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バス停表示板 新品か転用か

2021-05-08 22:50:34 | 秋田のいろいろ
気まぐれに交換(しかも書式がいつも微妙に違う)される、秋田中央交通の秋田市内のバス停の表示板。
最近では、2021年2月頃に通町の上り側が交換された。

また1つ発見。
「秋田貨物駅入口」
運行形態が特殊(下りの末端と上りの始発が、同じルートで重複している)な泉ハイタウン線と、八橋回りの泉八橋環状線が通る、本数が多い側のポール。
以前記事にしたように、ローマ字なし、角ゴシック体を透明シールに印刷したものを貼った表示板で、支柱はサビサビだった。今年2月5日時点では、まだそれだったのを確認しているので、通町と同タイミングで交換された可能性がある。
新しい表示板の文字配置は(通町と違って文字数が多いので)判断できないが、現行の標準的な見た目で、転用ではない新品っぽい。

この場所にバス停ができたのは、市営バス時代1992年のはずで、当初は「秋操駅入口」。2006年に中央交通へ移管され、その翌2007年に「秋田貨物駅入口」になったそうなので、表示板は中央交通作成で、14年に達しようとするものだったことになる。
(再掲)西向きの面
西日が当たる側はボロボロながらいちおう判読でき、その裏面は黒々とした文字のままで、シールの耐久性は悪くなったようだ。
(再掲)むしろ支柱が

支柱もピカピカに
台座に注目。
なんと言うか…
台座は新品ではないのは確実。以前と同じものの可能性が高いが、見た目は変わった。
銀色のスプレー塗料がかけられている。ここ以外でも、台座を再利用した場合に、たまに行われる手法。支柱のサビが流れて汚れていたから、それを隠す目的だと思われる。でも、もうちょっと丁寧というかきれいに【9日追記・まだらにスプレーされているので、「均一に」が適切か】やってくれても。

以前の記事で触れているが、神田線等の保戸野八丁の上り側は、市営バス末期の交換で同様のシール貼り。判読に支障がない状態のせいか、現時点で変わらず。
また、この秋田貨物駅入口の向かい側・環状線泉回り(平日1本だけ)用は、2016年の運行開始時に転用ポールが置かれている。ここ何年かで、その支柱の根元付近が腐食して、ちょっと危なそうな感じがするのだが、そちらも変わらず。



ところで、秋田貨物駅入口から秋田駅に向かって次の次のバス停が、泉外旭川駅開業で新しく乗り入れる(ハイタウン線上り便のみ。環状線は両方向とも乗り入れず)ようになった「泉駅前広場」。※開業直前の状況
バス停名称は、秋田市主導の命名らしく、中央交通が勝手に決めたのではない。反対側の、秋田市マイ・タウンバスのバス停は「外旭川駅前広場」。どちら側の駅前か分かる命名にしている。なお、外旭川側で中央交通・神田線が乗り入れないのは、道路構造に支障があるため。道路工事完了後2022年10月以降乗り入れ予定【追記・2023年2月23日から、神田線全便上下とも乗り入れ】。→外旭川側のマイタウンバスについて

正面奥が地下道下り口、その向こうに電車がいる
地下道出入り口から離れた、屋根もベンチもないところにぽつんとポールが置かれた。
「泉駅前広場」
意外に新品ではない。
台座は見るからに転用品、銀スプレーはなし。支柱だけは新品(反射テープなし)で、時刻表枠の取り付け方法は頭でっかちタイプと同じ、バネが付いたもの(貨物駅入口は従来どおりの方法)。そして表示板は、
なんか…
気のせいか、青い部分が下方に広く、赤い部分が狭いような感じ、全体的な色合いも最近交換されたのとやや違うようにも。文字は基本のローマ字入り、太いスーラ。
そして、黄色い部分に何かありそう。裏面のほうが分かりやすかったので、画質調整もすると、
「雄和市民サービスセンター」!
これまで、転用前のバス停名が下に透けている表示板は、文字の凹凸も分かる状態だったが、これは平面的な輪郭の痕跡かもしれないが、とにかくくっきり。転用品であることが丸わかりだ。
2019年春に廃止された雄和線で使っていたものだろうか。
中央交通では、昔から旧・雄和町に路線を持っていて、町制時代末期には町から100円バス「ユーグル」も受託していた。秋田市への編入後、縮小、一時廃止、復活などを経て、2019年以降は中央交通系列は雄和から撤退(国際教養大関係路線、空港リムジンを除く)している。

以下妄想。
泉外旭川駅への路線バス乗り入れについての中央交通の考えは、3月14日付秋田魁新報によれば、人口減少・乗客減少、収入落ちこみ、運転手不足を理由に挙げ「新路線の開拓は現時点で厳しいとしている。」とのこと。
それはウソではないが、全国どこでも同じだろう。
中央交通のホンネとしては、泉外旭川駅での路線バスが便利になってしまうと、ドル箱路線である新国道経由や神田線の、秋田駅からの通し客が減り、自社の収入が減ってしまうから、やりたくない。秋田市がやれと言っているから、渋々、申し訳程度に乗り入れているのではないか。(根拠のない独断の邪推です)
そして、そのアテツケとして、新品でない表示板、しかも同様に秋田市の交通政策に振り回された雄和地区で使っていた表示板を使い回しにあてがったのかも?!(根拠のない独断の邪推です)
だって、新駅がこのタイミングで開業して、バスが乗り入れることは、ずっと前から分かったのに新品じゃないなんて。

結論として確実なのは、中央交通のバス停表示板は、相も変わらず気まぐれということ。

※この後2021年夏のバス停表示板更新状況

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7 コメント

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市営バスあれば (FMEN)
2021-05-08 23:18:24
こんな路線こそ市営バスがあったらですね。
しかも泉道田経由だけでなく堂の沢や新国道方面もあったりしたかと。
それにしてもこんな言われ方したら今後しばらくはどこにも新路線を出せず、不便になっても復活もしないってことでしょうか…
市営バス廃止の経緯から他の町のような大規模マイタウンバスも作れなくてタクシーに丸投げばかりしてる始末では。
男鹿だと中央交通が廃止になり市営移管されてバスで行こうポールに男鹿市と書いてる20年ぐらい前の秋田の逆行が進んでます。
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もう既に10月が気になる年頃 (あんなか)
2021-05-08 23:24:12
雄和線の廃止は結構ショックでしたね。
中央交通と言えば五城目線と雄和線というイメージが強かったので。
減便に熱心なので泉外旭川駅への路線は本当にやりたくないのかも知れませんね(SuicaなどICカード運賃決済も冗談じゃ無いと言うのが本音でしょう)。
10月の改正が今から心配です。

泉外旭川駅まで家から歩いたことがあるのですが本当に遠かったです。
秋田駅に歩いて行くより遠かった・・。
バス減便に備えて足腰を鍛えなくては。
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コメントありがとうございます (taic02)
2021-05-09 00:06:42
>FMENさん
現状では市と中央交通がかみ合っていない感じ。市の公共交通政策ビジョンでは、路線再編も計画されているのですが、どうなるやら。
中央交通がやらない・できなくて、他の会社ができるのであれば、それでもいいと思います。
厳しい状況なのはウソではないでしょうから、市や市民ももっと関わることも必要だとも思います。

>あんなかさん
秋田市に合併して不便になったと、雄和の人たちが思っていないでしょうかね…
公共交通に公金が投入されるのはある程度は当然ではあるものの、高齢者コインバスもICカードも秋田市の財布をアテにして当然のような雰囲気なのが少々気になります。もっと前向きに、もっと独自性を出せないのか。

泉外旭川駅周辺は道路と線路の配置の関係もあるのか、不慣れだと距離感覚がつかめないエリアかもしれません。
僕もようやく訪問・乗車を果たしたので、そのうち記事にしたいです。
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Unknown (市営バス好き)
2021-05-09 09:18:28
泉外旭川駅については、市民の75%以上がバス路線の整備が必要と答えてますし、それを期待して整備したはずなのに、緑の会社の消極的な姿勢、コメントは残念ですね。

他の路線でも、減便になって不便になる→バスに乗らなくなる→更に減便になる…こんな負のスパイラルは避けたいものです。また、公共交通(秋田市の場合はバス)なくして、市が掲げる中心市街地の活性化もなし得ないと思っています。

民営化決定の時とは時代背景も変わってますので、近い将来市の積極的な関与が必要となる時代も来るかもしれません…もしかしたら、市営バス復活も!?
返信する
鉄道とバス (taic02)
2021-05-09 20:14:24
現状では、鉄道とバスが並行する競合関係の意味合いが強くなってしまっています。かつての市電とバス、市営バスと中央交通と変わらない構図です。
鉄道とバスが連携して、役割分担する方向に転換するべきです。高齢者や乗り換えが面倒な層には不評かもしれないけれど、それが限られた公共交通資源の有効活用になるはずです。

この20年間の変化、今後の変化を見据えれば、何があるか分かりませんね。不安でもありますが、期待もするべきでしょう。
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二次アクセスに期待 (230系統)
2021-05-10 19:47:49
まず開業日から外旭川駅前広場に中央交通の路線バスが乗り入れ出来なかった問題ですが
工事開始から供用開始まで年単位の時間があったにも関わらず直前まで気が付かなかった?のはお粗末にも思えます。
もう少し多くの地区から路線バスが乗り入れるかと思っていたら結果予想外でした。通過する泉八橋環状線すら対象外とは。
現状路線バスとの連携が不十分ですので、民間事業者で新路線が難しいのなら既存路線となるべく被らない形でコミュニティバスがあれば便利かなと思いました。
秋田市にやる気とお金があり受託してくれる事業者があればの話ですが。
泉・八橋・寺内地区を回れればエリアはカバー出来そうですね。
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周辺地域から集客 (taic02)
2021-05-10 23:15:24
周辺地域から自転車や家族の送迎での利用者はいるようですが、バスと連携してこその鉄道駅。
泉八橋環状線は、八橋方面とのアクセス手段になりそうで、それを見越した運行開始なのかと思っていましたが…

外旭川側では、マイ・タウンバスが神田線旧経路を含めて環状運行するようになったものの、本数はわずか。
同じようなものが、本数多く、泉側でも設定できればいいのですが。
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