せめて1杯目くらいはいいのを飲みたいと思い始めて、選んだのが「白州(6年?もの)」
でした。同じ価格設定だった「山崎」よりも、私的には白州の香りのほうが気に入ったのです。
最初の1杯だけウイスキーのうまみを存分に味わって、酔っぱらえば以下同文といった作戦ですね。
ところがしばらくして白州の6年ものは廃版となり、代わって登場した廉価版(ブレンド版?)は
まずく、で、困った挙句乗り換えたのがニッカウヰスキー「竹鶴(たしか12年もの)」でした。
手ごろなお値段にしては、なかなか本格的な味を楽しめ、お気に召したのです。

これでようやく落ち着いたかと思った矢先に起こったのが、世界的なウイスキーブームでした。
ジャパニーズウイスキーが大人気で引く手あまた、品薄&価格高騰で、竹鶴が店頭から消えました。
先んじて国産に親しんでいた身としては、日本製ウイスキーの品質が世界に認められたのは
悪い気はしないとはいえ、一握りの富裕層が気まぐれに買い占めている余波で、値段が跳ね上がり、
庶民の口に入らなくなったのはどうにも納得いきませんよねえ。それで探して仕方なく代役と
したのが、ほぼ同価格で購入できる舶来もの、「シーバスリーガル」でした。味に100%
納得したわけではなかったけど、選択肢があまりない状況だったのです。


そして近況は、イオンリカーで取り扱っている「鵃(ミサゴ)~MIZUNARA Cask Finish
(ミズナラ樽仕立て)」を最初の1杯目に選んでいることは、この欄でも以前ご紹介した
通りです。2杯目以降はいまだに角瓶。ずいぶん付き合いが長くなりました。


私の感覚では、日本酒と同じくらいに苦手な人が多い(特に女性に?)のがウイスキーでは
ないでしょうか。飲まず嫌いの場合もあるし、選んだ銘柄だとか飲み方が、あまりよくなかった
可能性も考えられますよ。無理に勧めるわけではないけれど、どちらのお酒も、それなりに
いいものを選び(このブログも多少は参考になる?)、もう一度試されてはいかがでしょうか? 
そして、お酒本来の味がわかりやすい飲み方、たとえば日本酒なら冷酒、ウイスキーは水で
薄めずロックでいただくなどし、原酒に近い風味で味わってみてください。もしかして
遅ればせながら、これからの人生がもっと味わい深いものになるかもしれませんよ。


さあ、おしゃべりはこれくらいにして、このあと私もウイスキーの時間を堪能するとしましょう…
と言いたいところなのですが、明日も仕事、しばらく休みがなさそうです。次のたしなみを
楽しみに、もうひとがんばりするとしますか。


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