広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ひょうたん沼

2021-06-27 23:35:08 | 秋田の地理
その存在を知ったのは、昨年の今ごろだった。
秋田市北部の道ばたで、アヤメが咲いている一角に出くわした。そしてその奥には「池」のような「沼」のような水で満たされたものがあった。

昨年はアヤメが終わりかけだったので、今年改めて行ってみると。
今年もちょっと遅かったか…
草ぼうぼうだけど、紐で囲われた中にアヤメがあるので、植えられたもの。
水辺では、
黄色いアヤメ ※外来種キショウブではない
これも園芸品種だから植えられたものでしょう。

岸辺にはサクラが数本あり、その下にはベンチやテーブル。公的な公園のものとは違う感じだけど、立入禁止などでもない。地域の人たちによるものか。
上の写真左側の岸には、木道もあったが、入口からして草が生い茂り、入っていったら何か(少なくとも蚊)に出逢いそうなので遠慮。
道路と反対側の岸から
水辺にはメインの道路と分かれた道路もあるが、そこは住宅地ですぐ行き止まり。
水面の一部にはスイレンが茂り、白い花を咲かせていた。スイレンで唯一の在来種・ヒツジグサとは葉や花が違うので、やはり外来・園芸品種か。
【28日追記】「モネの庭」ってこんな感じなような。水とスイレンだけで、あとは違うか?

メインの道路側から。向こう側はうっそうと木が茂る丘
所在地は秋田市寺内。将軍野と土崎港と3地域の境界。
丘は高清水公園で、その北西端に当たる(出入口があるわけではない【末尾追記参照】)。
道路は、新国道・自衛隊入口交差点~県立秋田中央高等学校~旧国道・秋田城跡歴史資料館。
新国道から行くと、右手の中央高校の敷地を過ぎ、上り坂にさしかかる直前の左側。住宅地と高清水公園が切り替わる境界。
地名は左手前が将軍野、右が土崎港

秋田市内には、沼や池はほとんどないが、高清水公園周辺には散在する。この1本東の道の「空素沼(からすぬま)」が大きくて有名。
じゃあ、ここは?
Googleマップには、名前が登録されていた。※全面的に信用もできないGoogleマップではありますが…
「ひょうたん沼公園」だって
所在地が「将軍野南一丁目」とされてしまっているし、「公園」は不適切と思われるが、「ひょうたん沼」か。
たしかに上空から見ると、ヒョウタンっぽい形。
航空写真は草が茂っていないタイミングで撮影されていて分かりやすいが、今回入らなかった木道は、ヒョウタンの「くびれ」の部分のようだ。今回見たのは沼の北半分で、南半分が茂みに隠れていたことになる。

毎度定番ながら、まだまだ秋田市内にも知らないことが多い。
それにしても、ひょうたん沼の知名度ってどんなもんなんだろう。
この辺の通学区である「秋田市立高清水小学校 通学路安全マップ」には、空素沼や歴史公園内のものには「沼で遊ばないでね」と記載があるが、ひょうたん沼はその存在すら載っていない。

【7月1日コメントをいただき追記】
かつては「めがね沼」と呼んでいたとのこと。Googleマップの名前はアテにならないから、実は今でもそうだったりするのかも。
また、昔は木道の先は高清水公園内、護国神社の裏へ通じていたが、今は木が生い茂って通れないとのこと。

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6 コメント

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中央OBでも知らぬ (FMEN)
2021-06-27 23:51:36
沼があるのがわかりますが、こんな名前になるのは初耳。
まず、わざわざ坂道がきついから自転車で向かいません。
八橋方面は草生津川までいきます。
今年は特別でしたが、例年中央祭でお化け屋敷やるクラスあります。
しかし、こういう不気味なとこが元ネタにはあまりなりません。

ひょうたん沼…
なんか浅草のほうが有名なようです。
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誰が呼んだか (taic02)
2021-06-28 00:16:24
もしかしたらFMENさん辺りならご存知かと、思ってました。
通ったとしても、丘の一部とまぎれて気づかない人も多そうです。現地に看板類もなさそうで、命名者や認知度は未知数ですね。

八橋側から旧国道を行くと、山を抜けて、一気に港町に変わるという劇的な変化がある場所です。歴史も長くて、千秋公園周辺などよりも、実はいろいろなものが渦巻いていそう。

ひょうたんといえば「島」のほうがさらに有名でしょうかね。
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Unknown (Unknown)
2021-06-30 14:03:50
ひょうたん沼と現在は言われてているとは知りまませんでした。子供の頃はめがね沼と呼んでた記憶があります。
その頃の沼は整備されてなく花等もない沼で、ゲンゴロウやおたまじゃくしを捕まえてました。今は散歩もできるくらい整備されてびっくりしています。
御指摘のあった木道は昔は1.5メートルくらいの幅で、誰となく通るので整地され、護国神社の裏手に通じる道でした。土崎から見ると参道は遠回りなのでよく利用してました。私も数年前どうなったか気ににって見に行ったことがありますが、数年メートル行かない段階で木が無造作に生えて進むことができませんでした。
沼ですが、市立高校の向かいにJRの所有地があり作業用水汲み上げ云々とありましたので、現在も使用しているかわかりませんが、水脈はあるのかもしれません。角地て触れらてましたが、豆腐店もいい水が必須ですね。
文献だけですか、土崎南小学校と県道56号の間に沼があり太刀洗川が流れていたという記録があります。また、水源は不明ですが幕洗川も流れていた記録もあり水脈は結構合ったのかもしれません。
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めがね沼 (taic02)
2021-06-30 23:56:18
貴重なお話をありがとうございます。
Googleマップの登録は、全面的には信じないほうがいいでしょう。言われてみれば、ヒョウタンよりもメガネに近い形です。
昔は高清水公園の中とつながっていたのですね。
木道自体は、今も支障なく通行できるよう状態に見えました。草がないシーズンに、もう少し奥のほうも見てみたいです。

中央高校向かいは秋田総合車両センター(土崎工場)の「構外揚水所」として現役のようです。先日はJRの人たちが来て草刈りをしていました。
意識してなかったですが、たしかに、それぞれが水脈でつながっていそうな位置関係ですね。「高清水」というくらいで、水に恵まれている一帯だったのでしょうか。
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Unknown (Unknown)
2021-07-05 19:46:27
水脈絡みですみません。先日枯れた一本松を土崎方面に行くと、今は介護施設ですが聖霊病院という病院があり、旧国道をを挟んで、沼と反対側は田んぼ&汲み上げ石油馬、があった記憶があります。今は病院もなく、田んぼは住宅地に変わりましたが、沼だけは残っています。流れこむ川や流れ出る川もないのに、枯れない沼。自噴なのかどこからかわき水があるのか。沼の反対側の田んぼは洪水はと考えてしまいます。
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寺内蛭根の沼 (taic02)
2021-07-05 23:14:59
聖霊でなく聖園(みその)ですね。地名だと寺内蛭根でしょうか。
道路から見えるので、子どもの頃、車で通るたびに、どこか不思議な気持ちで眺めていました。
宅地化しても埋められもせず、自然消滅もせず、水が一定量あるのは、湧いているのでしょうかね。地下で秋田運河もしくは草生津川へ流れていくのか…

あと地図を見ても名前が載っていないのも気になっていました。
寺内小学校の資料の1つに「光沼」とされているものがありました。他の資料には出ていないので、土崎港相染町の光沼と取り違えたのではと勘ぐってしまいます。
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