goo blog サービス終了のお知らせ 

広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

2017年を振り返って

2018-01-03 23:38:30 | その他もろもろ
あけましておめでとうございます。
昨年もおつきあいいただき、ありがとうございました。
開設から1月1日までの総アクセス数は、閲覧9,454,434PV、訪問者2,784,566IP。
2017年の1年間では41万7619IP(2016年比3885減)のアクセスをいただきました。

秋田市は、時折風が強いものの、まあまあ穏やかな正月。
積雪はいったんゼロになって、今日3日に5センチほど積もった。3日の昼は暴風雪警報が出たものの、さほど風は強くなく、ずっと青空が広がる(そして夕方はさほど積もらない雨のような雪が降る)という、珍しい天気。
保戸野金砂町と千秋中島町の間から、旭川と太平山。橋は工事中で板で囲われている

少し上流側・旭川橋梁を渡るEV-E801系(今回は軽く警笛を鳴らした)。右奥に太平山
年頭にあたり、昨2017年を振り返っておきます。※2016年
2017年は、北朝鮮による脅威、秋田を含む各地での自然災害が主なできごと。いずれも2018年も何らかの動きが起きることになってしまうだろう。
さんざん騒いだわりには大勢に変化がない政治、いいんだか悪いんだかよく分からない景気は、どうなるか。

個人的に気になった&記録しておきたい、2017年の話題いろいろ。
・明治「カール」東日本での発売終了
昔からほとんど食べないので、大きな感慨はなし。CMも子どもの頃はよく見ていたけれど、最近はどうだったんだろう。むしろ、ちょっと気になったのが↓
・ジャガイモ不作により春~初夏にポテトチップスが品薄に
売り場の棚が空っぽになったり、代わりに見たこともない外国製品を並べたりするスーパーが見られた。
カルビー「ピザポテト」は一時発売を中止し、ネットで高値取引されたという話も。
しかし、夏以降は以前通りの供給に戻っている。ピザポテトの休止も2か月だけだったそうだ。日本人ってこういう騒ぎが好きなのかね。 
【2018年1月9日追記】この不作・品不足がカルビーの業績に打撃を与えており、メーカーとして痛かったのもまた事実である。


・日立マクセル独立
かつては電池や記録メディアで高いシェアを誇った、「日立マクセル」というメーカーがあった。国産のアルカリ電池やカセットテープを初めて発売したのも同社だそう。
その名の通り、日立製作所と資本関係があって、2017年までそうだったのだが、日立が保有株を売却して、10月に「マクセルホールディングス」が発足していた。
21世紀に入ってから、サンヨー、シャープ、日本ビクター(現・JVCケンウッド)など、昔は日本製品の一翼を担っていたメーカーの形が変わって、存在感が薄れてしまっている。そして、東芝も。


・ドローン
2016年辺りから聞こえてきた、AIやAR・VR、ディープラーニングなどは2017年もさまざまに進化し続けたようだ。
2015年頃から広まったドローンも進化。
残念だったのは、イベントでドローンからお菓子をばらまいていたら、墜落して、下にいた人が軽症ながら6人もケガするという事故発生。ドローンの使い方を間違っているのでは…
あとは、なるほどと納得した使い方。
福井県の東尋坊では、2016年のポケモンGO(すっかり下火になったものの、やる人はやっているようだ)ユーザーが来るようになって、自殺する人が減少する効果があったそうだ。一方で、それを逃れて目立たないところで自殺しようとする人はいるそうで、そのパトロールにドローンが使われている。
NTT東日本などは、オフィスの中を飛んで、残業している人に「蛍の光」を聞かせて帰宅を促すドローンを開発。ドラえもんの4次元ポケットには、空を飛んで人を追いかけ回したり情報収集するひみつ道具があったはずだけど、それらに近いと思う。こういう形で徐々にドラえもんの道具が実現していくのだろうか。
年末には、京都大学で他人の夢を解読する研究がそこそこ進んでいるというニュースも見た。こんな道具(他人の夢にわりこむんだっけ)もあったから、100年後には…


・恐竜の子孫
生物の進化の過程で、鳥類は恐竜の流れを汲む、つまり鳥類は恐竜の子孫という説が、近年受け入れられているそうだ。
2017年は、いくつかのテレビ番組で耳にした。3月26日放送の「サザエさん」の熊本旅行スペシャルでも言及。

・用語削減
高校の教科書に出てくる用語が多く、暗記科目になっているとして、生物と歴史において用語を削減するべきという提言を、それぞれの研究者の団体みたいなのが出した(タイミングとか組織はそれぞれ別)。
仮に実現したとしても、大学入試では、本文でない囲み記事から出題されることもあるから、結局は大して変わらない気がする。

・顕と潜
別の話で、日本遺伝学会が遺伝学用語の改訂を発表。
代表的なものは、それこそ生物の必須用語(今は中学校で習うのかな)である、優性が「顕性」、劣性が「潜性」に。(「不完全優性」という用語もあるが「不完全顕性」になるのだろうか)
本来の意味としては顕性、潜性のほうがふさわしいという、専門家の声もあった。
でも、優性と劣性は、「優劣」と日本語として対になる言葉であったのに対し、顕と潜は、一般的には対義語の関係ではないので、分かりにくい。これからは「顕潜」という日本語もできるのかな。※空調関係では「顕熱」「潜熱」という、対になる語があるそうだ。
たしかに、自分の体の特徴(形質)が「劣性」遺伝によるものと言われれば、イメージは悪い。
だけど、それはその形質(あるいは遺伝子)自体が「劣る」のではない。例えばもち米、赤いスイカ、金髪、青い瞳、臭くない脇なども劣性形質。劣性=悪いことではない。「優性形質と比べて弱い立場にある形質」という意味なのだろうから、「顕潜」よりも「優劣」のほうが分かりやすいような気もしなくもない。でも、やっぱり言葉としては「劣る」と連想されてしまうのだろうな。

・危険な雑種
温暖化など海洋環境の変化によって、フグの種類ごとの生息域が変わって重なるようになって交雑が起こり、雑種のフグが増えてきているという。
フグの種類ごとに有毒な部位が異なるが、雑種ではどこに毒があるのか分からず、漁業や調理の時に問題になりつつあるそうだ。
ところで、「雑種」については、別な言葉で言い換えないのかな。犬の雑種は、ここ何年かで「ミックス犬」と言うようになってきてるけど。人間なんてみんな雑種。


・そろそろ交換
AEDや住宅用火災報知器が普及して、およそ10年。どちらも電池寿命や本体の耐久性の関係で買い替えが必要になる頃(どちらも電池交換できないのが一般的)。
AEDを設置していた商店街のような所では、数十万円かかる買い替えをせず、撤去してしまうところもあるそうだ。
明石家さんま氏は「家の中に誰かが入ってきて笛(フルートやリコーダーじゃなくホイッスルのほうでしょう)を吹いとると思うたら、火災報知器の電池切れ警告音やった」というネタ(?)を話しているが、これから数年、多くの家庭で実際に直面することになるだろう。
最近は、電池式でも家庭内の別々の部屋の報知器どうしが連携して、別室で発生した火災も知らせる機種が出ており、この分野も10年で進化した。


・よく知らないけどブーム?
2016年頃からか「電子タバコ【訂正・加熱式タバコ】」が流行。禁煙場所での使用の是非が課題。全面禁煙の施設の中から出てきて、前の道路上で通行人に向かって従来のタバコをスパスパやられるよりは、ずっとマシじゃないでしょうか。
【2018年1月6日訂正】電子タバコと加熱式タバコは、厳密には違う仕組みなのだそうだ。外観で区別できるのかどうかは知識もないので知らないが、日本の現状では、加熱式のほうが一般的な模様。「新型タバコ」とも呼ばれるらしい。

「うんこ漢字ドリル」。たしかにおもしろくてとっつきやすいのは分かるけれど、そんなもんかな。僕は漢字は得意だったから、むしろ英語とか高校数学でこんなのがあったら…???

「写真の顔を入れ替えるスマホアプリ」。カメラのフレーム内に写っている「顔」どうしを入れ替える。テレビでやっているのを見たら、生身の人間のみならず壁にかかっている「忍者ハットリくん」の絵にも反応して、とても奇妙な風景になっていた。「きかんしゃトーマス」でも反応するだろうけど、気持ち悪そう。

「QRコード決済」。専用の部品とか機器をあまり使わずに、店側が示したQRコードを、客のアプリを入れたスマホで撮影するだけでいい。中国では広く普及し、現金支払いを拒否する店があったり、物乞いも使うとか。
一時下火というか落ち目になった仮想通貨「ビットコイン」が、高騰して注目。よく分からない。

「オーサグラフ」。世界地図では、高緯度地方の面積がおかしくなったり、形がゆがんだりして、正しい地形とは限らない。オーサグラフという、比較的正しく表示する方法があるのを知った。小さいと思っていた日本が、けっこう大きく感じた。
調べたら、日本人が1999年に考案したそうだ。2016年にグッドデザイン賞大賞を受賞して、広く知られたのか。


秋田の話題。
・クマ・シカ・コウノトリ勢力拡大【追記】イノシシも
2017年もツキノワグマの活動が活発。これまでいないとされていた男鹿半島でも目撃。
さらに、これまでいなかった(明治までにいったん絶滅)ニホンジカ(鹿。カモシカじゃありません)も目撃されて、環境や農林業の影響が問題になっている。青森県でも同様。
【2018年1月15日追記】同様にイノシシも、秋田でも青森でもじわじわと侵出している。
一方、野生コウノトリ復活を目指して放鳥された鳥たちは、全国各地に飛来して目撃されている。47都道府県中、唯一目撃がなかった秋田県にも、2017年にやっと来てくれた。


・秋田市でも少子化
今の秋田市内の中学校の部活動では、1つの学校単独ではチームを編成できず、別の複数の学校と合同のチームで大会に出るものが少なくないようだ。
それも、山間部の小規模校ではない(と認識している)学校でも。距離的に離れた学校どうしのチームもあって大変そう。

秋田市教育委員会では、市内全域での小中学校の配置適正化を計画していて、市民向け説明会が行われるなど、動き出した。
ただちに学校の統廃合が行われるわけではないが、近い将来、まずは中学校から実施されるようだ。
旧雄和町・河辺町では、小学校の統合も行われている一方、秋田市中央部の小学校でも1学年1クラス程度というところもあるそうで、見直しはやむを得ないと思う。
中学校再編後は、小学校から中学校に進学する際、同じ小学校の卒業生は全員同じ中学校へ行く(もちろん引っ越しや個別の希望による他校進学は除く)ことになるらしい。現状では、卒業生が全員同じ中学校へ行く小学校と、2つの中学校に分けられてしまう小学校があって、後者の卒業生は中学校での人間関係構築で負担になってしまう子どもがいるのが軽減されるだろうから、その点ではいい。

幼稚園から「認定こども園」になった園が増えたため、秋田市では相対的に幼稚園の定員が減ってしまった(たぶん)。そのため、保育園の待機児童はいなくても、幼稚園の“入園待機”が発生しているのだとか。
昔(昭和20年代頃?)は、幼稚園の入園願書をもらうだか、入園手続きをするために、早朝から行列を作ったという話を聞いたけれど、時代は回る?


・さようならほっぺちゃん
あきた共通ポイントカード「ほっぺちゃんカード」が2017年6月末、「あきた共通商品券(秋田市共通商品券)」が2017年7月末をもって、それぞれ事業終了。
いずれも発行元は同じで、ほっぺちゃんカードは1996年5月、商品券はそれより少し前(1994年頃?)の開始か。
(再掲)秋田市営バスの広告(2001年)【1月7日追記】ここでは「“秋田市・”共通ポイントカード」とある。「みるみるたまってとるとる特典」というフレーズはたまに目にしたか
中でも、ほっぺちゃんカードは、共通ポイントサービスとしては先見の明があったかもしれない。TポイントとかPontaとかのローカル版だったとも言えるだろう。
加盟店なら業種を問わずポイントが貯まるカード(リライト式)で、角館など秋田市外にも加盟店があったり、ポイントをバス回数券、タクシー代金、銀行預金に換えられたり、懸賞に応募できたり、秋田市民にはある程度定着していた。開業間もない秋田新幹線を貸し切ってのツアーを行ったこともあったそうだ。「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げられたらしい。
商品券のほうは、イオンなどスーパーでも使えるところもあった。
20年ほどで終焉を迎えてしまったのは、時代の流れのせいだろうか、秋田の商業界が衰退したせいだろうか。


・いたましすな
秋だったか、強風で内陸南部でリンゴなど果実が落ちる被害が出た。
秋田放送(ABS)のテレビで、果樹農家にインタビューする映像が流れた時、被害状況を説明する農家の人に対して、記者かカメラマンかインタビュアーの相槌も聞こえてきた。
「いたましすなぁ」
と(たしか2度言った)。共通語の「痛ましい」とはやや違う、もっと広い意味がある秋田弁の「いたましい」、すなわち「もったいない」というニュアンスだと考えられるが、インタビュアーの言い方に心がこもっていた。
報道取材としては、あまり心をこめすぎるべきではないかもしれないけれど、ローカル局ならではでこれはこれでいい。


テレビ関係などの話題を後日改めてまとめるかもしれませんが、以上が2017年のいろいろ。
僕が初めてインターネットを使った(思い出)のが1997年だったので、ネット歴20年。人生の半分にネットがあったことになると思うと、感慨深い。
そして、早いもので、今年9月でブログ開設から丸10年。
2018年は、天皇陛下のご退位が2019年春に決まったため、1年間“フルで平成”の最後の年。これまでのように(昭和しか経験してないけど)、天皇崩御(=亡くなること)がないので、昭和のような自粛ムードはないと思うが、どんな時代の変わり目になるか。ただ元号が変わるだけにしても、やはりどこか感慨深い。

秋田市では、路線バスにIC乗車券が導入されるはず(当初の報道では「2018年度にも」との言い回し。バス会社単独ではなく秋田市が関わる事業)だし、先日の報道によれば、外旭川のイオンタウン建設の是非について「2018年中には判断しなければならない」とイオンタウン社長が述べており、注目。

今年もよろしくお願いします。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

懸賞応募は年賀扱いで節約?

2017-12-26 00:13:44 | その他もろもろ
みみっちい、ケチな話です。
今年6月、はがきの郵便料金が52円から62円に値上がりした。
消費税率改定にともなう端数の値上げを除く、10円単位の値上げとしては、1981年の40円、1994年の50円にそれぞれ値上がりして以来。
僕が物心ついて「はがき料金」を認識したのは40円から。菜の花とモンシロチョウの40円切手も覚えている。

今回の値上げで特徴的なのは、年賀はがき(とりあえず2018年分は)に限って、52円に据え置くこと。
年賀状の期間は、同じはがきなのに2つの料金が共存することになる。1966年までもそうだったらしいが、ここ数十年ではなかったことだ。
しかも「年賀はがき」の定義を誤解している一般人も少なくないようで、それなりに混乱が生じるかもしれない。
ちなみに、ここ数十年の10円単位の値上げは、年賀扱い終了後の1月下旬に実施したことが複数回ある。そうした混乱を防ぐ意図があったのかもしれない。


基本的なことで問題となるのは、52円の対象となる「はがきの種類」と「適用される期間」。
これは、昨年までの「年賀郵便扱い」と同じことなのだが、それ自体を知らない人も少なくない。

日本郵便のホームページには「年賀はがきについては、12月15日から翌年1月7日までの間に限り、これまでと同様に52円で差し出すことができます。」。はがきの種類は「日本郵便が発行する年賀はがき」と「私製の年賀はがき」、適用期間は「1月8日の最初の取り集めまでに郵便ポストに投函されたもの」とある。

「日本郵便が発行する年賀はがき」とは、いわゆるお年玉付き年賀はがきのこと。
中には、52円の対象となるのはお年玉付きだけだと思っている人もいるが、そうではなく、宛名面にはっきりと赤文字で「年賀」と記入すれば、通常のはがきでも、あるいは厚紙に切手を貼ったような私製はがきでも、対象となる。
※私製はがきでは、紙のサイズや「郵便はがき」の文字を入れるといった決まりもあるので、作成時は各自確認してください。
ちなみに、お年玉くじをケチったちびまる子が、「年賀」と記入せずに通常はがきで年賀状を投函して、年内に配達されてしまい、丸尾君に指摘される話があった。

期間については、ポスト(投函口2口タイプ)や郵便局窓口で「年賀郵便」として分けて集めている間。
ただ、僕は今まで、1月7日の最後の収集回まで、つまりポストから集めて郵便局で1月7日23時59分までに処理が始まる分までが対象だと思っていた。
しかし、実際には、その1回後、1月8日の最初の収集が期限だそう。
ポストの「年賀郵便(はこっちに投函)」のシールをはがすのが、1月8日の初回収集だということなのか。
2018年は1月8日が祝日だからポスト収集回数が少なく、昼以降が初回収集となるポストもあるだろう。ちょっとだけ猶予が伸びる。

以上で、普通に年賀状を出す人が抱くであろう、基本的疑問は解消されたはず。だけど、もうちょっと突き詰める。


余ったお年玉付き年賀はがきの使いみちの定番は、(お年玉の当選確認後)懸賞応募用。
通常はがきに交換するには手数料がかかるから、そのまま使う。過年の年賀はがきであっても、料金を満たしていれば(不足分の切手を足せば)、通常はがきと同じく使える。(懸賞で余りものの年賀はがきを使うと当たらないなんて噂もあるけれど、それは受け取った側・懸賞元の問題なので、別の話)
2018年の年賀はがきでも、1月8日以降も10円足せば問題なく使える。


さてさて、さらにここからが、ケチな本題。
この制度を利用(?)すれば、本来の意味での「年賀状」ではないはがきでも、期間中なら「年賀」と朱書きすれば52円で出せるのではないかという、ケチな疑問が思い浮かんだ。
具体的には、懸賞の応募とか、書籍の読者アンケートとか、ダイレクトメールとか、あまりにもケチすぎるけれど旅先からの絵葉書や、各種あいさつ状、出すべきではないけれど不幸の手紙や脅迫状などなど。

仮に可能だとしても注意点がある。年内に投函したものは1月1日以降の配達になり、年明けに投函したものでも、通常扱いよりは配達がやや遅れる可能性があるといった、制約が生じることを踏まえておかないといけない。
懸賞応募なら、「12月31日必着」には使えないし、消印が押されない場合もあるので「12月31日消印有効」みたいな懸賞には使わないほうが無難だけど、1月末締め切りなどなら使えそう。いや、使えると思う。


ツイッターで調べてみると、多少、話題になっていた。
おひとり、雑誌か何かのアンケートはがき(料金差出人負担)に、「年賀」と朱書きして郵便局窓口へ持っていき、52円を支払って証紙(赤印字の切手代わりのシール)を貼ってもらったという投稿が、写真入りでアップされていた。
郵便局へ問い合わせて、問題なしと回答をもらったとの投稿もあった。
やっぱり大丈夫?

ところが、一方で、年賀はがき(しかも2018年用お年玉付きらしい)で懸賞に投函したら、「料金不足」として返送されたという投稿が複数あった。
しかも、「年賀の挨拶に関係ないので普通郵便扱いにする」と理由づけられて差し戻されたという声も。これはおかしい。

まず、(大きな組織ではままあることだが)郵便局や担当者によって見解や対応が違うというのはいただけない。問い合わせ窓口へ電話したら、担当者によって可能という返答とダメという返答がされたという投稿もあった。
しかも、上記の通り、日本郵便のサイトには、52円の対象となるはがきの条件に、年賀のあいさつをしないと認めないなどとはひとことも書いていない。書いていないことを口実にする(客に対して最初の時点では提示していないことを、突き返す時だけ後出しで持ち出す)のは、それだけで言っている側に不利なのに。
通常扱いにおいて、懸賞用とそれ以外用を区別していないのに、年賀扱いの時だけ区別するというのならば、なかなか強引な話ではないか。

それ以上に問題だと思うのは、日本郵便側が「年賀の挨拶に関係ないので普通郵便扱いにする」としたこと。そういう見解を出したということは、日本郵便側が、その人のはがきの文面を見たということになる。
文面が隠されていないはがきであっても、「信書」に該当するはず。年賀状だって懸賞応募だって、信書。
郵便物を扱う側が、信書を見たり読んだりすることは、検閲禁止とか信書の秘密の点から、日本国憲法や郵便法か何かに抵触するのではないだろうか。

屁理屈だけど、「年賀の挨拶に関係ないので」と理由づけて62円を取る郵便局では、不幸の手紙や脅迫状を年賀扱いで投函した人にも、10円を請求するのか。
あるいは、年賀状で宛名だけ書いて、本文を(印刷時のトラブルと確認不足で)白紙で送ってしまうという、そそっかしい人がまれにいるけれど、その人も「年賀の挨拶」はしていないから、やはり請求されるのだろうか。

一方、懸賞応募でも、片隅に「あけましておめでとうございます」とでも書けば、懸賞応募と同時に「年賀の挨拶」をしているのだから、文句はつけられないだろう。この手はいいかも。(受け取った懸賞元の心証も良くなって、当ててもらえるかもね。)

以上、懸賞応募など年賀状以外の目的のはがきでも、条件(表示と期間)を満たせば年賀はがき扱いとなり、52円で送ることが可能だと考える。【27日追記】言い換えれば、懸賞応募だから年賀でないとする根拠が見当たらないし、仮にそうするにしてもその判断を行なうには、憲法や法律に反すると考えられる。
※保証はしませんので、実行するなら自己責任で。



ところで、日本郵便のホームページでは、52円の年賀はがきは、(当該料金を追加しても)速達や書留扱いにはできないとある。【26日追記】これは値上げ以前から同様の扱いだったのかもしれない。年賀郵便の配達方法と速達は相反するから。
往復はがきではどうなるのか不明。そもそも「往復年賀はがき」ってあり得るのか?【27日追記】往復はがきの年賀扱いはできない。末尾の追記参照。
2019年以降の年賀はがきはどうなるのかは、まだ分からないようだ。消費税率10%化も控えているから、2020年には必ず値上がりするだろうけれど。

2018年の年賀はがき料金を据え置いたのは、年賀郵便では採算が取れているという理由だったはず。
そんな中、今回も(過去の記事)、寒い街角で郵便局社員が年賀はがきを出張販売しているし、相変わらず社員に販売ノルマもあるようだ(自爆営業はどうなのかな)。【26日追記】そんな苦労が功を奏しての据え置きなのか、無意味な努力なのかは分からない。
しかも今年は、宅配便他社の値上げで日本郵便の扱い量が増えて大変だそう。
そのてんやわんやの余波か、期日指定されたV6ファンクラブの会報を期日前に配達してしまって、メンバーの結婚がフライングで発覚してしまった。「とくダネ!」で小倉さんが言っていたそうだけど、年賀郵便のコミュニケーションパートナー(CMキャラクター)は同じジャニーズの嵐ってのが、皮肉。

出すほうとしては、安いのはありがたいけれど、年に1度の正月の@10円くらいなら…という気もしなくもないし、販売や営業のやり方を工夫すれば、効率化できそうな気もしなくもない。


【27日追記】
郵便の決まりをまとめた「内国郵便約款」なるものが存在した。
その第13節で「年賀特別郵便」について定めている。以下、抜粋。
第146条
2 年賀特別郵便の取扱いは、次に掲げる郵便物につき、これをします。
(1) 第一種郵便物(郵便書簡及び料金表に規定する定形郵便物に限ります。)
(2) 通常葉書
(3) 点字郵便物(料金表に定める定形郵便物の大きさ、形状及び重量に準ずるものに限ります。)
なるほど。話がそれるが「第一種郵便物」、つまり封筒でも、年賀扱いにできるのか。だから、封書料金分の年賀切手も発売されているのか。
今回の問題は「(2) 通常葉書」。第3節に戻ると、
第20条 郵便葉書は、第二種郵便物とし、通常葉書及び往復葉書とします。
つまり、郵便はがきには、通常と往復の2つが存在し、うち通常はがきだけを年賀扱いにできる。

したがって、上記で疑問を持った、「往復年賀はがき」はあり得ないことになる。
そして、懸賞だとか検閲だとかはまったく関係なく、通常はがきとしての条件を満たすものであれば(そして差出人が希望して、表示や期間の決まりに従えば)、他の制限なく年賀はがきとして取り扱うことができる(取り扱わなければならない。扱いを断ることはできない)ことになる。この約款を踏まえても、今回は「(私製を含めて)年賀はがきを52円で差し出せる」ということしか客には示されていないのだから、懸賞用であっても52円で出せないとおかしい。

【30日追記】
一般人、中には日本郵便社員でも、「“2018年用の年賀はがき”でないと52円にならない」、すなわち今年(前回)以前のお年玉付き年賀はがきの余りを使う時は、不足分を足して62円にしないといけないと解釈する人もいるようだ。
その理屈ならば、何年用と決まっていない私製はがきや、52円当時の普通はがきの余りはどうなるのか。社員がそう言うのだとすれば、どこをどう解釈すればそういうことになるのか、理解できない。

【2018年1月5日追記】
年明けに、昨2017年の年賀はがきの余りを使って懸賞に応募した(「年賀」表示等は消しも付け足しもせず本来のまま。文面には祝詞等を書かず)ところ、戻されなかったので、我らが秋田中央郵便局は正当に処理してくれた模様。

【2018年1月7日追記】
1月6日、香川県の高松中央郵便局が、年賀扱いで投函された、懸賞応募など年賀状以外の内容のはがきを料金不足とし、受取人に不足分の10円を請求していたことが分かり、返還に応じる旨を発表した。
投函されたものを引き受けた郵便局は正当に処理しても、それを届ける高松中央局が間違った解釈で余計なことをしたことになる。

7日アップの読売新聞サイトによれば、
「誤請求の件数は調査中だが、数十件はある」「他の郵便局でも同様の運用がされている可能性があり、日本郵便は4日、年賀はがきは全て52円で取り扱うよう全国の郵便局へ通知した。」
とのこと。
「高松中央郵便局では「年賀目的でないものは通常はがきとみなす」と誤って解釈。仕分け担当者が文面を見て追加請求の対象を選別していた」とあるが、文面を見たこと自体を問題視する記述はない。

【2018年2月24日追記】
2019年の年賀はがきは62円とすることが決まった。
52円に据え置いた2018年も、販売数は減少(前年比5.6%減の26億5306万枚)し、分かりにくいとの批判も多かったという。2019年は枚数は減るものの20億円の増収を見こむ。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年を振り返って

2017-01-02 21:27:51 | その他もろもろ
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月1日時点(12月31日まで?)の累計アクセス数は、閲覧8,172,097PV、訪問者2,366,947IP(人)。
2016年1年間では42万1504人(前2015年比+5万1264人。そんなに増えたの?!)ものアクセス数をいただきました。ありがとうございました。
2016年大みそかの秋田駅東口から東方向・太平山
2016年大みそかの秋田市街地は、雪はうっすら積もったものの、昼には青空も見えて融ける状態。新年は、雨も降って温かで穏やかな正月となった。

2016(平成28)年をざっと振り返る。※2015年の記事
日本国内では、熊本や鳥取の地震、岩手や北海道の大雨や洪水による災害、そして年末には糸魚川の大火と、局所的な災いが多かった。
糸魚川の大火は、数十年以上昔にはよくあったもののもう死語かと思っていた大火が、21世紀でも起きてしまった。フェーン現象や強風が起きやすい、同じ日本海側の住民として改めて火の怖さを実感させられた。

高齢者の運転による交通事故が多発。以前からあったのに大きく報道されなかっただけとは言えない多さ。車を使わなくて済む世の中や自動運転の確立しかないか。【1月4日追記】全国の年間交通事故死者の総数は減り、67年ぶりに4000人を下回った。新技術で一定の事故の防止や軽減効果が出てはいるのだろう。
元職員による障害者施設での殺人事件、病院内部の者の犯行と思われる薬品への異物混入事件が複数(いずれも未解決)といった、安全なはずの場所での防げたかもしれない事件も衝撃。


その他、今となっては忘れてしまっているかもしれないけど、個人的に印象的だった出来事。
・廃棄カツ横流し、食品ロス、フードバンク
廃棄されるべき食品を引き取り、小売店へ横流ししていた問題。それほど食べ物が無駄にされていたのかと、思い知らされた。
これと直接関係ないが、年後半には、食べ物に困った人たちに、家庭で余った食べ物を(ナマモノでなく賞味期限内など条件あり)提供しようという「フードバンク」が各地で始まり、秋田市役所でも仲立ちをしているそうだ。各家庭で余らせないのが大前提だと思うけど、悪いことではない。

・ゼロ金利
流行語にはちょっと出たみたいだけど、どうしてそんなにこだわるの?

・芸能界不倫
どうでもいいけど、たくさんあった。
それにしても、ベッキーの冷遇に比べ、当初は自分が既婚者であることを隠していた、ゲスのキワミの男が、ほったらかされているのは不公平。

・タックスヘイブン(租税回避地)
春に情報が流出して世界的に注目。「大問題になるのでは」と騒がれたが、結局は大したことなかったような。
この言葉、僕は高校の地理の授業で習った。記憶は定かでないが「タックスヘブン」と思い込んでいたが、「ヘイブン(haven=避難所)」なんだそう。
【1月6日追記】忘れかけてたけど、流出した機密文書は「パナマ文書」と呼ばれた。パナマと言えば、この記事末尾にリンクがある動植物編では、バナナの病気「新パナマ病」が流行ったことも取り上げている。

・舛添東京都知事辞任
湯河原へ毎週行っていたことに端を発し、ついには辞任。
東京都民以外には関係ないけど、過剰気味に報道された。
「第三者の厳しい目で精査」と言いつつ身内が調査したり、1990年代のテレビ「料理の鉄人」を連想させられた「私の記憶が正しければ」、中国服での書道とか、迷言多数。かつては、舌鋒鋭いコメンテーターだったのがウソのよう。
小池都知事誕生、築地市場の豊洲移転問題、オリンピック会場問題など、これがきっかけで全体としては良い方向へ向かっているのかな?

・18歳選挙権
大きな変化だったようだが、単に2年繰り上がっただけにも思う。
高校生が投票できるようになったといっても、3年生で誕生日を過ぎた人だけだし。
これまでだって、4年制以上の大学生などなら、学生でも投票できたんだし。

秋田テレビのニュースで、秋田東中投票所で投票する、若い女性2人組の姿が放送されていた。
記載台から投票箱へ戸惑うように移動し、折り目が付いている投票用紙なのに、折らずに開いたまま箱へ入れていた(映っちゃうよ!)のが、初々しかった。

今回で顕在化したのが、住民票を移さず(実家に残したまま)に遠隔地へ引っ越して、大学等へ通学する人の存在。
不在者投票制度を使えば、引越し先で投票できるらしいが、それ以前に、学生でも引っ越したら住民票を移すことが法で定められているはず。20年前の弘前大学では「必ず移してください」と入学時に説明されていたものだが…

・マスコミから政治家へ
報道関係者が政治家へ出馬し、さらに当選することはこれまでもあったけど、2016年は全国区で出演していた人が少なくとも3人。
TBSの記者(後に解説委員)で20年ほど前に「ニュースの森」キャスターだった杉尾哲也氏が、長野県から参議院選挙に当選。
NHKの全国放送に出ていて、姓が印象的な臥雲義尚(がうん よしなお)氏。テレビで見るようになったのはわりと最近で、最初は「デスク」という肩書きだったのが、いつの間にか解説委員になったと思っていたら、それも辞めて長野県松本市長選に出馬し、落選。【1月6日追記】臥雲氏は松本市出身。ちなみにNHKでの先輩であろう池上彰氏も松本出身。
テレビ朝日の記者(後に解説委員)で、「ニュースステーション」では国会記者会館からのレギュラーだった三反園訓(みたぞの さとし)氏は、鹿児島県知事選挙に当選。原発停止を公約にしていたものの、当選後はかなり方針を変えてしまった。

テレビ朝日の深夜ドラマで、10月から12月まで松岡昌宏主演で「家政夫のミタゾノ」なるものが放映された。主人公は「三田園薫」。
「家政婦は見た」「家政婦のミタ」を意識したタイトルであるとともに、元自局社員だった三反園知事をも意識していたのかもしれない。作中で三田園は「自分がかつてジャーナリストだった」とウソをついたらしい。なお、知事当選は7月。

・聞き覚えがある新語
コンピューターやテクノロジー関連のブームでは、2014年の「3Dプリンター」は、2015年にも触れたように下火傾向。
2015年の「ドローン」は、2016年も各分野で活用されていたようだ。2015年にあったような個人が変な場所で飛ばして世間を騒がすことはなかった気がする。

2016年は、「AI(人工知能)」「VR(バーチャルリアリティー、仮想現実)」がかなり知れ渡って、知らないうちに活用が広がっている。
ただし、これらの言葉そのものは、かなり以前から知る人は知っていた。
「AI」は平成初期のパナソニックのワープロ専用機「U1」シリーズに搭載されていた「AI変換」。※後に「U1スララ」となるが、それ以前の機種。椎名桜子が宣伝に出ていた頃?
「熱いお茶」「厚い本」を判断して漢字変換しますみたいなものだったかな。

「VR」は、アップルのマルチメディアソフト「QuickTime」に「QuickTime VR」というのがだいぶ前からあった。1994年リリースらしい?
それより前、フジテレビ「世にも奇妙な物語」に、そのものズバリの作品があった。1991年の錦織一清主演「バーチャル・リアリティ」。かなり恐ろしいけれど、当時としては現実感がない作品で印象に残っていたが、いずれ実現する?!
【2022年10月28日追記・世にも奇妙な物語は、「水槽の脳」という1980年代頃から存在する仮説(思考実験?)からヒントを得ているのではないだろうか。】

いずれも20年以上前のAIやVRと、今のそれとは別なのかもしれない。
あと、分野は違うけれど「多様性」の意味で「ダイバーシティ」がよく使われるようになった。ダイバーシティといえば、携帯電話とかワイヤレスマイクとか、電波関係の用語だとばかり思っていたのに。
「たよーせい」のほうが言いやすいんじゃ…

【1月6日追記】年末には下火になったが、小学校などで「プログラミング教育」を必修化する議論も出た。
僕は20年前に大学でUNIXを使った授業が必修だったが、その中でプログラミングを少しやって、よく分からなかった(習ったはいいが、その活用法が分からなかった)思い出があり、コンピューターの使い方は知っているべきだが、プログラミングを全員ができる必要はないと考えていた。プログラミングも、昔とは違っているということか。

教育分野でいくつか。
・広域通信制教育高校 ずさんな授業
バスで旅行に連れて行って、車内で外国映画を見て英語、買い物をして釣り銭計算で数学と、単位を認定していた。
だったら「平成教育委員会」を見せたら、全教科OK(学校側としては)だったのでは?

・まさか現実に
高校サッカーの大阪大会で、とある私立高校が開会式の日程を勘違いして欠席し、規定により棄権扱いになってしまった。(県によっては開会式を実施しないところもあるそうだが)
芸人「あばれる君」のネタで、サッカー部の指導者が試合の日程を間違え(海外遠征の時差が原因)不戦勝【3日訂正・不戦敗というか失格】になったものの、部員たちに試合をやったことにしてほしいと口裏合わせを懇願するものがあるのを連想させられてしまった。

ほかにも、各地でのいじめ問題もあったが、広島県の中学校の進路指導資料の行き違いによって生徒が自殺してしまったのは、ほんとうにいたたまれない。
秋田県内では、いずれも臨時講師による、勤務先中学校を自ら脅迫した事件、教員免許状の偽造、下着泥棒が発生。臨時講師は、充分な研修やフォローもなく、正規教員と同様の授業や担任をいきなり持たせられてしまう場合もあるようで、採用する側にももっとやってやれることがありそう。
部活動の指導に当たる教員の負担は、昔から言われていたが、やっと指導者の外部起用などによって改善する動きが、文科省から出てきた。


・亡くなった方々
2016年も、知っている人たちが亡くなった。順不同・敬称略。
冨田 勲、鳩山邦夫、永 六輔、大橋巨泉、九重親方(元・千代の富士)、武藤まき子(フジテレビワイドショーレポーター)などのほか、
中村紘子 30年ほど前のハウスのカレー(ザ・カリー)のCMで知った。訃報記事でもCM出演に触れたものがあった。

小川 宏
おはようナイスディの前身「小川宏ショー」をおぼろげに記憶。金曜の夜にクイズ番組をやっていたのも覚えているがそれは「小川宏のなんでもカンでも!(1982~1985)」だそう。
20年ほど前だろうか、街頭インタビューで「司会者で『ひろし』といえば誰?」と聞いた番組があった。当時は小川宏、玉置宏、柳生博、久米宏、生島ヒロシと、司会者ひろしがたくさんいた。

江戸家猫八 お顔を見ると襲名前の「小猫」さんと思ってしまう。
動物ものまねのほか、1984年から1989年までNHK教育テレビで放送された「おもしろ漢字ミニ字典」が連想される。

平田実音 教育テレビの子ども向け料理番組「ひとりでできるもん!」初代まいちゃん。33歳の若さ。

肝付兼太 藤子不二雄アニメの脇役の常連声優。
ご本人は鹿児島出身だが「パーマン」のパーヤン(4号)では関西弁、「キテレツ大百科」の苅野勉三では山形弁で演じた。
勉三さんは、作中での設定(原作ではなくアニメの雪室俊一氏による)では、奥羽本線沿いの内陸部の出身だと考えられる。その辺りへ行った時、地元の人たちが勉三さんそっくりな話し方(に聞こえた)をしており、勉三さんの言葉がデタラメではないことに感心した。

ほかにも、「おかあさんといっしょ」内「にこにこぷん」の袋小路じゃじゃまるも有名。
あとは、昭和末期から平成初期にフジテレビで放送された「おそ松くん(おそ松さんじゃないよ)」のイヤミ役。当初は明石家さんまの予定だったのが、折り合いがつかなかったらしいが、僕はおそ松くんはこのバージョンしか知らないから、イヤミといえば肝付さん。
それから1977年に制作され、その後再放送されていた、「バーバパパ」初代では、旧・のび太くんの小原乃梨子さんと2人で全登場人物の声を演じ分けた(日本昔ばなし方式)。主題歌も歌っていた。

単独の記事では、水谷優子たかしまあきひこ、田部井淳子(たかしま氏の記事内に少々)、秋田では渡邉靖彦を掲載しています。


・移行・廃止商品
ライセンス契約終了により、「ヤマザキナビスコ」社が「ヤマザキビスケット」に。「オレオ」「リッツ」は外国産のナビスコ製になり、ヤマザキビスケットからそっくりな商品が新発売(?)されている。
同じような状況で、うがい薬「イソジン」が明治からムンディファーマへ移行。「明治うがい薬」が新発売。

サイコロトークのフジテレビ「ごきげんよう」とともに、明治の「サイコロキャラメル」が発売終了。北海道限定で発売再開。


・秋田
幸いに、秋田では大きな事故や災害はなかったが、まずは熊による被害多発。自治体と警察、青森県境であるため県をまたいだ連携不足も指摘される。

秋田駅近くのボウリング場「金萬ボウル」営業終了。
県内でミスタードーナツをフランチャイズ展開していた「KAMADAスマイルコーポレーション(旧・鎌田会館)」倒産(1店舗は閉店したものの、他は直営になって継続)。

中央交通の「三平バス」が全車両通常塗装に変えられ、外観としては消滅。社章入りの淡い旧塗装の車両も、秋田市内ではすべて廃車となった。


秋田県民会館と秋田市文化会館を統合する、新文化会館問題。どこに建てるか、駐車場はどうするかでモメている。
建物は秋田駅近くの秋田県民会館跡に決まりかけているが、面積的に駐車場は確保できない。
秋田ニューシティ跡地をもくろんでいたが、所有者に断られて、どうするか? となっていた。

文化会館に隣接する、私立秋田和洋女子高等学校の土地を使ったらという声があったが、サタケ秋田県知事は「狭いから(必要台数を確保できず)焼け石に水」だとか言って否定的だった。
ところが、年末になって急に、和洋高校に、近くの自校グラウンドへ移転してもらって、校舎跡を駐車場にすることで話が進んでしまった。国へ手続きする期限上、急ぐ必要があったらしいが、なんともあわただしい。焼け石に水については、極端な発言だったと陳謝したそうだけど、実際焼け石に水【4日追記・和洋跡は関係者と障害者分だけで、一般利用者用はないとか】なんでしょ…

漢字検定協会に便乗したのか、なぜかサタケ秋田県知事も「今年の漢字」を発表していて、2016年は「驚」。
知事が世の中の出来事に「驚」ということだそうだが、文化施設駐車場に関しては、県民の側が知事ご自身に対して「驚」ですよ。

県民会館と現・和洋高の間には高低差があり、石垣【7日訂正・土手】があるらしい。さらに前の道路は狭い一方通行。
高校跡を駐車場にするのならば、そこをクリア(地元住民が安全に支障なく通行できることも含む)しなければならない。
大みそか、広小路から薄氷の張る穴門の堀越しに。左が高校、中央と右が県民会館。この風景も変わってしまうか



漢検による、本家「今年の漢字」は、2016年は「金」。
人気投票のようだから、それはそれで2016年を表すのだろうし、「政治と金」など負のイメージもあるようだが、なんかオリンピックとか良いことばかりをとらえているようで、同意し難い。
始まった20年ほど前は「倒」「毒」とかあったのに。しかも「金」は3度目だし。
ちなみに、岩手県知事も今年の漢字を発表したそうで「銀」だそう。【1月6日追記】青森県知事もやっていて、北海道新幹線開業があったので「交」。

清水ミチコさんは、朝日新聞のコラムで個人の今年の漢字を尋ねられたら、どんな年もいいことも悪いこともあるのだから「毎年「乱」を使い回す」ことを提唱。そもそも、尋ねる方も他人の過去の今年の漢字なんて覚えているわけがないから、使い回しても「去年も同じだったとは絶対言われず、すぐに忘れられる」としている。
そうそう、1年をたった一文字で示すことなんてできない。いろんなことが起きるのです。

もしかしたら、動植物分野の話題を後日まとめるかもしれません。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

smart WAON開始

2016-06-24 00:36:09 | その他もろもろ

近年、小売業界の共通ポイントの競争が激しい。
ローソンのポイントがTポイントからポンタに鞍替え(2007年)したり、TポイントがYahoo!のポイントと統合(2013年)したり、ネット上だけのポイントだった楽天がポイントカードを作って市中の店舗で使えるように(2014年)なったり、意識していないと浦島太郎状態。

今年初め、イオングループが新たなポイントサービスを始めることが明らかになった。「WAON POINT」といい、ポイントカードを発行してイオン以外の店でも使えるようになるとか。

イオンを利用する消費者としては賢く使いたい。(要はもらえるポイントはもらいたい。)
春以降、イオンの店舗に説明のポスターが掲出されたので読んでみたけれど、なんだかよく分からない。赤紫色というかエンジ色のカードで、ポイントとしても既に普及している電子マネー「WAON」とは別立てのような雰囲気なのは分かった。
先行配布している店もあったようだが、全国的には6月23日からポイントカード配布と運用が始まった。
WAONとは別の新ポイントのホームページもできたが、やっぱりなんだかよく分からない。


いろいろ調べて現時点で分かったことを、ざっとまとめてみます。
【追記・その後、何度か使用や付与の条件が変更されています。可能な限り随時追記していますが、利用の際は公式な情報で確認をお願いします。
※イオン(旧ジャスコ・サティ、マックスバリュ等)以外の加盟店での利用については、まだ実施されていないようで、興味もないので触れません。
※自分で分かりやすいようにまとめたので、公式でない用語を用いることがあります。
※以下の内容は間違っているかもしれません。利用の際は各自確認の上、各自判断願います。間違いがあればご指摘ください。

●赤紫のカードについて【2020年4月に変更あり。以下はそれ以前の情報そのままなので、末尾の追記参照。
・新しく登場した赤紫のカードは「smart WAON(スマートワオン)」。イオン店舗で無料配布。年会費等不要。
・赤紫のカードはネットで会員登録して使う。(7月いっぱいは暫定措置で登録なしでも使える?)
・現金、ギフトカード、イオンカード以外のクレジットカード(、SuicaなどのWAON以外の電子マネーも?)で支払うと、200円につき1WAON POINTが貯まる。(0.5%)【30日追記】店頭などでは「現金でポイントがたまる」という言い回しが多く、クレジットや電子マネーでもたまることは知らせたくなさそう。
・電子マネーで従来からあった、特定の期間に特定の商品を購入するとポイントが付く、ボーナスポイントあり。
・20日30日に提示すると、5%引きになるお客さま感謝デー適用。
・歩数計アプリと連携した、歩数に連動したポイント付与。月ごとに8000歩につき1ポイント。【2018年6月23日訂正】正確には1日8000本以上歩くと1ポイントで、月ごとにまとめて付与。たまにボーナスキャンペーンも実施。
・貯まったポイントはそのまま支払いに利用可能。
・家族や知人とポイントを分けることができる。

●従来からの電子マネーWAONに関して
・電子マネーのWAON(やクレジットカードのイオンカード)で支払う場合は、赤紫のカード(smart WAON)を併用できない。
・ただし、smart WAONのサイトで登録すれば、電子マネーに追加でWAON POINTを貯めることができる。それにより、従来の決済200円につき1ポイント(0.5%)に加え、1か月間の支払額500円につき1WAON POINT(0.2%)を付与。(合計で0.7%)【2019年7月23日追記】2019年7月(?)からは月間利用額500円につき1ポイントは終了、200円ごとに1ポイントでなく2ポイント付与することになった。プラス0.5%で合計1.0%となるが、実施しない日など注意点もある。詳細はこの記事末尾に追記。以下の本文は終了前の情報を残します。
といった感じ。

結局のところ、今回始まった新しいポイントサービスは、「現金や外部カードで支払う客にも、イオンカードや電子マネーWAONと同等のポイント付与や割り引きのサービスを提供する」という意味合いが強そう。
従来からのイオンカード、電子マネーWAON利用者には、0.7%【27日訂正】従来より0.2%分多く貯まるだけ。それでも、もらえるものはありがたくちょうだいするし、1会計でなく1か月のトータルに対して計算するのは多少効率がいい。個人情報登録に抵抗がなければ、登録したほうがいいと思う。
イオンカード、電子マネーWAON利用者はもう囲い込み済みだから、新しい餌は少なめにして、そうでない人たちを新たに囲い込もうということなんでしょうかね。

【27日追記】0.5%のポイントが付く赤紫のsmart WAONカードを提示し、0.2%以上のポイント等が付与される外部クレジットカードや外部電子マネーで支払った場合は、トータルでは0.7%である電子マネーWAON以上の還元が受けられることになる。(以上追記)
今後は、発行手数料がかかる電子マネーWAONを、あえて新規に取得しようとする人は減るのではないだろうか。高齢者が特定日に割引になる「GGワオン」は、smart WAONでは提供されないらしいので別として。【24日追記】ネットが使えない人にも、オフラインで完結できる電子マネーWAONが便利か。
あと、電子マネーWAONでの支払い時に残高が不足した場合、不足分を現金で支払ってしまうとポイントが付かないから、赤紫のカードよりも損してしまう。不足した時は、面倒でも必ずチャージしてから支払わないと。
それに、ギフトカード類で支払う場合、赤紫のカードはポイントが付くのに、イオンカードや電子マネーWAONユーザーはポイントをまったくもらえないことになってしまう。【27日補足・特にギフトカードで支払った分の、倍付けポイントやボーナスポイントをもらえない】せめてイオン商品券・イオンギフトカードで支払った場合だけはポイントを付与する【27日補足・もしくは商品券・ギフトカードから電子マネーへのチャージを可能にする】といった、(イオンを使い続けている人に対する)救済措置があってもいいのではないか。

赤紫のカードは、バーコードを読ませて【27日追記・磁気ストライプは入っているようだ。バーコードの有無は不明】ポイントを貯める方式らしい。
レジ改修の負担が少ないのかもしれないけど、セルフレジではどうするんだろう?
【25日追記】
マックスバリュ東北のセルフレジでは、クレジットカードや株主用オーナーズカードと同じ挿入口に、スマートワオンを挿入するようになっていた。裏面を上にして入れるそうで、その旨のシールが貼られていた。
セルフレジの画面では、最初に「スマートwaonもしくはイオンカードを持っているか」を尋ねられ、電子マネーWAONの場合は「いいえ」を選べとのこと。(以上追記)


23日、買わなければならないものができたので、イオン秋田中央店へ行った。
上記のことは調べてあったので、あわてて電子マネーWAONをsmart WAONサイトで登録して。

店へ行くと、食品レジ向かいの催事コーナー(今春まで銘店コーナーだった所)を使って、smart WAON申し込み受付中。
椅子に座って数人待っていて、なかなか盛況。「土日は混雑が予想されます。お時間があれば、今日どうぞ」と放送も流れる。

各レジにも、新しい赤紫のカードが置いてあった。現金で支払った客には渡すのだろうか。
僕は電子マネーWAON決済なので、何も言われず、いつも通り。


smart WAONのサイトには、レシートでポイント状況が分かるとあるが、表示例は赤紫のカードの場合のみ。電子マネーWAONの場合は、どうなるか…
左が今まで、右が23日
表示が長くなった。従来は、行ごとにWAON支払額/残額/今回ポイント/累計ポイントの順に表示。

23日からは、ポイント関係の項目が独立し、WAONの支払い・残額と分離された。カード番号(ID)が両方に重複して記載される。
23日は948円支払ったので、200円ごとのポイントは4ポイント付く。「今回ポイント」欄とその「明細)/電子マネーポイント」にダブって記載。
ボーナスポイントが付く場合は、従来のようなカッコ書きではなく、この明細の2行目に印字されるようだ。
その下が累計欄だが、「累計WAON POINT(センター預)」となっている。「センター預」はセブン&アイグループのnanacoではおなじみの言葉だが、WAONではお初。告知はなかったが、そのような制度ができたようだ。

その下のカードの残高欄には、「WAONポイント(カード内)」。
これは昨日まで貯めていたポイント残高。通常なら、今買い物した分のポイントもここに加算されているのだが、23日の4ポイントは入っていない。
センター預が「POINT」で、こちらが「ポイント」表記なのは、あえてそうしているのか。

そして、その下に独立して「カード+センター=合計ポイント」と、上の2項の合計。

【25日画像追加・追記】マックスバリュ東北のセルフレジのレシート。フォントが違うだけでイオンのレジと同じだが、明細について。

5のつく日など、WAONポイントが倍付け以上になる日は、従来は内訳をカッコ書きしていた。
今回から、これも「明細」に「お買物ポイント 2倍:」と表示。「:(コロン)」があるのは、同時に倍率が異なるものを併記する時のためだろうか。

【2018年3月8日追記】この後、2018年3月からレシート下部のポイントの表記が変わった。別段分かりやすくなったわけでなく、従来より冗長になった感じさえする。(以上追記)


従来、WAONで決済してもらうポイントは、カードに記憶され、チャージすれば使えた。
別に、キャンペーンなどでもらえるポイントはカードに記憶されず、カードにダウンロードした上でチャージするという、2度の手続きが必要だった。

今回から、前者を「WAONポイント(カード内)」、後者を「WAON POINT(センター預)」と呼ぶことになったらしい。
そして、買い物してもらえる200円ごとやボーナスポイントもいったんセンター預になり、使えるようにするにはダウンロードの手間が増えてしまったことになる。
不慣れな人はもちろん、変更についての周知がなく、慣れている人でも最初は戸惑いそうだ。

【27日追記】「WAON POINT(センター預)」にポイントが入るのは、赤紫のポイントカードが使える店。
ローソンやファミリーマートのような、赤紫のポイントカードは使えず、決済手段としてのみ電子マネーWAONが使える店では、従来通り「WAONポイント(カード内)」のほうにポイントが貯まるらしい。(以上追記)

そんな手続きをする時に使うのが、「WAONステーション」端末。※レジやサービスカウンターではできない。
電子マネーWAON登場時から、イオンやマックスバリュの店内に最低1台設置されていたし、最近はイオン銀行ATMにその機能を内包するようにもなった。

秋田市内のマックスバリュ東北の店舗では、WAONステーション専用端末が撤去されている。
マックスバリュ茨島店では「老朽化により撤去」という掲示があった。10年近く経つからねと思ったら、開店してまだ2年経たないマックスバリュ泉店でも、5月26日で撤去された。
そういえば、イオン土崎港でも、画面を紙でふさいであったような気がした。イオン秋田中央店では、23日も稼働していたけど。
smart WAONの赤紫のカードでは、WAONステーションを使う機会はないようだし、イオン銀行ATMが同じ機能を持つから集約したのかもしれないが、今回のsmart WAON導入と何か関わりがあるのだろうか。
【2018年6月23日追記】その後、イオンリテール店舗では従来からのWAONステーションが引き続き使われている。ただし、機能や操作体系は新しくなり、赤紫のカードも使える(ポイント数確認など)ようになった。


smart WAONのホームページからポイント履歴が分かるとのことだったが、どこなのか分かりにくい。
何のことはない。画面右上の名前と累計ポイントが表示されている部分(下の画像赤丸)をクリックすればいいのだった。
【24日補足】赤丸部部分をクリックすると、下に吹き出しが出る。そこの「My WAON POINT」をさらにクリック。
かなり迅速に反映されるようだ
【24日追記】24日には、履歴の上に「WAON POINTの有効期限」が表示されるようになった。1年間有効らしい。
【27日追記】ポイント履歴の店舗名右の「+」をクリックすると、内訳が表示される。200円ごとの付与は「決済ポイント」、特定日のポイント倍付けは「特売日倍率ポイント」、ボーナスポイント商品分は「単品ポイント」と表示される。レシート表記やこれまで浸透してきた一般的な呼称とは異なっており、分かりにくい。【7月3日追記】センター預のポイントをカード内にダウンロードするのは「WAONバリューイシュア(AR)」と表示。何のことやら分からない。【8月26日追記】その後、「WAONバリューイシュア(AR)」はさすがに分かりづらいと判断したのか「WAONポイントダウンロード(AR)」に変わった。


慣れていないこともあるとはいえ、用語も、ホームページや登録の方法も、紛らわしくて分かりにくいと思う。
ローソンなどでは、電子マネーWAONを決済に使えるが、赤紫のポイントカードは使えないといった、外部での混乱も生じそう。
10年近く電子マネーWAONを使い続けている客もいるのに、その人たちを軽視しているように感じられなくもない。
もう少しすっきりはっきり分かりやすい仕組みにできなかったものでしょうか。名称のとおりsmartに。

【25日追記】
結局、電子マネーWAONは「それで決済した分の額のみに対するポイント(0.5+0.2%)」なのに対し、スマートwaonは「支払方法を問わず、その時の支払い総額に対するポイント(0.5%)」という違いがあるのだった。
以前から電子マネーWAONを使い続ける者としては、その違いに何か釈然としないものを感じてしまう。

【2018年6月23日追記】赤紫のポイントカードの有効期限とお得な使い方について。
電子マネーも、赤紫のポイントカードも、ポイントに有効期限がある。
初めてポイントを取得した月の1年後までを単位とし、その期間末の1年後まで有効ということらしい。要は最短1年、最長2年。
基本的には、こまめにポイントを使ってしまえば、有効期限など気にする必要はない。

しかし、赤紫のポイントカードの場合、ポイントを使う時期というか使い方によっては、より得するケースが生じるようになった。つまり、有効期限を意識しつつ、貯めこんだほうがいいこともある。※赤紫のカードのみで有効な方法で、電子マネーは対象外。以下、2018年6月時点の情報。

2017年からのようだが、赤紫カードのポイント450ポイント分を、500円のお買い物券に引き換えるというキャンペーンが、店舗・期間限定で散発的に実施されるようになった。つまり50円=約1割得にポイントが使える。

キャンペーンは、店舗というか運営会社ごとに行われるようだ。店内放送やポスター掲示、場合によってはチラシの片隅に掲載されることもあるが、さほど大々的ではないことが多い。
引き換えは10日とか2週間とか期間を決めて実施し、店ごとに枚数が決まっているようだ。(ただ期間末日まで店頭にポスターが出ているので、枚数は余裕がありそう)
引き換えた買い物券は、その翌月末までといった長くはない有効期限があり、発行した店舗のみ有効(同じ運営会社であっても他店では使えない)・直営売り場で501円以上の買い物をした時に使える。引き換えて、その日中に使ってしまうのが無難。

秋田のイオンリテールとマックスバリュ東北では、実施時期は重なるようで微妙にずれるような傾向で、2月頃と5~6月にやることが多いかと思う。赤紫のカードを開始時から使っている人は、6月が有効期限なので、それを意識しているのだろう。

引き換え場所は店頭のポスターに掲載される。サービスカウンターのほか、イオンリテールでは、特設会場を設置したり、各売り場のレジでもできることがある。
レジの扱い上は、「450ポイントを使って、500円券を購入する」形のようで、その旨のレシートが渡される。渡される券は、なかなか立派なギフトカード風の紙。
使う時は、500円のクーポン券を使ったとみなされ、税込み合計金額から500円を差し引いて請求されることになる。支払いは現金や電子マネーWAON等(券裏面に説明あり)。

【2019年2月9日追記】2019年には、金土日3日間などの限定で、「赤紫のポイントを使った分(10ポイント以上使用)の20%をポイントバック」するキャンペーンを実施。
これだと、450ポイントで500円券より得だし、450ポイント未満でもいいし、レジでポイント使用を申し出る(またはセルフレジで操作する)だけで済むので楽。ポイントで払い切れなかった分は、電子マネーWAON払いではポイントが付かないと思われるので、その点は考えて買わないといけない。
通常は、毎月末にイオンモールの専門店限定で10%バックのキャンペーンも実施。

【2019年7月23日追記】スマートフォンによるコード決済の普及や10月からの消費税率引き上げを踏まえたのか、2019年7月(?)から、電子マネーWAONの月間利用額500円につき1ポイントは終了し、会員登録したカードでイオンの対象店舗(スーパー各ブランド等)では、200円ごとのポイントを常に倍付けすることになった。200円に付き2ポイントとなり、計1.0%。
ただし、5の付く日の「お客さまわくわくデー」のポイント2倍、毎月10日の「ありが10デー」のポイント5倍を実施する日は、重複適用にならない。
赤紫のポイントカードと電子マネーを両方持つ人なら、5の付く日と10日以外は、電子マネーで支払ったほうが得。商品券があるなど赤紫のカードに貯めたい時は、10日か5の付く日に使ったほうが、ポイントは多くもらえる。
なお、マックスバリュ東北が月木日曜日に独自に実施しているポイント5倍は、重複して適用される。

【2020年2月8日追記】2020年4月から、赤紫のカードは、「現金専用ポイントカード」になり、「感謝デー(20・30日)の5%引き対象外」「ボーナスポイント付与対象外」となることになった。「現金専用」とは言っているが、イオンの商品券・ギフトカードでの支払いは引き続き対象になる。
方向性としては“改悪”だが、今までが優遇されすぎていたと思うから、これが妥当だろう。感謝デーやボーナスポイントまで対象外になるのは、やや意外ではある。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビいろいろ2016

2016-05-25 00:19:16 | その他もろもろ
2016年春のテレビの変化。
先日は継続する番組から姿を消した人たちをまとめたが、それ以外いろいろ。
●ナニコレ終了
当ブログで何度か取り上げた、テレビ朝日「ナニコレ珍百景」が終了。
深夜番組として2008年1月に開始、同年10月から水曜19時に移動。
10年以上続いているような気がしたが、8年。それだけインパクトがあったということか。
最近は、1つのネタを長々とクイズ風にするなど、ネタ切れ(投稿の減少)気味だったのかも。
【その後何度かの特番を経て、2018年10月から日曜18時30分~19時58分でレギュラー放送再開。】


●産経テレニュース終了
昨年の記事で、フジテレビ系で日曜の朝と昼だけ放送の「産経テレニュースFNN」のテーマ音楽が変わったことを取り上げた。
今は「うたコン」の編曲・指揮などで活躍されている、たかしまあきひこ氏作曲の曲が31年間も使われていた。

それから1年。番組自体が終了、というか番組名が「FNNニュース」に変わってしまった。【25日追記】「産経テレニュース」の番組名の起源は1963年らしいが、実質的には1966年から本格的に始まったらしい。なんだかよく分からないが、いずれにしても実に50年も続いた。「笑点」並みの歴史があった、隠れた長寿番組だった。

考えてみれば、どうしてこの枠だけこの番組名が変わらず残ったのか、素人には分からない。
「フジサンケイグループ」という言葉はたまに使われているが、番組名からは「産経」がすべて消滅したのではないだろうか。
【25日追記】「テレニュース」というネーミングも独特。「テレビニュース」という意味なんだろうか。昭和らしい、というか昭和中期っぽい雰囲気。

ただし、同じ番組を放送する各系列局では、それぞれが資本関係にある新聞社に配慮して、以前から「産経」の名称を使わない番組名に差し替えていたので、あまり変化はない。


●NHK気象情報のテーマ曲
NHKの気象情報の最初に流れる音楽は、2014年度までは東京からの全国放送と、仙台放送局からの東北ブロック向け(朝と18時前)で違う曲だった。
それが、2015年春から、仙台局でも東京と同じ曲になり、統一されていた。

ところが、今春は東京からの曲が変わったのに、仙台は昨年と同じ。再び、違ってしまった。(タイトルの文字も東京は更新され、仙台はそのままのようだ)
まあ、音を聞いて全国版か東北版か区別できて、便利といえば便利。
※翌2017年度になっても、仙台の曲は古いまま。


●気象予報士の異動
前回取り上げた、土日の昼夕の全国版気象情報を降板した渡辺博栄予報士の後任が、仙台放送局から永年出演していた、篠原正予報士。
篠原予報士が仙台から出演した当初は、朝の東北ブロック向けも担当していたが、後年は夕方の宮城県ローカル中心の担当。宮城以外では、朝の予報士が休みの時の代理でしか見ることはできなかった。

ほかに、2012年から仙台局で↑その朝の東北ブロック向けを担当し、2015年春に出身地近くの大阪放送局へ移っていた、三宅惇子予報士(ウイング所属)は、わずか1年で東京へ抜擢。夜の「ニュースチェック11」に出演。


●秋田の予報士
秋田県のような地方では、番組にレギュラー出演する気象予報士はきわめて少なかった。テレビ局にそれだけの余裕がないのか、気象会社などの都合なのか。
10年ほど前だろうか、NHK秋田放送局の夕方の番組に、県内出身の女性の予報士が出ていたが、数年でいなくなってしまった。※この人以外は、各局とも、予報士の資格を持たない局アナや契約キャスターがただ伝えるだけの「気象キャスター」。【29日追記】気象予報士の資格を持つ局アナもいたが、テレビ出演はアナウンサーとして優先で、天気予報ばかりやっていたわけではない。

今春、NHK秋田と秋田テレビで1人ずつ、気象予報士が出演するようになった。
NHKは夕方の「ニュースこまち」の村木祐輔予報士。秋田出身で秋田大学を卒業後、東京で予報士をして、秋田へ戻ってきた。東京では、テレビ東京の平日夕方のニュースなどに出ていた。

村木予報士は、東京時代も今も、気象会社「ウェザーマップ」の所属。あの森田正光予報士の会社だ。
NHKの正職員ではない男性が秋田放送局の報道番組にレギュラー出演するのは、史上初めてではないだろうか。※詩人のあゆかわさんなどはコーナーレギュラーだから別として。


以前記事にしたように、青森放送局では、既に気象予報士が夕方の番組に出ていた。
基本フォーマットは18時52分から全国版気象情報、続いてローカル版なのを、青森局では全国版をネットせずに全編青森から伝えていた。
秋田局では、今春以降も、従来通り全国版をネットしている。全国は全国で分けたほうが、いいと思う。

【25日追記】全般の内容としては秋田の身近な天気の話題や詳しい解説もあり、「秋田出身の気象予報士が秋田向けに伝える」というこれまでにないものになっている。
しかし、天気予報そのものの画面や内容は昨年度以前と同様で物足りない(積雪量予報や週間予報の気温がない。過去の記事)。データ提供と予報士出演の契約は別々なのかもしれないが、この点にも配慮してほしい。

【25日もう1つ追記】25日の放送では「前線」について解説。
気象用語として正式な温暖・寒冷・閉塞・停滞の各前線を紹介した後、等期日線である「桜前線」のような通称としての前線についても言及。
「今はいろいろな前線があって、民間気象会社による『冷やし中華前線』なんていうのもあります」といった発言も。

「冷やし中華前線」を調べてみると、マルちゃん(東洋水産)とウェザーマップが共同で分析して作ったものだった。(それを使った「冷やし中華予報」をやっている)
やっぱり自分の気象会社のを言うのね。(他社のを言ったらマズイか)

【31日追記】悪天候が予想される場合で、村木予報士が出勤している場合は、正午の県域ローカルニュースにも出演していた。「ニュースこまち」専属ではないことになる。
一方、平日で村木予報士がいない(有給休暇なのか他の業務なのか)時の「ニュースこまち」の気象情報は、昨年度までのように契約キャスター(通常やレポートや「エキヨコこまち」など他番組に出演)が伝える。
【11月5日追記】10月31日から11月4日までの1週間(3日は祝日で放送なし)村木予報士が休んだ時は、代理の気象予報士が出演。
同じくウェザーマップ所属の崎濱綾子予報士で、現在はレギュラー出演はなく、東京のTBSでのサポート業務や今回のような各地への応援として出演しているとのこと。沖縄出身で秋田には初めて来たらしいが、竜巻など荒れ模様の天気が続く中、しっかりと伝えていた。


秋田テレビは、杉山真理予報士。知らなかったけど、2014年から秋田放送のラジオに出ていたらしい。
秋田テレビでは、夕方の新しい帯情報番組「げつ→きん420」と「みんなのニュース」に出演。
栃木県出身で、こちらもウェザーマップ所属。

ウェザーマップ所属の予報士が2人秋田にいるということは、同社は秋田県で事業展開を進めるつもりなのか?!
【26日追記】森田予報士はTBSの番組によく出演している。秋田にはTBS系列局がないので、なじみが薄いかもしれない。

※翌2017年度からは、全国版相当も秋田から伝えるようになってしまった。
※村木予報士は2019年春で降板。この記事中ほどにて。


●退社
秋田テレビの後藤美菜子アナウンサーが退社。
秋田出身で、ローカルタレント石垣正和さんに乗せられて秋田弁をしゃべったかと思えば、ニュースはちゃんと読めた。

2006年入社だそうで、ちょうど10年か。秋田テレビの特に女性アナウンサーは、(昔ほどではないけれど)入れ替わりが激しい。

【2017年2月24日追記】その後、後藤美菜子さんは、2016年4月から始まった平日夕方のローカル情報番組「げつきん420」に、月1回(金曜日?)放送の料理コーナーに「元秋田テレビアナウンサー」の肩書きで出演している(放送開始の2016年4月から出ていたのかは不明)。

※後藤さんと同時期に石井資子アナウンサーも退職していた。そして翌2017年春には、おふたりがそれぞれ新たな道へ進まれた。この記事中ほど。

●キーワード制
秋田朝日放送の土曜朝のローカル情報番組「サタナビっ!」の視聴者プレゼントの方法が変更。
従来は、選ばれて電話がつながるだけで良かったのが、電話に出て、かつ番組中に伝えられるキーワードを言わなければならなくなった。

初回のキーワードは、「工藤印舗はハンコ屋さん」。
司会のローカルタレント・ZENさんの本業(?)にちなむもの。

【6月11日追記】6月頃でも、電話がつながって「見てました」と言った人がキーワードを言えなかったり、スタジオからヒントを出して半ば強引に言わせたりするなど、キーワード制は定着していない。


●補佐役
NHK土曜昼の「バラエティー生活笑百科」に、新たなレギュラーというか役職が加わった。
「室長補佐」という肩書の桂南光。
南光氏は桂べかこだった1987年から2004年に相談員として出演していた。

室長補佐の役割は、その名の通り、笑福亭仁鶴相談室長の補佐。
相談員に答えを出させる(【6月11日追記】補佐が「パネルオープン」と言うと、相談員がボタンを押し、従来同様に前のディスプレイに見解が表示される)など進行役、仁鶴室長がボケたのにツッコミを入れる役など。【28日追記】室長のボケを褒めておだてるようなことも。

正直言って、仁鶴室長の切れというか冴えが、以前に比べると鈍くなったと感じていた。進行するのが精一杯みたいな。
南光補佐の登場により、番組のテンポが良くなり、仁鶴室長にも余裕が戻った気がする。
ただ、将来的には、室長補佐から室長への“昇進”があるのかもしれない。

それ以外の番組の流れは、昨年度とほぼ変わらないが、出演者の紹介が、オープニングの中で映像だけで済まされるように簡略化された。【28日追記】「私が当相談室長の笑福亭仁鶴です。どうぞよろしくをお願い致します」といった室長の自己紹介も廃止。
ちなみに、この番組では、卓上にマイクを置くが、ゲストと南光補佐はピンマイクも着けている。
【28日追記】オープニング内で長らくあった仁鶴室長の「(四角い仁鶴が)まーるく収めまっせ」のセリフ(その前のフレーズは時期により変遷)もなくなった?【6月4日訂正・オープニング曲の冒頭で言っていた】
そういえば、室長補佐新設の代わりということか、女性のアシスタントがいなくなった。時期によって役割は違うが、相談員の意見を示す人形を持ったり、次の相談者を紹介するなどしていた。

2017年にはこんな事態になった(リンク先後半)。


●ステレオ放送
テレビ朝日「題名のない音楽会」のホームページに、3月28日付で「4月3日(日)放送よりステレオ放送に移行します。」と掲載された。
じゃあ、今までは「ステレオ放送じゃなかった」、すなわちモノラル放送だったの? いや。たしかにステレオ音声だった。どういうこと?

Wikipediaで分かった。
2004年から原則として5.1サラウンドで放送されていて、それがサラウンドじゃない普通のステレオになったということらしい。
「昔に戻った」「グレードダウンした」ということになる。
我が家の安いテレビでは、関係ないことです。


●同名異作品
フジテレビの日曜21時に、芦田愛菜、シャーロット・ケイト・フォックスのダブル主演ドラマ「OUR HOUSE」が放送されている。

30年ほど前に、同名(Our House)でストーリーはまったく別のドラマがアメリカNBCで制作されていた。
そのOur Houseは、日本ではNHKで放送されていた。タイトルを変えて。

そのタイトルは「頑固じいさん孫3人」。
主人公の頑固じいさんの声をハナ肇が吹き替え、今では考えられないことだけどゴールデンタイム(水曜20時だったかな?)に(教育テレビやBSじゃなく)総合テレビで放送されていて、けっこうおもしろかった。
【25日追記】「頑固じいさん孫3人」とは原題を無視した邦題なわけだけど、そのほうが内容が分かりやすく、ストーリーとの違和感もなかった。お国柄の違いなのか。韓国ドラマなんてなかった頃の、海外ドラマの思い出です。
フジのドラマとの一致は偶然で、意識したわけではないのかな。


【25日思い出したので追加】
●平ちゃん復帰
IBC岩手放送の夕方のローカルニュース「ニュースエコー」。
キー局のTBSの番組名が代々変わっても、ローカルパートは1977年から変わっていない。
ちなみに青森放送の「ニュースレーダー」は1970年から。

IBCはラジオ兼営だけに多くのアナウンサーが在籍し、その多くがニュースエコーの出演経験があるようだ。
今春から月~水曜日担当のキャスターが変わった。
男性は、照井健アナウンサーに代わって江幡平三郎アナウンサーに。

江幡さんは、アナウンサー職を離れてディレクターや営業職をしていて、11年ぶりの復帰。
1991年入社で、秋田ケーブルテレビでIBCを再送信するようになった当初は、「まい土!平徳商店」などの情報番組で「平ちゃん」と呼ばれていたのを覚えている。

照井さんと加藤久智アナウンサーが、3月で定年退職(いずれも嘱託職で継続)したので、その補充の意味もあってのアナウンサー復帰だろうか。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今春の降板

2016-05-20 00:19:50 | その他もろもろ
春のテレビ番組改編の記録。
2014年春は「笑っていいとも」「はなまるマーケット」の終了という大きな出来事があり、昨2015年春はこまごまとした変化があった。
2016年春は、フジテレビ系平日13時台の「ライオンのごきげんよう」と東海テレビ制作連続ドラマが揃って終了したのが大きいか。(空いた枠は、前後の生番組を延長・前倒し)
「ごきげんよう」については、機会があればいずれ。

それ以外には、長く続く番組の出演者うち、一部の人だけの交代が多かった気がした。
そこで、まずは降板されたみなさんを挙げてみる。(順不同、敬称略)

●NHK「クローズアップ現代」国谷裕子(くにやひろこ)
1993年の放送開始から(たまに代役もいたけど)キャスターを担当していた。
その前は、「ニュースセンター9時」の後継として1998年に始まった「ニュースTODAY」のキャスター陣の1人(この番組は分野別にキャスターがいて、橋本大二郎なども)として出演するなど、NHKの正職員というわけではないみたいだが、国際報道を中心としたNHKの報道にずっとたずさわっている。

番組は今春からは、19時半から22時に移動して「クローズアップ現代+」として、女性アナウンサー7名が交代で出演。※1990年代は21時台の放送だった。

●TBS「ニュース23」岸井成格(しげただ)、膳場貴子
2013年と2008年から出演していた2名が降板して、リニューアル。

●テレビ朝日「報道ステーション」古舘伊知郎
2004年の放送開始から出演していた。
気になったのは、これと合わせてスタジオセットのリニューアルを行うためか、4月4日から8日までまるまる1週間放送を休止したこと。(特番とANNニュースで穴埋め)年度初めの世の中が動くであろう時期に、いわば自分の都合だけでこんなことをするのに違和感。

一部では、国谷、岸井、古舘3氏の降板は、政治的圧力によるものではないかと勘ぐられた。
後任に、局アナを起用した番組が多いのは、経費節減か。
個人的には、クローズアップ現代は見ないし、テレ朝のニュースといえば久米宏、ニュース23は筑紫哲也のイメージが強く、今回降板した人たちには、思い入れはない。久米さんや筑紫さんは、どちらも20年弱出演し続けたのに比べたら…
【29日追記】ただし、僕が両番組を見られるようになったのは、それぞれ秋田朝日放送開局後と青森へ引っ越した後だから、それぞれ最後の10年ちょっとしか見ていない。話には聞いていた久米宏・筑紫哲也をやっと見られたという意味では、インパクトが強かった。


●テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」石坂浩二、吉田真由子
1994年の放送開始から司会として出演していた石坂、その半年後からアシスタントとして出演していた吉田が降板。
吉田さんは、以前は島田紳助に「やる気のないアシスタント」と言われていたが、日本のテレビ番組史上最長の女性アシスタント経験とのこと。(次点はナイトスクープの岡部まり)
後任は福澤朗。アシスタントはなし。

今年初め、石坂さんのことがワイドショーの話題になった。
石坂さんと番組チーフプロデューサーがケンカして、石坂さんが冷遇されてしまっていたという。その結果、番組内で石坂さんがしゃべることも映ることも極めて少なく、「今回は、アップで映ったのは計10秒、セリフは『そうだね』だけ」みたいな検証も行われた。
たしかに、紳助時代はもっと映ってしゃべっていた。今田さんに替わった頃からか、評価額を表示器に入力するシーンくらいしか映らなくなっていたのは分かっていた。以前、何かの番組で今田さんが「石坂さんは、現場ではもっとしゃべってはるんですよ。それが放送されないだけ」と言っていたのは、このことをほのめかしていたことになる。

それにしても、ケンカになった事情を伝える報道を見る限り、石坂さんに非はない(あるいは極めて少ない)と感じた。芸能界の大御所である石坂さんにこんな仕打ちをするなんで、プロデューサーとはエライご身分。
プロデューサー側からの反論などは聞いていない。
石坂さんはインタビューに対して、自分の役目は出演すること、あとは局の判断などと淡々とコメントし、同時期に辞任騒ぎになっていた甘利大臣を心配するなど、大人の対応。
さらに、この後に放送されたいくつかのトーク番組のゲストやナレーションに石坂さんが起用されたのは、この騒動のおかげだろう。
石坂さんの評価が上がったことになると思われるが、当のプロデューサーはどう思っているでしょうね。

降板の代償ということなのか、BSジャパンで「開運!なんでも鑑定団 極上!お宝サロン」という番組が木曜21時に新設され、石坂さんが局アナとともに司会。お宝を持つゲスト(芸能人のほか一般人も?)を招いて、それについてトークする番組。石坂さんが存分にしゃべっている。

BSジャパンでは、その前の20時台に地上波の鑑定団を遅れて放送しており、2時間続けて鑑定団関連の番組が続くことになり「木曜夜は鑑定団アワー」と銘打っている。現在の地上波鑑定団は、約5か月前のものを放送しているので、しばらくの間は、2時間続けて石坂さんが出演することになる。といっても、最初の1時間はほとんど映らないけど…
土曜16時半に放送する秋田テレビでも、3か月弱の遅れなので、もうしばらくは石坂さんが出る。
※秋田テレビでは6月25日放送分、BSジャパンは8月18日放送分で降板。

【7月2日追記】石坂さん降板後の番組は、流れに大きな変化はなし。音楽やナレーションも同じ。
スタジオセットはリニューアルされ、なんか「がほっ」とした印象。シンプルで広いというか…
ゲスト(芸能人・一般人とも)登場時は従来は、コンパニオン2名が扉を開けて登場、吉田さんが「○○県からお越しの○○○○さんです」と紹介していた。リニューアル後は、扉は勝手に(?)開き、テロップのみで音声での紹介はなくかった。コンパニオンは、お宝の運搬や出張鑑定のアシスタントとして継続(新妻さと子さんが降板)。
それと、CGのネコのキャラクターが随所で現れるようになった。
【2017年1月15日追記】2016年10月に若干の変更があった。廃止されていた女性アシスタントが、テレビ東京のアナウンサーを起用して復活。再び「○○県からお越しの○○○○さんです」が復活(テロップは氏名のみ)。コンパニオンも全員入れ替え(人数減?)。


●NHK「ためしてガッテン」山瀬まみ
立川志の輔司会で1995年から続く番組がリニューアルして「ガッテン!」に。
小野文惠アナウンサーも含めて司会は続投。ナレーターは替わった。

司会ではなく、ゲスト出演者と並んで座ってガッテンボタンを押すレギュラーが山瀬まみ。初回放送から出ていたという。


●「NHK歌謡コンサート」三原綱木
これは1993年からの番組自体が終了。後継は「うたコン」。司会が代わり、J-POPも扱うようになった。

バックバンドは「三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団」だったのが、「music concerto」に代わった。
「ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」のメンバーでギタリストでもある三原綱木氏が指揮をする姿は印象に強く、時折、歌手やギタリストとして、前に出ることもあった。
降板するのなら、あいさつでもありそうだけど、特になかった模様。

現在のところ、後任の指揮は栗田信生(4月12日・5月10日・17日【追記】・31日・6月7日・21日・7月12日・26日=編曲も全曲1名で担当)、たかしまあきひこ(4月19日・26日・【追記】5月24日)の2名が交替で担当。
両氏は作曲家で、歌謡コンサート時代からバンド用の編曲を担当(「音楽」担当としてクレジット)、並行してBSプレミアムの「新・BS日本のうた」でも編曲と指揮を担当していた。
5月以降、BS日本のうたのほうは、別の人が音楽・指揮をしている(収録日の関係か4月は出ていた)ようなので、このお2人はうたコンに専念することになったのだろう。【5月29日訂正】BS日本のうたの5月29日放送では久しぶりにたかしま氏が指揮。新しい担当者を入れたことで、従来よりも担当回数が減ったということか。
※たかしま氏は、ドリフターズやフジテレビのニュース、アニメ「パーマン」の音楽などを作曲または編曲した人。名前は昔から知っていたが、指揮をするこの人がその人だと知ったのは、つい最近だった。
ちなみに、髪が黒くて指揮棒を使わないのが栗田氏、白髪まじりで指揮棒を使うのがたかしま氏。

三原氏は、紅白歌合戦などほかのNHKの歌番組でも指揮をしていたが、そちらはどうなるか。

【6月15日以降随時追記】上記追記の通り、うたコンの指揮は、6月7日までは栗田、たかしま両氏が担当。
6月14日は、上杉洋史氏という、少し若い人が指揮をした。
6月28日は上杉洋史氏が指揮。音楽担当者は上杉氏を含めて4名(従来は3名のことが多かった?)表示され、その最後が栗田氏。
7月5日、19日も上杉洋史氏。(オリンピック、思い出のメロディーその他特番による休止をはさんで)9月6日、13日は栗田氏。
【6月21日追記】番組ホームページ内のブログによれば、指揮をする人は「音楽監督・指揮」という肩書き。番組内のテロップでは単に「音楽」として表示される複数の中で筆頭。

【8月28日追記】8月27日放送「第48回思い出のメロディー」では、久々に三原綱木とザ・ニューブリード/東京放送管弦楽団が演奏を担当。三原氏はブルー・コメッツとしても出演し、久しぶりに変わらない姿を見ることができた。編曲は、たかしま、栗田両氏を含む多数が担当。
【11月14日追記】たかしまあきひこ氏は体調を崩されていたようで、10月に亡くなった

【2018年10月23日追記】2018年10月23日放送の「サラメシ」によれば、2017年以降のうたコンは「フラッシュ金子」という人が専任で指揮をしている。
米米CLUBのサックス担当だった金子隆博氏のことで、病気でサックスを演奏できなくなって、指揮もするようになったとのこと。編曲は引き続き栗田氏などが担当しているようなので、金子氏は以前の三原氏に相当する位置づけになりそう。
ちなみに、金子氏に10曲分の譜面が届く(電子データで届くのか、自身の事務所のレーザープリンターで印刷していた)のは前日の月曜で、本番当日に初めて演奏する流れだった。そんな短期間でやるとは、さすがプロ。


●NHK「気象情報」渡辺博栄
気象予報士制度が始まる直前の1992年から、NHKに出ていた、財団法人日本気象協会所属の気象キャスター(現在は気象予報士)。
土日を中心に出演し、最後となった3月27日には「24年間務めて参りましたが、今日で最後になります。ありがとうございました。」とあいさつがあったとのこと。

2000年前後には、日曜朝の「週刊こどもニュース」に「お天気おじさん」としても出演。ラフな格好やかぶりものをしていた。
渡辺さんは、秋田県三種町(旧琴丘町)のご出身。「日本海側では」と言う時のアクセント(イントネーション)が、わずかに秋田弁っぽい。10年近く前には、NHK秋田のローカル番組にゲスト出演し、秋田弁で天気予報もされていた。

【26日追記】気象予報士制度発足前は民間気象会社は少なく、NHKに出演する天気キャスター(お天気おじさん)は、日本気象協会が独占していたと思う。当時は「日本気象協会 渡辺博栄」と所属付きでテロップが出ていた。

【8月28日追記】10月1日に北秋田市で開催される「ラジオ深夜便のつどい」のイベントの1つとして、渡辺さんの講演が行われる。「気象予報士」の肩書き。
【2019年11月26日追記】2019年11月25日の秋田魁新報コラム「北斗星」に、渡辺さんの意外な活躍が紹介されていた。
三種町にUターンし、2019年10月から町が住民団体に委託して運行開始した、ワゴン送迎「ふれあいバス」の運転手を週に1度務めているという。65歳で「能代高校を卒業後に日本気象協会に入り」とのこと。
【2020年2月17日追記】渡辺さんは2020年から、月曜日の秋田魁新報の社説代わりとして、研究者などが執筆する「月曜論壇」の論者(著者)の1人にも加わったようだ。
【2020年5月7日追記】2020年4月に、秋田放送(ABS)社屋が山王から秋田駅前へ移転。それに合わせて、金曜16時台のローカル情報番組が「エビス堂☆金(ゴールド)」から「えび☆ステ」にリニューアル。
それに、気象キャスターとして渡辺さんがレギュラー出演。番組全編を通して、他のレギュラー陣とともにスタジオに座り「ワイプで抜かれ」たりもする。天気コーナーは本社前の屋外へ出て伝えるのが原則らしい。
なお、同時期にABSの気象データ提供元が、ウェザーニュースから日本気象協会へ変わった(関連記事)ようだ。


●日本テレビ「笑点」桂歌丸
50年前の初回から出演している唯一のメンバーで、現在は司会。5月22日の生放送特番をもって勇退。

後任は未発表。他の大喜利メンバーが就くとか、タモリ氏など落語家以外を起用するとか、以前からウワサがあったが、誰になるか?
【24日追記】司会は大喜利メンバーからの抜擢で春風亭昇太。予想できなかった。空いた大喜利メンバーの補充もすることになり、それが誰なのかは29日に明らかになる。
【30日追記】29日も生放送で、2代目 林家三平の加入が発表。なるほどねという人選で、多くが納得するだろう。これで全体的に若返る印象。


●秋田朝日放送「サタナビっ!」高堂路子
土曜朝のローカル番組に出演していた料理研究家。秋田市内の酒屋・地ビール醸造元の奥様でもある。
ほぼ毎週放送の料理コーナー「もてなしCOOK」を担当していたが、番組全編を通して着席し、コメンテーター的な存在でもあった。2008年から出演していた【24日補足・Wikipediaにはそう書いてあるが、もっと前(最初期もしくは2005年頃??)から出演していたような気もする】そうで、メイン司会のローカルタレントZEN氏(2003年10月の初回から)に次ぐ、長期の出演だった。
4月からの料理コーナーは「ウチメシ。」として、県内の3人の料理人が出演。


以上、それぞれさまざまな理由があるはずだけど、番組で大事な役目を担っておられた方々に、もうその役目として出演するのを見ることができなくなってしまった。番組そのものは、ほぼ以前と変わらず続くのが、かえって寂しく感じてしまう。他の場面でのいっそうのご活躍に期待。

その他のテレビの変化は、また改めて
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

格言鉛筆

2016-01-17 23:16:36 | その他もろもろ
大学入試センター試験が終わった。
秋田など雪国では、今シーズンとしては寒くて雪が残る日に当たってしまったが、平年と比べて極端ではなく、全国的に大きな交通や試験運営上の支障がなく終わったようで、何より。明日からは全国的に荒れ模様の天候になるそうで、ギリギリセーフ。

秋田でのセンター試験を伝える、テレビのローカルニュースで気になったこと。
秋田以外の多くの地方部でも同じかと思うが、毎年、各県につき1つの試験会場の1つの試験室に限定して、受験生着席後~試験開始前の問題用紙を配布して説明する辺りまでに限り、部屋の後方にマスコミを入れて撮影させているようだ。秋田県では秋田大学、青森県では弘前大学などと、国立大学で取材させるのが恒例。部屋も毎年同じかもしれない。
後ろ姿で試験開始前とはいえ、その部屋に割り当たってしまった受験生にしてみれば、気が散ってしまうかもしれない。公平性の意味では、いかがなものだろう。

したがって、どこのテレビ局、新聞社でも、撮影する向きの左右が違うくらいで、代わり映えしない映像なのだけど。
今年は、秋田テレビ(AKT)と秋田朝日放送(AAB)で、同じ受験者の机上のアップが放映された。(NHKとABSでは映らなかった)
上がAKT、下がAAB
距離やアングル的にふさわしい位置ということ以外に、2局のカメラマンがここをアップで撮影し、編集でカットされずに放映に至った理由というか、映像の意図は、よく理解できる。
なぜなら、置かれた3本の鉛筆が、いずれも神社で頒布・授与されているものだから。受験生らしい光景として、「画(え)になる」のだ。

黄色の鉛筆には「太宰府天満宮」、無着色のには「湯島天神 一歩一歩進め。」、中央の水色のには「東風吹かば匂ひおこせよ 梅の花」と判読できる。
水色は歌からして水色も太宰府天満宮の鉛筆かと思ったら、やはりそう。「太宰府天満宮」と書かれた(彫られた)面の裏が見えていることになる。だから、黄色の裏にも歌が書かれているはず。歌は下の句の「あるじなしとて春な忘れそ」が彫られたものもあり、ほかに白い鉛筆もラインナップされてセットになっているようだ。

湯島天神の鉛筆は僕も使ったことがあった。たしか四角い断面で、書かれている文言が複数あって、それがセットされている。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」を覚えたのが、湯島天神の鉛筆だったはず(でも、今はラインナップにないみたい)。


1人で複数の神社に神頼みするのは、いかがなものかという疑問が湧くのはさておき、一見すると、いじらしくてほほえましい光景である。
しかし、この場所にこの鉛筆があること自体、間違っているのでは? とふと感じた。

21年前、僕が受験した時は、受験票だったか要項だったかに、「余計な文言が書かれた鉛筆は使えない」という制限が記載されていたはず。

独立行政法人大学入試センターのホームページで確認。
すると、今年の出願者が全員入手する「受験案内」と「受験上の注意」という書類において、どちらも同じ文面で言及されていた。

「受験案内」7ページより

「試験時間中,机の上に置けるものは,黒鉛筆(H,F,HBに限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可。)…」とある。
なお、受験票や当日机に貼られる「受験番号票」には、記載なし。

そうそう。21年前もたしかまったく同じ文言だった。
「和歌・格言等が印刷され」た鉛筆なんてあるの? と思ったのを思い出した。(既に湯島天神の鉛筆は知っていたが、結びつかなかった)

「東風吹かば~」は明らかに和歌であり、また、湯島天神のホームページでは、この鉛筆を「格言入」と紹介しており、どちらも試験時間中に使うことはできないととらえて差し支えないだろう。
厳密には撮影の段階では「試験時間中」ではないが、結果的には「あまり適切とは言えない試験会場風景」が放映されてしまったことになりそう。


まったく余計なお世話だけど、この受験生、どうなったのだろうか。
受験案内には、この鉛筆のような指定外の物を「使用又は置いている場合には、解答を一時中断させて、試験終了まで預かることがあります。」とある。
カンニングなどは「不正行為」として、ただちに退室・全科目無効となるが、それとは別の軽い措置だ。
ただ、肝心の鉛筆を取られては、解答できない。普通の鉛筆を持っていただろうか。(持っていたとしても、筆箱やかばんから取り出す行為は認められるのか)

しかし、ネット上には実際のセンター試験で「使ったけど、何も言われなかった」という声も少なからずある。
監督者が黙認してくれたのか、気づかないのか、あるいは受験案内では「預かることがあります」であって「預からないこともあります」なのか。

21年前のセンター試験では、顔写真照合や回収した解答用紙の確認は、けっこう厳重に行っていると感じた(それまで高校内での模試しか受けていなかったので、驚いた)が、そうじゃない部分もあるのだろうか。


ここで、当該受験者(並びに同様のことをした受験生)に対して厳しいことを書かせてもらう。
受験案内だけでも20ページに及び、読むのは面倒で大変かもしれない。だけど、大事な大学受験の第一関門であるセンター試験なのだから、隅々までもらさず読むべきだ。
世の中には「知らなかった」では済まされないこともある。(この件はそこまでじゃないし、実際には世の中には知らなかったでは済まされないように見えて、結局は済んじゃうことがけっこうあるのだけど…)

それに、他の受験生の多くは、注意書きをしっかり読んで持ち物を揃えているはず。その人たちからすれば、間違ったことをしているのにまかり通ってしまうとは、バカバカしく感じてしまうかもしれない。
以上、苦言。まあ、大した問題ではないから、今後は注意しましょう。



ところで、湯島天神では、鉛筆を1ダース単位で授与しているが「格言入・格言無各6本」。
つまり半分は格言が入っていないらしい。格言なしは、試験会場への持ち込みを考慮しているようだ。(湯島天神の名称表記はあり。三菱やトンボと同じブランド名ととらえられるのだろう)
テレビの受験生も、そっちを持っていけばよかったのに…

あと、大学入試センター側が、「次に挙げる寺社の鉛筆は、和歌・格言入りでも持ち込めます」という“認証”制度を作ったら…親切すぎるし、特定の企業や宗教団体の利益になるからダメか。
じゃあ、もうやってるかもしれないけど、寺社側で鉛筆の包装に「この鉛筆は、試験では使用できない場合があります。その場合の責任は負えません」と注意書きをしたら…それでも、読まない(理解しない?)人には意味がないか。


今回の注意事項では、「英文字や地図等がプリントされた服等」の着用もダメ。昔はどうだったかな?
記載に忠実に従えば、言及がない「英文字や地図等が印刷されている鉛筆」や「和歌・格言等がプリントされた服」は良いことになる。あるいは「数式や公式がデザインされた」鉛筆や服とか。
それに、机に置くティッシュペーパーは「袋又は箱から中身だけ取り出したもの」でなければいけない。昔は袋ごと置いても良かったような気がするけど。一方で、消しゴムのケースについては言及がない。
重箱の隅をつつくようだけど、大学入試センター側でも、制限に一貫性を持たせ、それを簡潔に分かりやすく示す努力が必要かもしれない。

※個人的な思い出ですが、センター試験関連記事
※このてんまつを大学入試センターへ投書したのだが、翌2017年も要項はそのままだったようだ。関連記事
※2018年も変化はなさそう。そんな中、2017年8月18日にトンボ鉛筆が「文字なし「モノ消しゴム」」を発売した。先に発売していたトンボマークのみの鉛筆とともに「試験会場での所持品や服等に文章や英文字等がプリントされたものを制限する表記が受験上の注意(センター試験)にあることから、文房具選びで苦慮している受験生に対応しました。」とのこと。
※センター試験は2021年から「大学入学共通テスト」となったが、実施主体は大学入試センターが継続するためか、こうした注記はおおむね変化なし。新型コロナウイルス対策でマスク着用が義務付けられ、マスクにも条件が付いた。マスクもメーカー名程度は許容されるが、その辺の周知が不充分だったらしく、メーカーのシャープがツイッターで自社のマスクは使えないと早とちりし、それが拡散して不安になった受験生もおり、それを受けてセンターが周知するという、ちょっとした混乱もあった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年を振り返って

2015-12-31 23:20:49 | その他もろもろ
2015年大みそか。恒例の今年の総括です。※1年前の記事
一般には、安全保障関連法案成立と、「IS」による人質事件やテロ事件が大きな出来事と言えそう。
あとは、相次ぐ不正や偽装。長年信頼していた、もしくは当然しっかりやっているのだろうと気にもかけないでいたことが、実はそうではなかった。
旭化成建材によるマンションの杭のデータ偽装が大きく取り上げられた。ほかにも、
・東洋ゴム工業による建物用免震ゴムの性能偽装
秋田駅東口のNHK秋田放送会館でも使われていたそうだが、秋田局のホームページでひっそり説明しているだけ。こういう時こそ、張り切って取材・報道すればいいのに。
・秋田市の太平物産が製造して全農が全国各地で販売した肥料の、長年に渡る成分偽装
・熊本の化血研(という製薬会社)による、長年に渡る認可とは異なる製法での血清・ワクチンの製造発覚
他にも、発覚していないことがまだまだありそう。

身近なところで、気づかない危険にさらされた事件もあった。続報が少ないものも多いけれど、これらだって我々の生活に直結する。もっと詳しく知りたいものだ。
・群馬大学医学部附属病院の腹腔鏡手術による連続死亡事件
下手なのに自信過剰な医者だったということなのか。
・健康診断X線検査転落死亡事故
亡くなったのがブラジルから来た人だそうで、言葉の問題もあるのかもしれないけれど、検査を行う側の注意で防げたかもしれない。
・バック警告音を出さないトラックによる、視覚障害者・盲導犬死亡事故
今まで、大型車はバックする時は警告音を出すことが義務付けられているのだとばかり思っていたが、OFFにできるのだそうだ。
事故を受けて(発生地である)徳島県が積極的に、条例制定や国への働きかけを行っている。
それにしても、運転者は歩行者が最優先であることを肝に銘じて運転してほしい。
・調布飛行場の重量オーバーの小型飛行機墜落事故
墜落された民家の住人も亡くなった。
慣熟飛行と称して遊覧飛行をしていたとか報道されたが、続報は知らない。
・東海道新幹線車内焼身自殺事件
乗客が巻き添えで亡くなった。
個人によるテロも同然。警備をしっかりしても防ぎ切れないかもしれないけれど、怖い。
・商船三井フェリー「さんふらわあ だいせつ」航行中の火災
乗員1名が亡くなったものの、乗客は無事。乗り合わせていた青森県十和田市の消防職員が誘導に協力したそうで、そのおかげかもしれない。
船に積んだ保冷車・冷凍車は、航行中はエンジンを止めるため、船側から電源供給を受けるそうで(初めて知った)、その電源系統が出火原因とされたが、これも続報は知らない。
なお、船は修理を受け、年明けから就航するとのこと。
【2016年9月29日追記】2016年9月になって運輸安全委員会による調査経過報告書が出された。それによると、トラック側の冷凍機の電気配線に、不適切に修理された形跡があり、そのショートや異常発熱などで出火した可能性が高いとのこと(船の中でも、船からの電源によりトラックの冷凍機は作動している)。フェリー側が原因ではなかった。
・茨城、栃木、宮城の豪雨による堤防決壊
今年の気候は、全体的には暑くも寒くもない、平板なものだった気がするけれど、数少ない極端な気象災害だった。
茨城では、丘を削ってソーラーパネルを設置したのが原因という話もある。
原因のほか被災者の暮らしぶりのその後の報道は少ない。


ほかには、
・2020年東京オリンピック用の新・国立競技場の白紙撤回とエンブレム盗作騒動
どちらも、一般人の知らないところで裏でごちゃごちゃしているのが露呈してしまった。
エンブレムのほうは、知らないうちに似てしまうことがあるような気もした。だけどその後分かった、同じデザイナーが関わったサントリーの懸賞賞品はどう見てもパクリ。さらに、その後、サノ氏は逆ギレしたかのように姿をくらましたのはいただけない。
これだったら、昨年の号泣県議のほうが、まだ同情できてしまう。(少なくとも社会的制裁は充分受けている。他の議員だって似たようなことしているのがいるだろうに、ちょっとかわいそうにすら思える)

ところで、IBC岩手放送のテレビCMで見たのだけど、盛岡駅ビル「フェザン」の初売りの広告。
フェザンホームページより
どっかで見たような… 「T」にならなきゃセーフなの?

秋田では、
・仙北市でいろいろ
乳頭温泉源泉での作業員の硫化水素中毒事故、角館の「山ぶっつけ」行事での死亡事故、職員の収賄

・秋田市周辺での送迎車両の事故
遊戯施設の送迎車両の暴走事故を以前取り上げた(リンク先後半)。
ほかに、秋田市内の別々の自動車教習所の送迎車で、横断歩行者の死亡事故と暴走・衝突事故があった。
死亡事故のほうは、横断歩道でない所で発生したそうで、ある意味避けられなかったかもしれない。
暴走のほうは一方通行を逆走した上の衝突だそうで、原因は不明。一部報道によれば警察OBが運転していたそうだが…


流行語大賞にノミネートされたかどうかに関わらず、気になった言葉。
・線状降水帯
堤防決壊の原因とされた。「爆弾低気圧」ほどインパクトがなかったか、あまり広がらなかった。

・軽減税率
2017年に消費税率が8%から10%になることは、前から決まっていた。
低所得者への還付とかは話が出ていたが、これはもう、買い物をする時は一律10%を支払うのだと覚悟を決めていた。

ところが、今年後半辺りから、食品など一部商品の税率を10%より低くする「軽減税率」をやる話が出てきて、どこまでを対象にするかでもめていた。
米だけ、生鮮食品だけとか案があって、結局、酒以外の食料品すべてに決まったらしい。あと定期購読の新聞だとか。

そりゃあ、税金が少ないのはいいけれど、唐突な話。
じゃあ、10%じゃなく「一律9.5%」とかでもいいのでは?
水道などライフライン料金、食以外の衣・住に関わる支出、日常生活に使う交通費や燃料費も軽減税率にしてもいいのでは?
などの疑問が出てくる。国民に説明も相談もなく、相変わらず政治家が勝手に決めている。
これに関連して「インボイス(方式)」という言葉も出てきた。

・インバウンド
インボイスとまぎらわしい。
インボイスは「納品書、送り状」、インバウンドは「外国人旅行客」といった意味合いで使う(言葉の意味としては他にもある)。
だったら日本語で言ったら?

・ドローン
昨年辺りから「マルチコプター」と呼ばれて、テレビ番組の簡易な空撮用として使われつつあった。
今春、首相官邸の屋上に墜落し、それをしばらく気付かないでいたことをきっかけに、各地で類似の事案が発生し、規制されるようになり、「ドローン」の言葉が広まった。

「マルチコプター」とは、プロペラが3つ以上あるヘリコプターのこと。「ドローン」は無人航空機を指す。
したがって、現在、一般にドローンと認識されるものは、ほとんどがマルチコプターということらしい。たぶん。
【2016年1月23日追記】ドローンには「自律飛行できる」すなわち自動でバランスを取って飛行姿勢を保持できるという意味合いもあるらしい。たぶん。

・3Dプリンタ
昨年は立体物が作れる3Dプリンタが、「これからは必需品だ」みたいに取り上げられたものの、今年はだいぶ鳴りを潜めた。なんで?

・組体操
学校の運動会などの組体操で、大規模な人間ピラミッドなどが行われて、大けがをする児童生徒が多数出ていることが明らかになった。
どちらかと言えば関西など西日本で多く発生していたようで、現地の保護者などには、むしろ中止を求めない声もあるそうだ。

大阪経済大学・西山豊教授がまとめた都道府県別データでも地域差が現れ、秋田県などではけが人はほとんどいなかった。
たしかに、僕は小学校(低学年?)の体育の授業で、マットの上で3段くらいのピラミッドを作った記憶しかない。秋田では縁遠い話題だった。

【2017年8月17日追記】
2017年8月8日付秋田魁新報に、秋田県教育庁が実施した2015年度の組体操の実施状況調査とそれを受けた記事が出ていた。
2015年度に県内で組み体操を行ったのは、小学校が全212校中63校、中学校は同117校中17校だった。事故やけがは報告されていない。
秋田市では「本年度、小中学校が1校ずつ実行した」「最終的な導入の判断は各校に任せている」。
秋田市立「岩見三内中学校は、少子化のため生徒が年々減っており、14年度から人数に応じてできる組み体操を運動会に取り入れた。16年度は、5段のピラミッドを成功させることができ、盛り上がった」
※「(秋田市では)本年度、小中学校が1校ずつ実行した」とあるから、じゃあ中学校の1校は岩見三内中ってことじゃないか!
2017年現在でも、以前から組体操が盛んだった土地では、引き続き行っている学校も少なくないようだ。それを踏まえると、やはり秋田での実施率は低い。(以上追記)

・エコキャップ
PETボトルのキャップを回収し、途上国のワクチン代として寄付する「エコキャップ運動」があった。
今春、その寄付が1年半前から行われていなかったことが分かった。
これがきっかけなのか、キャップ回収をやめた所(店など)もあるけれど、今も活動そのものは続いているようだ。何だったんだ?

・ウォーターサーバー
昨年辺りからかもしれないが、家庭用のウォターサーバーが、複数社から宣伝されている。契約して水を定期的に届けてもらうシステム。
以前なら、蛇口に浄水器を取り付けるか、スーパーで容器を買えば後は店頭のウォターサーバーが無料で使えるサービスはあった。どれもそんなに需要があるもんだろうか。

・ルテイン、えんきん
ブルーベリーなどに含まれる色素・アントシアニンが目にいいということは、20年くらい前から知られていた。それを使ったサプリメントも前からあった。

最近は、「ルテイン」なるものが含まれた目のサプリメントも出てきた。
ビタミンAも目にいいと言われるが、ルテインはそっち(カロテノイド)系。
カロテノイド系色素は、昔は単に「ビタミンA」「カロチン(体内でビタミンAに変わる)」、1990年中頃辺りから「β-カロチン」「リコピン」と細かく注目された。2000年頃には「カロ“チ”ン」だったのが「カロテン」の呼称のほうが一般化、ミカンの「β-クリプトキサンチン」なども出てきた。そしてルテインも。ついていくのが大変。
【2016年1月3日追記】リコピンやルテインは、体内でビタミンAには変わらないものの、さまざまな体への効果が分かってきている。

今年、「機能性表示食品」制度が始まったのをきっかけに、ファンケルが2007年から発売していた「えんきん」を制度に対応させ、大々的に広告したのが目に付いた。【2016年1月3日追記】広告は、著名な芸能人を多数起用し、BSを中心としたテレビや新聞の広告。

・マスコミ→メディア
昔は、「報道各社」「報道機関」の意味で、「マスコミ」という言葉をマスコミ自身も使っていた。
ところが最近(今年より前からかも)は、「メディア」と呼ぶことがとても多くなった。NHKのニュースでさえ「現地メディアによりますと」などと使う。

「マスコミ」の言葉のイメージが悪くなって、なんとなく耳障りがいい「メディア」を使うのだろうか。性格には「マスメディア」か。

・おつかれさま
他人をねぎらう時の言葉で、「ごくろうさま」は目下の人に対して使い、目上の人に対しては「おつかれさま」を使うべきだと、よく言われる。

9月に1年間の放送を終えたフジテレビ「ヨルタモリ」の最後のほう(7月26日放送)で、タモリ氏(が扮装した聖フェロノチオ女子大学・野々村修教授)が子役が撮影現場で使うのを引き合いに、「目上であっても『おつかれさま』を使うべきではない」という趣旨の発言をした。
言葉に関わらず、「ねぎらう」という行為自体、下の者が上の者に対してするものではない、という理屈のようで、僕も以前にほかの人から聞いたことがあった。

上だろうが下だろうが、相手がつらそうだな、大変そうだなと思ったら、言葉をかけたほうがいいと思うのだけど、そういうもんなんだろうか。
これを受けて、放送業界では、子役に「おつかれさま」を使わせないようにしたとか。ホントだとすれば、タモリさんの影響力ってすごい。

なお、今年も徹子の部屋にタモリさんは出演しなかった。【その後、出演が実現したのが2021年12月28日。実に8年ぶり】

・ハッピーホリデー
NHKBS1で知ったのだけど、最近はニューヨークでは、クリスマスに「Merry Christmas」と言わなくなったという。
キリスト教以外の人への配慮から「Happy Horidays」と言うのが、ここ10年ほどで広まったとか。
日本のほうがメリークリスマスを多く使うようになったかもしれない。

・忘年シーズン
2013年末にハウス食品「ウコンの力」のテレビCMで、柳葉敏郎氏が「忘年会」を意味すると思われる「忘年パーティー」という言葉を使っていて違和感があった。

今年は石丸幹二氏に変わった。
ナレーションでは「忘年シーズン」という言葉が。
ハウス食品ニュースリリースより
普通は「忘年会シーズン」とか「パーティー(宴会)シーズン」とかじゃないでしょうか。
ハウスでは「忘年“会”」は意地でも使いたくないみたい。禁句なんでしょうか。

【2016年1月1日追記】2015年にもてはやされた芸人「厚切りジェイソン」。
アメリカ出身で日本でIT企業役員をするかたわら、流暢な日本語で日本の言葉や風習の矛盾を「Why Japanese people!」と指摘する芸。
2016年の正月番組では、「忘年会」を示し、「その年を飲んで忘れなきゃいけないほどイヤだったのか! 毎年、年を忘れたら何も残らないよ!」といった趣旨の指摘(うろ覚えです)をしていた。
僕も前から、たまにそう思っていた。
「忘年会」ならまだしも、ハウスの「忘年シーズン」なら、その期間ずっと年を忘れていることになってしまう。Why? House Foods Corporation!!

【2016年1月9日項目追加】
・Pepper(ペッパー)
白くて大きくてしゃべる、ソフトバンク製ロボットが、いろいろな場所で接客業務などをするようになった。青森銀行でも、2015年末から本店営業部で、2016年始から弘前支店と八戸支店で使われている。
発表・登場は2014年だが、2015年6月からは20万円ほどで一般向けにも発売されている。今田耕司氏も買ったとのこと。
昔(1999~2000年頃)に話題になったソニーの「AIBO(アイボ)」、ホンダの「ASIMO(アシモ)」とあまり違わない気がする(デザインが角ばっていたのが丸っこくなったくらい)が、ペッパーは「感情認識ヒューマノイドロボット」「世界初の感情認識パーソナルロボット」。
鉄腕アトムやドラえもんに一歩近づいたということだろうか。

しかし、数年前、アイボの部品製造が打ち切られて、今も使い続ける人が惜しんでいるというし、テレビで見る限り、ペッパーはまだ「無機質な機械」のイメージのほうが強そう。もう15年・20年経てば、また違うロボットが出てくるのだろう。どうなっているだろう。(以上追記)


・亡くなった方々
桂米朝さん、愛川欽也さん、川島なお美さん、阿藤快さんなど、昨年以上に、活躍されていた時を知っている方が多く亡くなった。
「西部警察」で内勤として数少ない穏健派(?)の係長を演じ、晩年は故郷山形の民話の伝承にも努めた庄司永建(芸名はえいけん)さん。
大山のぶ代版「ドラえもん」のジャイアンの声優・たてかべ和也さん。
【2016年1月1日追記】「サザエさん」の中島くんや大山のぶ代版「ドラえもん」の出木杉くんの声優・白川澄子さんも。「ドラえもん」では降板(声優陣一斉交代)からちょうど10年になるが、亡くなった直後の放送冒頭で、追悼のテロップが出た。

作家・舟崎克彦(よしひこ)さんは、知らない人も多く、訃報記事の代表作にも出ていなかったが、僕は思い出がある。
NHK「おかあさんといっしょ」の着ぐるみ人形劇として、1979~1981年度に放送された「ブンブンたいむ」の作者である。

「ゴロンタ劇場」と「にこにこぷん」の間で放送期間はあまり長くないが、僕にとっては、おかあさんといっしょの視聴対象年齢まっただ中かつ、記憶にある初めての作品なので、思い入れがある。
劇中の歌も舟崎さんが作詞し、作曲は昨年亡くなった越部信義さん。


ほかにも、昔見たテレビ番組の関係者が亡くなった。
作家・阿川弘之さん、漫画家・水木しげるさん、そして俳優・熊倉一雄さん。
阿川さん、水木さんとも、熊倉さんと関わりがある。

熊倉さんが「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌を歌っていたのは、有名。2010年の紅白歌合戦でも特別枠として歌った。
鬼太郎は何度もアニメ化されているが、熊倉さんが歌ったのは、最初の1968年版(モノクロ)とその次の1971年版(カラー)。
僕が最初に見た鬼太郎は、1985年の戸田恵子版で、吉幾三が歌っていた。ところが、秋田テレビでは、なぜか(キー局のフジテレビ側での特番で放送がない週の穴埋めだったんだろうけど、子どもには不可解だった)たまに唐突に旧版が割り込んで放送されることがあって、ある意味“気味悪かった”。

阿川さんは、大人向けの小説ばかりでなく児童文学も書いて、しかも鉄道好きだったそうだ。「笑っていいとも」での娘・佐和子さんの話によれば、東海道新幹線の最速列車が「希望」をくつがえして「のぞみ」に決まったのも、弘之さんの「列車名には大和言葉が使われてきた」というひとこと(を選考委員をしていた佐和子さんが発言した)がきっかけだったそうだ。
その代表作が「きかんしゃやえもん」。
それを影絵アニメーションにしたものが、NHK教育テレビ(現・Eテレ)の「にんぎょうげき」(過去の関連記事)枠で、おそらく昭和40年代から長年に渡ってほぼ毎年、放送されていた。コーラスのほかは1人の語りで進行し、その語り手が熊倉さんだった。

熊倉さんはほかにも、教育テレビで1980~1986年度に放送された、幼児向けに数的概念(?=「ピコピコポン」の前身番組に相当)を教える番組「ばくさんのかばん」の「ばくさん」役や、昨年完結した「名探偵ポワロ」の主人公ポワロの日本語吹き替え、2000年代はたまに「コメディーお江戸でござる」に出演していたのが印象にある。
個人的には、やっぱりポワロの声。熊倉さんが亡くなったのが10月12日。奇しくも10月24日からBSプレミアムで、第1話から順にリマスター版が放送されている。



今日現在の累計アクセス数は、閲覧6,745,551PV、訪問者1,945,443IP(=人)。
この1年で37万240人(昨年+9241人)の方にアクセスをいただきました。ありがとうございました。
2016年もよろしくお願いします。良い年でありますように。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イオンでWAONが使えない?

2015-12-11 00:19:27 | その他もろもろ
イオングループ某店舗で買い物して、セルフレジで会計。
セルフレジは慣れてしまえば、スピーディー。

運営会社や店舗によって違う場合もあるが、秋田の店舗では、購入商品すべてのバーコードを読み取って支払い段階になると、決済方法を画面に並んだボタンの中からタッチして指定する。
もちろん、電子マネー「WAON」で決済。
いつもなら、選択すると、カードリーダー部分が有効になって、タッチすると決済される。(普通のレジのような、物理的な選択ボタン「ピンパッド」はない)

選択画面は、上から「現金」「イオンギフトカード」「イオンカード」「Suica」…などボタンが並んで、中段の左側に「WAON」ボタンが出る。
ところが、今回は、タッチしようとすると、ボタンが“薄い”。タッチしても反応しない。前画面に「戻る」してやり直しても同じ。
現金やイオンギフトカード、たしかSuicaもタッチできる状態なのに。

カードをタッチした後であれば、カードが破損して読み取れないとか、残高がないとかが考えられるが、タッチ前の段階で使えないとは?
イオンで使うためのWAONなんだから、イオンの店で使用制限がかかるとは考えにくい。金券とかを買ったわけじゃないし。

監視・案内役の店員さんに声をかけると、管理用画面を操作しだした。
エラーが出た時など、暗証番号入力か名札のバーコードを読み取りで、客ができない取り消しなどの操作をすることがある。
以前、同じ機械で「ストアモード」というタイトルの管理用画面を見たことがあった。おそらく、レジ内に入っている現金の残高が出ているようで、たしか黒っぽい画面。

今回は、緑色基調で、タッチボタンがたくさん並ぶ画面を出した。
少しいじっていたものの解決できず、サービスカウンターからもう1人の店員さんを呼んできた。
「電子マネー」→「WAON」だったか、3階層くらいボタンを押して、「お待たせしました。タッチをお願いします」と言われる。

画面は緑の管理用のままだけど、カードリーダーのLEDは点灯し、有効になったよう。
10秒くらい長くタッチし続けると、「ワオン!」と音がして、やっと決済された。


管理用画面でしていた操作は、「WAONの使用を有効化する」という内容だったように推察。
つまり、その前は「WAONが使えない」状態で客に開放されていたのかも。

繰り返しだけど、イオンの店でWAONを意図的に使えなくするというケースは考えにくく、常時有効にしておけばいいようにも思う。だけど、メンテナンスでそうする必要があるかもしれないし、セルフレジ自体は他のスーパーでも使うシステム(ハードやソフトが汎用)なのだろう。
そして、パソコンや携帯電話でもたまにあるように、「操作したつもりはないのに、いつの間にか機能が有効/無効になっていた」のだろうか。朝の開店からだいぶ時間が過ぎていたけれど、僕が使う以前に、そのレジでWAON決済した客が皆無だったとは考えにくい。途中で再起動でもしたのだろうか。別にどうでもいいことだけど、不思議な体験だった。

【2017年7月30日追記】その後、2017年7月にも、この時と同じチェーン(店舗は別。運営会社は同じ)のセルフレジで、まったく同じ事象に遭遇した。ちなみに時刻は15時33分頃。

【2019年5月23日追記】さらにその後、2019年5月。Suicaだけが使えるスーパーの通常レジで支払いすると、決済端末に「通信中」といった文字が表示された。「(午後)3時なので通信をしているんです。少しお待ちください」と30秒くらい待たされた。正確には14時58分頃だった。
この記事本文のWAONについていただいたコメントも合わせて考えると、レジの電子マネー決済端末では、通信のために少しの間使えなくなる時間帯が生じてしまうようだ。夜中だとレジの電源が落ちている店も多いし、夕方の混雑の直前ということで、15時前後なんだろうか。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨーカドーレシートの変遷

2015-07-22 23:49:33 | その他もろもろ
イトーヨーカドーのこと。まずは4月末にイトーヨーカドー弘前店に行った時。
以前の記事の通り、電子マネーで貯まったポイントを、電子マネーとして使えるようにするには、移行手続きが必要。
イオンのWAONでは、「WAONステーション」という端末(イオンやマックスバリュなどに各店1台設置が原則)で「ポイントチャージ」という操作をすればいい。一昨年辺りからは、イオン銀行のATMにもWAONステーション機能が付加されているので、こちらでもできる。

一方、セブンアンドアイのnanacoでは、「ポイントを電子マネーに交換」という言い回しで、セブン-イレブンやイトーヨーカドーのレジでしかできなかった。お店が忙しそうな時に声をかけるのがためらわれ、セブン銀行ATMでもできるようになればいいのにと願っていた。
すると、2014年12月頃から、イトーヨーカドー各店に「nanacoチャージ機」なるものが設置され、それでポイントを電子マネーに交換できるようになったという。

イトーヨーカドー弘前店では、地階、3階、8階と3台も設置されていた。
地階はバスターミナル側出入口のセブン銀行ATM前の階段を下りた、花屋さんの隣のカートが置いてあるようなちょっと雑然とした場所(地元銀行ATMの向かい)。
3階はエレベーター前・コインロッカーの向かい。8階は行ってないので不明。

nanacoチャージ機はセブン銀行ATMを少し小型にして背を縮めたようなサイズで、思ったより大型。水色のボディが目立つ。
小さめのタッチパネルを操作して、戸惑うことなくポイントを電子マネーに換えられた。
残高照会やチャージした時と同じくポイントの「センター預り分反映」も行われた。(秋田のザ・ガーデンで使った分のポイントはこれを行わないと使えるポイントにならない)
レシートサイズの明細書も出る
「nanaco」ロゴがヤケにデカい。キリンのイラストでも入れればいいのに。「イトーヨーカ堂」表記だから店名じゃなく社名だ。
便利なチャージ機。ヨーカドー以外の店には置かないのだろうか。秋田ではザ・ガーデンには未設置。西武秋田店にはあるのかな? ぜひ、設置してほしい。


今回、イトーヨーカドー弘前店のレシートが昨年10月と比べて若干変わっていた。地下食品売り場、衣料品売り場、お土産特設売り場いずれのレジとも。

ぱっと目に付いたのが、商品名や価格などのレシート“本文”とnanacoポイント残高の文字が、角ゴシック体から丸ゴシック体に変更されたこと。(上下部分には引き続き角ゴシック体も使われている)
一般にレシートの文字は、角ゴシック体かせいぜい明朝体が多数派だけど、最近は違ったフォントを使う所もある。
JR東日本のコンビニNEWDAYSは広告部分がPOP書体、本文がシャレた明朝風(?)だったり、秋田生鮮市場では丸ゴシック体(ヨーカドーとは違うフォント)だったり。【23日追記】生鮮市場では、レジによって丸ゴシック体のものと角ゴシック体のものが混在。

ヨーカドーのレシートが丸ゴシックになっても、違和感や見づらさはあまりない。
丸ゴシック体は、他の書体よりも“枠”いっぱいを使った大ぶりなデザインのため、同じ文字サイズでは他の書体より大きく見えるから、視認性が良くなったような気がする。
抜粋
あとは、レシート下部にあるバーコード(返品の時に使うらしい)が上下方向に長くなった。

それと、バーコードの下に「商品名左の数字が167,342,346,349の商品は(株)セブン美のガーデンの代理人として販売したものです。」という注意書きらしきものが挿入。
セブン美のガーデンとは、ヨーカドー内に展開するセブンアンドアイ系列のドラッグストアで、弘前店にも入っているそうだ(けど気づかなかった)。

以上のような変化だった。
ほぼ同一レイアウトであるセブン-イレブンやザ・ガーデン自由が丘(秋田店だけ?)のレシートは、今のところ角ゴシック体のままなど、変化はない。
【11月8日追記】その後、おそらく11月4日閉店後から7日開店までの間に、ザ・ガーデン自由が丘西武秋田店のレジが更新され、イトーヨーカドー弘前店と同一の丸ゴシック体印字のレシートに変わった。現金収受~レシート印字部分はNEC製で自動釣銭機付き(今まではあったっけ?)。ヨーカドーと異なり外付けのPanasonic製nanaco読み取り装置(この記事参照)は、従来のまま。【11月23日追記】バーコードを読み取るチェッカーユニット側も更新。客向きのカラー液晶画面がついた。



この機会に、イトーヨーカドーのレシートの変遷について、時間をさかのぼってみよう。(我ながら物好きで画像を保存してあったので)
2014年10月弘前店(抜粋)
イメージにあるヨーカドーのレシート。
閉店時点(2010年10月)の秋田店でも、これと同じだったはず。
冒頭の「お取替(衣料品・住まいの品)は一週間以内に願います」は、今も角ゴシック体のまま。
セブンアンドアイロゴは2005年までは鳩のマークだった。

2001年5月秋田店
鳩マークの頃、かつ秋田店。どちらも懐かしい。
2014年と比べると、文字がまばらで、くっきりしているようにも感じる。下のバーコードもない。プリンター部分は別物だったのだろう。

この頃は「お取替は1週間以内に願います」だけで、「(衣料品・住まいの品)」がなくて1行に収まっている。
さらに、その下に「地下食品売場リフレッシュオープン!!」などと宣伝文句があり、ダイエーのレシートみたい。
秋田店の食品売り場は、開店以来、地元企業「ファミリーストアなかよし」がテナントとして入っていた。(旧・ジャスコ秋田店や旧・長崎屋秋田店もそうだった)なかよしが撤退してヨーカドー直営になったのが、この時のようだ。

今まで、なかよし撤退の明確な時期が分からなかったが、このレシートで2001年春と判明した。2010年10月の秋田店閉店まで、9年半がヨーカドー直営だったことになる。

1999年4月秋田店(抜粋)
20世紀末も、2001年と同じ。
宣伝には「今月は休まず営業致します」とあるのが、今の感覚では不思議かもしれない。
平成初期頃までは、大型スーパーでも週に1日は「定休日」があったのだ。ダイエーは水曜、ヨーカドーは火曜など。
1990年代後半頃から、365日休まず営業が定着していく。

1998年11月弘前店
「何じゃこれ?」と思ったら若い人(か昔を忘れた人)、「懐かしい」と思ったらある程度の年齢以上の人。
昔のレシートは、普通紙に青いインクで打ち付けて印字する「ドットインパクト」方式だった。もっと前は数字や決まりきった文字だけだったのが、POSシステム導入でカタカナを中心とした文字も印字できるようになった頃のものがこれ。
このレシートでは、ひらがなと漢字もある程度は印字できたようだ。当時としては画期的だったはずだが、今からすれば時代を感じてしまう。
上部の店名はハンコ状のものだったようで、薄くて読めない。

1990年代後半から、漢字を含む読みやすい文字が印字でき、インク交換が要らない感熱紙を使ったサーマル式が普及し主流になっていく。サティではわりと最近(10年くらい前?)までドットインパクト式だった。※感熱紙のレシートは古紙回収には出せません。


ちなみに、ダイエー弘前店では、1995年はドットインパクト、1998年3月には感熱紙化されている。ダイエー秋田店も1998年春には感熱紙。
バスの整理券とか検針票でもこの頃から感熱紙・サーマル式が普及していく。
一方で、この頃以前は感熱紙がよく使われていたワープロ専用機は、パソコンとインクジェットプリンターに追いやられて衰退する頃。感熱紙業界(?)の戦略でレシートなどへ活路を見出していったのだろうか。

※この頃のサンクスのレシートはこの記事後半参照。

1995年10月弘前店
20年前。消費税率はまだ3%。
上部に伝統の「お取替は1週間以内に願います」がある。
宣伝は「全館グランドオープン!!」。
弘前店は、僕がいた時期に並木通り側に増築され、店舗面積が拡大したのだが、いつだったのかは分からなかった。
それも、このレシートで判明した。(レシートが役に立った!)
買ったのは「カセツチテープ」とあるけど、「カセットテープ」の間違いです。
【23日追記】1998年では「領収書」、1999年から現在までは「領収証」の文字があるが、ここではない。他店も含めてレシートが領収書であることを示す文字が入ったのも90年代後半からのようだ(現在でも文字がない店もあるけど、それでも一般的には領収書として認められる)。POSシステムとプリンタの性能向上でレシートに商品名が記載できるようになり、品名入り領収書とほぼ同等に扱われるようになったためか。


20年間で、レシートは感熱紙化されてきれいな文字が使えるようになり、電子マネーなるものが登場、店は年中無休に、消費税率は5%→8%→いずれ10%となり、イトーヨーカドー秋田店が撤退し、総合スーパーという業態そのものが衰退した。
どれも、20年前には(いち消費者の立場では)予想できなかった。20年後はどうなっているだろう?

※ダイエーのレシートの変遷はこちら
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビ改編

2015-04-07 23:58:16 | その他もろもろ
2015年4月のテレビ番組の改編の話。※NHKは3月30日から実施
昨年は「笑っていいとも!」と「はなまるマーケット」という2つの長寿番組の終了のほかには、個人的にはあまり目立った変化がなかったような気がしたけれど、今回は小さいながらもいくつかの変化を感じた。

●31年使われた名曲
フジテレビ(FNN)のニュース番組では、1998年から続いた夕方の「スーパーニュース」、1994年からの夜の「ニュースJAPAN」が終了するなどの変化があった。
その余波なのか、日曜日のストレートニュースで、1984年から31年に渡って使われ続けた、たかしまあきひこ作曲のテーマ曲が、別のものに変わってしまった。
【12日追記】フジテレビの各ニュース番組のスタジオセットも一新された。個人的には、全体としてどことなく「TBSっぽい」雰囲気になったような…

日曜日の朝6時と昼前11時50分からのニュース。
フジテレビでは「産経テレニュースFNN」という番組名だったが、系列各局では、それぞれと資本関係のある地元新聞社などに配慮して番組名を変えているところが多く、中にはテーマ曲も別に差し替えていたところがあったので、全国どこでも流れていたわけではない。
秋田テレビでは「FNN・AKTニュース」という番組名ながら、音楽はフジテレビのものをそのまま使っていたので、聞くことができた。

元々は、すべての時間帯共通の「FNNニュース」のテーマ曲として作られたようで、俵孝太郎氏がキャスターをしていた夜の番組でもかかっていたのではないだろうか。


たかしま氏はドリフターズ関連の音楽、いずれも昭和末期のアニメ「パーマン」の音楽や「Dr.スランプアラレちゃん」の主題歌の編曲を手がけ、現在もNHKの歌番組の編曲などをしているようだ。
フジテレビのニュース「スーパータイム」(1984年10月~1997年)の曲もたかしま作品だったが、産経テレニュースとはだいぶ雰囲気が違う曲。
産経テレニュースのテーマは繰り返すフレーズが長く(時間調整しやすそう)、終わりそうで終わらないところがたまらなかった。いつかは使われなくなるとは思っていたが、まるで忘れられたかのように31年も使われたのは奇跡かもしれない。
【8日追記】オーケストラというか吹奏楽部の楽器で演奏できそうな曲だった。昨今主流のテーマ曲に比べると堅いけれど、古臭くはなくいつの時代でも通用する曲だったのではないだろうか。【9日追記】コメントで「ファンファーレ」調といういい表現をいただいた。

なお、新しいタイトルも、秋田テレビでは曲が変わった以外は昨年度と同じ。フジテレビのお天気カメラの映像に、白いテロップの「FNN AKTニュース」が表示される。


●意外に少ない変化
もう1つ日曜の番組。
昨年末から明らかにされていたが、放送開始70周年を迎える「NHKのど自慢」の出場可能年齢が、高校生以上から中学生以上に引き下げられた。
公式ホームページでは「節目の年を迎えた今年、より幅広い世代の視聴者に楽しんでいただくことを目指して」「これまで以上に若い世代に人気のあるヒット曲を歌唱していただくことで、家族3世代が一緒に楽しめるバラエティーに富んだ歌番組を目指します!」などとしている。
芸能ニュースで小さく報道されたりもして、4月5日放送の愛媛県八幡浜市の回から実施された。
初の中学生の本選出場者は、3番の中学3年生の女性。「熱情のスぺクトラム」を歌い、鐘2つ。

今年初めの2回だけは、合格者の居住地と名前を聞かない前例のない事態になったものの、その後元に戻るという不可解なことがあった。
この調子では、4月に大きな変更点が出るのではないかと危惧していたところ、実際にはほとんど変わりなかった。
ラジオで聴いていた人は、以前とまったく変わらなかったはず。

テレビでは次のような変化はあった。
出場者が歌っている間、画面右上に「(鳥のマスコット)愛媛県八幡浜市/生放送」と地名、右下に「♪熱情のスぺクトラム」と曲名のテロップがずっと表示されるようになった。
歌唱後のインタビュー時は地名のみ表示、最初のご当地紹介やゲストが歌う間は両方とも消える。(地名は1番から20番までずっと表示し続ける)

従来は、途中(10番の歌い始め辺り)でステージ全体を引きで映して、中央下に「青森県 弘前市民会館」といった会場名のテロップ(冒頭に表示されるのと同じもの)が出ていたが、それは廃止された?

たしかに、途中から見て「今日はどこからやってるんだっけ?」と思ったり、出場者がまれに言わなかったり聞き取れなかったりして「この歌はなんて曲?」と思う時はある。
どうせなら、曲名だけでなく、番号や元の歌手名・発表年も表示すれば分かりやすい気もするけど、うるさいかな。(番組ホームページでは、歌手名は表記される)【下の追記参照】
5日では「デリケートに好きして」「夢想花」など懐かしい曲を歌った人がいたけれど、知らない人、おぼろげに知っている人もいるだろうから。

少々気になったのは、右上の地名が、常時薄く表示される「NHKG」のウオーターマークに重なっていること。
NHK・民放とも他の番組でも見られる現象であり、別段目障りではないが、せっかくウオーターマークを表示するなら、配慮すべきではないだろうか。
あと、まれに生放送でない回があるが、その時は「生放送」の部分はどうなるか?

昔に比べると、全般にテレビの字幕は増えたが、のど自慢もそうなったかという思いもする。
何年かしたら、ゲスト歌手の顔を「ワイプ」で出すようになったりするかも?!

【2016年4月3日追記】この1年後、2016年4月3日の放送からは、歌手名が表示されるようになった。
「♪サウスポー(ピンクレディー)」とカッコ内に歌手名。改行せず1行が原則で、文字数が多いと上に曲名、下に歌手名となる。元とアレンジが違うカバー曲では、そのカバーした歌手名が出るようだ。
【2016年4月10日追記】2016年4月3日の放送ではどうだったか不明だが、4月10日放送では、ゲストの歌唱の冒頭でも、開催地名と曲名(書体は別で「♪」なし)が少しの間だけ表示された。
また、4月3日からオープニングのカメラ割り(現地を紹介するVTRが長く流れた後、出演者が既に整列した状態で会場が映る。だから入場シーンは映らない。ちなみに1番が歌う前のご当地紹介VTRは継続)やテロップの内容が変更されている。

2017年にも変化あり(リンク先後半)。


●3代目
さらにもう1つ日曜昼。13時25分からテレビ朝日系で放送される、大阪の朝日放送(ABC)制作「パネルクイズ アタック25」の司会者が5日から変わった。
1975年の初回から2011年まで36年間、児玉清氏が務めた後、ABCの浦川泰幸アナウンサーに交代していたので、3代目。
新たな司会者は俳優の谷原章介氏。

個人的には、浦川アナウンサーの司会は児玉さんと比べると若すぎるとは思ったけれど、別段悪くはなかったと感じていた。
せっかく浦川さんに慣れたのに、谷原さんへの交代。役者としての谷原さんは知っているし、番組の案内役のような司会はやっていたけれど、回答者相手に臨機応変な対応が求められるアタック25の司会はどうなるかと思ったけれど、そつなくこなしていた印象。
なお、浦川さんは今43歳、谷原さんはその1歳下。1975年の放送開始時の児玉さんは41歳だった。
【8日追記】適不適以前に、谷原さんの人選が意外というかそう来るとは思いもしなかった。関西出身だとかクイズ好きだとかいった関連性はなさそうだし、どういう経緯で白羽の矢が立ったのだろうか。同じくABCの「探偵ナイトスクープ」の上岡龍太郎の後任の局長に西田敏行氏が選ばれた時も同じ気持ちになったが、今はなじんでいるのと同じようになっていくのだろう。

出題ナレーションは、2013年から務めていたABC角野友紀アナウンサーが降板(退社)、児玉時代の2009年から担当していた加藤明子アナウンサーが再登板。

司会者が変わったわりには、番組の流れとか雰囲気は、直前とはさほど変わらないようにも感じられ、違和感はなかった。
浦川さんの頃に1度リニューアルされていて、児玉さん当時とは違っている点も多いが、慣らされたのか。

「にじゅうご にじゅうご」の女声コーラスの主題歌や、早押し、パネル点灯などの効果音がリニューアルされたものの、これも以前とさほど違わない。
最後の優勝者の海外旅行挑戦クイズのVTR中に流れる音も、以前のリニューアルだが、これはちょっと雰囲気が変わっておとなしくなり、以前の切迫感が減った。
最後の提供スポンサーの読み上げ時にも主題歌が流れる。従来は、読み上げ後に歌の音量が大きくなり、ちょうどそのタイミングで男声の「アタック!」が急に大きな音で聞こえて、知らないと少々びっくりしたものだが、リニューアルでそれは解消されたようだ。【19日追記】タイミンがずれて、提供ナレーションと小さい音量の「アタック!」が重なるようになった。
【12日追記】旧バージョンではオープニングテーマでも男声の「アタック!」があったはずだが、リニューアル後はエンディングだけになった。【19日追記】新バージョンでも最初は男声の「アタック!」で始まるが、旧バージョンはそれ以降にも男声があったような…
【5月24日追記】男声の「アタック!」はリニューアル前後とも、作曲者の故・山下毅雄氏の声だそう。

アタック25では時間制限があって、ごくまれに、すべての問題が出る前に打ち切りとなる。その時に、学校のチャイムでおなじみの「ウエストミンスターの鐘」が鳴る。
効果音リニューアルで、その鐘の音も変わったのだろうか。聞いてみたいけれど、チャンスは少ない。


次にローカル。
●異動
NHK秋田放送局では、夕方のニュース番組「ニュースこまち」を担当していたアナウンサーが、昨年、年度途中で降板・異動した。
その後は、2名のアナウンサーが交代で出演していた。(他の業務の都合もあるようで、きれいに隔週とか半々ではない)
中でも、福井茂アナウンサーのキャスターぶりは、なかなか好評だったのではないだろうか。
最近のNHKローカル局は若いアナウンサーに夕方のニュースのようなメインの番組を担当させる傾向にある中、代理とはいえ50歳代のメインキャスターは異例とも言えるが、落ち着いていていいと思った。

4月から、それも解消。1人のアナウンサーがずっと担当する体制に戻った。
後任は、仙台放送局から異動した高橋篤史アナウンサー。
3月末まで土曜朝の東北6県向け「ウイークエンド東北」のキャスターだった。

前任者の異動によって、秋田局のアナウンサーが定数の1名減だったので、定期異動前に補充のために異動を行ったのは分かるが、「拠点局→同じエリア内の県域局」の異動であること、高橋アナウンサーは仙台局に2年半ほどしか在籍しておらずやや早期の異動であること、異動して来ていきなり帯番組のキャスターという3点において、珍しい。
秋田の視聴者としては、見たことがない人よりも、ウイークエンド東北で見たことがある人のほうが、親しみはわくだろう。
そう言えば、高橋アナウンサーは2月か3月頃に2回くらい、1泊2日の応援要員として仙台から出張して来て出演していたが、異動する伏線(というか準備)だったんだろう。

「ニュースこまち」では、徳島の高橋アナウンサーのご母堂から、おたよりコーナーに「息子をよろしく」というメッセージが届いた。

●長期契約
NHK地方局で欠かせないのが、(なぜか女性ばかりの)契約キャスターの存在。
昔は、必ず1年契約で毎年入れ替わっていたが、最近は2年以上継続して雇用されることが普通になった。

秋田局でいちばん在籍年数が長かった契約キャスターが、阿部由佳さん。ここ4年ほどは、平日朝の「おはよう秋田」を1人で専任で担当していたが、3月末でご退職。
秋田局のご本人のブログによれば、阿部さんの秋田局在籍は「約7年半」だそうで、局舎が山王の市役所隣(新庁舎建設地)にあった頃からと思うと、すごい。※移転は2008年春なので、最初の半年だけ山王に勤務した計算になる。
なお、ご本人は「結婚するわけでも、移籍するわけでもない」と潔く表明しておられる。
岩手出身の方で、たしか当初は福島局かどこかの契約キャスターで、年度途中で秋田に移ってきた気がする。

昨年度の秋田局は契約キャスターが異様に多く、8人もいた。
2015年度を迎えるに当たり、新規キャスターの募集は行われなかったようで、他の7人は今年度も継続。
NHKの契約キャスターというのは、何年まで続けられるもんだろうか?
【9日追記】ちなみに、秋田以外ののNHK県域放送局では契約キャスターは5~6人が多いようだ。正職員アナウンサーより多いというのは、いかがなもんだろう。

おはよう日本の後任は、ニュースこまちから移った吉田キャスター。
朝の「おはよう○○」を契約キャスター固定で担当するのも、全国的に珍しいそうだ。他県では、嘱託など年配のアナウンサーが担当したり、夕方担当以外のアナウンサー全員で回したりしている。

●海上予報
NHK秋田局の天気予報は、他県では伝えられる週間予報の気温や冬期間の降雪量予報がなく、少々物足りなく感じていた
新年度も変化はなさそう。

唯一変わった点は、海上予報。
従来は、文字だけで表示していた(範囲も秋田沖だけ?)のが、3月30日からは、地図に線を引いて「秋田沖/佐渡沖/能登沖」の範囲を示すようになった。【5月8日追記】3区域の表示は警報注意報で、海上予報本体は秋田沖のみのようだ。
多くの視聴者には海上予報自体、あまり必要としないかもしれないけれど、分かりやすさは向上した。

同じようなデザインの画面を、青森局だったか、先に使っているところがあったはず。

●仙台の天気
仙台放送局からの東北6県向けの天気予報も小変化。
オープニングの音楽が、ピアノとクラリネット(?)のものから、東京からの天気予報と同じ音楽に統一された。
朝を3年担当した三宅惇子気象予報士(株式会社ウイング所属)が大阪局へ転出。

翌2016年春の変化。(リンク先中ほど)


●統合と降板?
秋田朝日放送のローカル番組。
テレビ朝日の夕方のニュース「スーパーJチャンネル」。1997年から続いているが、当初1年間は石田純一氏がキャスターをしていて、番組名は純一の「J」なんだとか。【8日追記】石田純一氏キャスター就任時に、後の谷原さんや西田局長同様に「どうしてこの人が?」と不思議だったのを覚えている。不倫騒動で1年で降板することになり、違和感しか残らなかった気がする。石田氏は月-木曜担当で、金曜は、あの田代まさし氏がキャスターだったそうで、そう言われればなんとなく覚えている。

そのローカル版が「スーパーJチャンネルあきた」。全国版から1年遅れて始まって続いているが、2011年以降は金曜日だけ「情報ニュースショー トレタテ!」という別番組扱いだった。

今年4月からは、両者を統合する形で月曜から金曜まで「スーパーJチャンネル トレタテ!」という、番組になった。
金曜だけのトレタテ当時は、当初は局アナで2014年からフリーになった塩地美澄さんがキャスターを務めていたが、今春からはキャスターには含まれていない。でも、降板ではなく、今後も時々は出演するという情報もあるが詳細は不明。
【5月6日追記】ご本人のツイッターによれば、隔週火曜日の中継に出演しているらしい。また、4月下旬に「約2年にわたる闘病生活」の末、お父様が亡くなったとのこと。「フリーになり看病に十分な時間を充てられた」ことに感謝されており、AABを退社したのにはそんな事情もあったのだろう。【2016年3月27日追記】その後、2016年3月をもって、塩地さんは降板。


●後任はまだ
1993年から放送されているNHK Eテレのアニメ「忍たま乱太郎」。
毎年春から新作が80作ほど放送され、以後は過去の再放送というパターンが定着していて、今年も第23期となる新作が放送開始。

主要キャラクターである、山田伝蔵先生の声を担当していた、大塚周夫さんが今年1月15日に亡くなった。
しかし、現時点では新作も大塚さんの声。
「サザエさん」とは違って、だいぶ以前から収録をするものなんだ。(大塚さんは急逝され、亡くなる当日まで普通に生活していたそうではある)
山田伝蔵の声を大塚さんが担当したのは、原作者・尼子騒兵衛氏(女性)のたっての要望だったそうで、その後任が誰になるか、気になる。

ちなみに、納谷六朗さんの「クレヨンしんちゃん」の高倉文太園長も後任が未発表。【10月12日追記】2015年10月9日放送で久々に高倉園長がセリフ付きで登場。後任は俳優としても活躍する森田順平さんであることが、放送の数日前に発表された。

【8日追記】おそらく放送開始からずっと同じだったサブタイトルコール(~の段)の音楽が、今作から別のものに変わった(映像はよく変更されてきた)のに違和感。

【5月4日追記】山田先生役は、5月4日放送の第23期26話から後任に交代。
後任は大塚周夫さんの息子・大塚明夫さん。よく聞くと違うが、違和感がない。大声で叫ぶ時の声など区別がつかないほどそっくり。


●全国放送なのに
NHK総合で夕方17時台に2006年から放送されていた生活情報番組「ゆうどきネットワーク」→「ゆうどき」が終了。当初は、首都圏ローカル番組だったのが、徐々に全国各地で放送されるようになっていた。

後継番組は「ニュース シブ5時(しぶごじ)」というニュースをメインとした情報番組。
引っかかるのが「シブ5時」という番組名。「渋谷(のNHK放送センター)から5時に放送する」という意味らしい。

全国放送なのに、渋谷すなわち東京のことしか考えていないような名前だと感じる。「ゆうどき“ネットワーク”」とは対照的。
地方が厳しい時代を迎え、東京一極集中がさらに加速しつつある中、それを助長するような番組名だと思ってしまうのは、地方に住む者のひがみでしょうか。
【17日追記】「ゆうどき」の最後の2年ほどは、金曜日だけは大阪放送局からの放送だったが、シブ5時ではその名の通りすべて渋谷から放送。


ほかに、秋田ケーブルテレビの道路情報などコミュニティチャンネルの構成が変更になったのも気になったが、機会があればいずれ。→こちら

【16日追記】定時の「NHKニュース」の変更点。
5分程度の短い定時ニュースにおいて、アナウンサーに向かって左側の画面を空けて、項目を列挙するようになった。正午のニュースは従来通りのスタイル。
また、正午など全国版とローカル番が続くニュースでは、全国版の終わりに従来は「NHKニュース」とだけテロップが出ていたが、デザインが変わって「制作著作NHK」も表示されるようになった。
全体に字幕のフォントも変更。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネスレ缶/値上げ

2015-04-06 23:28:34 | その他もろもろ
先日少し触れた(リンク先末尾)ように、3月末でネスレ日本が缶コーヒー事業から撤退した。
発売元であった大塚が提携先をアサヒに鞍替えすることになり、ネスレは販路を失ったのが理由とのこと。
1990年代後半は、明石家さんまを起用したテレビCMなどでそれなりに幅を利かせていた「ネスカフェの缶コーヒー」をもう飲めなくなることになる。
飲み納めをしたくても、自販機自体、どこにあるのか知らないから、もう飲むことはないかと思っていた。


ところが、4月に入ってから秋田市内某所にて。
これは!
赤ベースに黒や青のブロック模様が入り、白で「NESCAFE」と表示がある。紛れもなく、ネスレの自動販売機。【「NESCAFE」ロゴについては後半の追記参照】
今まで視界に入っても意識していなかったのか、ある所にはあるんだ。
売っているものは、
「NESCAFE」と書いてあるわりには…
オロナミンCやポカリスエットなど大塚の商品のほか、それ以外の複数ブランドも相乗りする自販機。(大塚の自販機ってこういう方式なのか)
「ウェルチ」のブドウジュースが入っているが、アサヒ傘下になったカルピスの製品。ということで「NESCAFE」とありながら、既にアサヒが関わっていることになる。
缶コーヒー類はサントリーBOSSが多く、UCC、ポッカサッポロ、伊藤園も入っていて、豊富なラインナップ。
でも、肝心のネスカフェがない! 「NESCAFE」の自販機なのに。

これじゃあ、かつてのキャッチコピー「つこてる豆がちゃう。」ならぬ「扱こてるブランドがちゃう」。
でも、4月になったから商品供給が途絶え、かといって自販機を直ちに替えるのも時間的に無理だから、過渡期の姿なのかと思った。
一瞬期待したものの、やはりネスカフェの缶コーヒーは飲めないのか。


さらにところが、
某施設内に設置された、上と外観デザインは同じでラインナップが少し多い自販機。そう言えば、ネスレの自販機は、屋外よりもビルの中にわりとあるような気がする。
♪ネスカフェの缶コーヒーネスカフェの缶コーヒー!
UCCとBOSSに挟まれて、2つだけ、ネスレの缶コーヒーがあった。

3月末は「生産終了」のようだから、まだしばらくは流通するということか。
自販機を管理している業者は、2台とも同じようだが、設置場所提供者の意向や売れ筋の違いということだろうか。

今を逃せば、もう永久に入手できないかもしれないから、購入。(右側の商品)
普段ほとんど自販機で買わないけれど、今は130円もするんだもんね。
ネスカフェゴールドブレンド
「つこてる豆がちゃう。」かどうかは分からなかったけれど、コーヒーの味がしっかりした缶コーヒーかな?
「販売者」が「ネスレ日本」、枠外の「発売元」が「大塚食品」

鳥の巣マーク付きの缶(「ネスレ」はドイツ語で「鳥の巣」の意味)
賞味期限は来年1月だった。

ネスレのホームページ(http://d.nestle.jp/nescafe/can/)には、4種類がラインナップされている。
今回買った「微糖」でない「ゴールドブレンド」が出ていないけど
かつての「サンタマルタ」「モンテアルバン」なんて商品名はなくなっていた。
「NESCAFE」の自販機も、早晩別のブランド表記に変わっていくのだろう。

【7日追記】自販機と缶で「NESCAFE」のロゴが違っている。自販機のほうが見慣れた印象。
やや角が丸みを帯び、Eの上の点が赤色である缶のロゴが2014年9月から使われている現行のもの。(上のホームページの商品紹介の画像は自販機と同じだから、更新していないことになる)
したがって、新ロゴの缶は、最後のわずか半年間しか製造されなかったことになり、貴重かもしれない。(新ロゴの自販機が存在するとすれば、それも貴重だ)

【5月9日追記】この「NESCAFE」表記の自販機と同一の色・柄で、文字だけが「NeOS」と表記された自販機もわりと見かける。どちらの自販機も「ネオス」という企業(大塚やネスレなどが株主)が管理しているので、今後はNeOS表記が増えていくのだろう。
なお、「NESCAFE」の自販機も、秋田駅周辺ではアゴラ広場やアトリオン隣の駐車場にあって、まだそれなりに残っている。

【6月19日追記】白いボディで「POCARISWEAT」「Asahi」とともに三者連名の自販機も発見。小さく「大塚」と書いてある。

※同じ年、JT(日本たばこ産業)の飲料自販機にも変化があった



報道された通り、4月から乳製品、食用油、ケチャップ、ネスカフェのインスタントコーヒーなどが値上げされた。
原料から流通までのどこかでコストがかかり増しになったから、その分が価格に転嫁されたわけで、消費者としては受け入れるしかない。

今回は、購入頻度が多い商品で、値上がり幅が大きいものがあり、痛手だ。
イオンリテールでは1000mlの成分調整牛乳が、税込み160円から178円に一気に値上がりした。11%の値上げ。
5年くらい前には、たしか130円くらいで買えていたのが夢のよう。
なお、マックスバリュ東北では、メーカーは別だが価格は据え置きで、系列内で価格差が広がった。


値上げには、1商品当たりの量を減らして実質値上げとすることもある。
減量を知らずに買ってしまう(この記事末尾)ことがあり、消費者としては複雑な心境になる。
ホームページや店頭で、目立つような「減らしてしまいました」との告知はない。もう少し、謙虚というか誠実な態度ならば、消費者としてはより納得できそうに思えるが…

今回は森永「ビヒダスヨーグルト」。
左が新しいもの、右が3月まで。下部のキャッチコピーも変わった
店頭で容器の「ビヒダス」の文字が大きくなったのに気づき、もしやと思ったら、内容量が450グラムから400グラムに減らされていた。
多くの店で価格はほぼ変わっていないので、実質12%程度の値上げ。


2009年3月に明治ブルガリアヨーグルトが500グラムから400【7日訂正】450グラムに減量されたことを紹介していた
その時は同年6月にビヒダス、さらにプライベートブランドも追随し、ヨーグルトは450グラム入りが基本になってしまった。
※現時点で例外は、雪印メグミルクナチュレやイオンの黄色くて安いトップバリュベストプライスは各400グラム、グリコ朝食BifiXヨーグルトは375グラム。
今回はビヒダスが先に減量。今後、ブルガリアやプライベートブランドが追随することになるかもしれない。


それにしても、昔はこのタイプのヨーグルトは500グラム入りが長らく一般的だった。
例えば、明治ブルガリアヨーグルトは、発売された1971年からほぼ一貫して500グラム入りだった。(消費税導入などの影響か、1990年前後に何度か一時的に550グラムに増えていたことがあるようだ)それが、2009年に450グラムになり、わずか6年後に400グラムに。
メーカーとしては「家族の人数が減って」とか理由を付けて、今後もどんどん減らされかねない。
最近は小容量の機能性ヨーグルトが流行っていて、メーカーとしてはそっちを売りたいのかもしれない。

個人的には、機能性ヨーグルトの「機能」は副次的なものであり、過度に期待してはいけないと思う。整腸作用なら普通のヨーグルトで充分。
だから、普通のヨーグルトをたっぷり食べればいいと思う。そのためにも、500グラムとかそれ以上の大容量にすれば、重さ当たりでは割安になるし、消費拡大になるのではないでしょうかね。


いずれにしても、たかが数十円かもしれないが価格差にほんろうされる消費者は少なくない。昨年と2017年(予定)に消費税増税もあるし、この程度景気が良くなったくらいでは、消費者の負担が増えるばかりである。
政治家のみなさんは、こうしたことをご存知なのでしょうかね。

【11日追記】一昨年~昨年辺りからだが、バナナの値段も上昇傾向だった。この4月からはイオンリテールで、さらに値上がりした。以前は1房100円台から揃っていたが、4月からはプライベートブランドも含めて200円台が主流になった感じ。マックスバリュ東北でも値上がり気味ではあるが、そこまでは高くない。

【5月10日追記】その後、2015年5月初め頃から、プライベートブランドのヨーグルトが値上げされた。いずれも8%税込みで、セブンプレミアム450gが128円→138円、トップバリュ450gが128円→135円、トップバリュベストプライス400gが98円→105円。

【2016年1月7日追記】セブンプレミアムのヨーグルトを久々に見たら、450g→400gに減量されていた。価格は138円のまま。

【2018年3月12日追記】2018年4月3日には、明治ブルガリアヨーグルトも450g→400gに減量。希望小売価格は少し下がるそうだが、それでも実質値上げ。これで、大手はどこも400グラム以下になった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デジアナ変換終了

2015-03-22 21:04:41 | その他もろもろ
テレビの地上波アナログ放送は、2011年7月24日で終了。東日本大震災のため延期された岩手、宮城、福島各県も1年後には終了していた。
しかし、その後も、ひっそりとアナログ放送は続いていた。

上のリンク先でも取り上げた「デジアナ変換」である。
2015年3月までの期限付きで、ケーブルテレビ局がデジタル放送をアナログ放送に変換して、加入世帯へ送信するもの。加入世帯では従来と同じく、アナログチューナーしか内蔵されないテレビや録画機器を使って、地上波放送を視聴できていた。
※自社制作のコミュニティチャンネルやBSなどは変換されないので、視聴可能チャンネルは減った。秋田ケーブルテレビ(CNA)の場合、区域外再送信のTBS系列・IBC岩手放送は変換された。
移行期に製造されたアナログ・デジタル両対応のテレビでも、(あえてやる意味はないが)デジアナ変換を見られた
デジアナ変換は、総務省が各ケーブルテレビ局に要請して実施したもので、どうも、そのための機器などに補助金も出ているらしい。
目的は、テレビの買い換えや廃棄を遅らせて、消費者や関係業界の負担を分散させること。

(この段落は以前の繰り返しで、総務省やケーブルテレビ局に対する苦言です)
しかし、CNAは、アナログ放送終了の1か月前になって、いきなり「デジアナ変換します」と公表し始めた。総務省では、少なくともその半年前に、CNAがデジアナ変換の実施事業者として決定していたのに。
当時の国民は、CMやエコポイントなどで「地デジ化」をさんざんあおられていたわけで、1か月前、あるいは半年前なら、既に対策済みの人が大部分のはず。そこに来て、「加入者はあと4年、アナログテレビが使えますよ」と言われては、ガックリくる。
中には、アナログテレビに外付けのデジタルチューナーを接続して地デジ化をした人もいたと思われるが、デジアナ変換されるのなら、チューナーは不要な出費になってしまうのだから。
税金が投入される事業でもあるのだから、やるのなら、充分に周知をしてほしかった。総務省にしてもCNAにしても。


そんなデジアナ変換も、終わりの時が来た。
一般社団法人デジタル放送推進協会では、ホームページで「あなたのテレビ本当にデジタル?」として告知を行い、久々に地デジ化キャラクターの鹿の「地デジカ」が登場している。CNAのコミュニティチャンネルでも、地デジカが出るCMが流れていた。(コミチャンは上記の通りデジアナ変換されない。デジタルで見ている人に対して、他の部屋のテレビのことを気づかせる目的なんでしょう)

デジアナ変換は、2015年3月末で全国一斉に終わるわけではない。
同ページによれば「2015年3月までに終了」とあり、さらに「1月、2月、4月に終了する地域もあります。」だそう。

さらに、3月12日付秋田魁新報経済面によれば「県内では17日午後2時に終了する。」。
CNAのほか、由利本荘市CATVセンター、大館ケーブルテレビの3局がデジアナ変換していたそうで、一斉に終了した。
新聞記事では、CNAで「推計200~300世帯でアナログテレビが視聴できなくなる」、他2局は「サービスを受けている人が少数いるとみられる。」としている。
CNAの200~300世帯というのは、それらの家で「まったくテレビが見られなくなる」という意味ではなく、「その世帯でどれか1台でも映らなくなるテレビが発生する」という意味だろうか。
CNAのデジアナ変換画面。我が家では微調整していないせいか、チャンネルによってはちらつきが出た
デジアナ変換終了直前の頃は、画面の上下の黒帯を使って、終了を告げる黄色い文字が表示された。(デジアナ変換は、その意義からしてアナログ時代の4対3の画面比率での放送なので、16対9の横長テレビでそのまま見ると四辺とも黒枠が挿入された)
上段には「3月17日午後2時放送終了」。
下段はスクロール表示で「ご覧の放送は、まもなく観られなくなります。マル1デジタルテレビ購入 マル2地デジ録画機等購入 マル3ケーブルテレビへのご加入のいずれかの対応をお急ぎ下さい。お問い合わせは、秋田ケーブルテレビ 0120-…」という文面が、流れ続けた。問い合わせ先電話番号はCNAのもの。

デジアナ変換を見ていた人が、変換終了後に対処できることは3つ。
「アナログテレビをやめて、デジタルテレビに買い換える」「外付けチューナーやレコーダーなどを接続して、アナログテレビを継続使用」「ケーブルテレビ局と契約し、セットトップボックス(STB。要はデジタルチューナー)を借りて接続し、アナログテレビを継続使用」が想定される。
3番目については、デジアナ変換を見ている時点でケーブルテレビと既に何らかの契約をしていることになるが、STBをもう1台使えるようにするなどの「追加契約」をするという意味。

この3点について、デジアナ変換終了を告知する時と場所によって、順番や言い回しが異なるのが、気になる。
上記の通り、CNAの画面では、買い替え、録画機等、加入の順。「ケーブルテレビへのご加入」という表現が分かりにくく、「追加契約」とするべきだ。
CNAのホームページでは、STB設置、買い替え、録画機等。
CNAから加入者に送られたメールでは、買い替え、録画機またはチューナー購入、STB設置。
デジタル放送推進協会ホームページでは、ケーブルテレビ局と契約、買い替え、チューナー購入。言い回しは、こちらのほうが誤解しにくい。
統一感がないし、知識のない人は混乱するかもしれない。


17日14時になって、CNAでは予定通りデジアナ変換が終わった。
ぷっつりと停波するのかと思ったらそうではなく、地デジ終了直後と同じく、青画面に告知が表示されている。画面サイズは4対3で、左右に黒帯。音声やBGMはなし。
デジアナ変換していた各チャンネルとも同一(CNA側で入れているんだからそれで当然)
文面は、地デジ終了時に民放各局が表示していたものと似ている。問い合わせ先はCNAのほか、総務省のコールセンター(地デジ終了時と同じ番号)も表示されるので、総務省作成のひな形でもあるのだろう。
22日現在も同じ画面が表示されている。例えば31日まではこうなんだろうか?
【5月13日追記】その後、5月13日に思い出して見たら、完全な「砂嵐」になっており、送信が停止していた。


20日付秋田魁新報社会面で、「ケーブルテレビ「デジアナ変換」終了/県内3社問い合わせ2日で134件」と報道された。
加入者からの問い合わせが、デジアナ変換が終わった日とその翌日だけ(17・18日)で、CNA44件、大館63件、由利本荘27件あり、「19日現在も問い合わせがあ」るとのこと。
大館は「(問い合わせは)ほとんどが高齢者世帯からで、職員約10人が家庭を訪問し、対応チューナーなどへの接続作業などを手伝った」。

デジタル・アナログ両対応のテレビなのに設定や操作を間違えてデジアナ変換を見続けていたようなケースや、難視聴対策で自ら契約しないで意識せず視聴している世帯もあるのだろうが、デジアナ変換を使っていた人がそれなりの数存在し、そしてそれが終わったのを知らなかった人もそれなりにいたのか。
世の中にはいろんな人がいるということを忘れてはいけないし、何かをやる時はそういう人を取りこぼさないように配慮しなければならないもんだ。


それにしても、デジアナ変換の費用対効果はどうだったのか。
12日の記事の推計では、デジアナ変換を使っていたのは各ケーブル局当たり「200~300」もしくは「少数」。それだけのために、税金を含む費用をかけてデジアナ変換していたのはどうなんだろう。
事前に余裕を持って充分に周知すれば、もっと利用者が増えて、より意味があるデジアナ変換になったかもしれないし、逆に地デジ化キャンペーンをもっときめ細かく熱心にやれば、デジアナ変換などしなくて済んだかもしれない。



さて、この記事の写真のテレビ画面は、アナログチューナーも内蔵したデジタルテレビのもの。
地デジ開始が全国一斉でなかったこともあり、移行期間に発売されたテレビは、両方のチューナーを内蔵したものが多かった。家電エコポイント(2010年まで)があった頃のテレビは、たいていそうではないだろうか。
今にして思えば、アナログチューナーが無駄になるし、後の機種と比較して筐体の枠のサイズがわずかに大きかったり、チャンネル切り替えのタイムラグがややあったりする。エコポイントを当てにせず、ギリギリまでアナログテレビを使い続け、少しでも使いやすくなった後発機種を買ったほうが良かったかも…(日本の家電製品がわずかながらも着実に進歩していることは喜ぶべきだろう。4Kなんかより、そういう細かな使い勝手を改善してほしい)

そうした両対応のテレビのリモコンには、アナログ放送に切り替えるためのボタンがある。BSやCSに切り替えるのと同じように。
(冒頭の再掲)
写真はPanasonicビエラのリモコンで「アナログ」とある。他にシャープアクオスは「地上A」、東芝レグザは「地アナ」と表示していたようだ。

ちなみに、テレビのリモコンは、同じメーカーならば機種が違っても共通で使用できる場合がほとんど。でも、地上波のアナログとデジタルが関係するとどうなるか。【分かりにくかったので、23日に以下の文面を改訂】
メーカーによっては、リモコンのチャンネルの数字ボタン(1~12)を押すと、「アナログ」「デジタル」の区別なしに、チャンネル番号だけが送信されるので、その場合は問題ない。
Panasonicのテレビの場合、数字ボタンだけを押した時でも[直前に押していた放送種別と数字]が同時に送信されるようだ。単に「1」ではなく、[地上デジタルの1]とか[BSの1]とか。(そのせいで、直前に電子番組表を見た時とか、本体や別のリモコンで放送種別を切り替えた後は、意図しないチャンネルに切り替わってしまうことがある)(同社製のレコーダーやSTBでは、数字だけが送信されるようだ)
では、Panasonicの地デジチューナーのみ(アナログ非対応)のテレビに向けて、以前の機種のリモコンで[地上アナログ+数字]を送信するとどうなるか。
どうも、デジタル専用テレビでは[地上アナログ+数字]を受信しても、[地上デジタル+数字]と読み替えて動作するらしく、地デジのチャンネルが切り替わる。(ただし「アナログ」ボタンを単独で押した場合は、反応しないようだ)
したがって、昔の「画王」などアナログ専用テレビのリモコンを用いても、現行ビエラの基本的操作(電源や音量は元から同じ信号)は可能なはずだ(実際にどうなるかは未確認)。


アナログ・デジタル両用テレビでさし当たって少々困るのは、何かの拍子にリモコンの「アナログ」ボタンを押してしまうこと。
今までなら、いつの間にかデジアナ変換の映りの悪いものを見ていたということになるし、これからは砂嵐になってしまう。
この点は、対応できる機種もある。
ビエラでは「受信対象設定」という設定項目があり、そこで「地上アナログ」を「使わない」にすれば、リモコンからアナログ選局の信号を受けても、無視してくれる。
同様に、アンテナをつないでいないBS/CSでも設定可能
東芝レグザ(一部機種)では、「地アナ」ボタンだけをフタの中に入れて、押し間違いを防ぐ策が取られていたようだ。



今後は、アナログチューナー内蔵機器も、外部入力端子に他の機器をつないで、使い続けることはできる。
でも、その内蔵チューナーを使って受信することは極めて少なくなるだろう。昔のビデオデッキとかゲーム機から、外部出力端子の代わりに1または2チャンネルとかに出力する「RF接続」でもしない限り。

アナログ放送が過去のものになると見納めになるものがいくつかある。映像が二重になるゴーストや画面に雪が降ったような受信障害(デジタルの受信障害はモザイク状のノイズ)、停波時の「砂嵐」(※末尾参照)、VHF/UHFの区別(地デジは全部UHF)など。
※BSデジタル放送で大雨が降っている時に出るようなモザイク状の画面の乱れは「ベリノイズ」「ドロップノイズ」だそうで、「ブロックノイズ」と見た目は似ているけれど別物だそうだ。ブロックノイズはJPG画像を圧縮し過ぎた時に起きるヤツ。

地デジ化によって、ほとんどの地域で放送局(民放の系列局)とチャンネル番号の関係が統一された。NHK総合が1、Eテレが2、日テレ系が4、…と。
青森や名古屋では引き続き「1」が老舗民放局であるように例外もある(なんで変更しなかったんだろう?)ものの、かつては首都圏では2チャンネルが空きチャンネルだったとか、秋田放送が11チャンネルだったとか、はたまた地方ではUHF局をどのリモコン番号に割り当てるか世帯によって違っていたり、そんなものも過去の話。
電球・蛍光灯、二槽式洗濯機、ワープロ専用機、カセットテープ、ダイヤル式テレビ、レコードのような存在に、4対3のテレビ、ブラウン管テレビ、アナログ放送も含まれていくのだろう。
砂嵐 ※表示されているチャンネル設定はアンテナ受信とCNAデジアナ変換の中途半端な状態
アナログ放送を受信できる機器がある限り、砂嵐だけはもうしばらく“見られる”わけか。(砂嵐状態だと自動的にブルー画面になる機種もある)

【28日追記】28日に折り込まれたヤマダ電機のチラシでは、「お手持ちのテレビにデジアナ変換表示が出ていませんか?」「デジアナ変換サービスは3月までに終了します!」などと、秋田でまだデジアナ変換が見られるかのような文言が出ていた。
各地域の現状を把握せずに、全国一律で入れているのだろう。(一部地域では4月まで実施されることは記載されている)

【4月5日追記】アニメ「サザエさん」の磯野・フグ田家の茶の間のテレビは、2015年4月時点でも、まだ4対3画面どころか、ブラウン管式(と思われる分厚いボディ)で、昭和50年代前半頃まで多かった木目調ボディのいわゆる「家具調テレビ」。選局はダイヤルではなく本体のボタンを押すようだが、リモコンはない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

のど自慢の変化

2015-02-08 23:33:09 | その他もろもろ
日曜お昼といえば「NHKのど自慢」(以下「のど自慢」と表記)。
1946年放送開始で70年を迎えようとする長寿番組であり、ある意味「偉大なるマンネリ」のようでもあるが、いろいろと変化は経てきた。
ラジオからテレビへの移行(今もラジオでもやっている)、司会のアナウンサーの交代はもちろんだが、「そう言えばいつの間にか変わっているな」ということもいろいろある。
例えば、
・1回当たりの出場者は現在は20組だが、もう少し多い時期があった。(昭和時代~平成初期? と2005年の宮本隆治アナウンサーが司会登板後の一時期。2005年の時は素人目にも「尺」が足りなくなるのが分かるほど苦しい進行になり、早々に20組に戻された)

・現在はステージ右側にベンチが置かれ、20組が最初から最後までステージ上にいる(応援しながら待機)が、かつては順番に1組ずつ裏から登場して、歌い終わると退場していた。(「爆笑!レッドカーペット」みたいなものか)
※その当時、舞台右側には、(鐘と?)ゲスト歌手と民謡の伴奏者だけがいた。当時はどこの土地からでも1~2組は民謡を歌う出場者がいたかと思う。現在は、民謡奏者はステージ左端にいるが、その出番は北東北各県と北海道程度になってしまった。

・現在は、出場者は登場時に司会者から簡単な紹介があって、歌い終わると全員が必ず司会者やゲスト歌手と会話するが、以前は多くの人が司会者に「ありがとうございました」「ごくろうさまでした。次の方どうぞ」と声をかけられる程度ですぐに退場し、一部の人だけが「ちょっとお話を伺いましょう」とインタビューされていた。(上記1人ずつ登場していた頃と同時期?)

・伴奏にシンセサイザー(キーボード)が加わった。当初は1人だけでアコーディオンと共存していたが、後にアコーディオンがなくなって、シンセサイザー2人体制になって現在に至る。
デジタルシンセサイザーは1985年頃に普及したが、のど自慢ではそれ以前から使われていたので、最初はアナログシンセサイザーだったのだろう。
アコーディオンは、鐘とともにのど自慢の象徴と言っても過言ではなく、それが廃止されたのは大きな転換点であったはずだが、NHKの資料(ネット上ですが)でも、その時期を明言しているものは見当たらない。(アコーディオンとシンセサイザーが共存していなかったかのように記述された、明らかに誤ったものすらある)のど自慢の伴奏者は、地域ごとに違っているので、もしかしたら移行時期も全国同時ではなかったのかもしれない。
【2023年7月5日追記】1981年1月の奈良県では、シンセサイザーがまだいなかった。5人態勢。また、奏者は誰もヘッドフォンを付けておらず、タイミングはアイコンタクト、リズム・テンポは各自の感覚で演奏していたようだ。1980年代後半頃になると、ドラムやベースの奏者がヘッドフォンを付け、クリック音を聴きながら演奏して、テンポを保つようになる。そして、アコーディオンがいなくなった辺りで、全員がヘッドフォンを付け、クリックとバンドマスター(基本的にピアノ奏者)の声の指示で演奏するようになる。
【2023年10月14日追記】1983年の埼玉県では、シンセサイザーがいた。また、全員か一部かは不明だが、ヘッドホンを着けた奏者もいた。
【2019年3月20日追記】1980年代後半の沖縄県では、アコーディオンの代わりにサックスがいた(シンセサイザーはいた)こともあったようだ。
【2021年8月4日追記】1991年初め頃と思われる東京都では、アコーディオンもいる上で、シンセサイザーが2人、つまりバンドが計7名だった。シンセサイザーの1人はそれ以前からいたと思われる年配の人でアナログシンセサイザー、もう1人は若くてデジタルシンセサイザー(その後降板した後、再度担当して2021年時点でも演奏している方のようだ)を弾いていた。ピアノ・編曲担当はアコーディオンがいなくなった後、2021年現在も担当している宮下博次/西原悟 両氏ではない人なので、アコーディオンのほんとうに末期の過渡的な形態だったのだろうか。【2023年7月9日補足・確認したのはゲストの歌のシーン。ゲストの歌の伴奏のためだけに、追加でデジタルシンセサイザーを投入したという可能性もあるかもしれない。(上記、1981年の奈良県では、ギターが1人追加されていたようなので)】

・昔はテーマ曲のアレンジが若干異なった。特に曲の終わりの部分。
・昔は、ゲスト歌手の歌の伴奏もカラオケではなく、出場者と同じバンドが生で演奏していた。【2023年4月5日追記・Wikipediaでは「2003年あたりからカラオケ」に切り替わったような記述があるが、実際にはそれ以前から使われていたと記憶する。実際、1996年の九州でカラオケなのを確認。】
【2016年11月28日追記】2016年11月6日の広島県福山市からの放送では、ゲストのPUFFYが「渚にまつわるエトセトラ」を生バンドで歌った。コーラス部分は収録したものを再生。ゲストのもう1人鳥羽一郎はカラオケ。
これまでも、ゲストが自前のバンドやピアノ奏者を連れてきて生演奏で歌うことはあったものの、出場者と同じバンドの演奏でゲストが歌うのは、少なくとも10年以上ぶりだろう。
【2018年8月10日追記】2018年8月5日の札幌市からの放送では、松山千春が生バンドで「大空と大地の中で」を歌唱。
マイクは、トーク部分ではワイヤレスマイクだったのを、ワイヤード(有線)マイクに持ち替えて登場。「NHK」ロゴが入っていたので、マイマイクではなさそうだったが、典型的なオーソドックスな形のマイク。また、バンドのギター奏者は、エレキからアコースティックに持ち替えていた(通常ののど自慢では行わない)。
編曲・ピアノはパフィーの時と同じ、西原悟氏。もう1人の細川たかしはカラオケ伴奏。
【2018年9月14日追記】2018年9月2日の山梨県甲州市からの放送では、イルカが「人生フルコース」を歌唱。ギターと電子ピアノは、イルカ専属の奏者が登壇したが、ドラムとベースはのど自慢のバンドが演奏するという、変則的な生演奏。弾いていなかったはずだが、編曲・ピアノは西原氏。以前(秋田県大館市)イルカが出演した時は、専属奏者の演奏(ピアノだけ?)だったはず。
【2018年12月9日追記】2018年12月9日の大分市からの放送では、南こうせつが「神田川」をギターを弾きながら歌唱。バイオリン奏者を連れてきたが、ピアノ(西原氏)とベースはのど自慢バンド。
【2019年3月20日追記】2019年3月10日の宮城県気仙沼市からの放送(時間拡大・ゲスト3人)では、ゆずが「夏色」を「特別にのど自慢バンドと共演」して歌った。ピアノは西原氏。時間の関係なのか、やけにアップテンポだった。
※以降のゲスト生バンド歌唱はこの記事末尾。

・一時期(昭和末期か平成初期頃?【2021年10月8日追記・1988年度では歌っておらず、代わりに認知度の高い歌を全員で歌っていた。】)、最初(オープニングと開催地紹介の間)に「のど自慢の歌(作詞作曲:中山大三郎らしい)」という短い歌を、全出場者とゲスト歌手、司会者で歌っていた。
「♪この町が好きだから ふれあいが好きだから」という歌い出し。


さて、2015年に、のど自慢に2つの変化が起こるらしい。
1つは、昨年末の特番で公式に明らかにされたのだが、4月からの出場者の年齢引き下げ。
現在は高校生以上なのが、中学生以上になる。
10年ほど前は「BSジュニアのど自慢」という番組もあったが、のど自慢本体の若返りを狙ったのだろうが、どうなるだろう。


もう1つは、公式には発表されず、しかも迷走気味な変化。
年末年始は、毎週のようにマラソンや駅伝が中継されるため、2015年に入ってからののど自慢は、1月25日、2月1日、8日の3回しか放送されていない。(これは毎年のこと)
最初の2回の放送で、大きな変化があった。
合格者の住まいと氏名が一切放送されなかったのだ。

のど自慢の合格者は「おところとお名前は」と尋ねられ、「秋田市から来ました、佐竹です」などと答えられるのは、合格者の“特権”であった。(合格しなくても、会話や応援の横断幕から名前が分かる場合もある。逆に、たまに司会者が聞き忘れて後で謝ることも)
最後のチャンピオン発表前、合格者が整列する時にも「x番の『○○○○』を歌った佐竹さん」と、司会者から紹介されていた。(時間が押している時は、断った上で番号のみで呼ばれる場合もある)

ところが、今年の最初は、合格しても名前を聞かず「おめでとうございました」程度で合格しなかった人と同じように席に戻され、整列時も番号だけ、チャンピオンの発表も「○番の方です」だけだったはず。

個人情報保護法施行からはだいぶ時間が経つし、了承の上で好き好んで出場しているのだから個人情報保護には該当しそうにない。ただ、昨今はネットで調べれば住所まで特定し得る時代だから、こうなったのかななどと考えていた。

ところが、今日2月8日の放送では、昨年までと同じく、住まいと名前を出していた。(事前に収録した回ではない)
わずか2回だけで元に戻ってしまったことになるが、何だったんだろう。→その後の状況など


おところお名前と言えば、宮本隆治アナウンサーが司会だった頃、若い女性の合格者が「オトコの名前は?」と聞かれたと勘違いし、交際している男性の名前を言った(言いそうになった?)らしい。【3月22日追記】その後、3月22日の放送でも、小田切アナウンサーに聞かれた韓国人男性が、同様に「え? 男?」と戸惑う場面があった。
また、なぜか年齢まで答えてしまった人とか、昔は番地まで細かく答えてしまう人もけっこういた。

おところは市町村名まででいいわけだが、平成の大合併後は、あえて合併前の市町村名を言う人もいて、例えば静岡市清水区(旧・清水市)からの放送では、ほとんどの合格者が「静岡市清水(区)」とか「旧清水市」と答えていて、地域への愛着を垣間見ることができた。
また、例えば秋田県湯沢市からの放送で「鹿角市から来ました」、青森県弘前市からの放送で「大間町から」など、同一県内でも遠方から来たことが分かると、観客から「おーっ!」と歓声が上がるのも、ほほえましかった(地理的事情を知らない視聴者には、なぜ盛り上がっているのか分からないわけですが)。
名前はともかく、どこから来た人が合格したのかが分かると、のど自慢をより楽しく見ることはできるのではないだろうか。



ついでに、のど自慢で歌われる曲について。どんな歌を歌ってもいいのだろうか。
聞いたこともないご当地ソングを歌う人とか、ものすごく昔の歌とか、マイナーな歌が歌われることがある。

昔のNHKは歌手本人が歌う番組でも「真っ赤なポルシェ」を「真っ赤なクルマ」に替えて歌わされたとか言うが、今はそこまでではない。
1月25日には「ようかい体操第一」、2月8日には「夢をかなえてドラえもん」を歌った人がおり、現在、他局で放送中のテレビ番組の主題歌であっても、問題ないことになる。
過去にはサザエさんを歌った人もいたし、放送は終了していたが水戸黄門や「ドラえもんのうた」も歌われた。
個人的には、笑っていいともの「ウキウキWatching」を誰かに歌ってほしい。

権利関係がクリアでき、伴奏ができれば(譜面があれば)あまり制限はなさそうにも思える。
ただ、2005年に松山千春の「大空と大地の中で」が政党のテーマ曲として使われ、タイミング悪く選挙期間中放送ののど自慢で歌った出場者がいた。この時はたまたま事前収録の回だったため、選挙終了後に放送が延期されたが、もし生放送の回だったら、別の曲を歌わされたか、出場を辞退させられていたかもしれない。
最近は、チャゲアスの歌などは厳しそうだし、企業名や商品名を連呼するような歌(リゲインの「勇気のしるし」とか)はNHKとしてはアウトだろう。

2015年度の状況
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新聞に載る倍率

2015-02-05 23:34:52 | その他もろもろ
国公立大学の2次試験の出願受付が締め切られ、5日付の新聞各紙では、見開き2面で全国の国公立大の志願者数や倍率(以下「倍率」と表記)を掲載している。
昔から気になっていたのだが、新聞によっては学部ごとの倍率を掲載しているが、これは「意味のない倍率」だと思う。
試験日程ごとに学部別の倍率を掲載している
大昔の入試制度、あるいは今も学部一括で募集・選抜する大学ではこれでいい。しかし、現在、多くの大学では、学部ではなくその下位の学科や課程・専攻などの単位で、出願を受け付けるのが一般的。

例えば、多くの大学で「医学部」の中には、医師を養成する「医学科」のほかに看護師や療法士を養成する「保健学科(さらに専攻で細分化)」があり、試験はそれぞれで行われている。第2志望とか掛け持ち受験はできない。したがって、倍率はそれぞれで異なる。
だから、医学部全体の志願者数や倍率を見せられても、それぞれの受験者には、自分の出願した学科の状況は分からず、何の参考にもならないはずである。
極端な話、学部の倍率が「10倍」であっても、その中には定員割れしている学科や(極めて極端だけど)志願者ゼロの学科がある可能性すらある。

このような掲載方法では、医学部のほか、獣医学科を持つ農学部などにおいて、特定の学科が学部全体の倍率を押し上げてしまう、もしくは高倍率学科が学部全体に埋もれてしまうケースがあり、誤解や混乱を招きかねない。

新聞に掲載される学部ごとの倍率は、少なくとも受験生にとってはまったく無意味な掲載だと思う。(大学や学部の経営状態、あるいはその年の受験動向を判断する資料としては、意味があるかもしれないけれど)

いずれにしても、受かる人は受かって、受からない人は受からないのだから、倍率など気にしない。というわけにもいかないのでしょうけれど…
そういえば、20年前に僕が受けた時は、倍率って気にしていたっけ? 気にするにしても、当時はネットもないから、大学に問い合わせる以外に知る術があったのだろうか?



今年の(昨年以前はどうだった?)秋田魁新報では、東北6県の東北大学を除く(※)6国立大学と秋田県立大学については学科ごとの倍率を掲載してくれて、親切。(それ以外の大学は学部ごと)
※東北大学は学科別の志願者を公表していない(医学部以外)そうなので、学部ごと。
これならば、掲載する意味はある

気がつけば、大学の改革も進んでいた。
秋田大学は、今年度から(=今回の入試で2年目)工学資源学部が解体されて国際資源学部と理工学部ができて4学部体制になっている。
あとは、教育文化学部の募集単位が昔より大きくなっているようだ。
20年前は、小学校課程国語専攻(副専攻?)、社会専攻、…と、たしか数名ずつ少人数で区切られていたものだが、今は大雑把な分野ごとに、前期は最低でも7人は募集している。

一方、20年前の弘前大学は、小学校課程は専攻(弘大では「選修」と呼ぶらしい)に関わらず数十人を一括募集していて、秋大と対照的だった。そんな事情から、秋田県からあえて弘大の小学校課程を受験したという人もいたようだ。
現在の弘大(2011年から)は、小学校・中学校の区別がなくなり、選修ごとに募集している。音楽や美術は前期試験でも2名ずつと狭き門(志願者は多くはないけれど)。
いつの間にか、秋大と弘大が逆転したような状況になっていたけれど、2016年に弘大で学部再編が予定されているので、また変わることでしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする