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バス来るTIME 始まる

2024-07-03 22:46:21 | 秋田のいろいろ
秋田市の秋田中央交通の一般路線バスの位置情報(接近情報)をインターネットで見られる「バス来るTIME」サービスが、2024年7月1日から始まった。いろいろ予想してみたけれど、実際に使ってみた感想など。
総合的には、使いかたは分かりづらくはなく、いつバスが来るか分かるのはやっぱり便利。
(開始以降まだバスに乗っていないので)バスが走る様子を眺めつつ、更新しながら画面を見比べると、ほぼリアルタイムで表示が変わっていくのは、当たり前だけど感動した。

パソコンでもスマートフォンでも、アドレス(URL)や操作・見た目は同じ。
今のところ、Googleで「バス来るTIME」と検索しても見つからず、確実なのは中央交通サイトのトップページのリンクと二次元コード。(中央交通としては)画期的なサービスなのに、あまり目立つ位置にないので、予備知識がない人は気付きにくいだろう。
告知は、車内の掲示のほか、秋田魁新報に広告が3回、2日付の経済面で報道された程度か。バス待ちのためのサービスなのだから、全バス停に二次元コード付きシールを貼るくらいしてもいいのに。

バス来るTIMEは、最大でもその当日の、検索時点以降のバスの時刻しか分からず(終車後に検索すると「該当する便がありません。」となる)、運賃は表示されない。だから、既存の時刻・運賃検索は存続。両者のリンクは離れたところにあり、使い分けが分からない人、片方しか見つけられない人もいそう。

アドレスは、 https://akichu.mobustation.jp/map
mobustationから判断すると、大分市のモバイルクリエイト株式会社のシステムだと思われる。ほかに茨城急行自動車や京成トランジットバスが、「~.mobustation.jp/map」をトップページとするサービスを提供している。URLは異なるが、「のりものNAVI Okinawa」や「広島公共交通ナビ くるけん」は、検索方法が同じで、デザインが似ているので、同社が関わっていそう。
アドレスに「map」とあるように、地図上でバス停を指定したり、結果表示できたりする会社・地域もあるが、中央交通などは未対応。いずれは対応するのかもしれない。また、アドレスバーで「map」を削ってアクセスすると、閲覧禁止の403エラーになる。
また、スマホのGPSにより、最寄りバス停を検索できるところもあるので、地図表示とともに今後に期待。

では、使ってみる。
乗車バス停を指定するのが「出発地」。
右の「あ」ボタンから五十音順に探すことも、直接入力して検索することもできる。直接入力は、漢字のほか、読みのひらがな・カタカナ・ローマ字の入力もでき、さらに先頭でない部分一致でも検索可能。例えば「しやくしょ」と入れると「潟上市役所」と「県庁市役所前」が候補表示される。読みが登録されていて、正しくないと検索できない(茨島は「ばら」のみ対応で、「いばら」ではダメ)。

五十音順プルダウンでしか検索できない、時刻・運賃検索では、サンライフ秋田の前にバス停があることは知っていて、そこに行きたい人が「さ」を調べても見つけることはできない。そのバス停名は「秋田市保健所・サンライフ秋田前」で「あ」のプルダウンにあるから。バス来るTIMEなら、「さんらいふ」と入力すれば見つけられる。

説明では、この後、「目的地」を指定しないといけないことになっていた。
実際には、目的地枠は隠れていて、「この条件で検索する」を押すことができる。押してみると、表示される。乗るバス停の指定だけで、すぐ見られるのは、手順が少なくてうれしい。
のだけど、方向(上下)は指定しなくていいの?
検索結果左上に、ピンク色に白抜きで「のりば変更」と記された部分がある。最初分からなかったが、ここをクリック/タップでき(リストが出るので選択)、それによって上下バス停を切り替えるのだった。
バス停の上下の区別については、単純に向かい合って上下があるものは「県庁市役所前 1」「県庁市役所前 2」のように、1、2を付けて登録。1のほうが下り側。
「通町 2」の検索結果。上りの秋田駅西口行きが表示された
違う路線・系統で同名バス停が複数あるものは「自衛隊入口 新国道側(下り)」「豊町 船場町経由(下り)」などと命名。
「すわ町」はやや変則的で、神田線・添川線側は1、2。千秋トンネル通り側は「すわ町 泉・八橋環状線 八橋回り」「~泉回り」。
駅前や病院など、乗り場が複数あるバス停は、それも分けて登録されている。
したがって、県庁市役所前/大学病院前/秋田厚生医療センター前など、同じ行き先で複数の路線が運行されている区間を調べたい時は、切り替える必要がある。
こうした区間を目的地まで指定して検索した時は、「検索した結果、複数の出発停留所がヒットしました。のりば変更ボタンで出発停留所を切り替えてください。」と、該当する乗り場のリストが示される。だが、秋田駅西口では、変更ボタンを押すと、該当しない乗り場までリストに出てきてしまうのは残念。
いずれにしても、経由に関わらず目的地に着けばいいという時は、一覧性がなくて困る。これは要改善ではないだろうか。

特に大学病院前は、同じ乗り場に上下が停まるものがあるから、面倒でも目的地まで指定したほうが分かりやすそう。
あと、昔からの秋田市民・秋田市のバス利用者としては、系統番号と行き先だけでなく、やっぱり路線名も表示してほしい。


以下、実用にあまり影響がない、こまごましたこと。
検索結果は、本来の(時刻表の)通過時刻順に表示。遅れている便があっても、順序が入れ替わらない。同時刻発が複数便ある時は、系統番号順。
2段目は通過済み。上段が遅れていることになる
バス停通過後は、しばらくは「通過済み」として表示が残る。通過済み表示は1本だけで、次の便が通過すると入れ替わって消えるようだが、最終便ではいつまで残るのか(30分くらい?)。

各便ごとの表示右上の「通過予定時刻」欄と、右下の「現在地」欄は、刻々と状況を反映する。自動更新ではないので、再読み込みが必要。
「通過予定時刻」欄は、「表示切替」を押して切り替えられる。接近中は「あと○分で到着」と「11:35到着予定」に。
通常運行時にこの画面がどう変遷するか。後者の表示方法では、「定刻予定」→「11:35到着予定」→「通過済み」の3段階。
前者は少なくとも6段階あって、「定刻予定」→「あと○分で到着」→「まもなく到着」→「到着しました」→「停車中(ドア開)」→「通過済み」。
時刻表示の時は、停車中も時刻が表示され続ける。あと○分表示では、あと2分を切ると「まもなく到着」になるようだ。

「現在地」欄は、その時点でどこのバス停にいるかを表示するが、これは、「出発待ち」、「バス停名[着]」、「バス停名を通過」の3パターン。

2つの欄の組み合わせ。始発前の便は、基本的に「定刻予定」と「出発待ち」。始発時刻の何時間も前から。ある程度(1時間未満とか?)近づくと、「定刻予定」と「あと53分で到着」になる。
接近を表示している当該バス停にバスが着いた場合、上は「到着しました」→「停車中(ドア開)」で、下は「バス停名[着]」。
始発バス停であっても、発車前に「[着]」や、発車後に「通過済み」と表示されるのは、表現としてはちょっと違和感。

イレギュラーなのか、下が「出発待ち」で、上が「5分遅れで運行予定」。折り返し前の便が遅れている場合か。

運休や迂回運行時はどう表示されるだろう。今月はイベントによる迂回があるので、忘れなければ確認しておこう。

初日午前
1日朝の時点では、検索結果の各便に、紫色で「試験運用中」の文字がスクロール表示されていた。上の画像の10時過ぎ時点では、路線によってはそれが表示されなくなっていて、午後までには全便で表示されなくなった。

バスロケ導入は大きな前進。だけど究極的には、遅れがない時間通りの運行をお願いしたいところ。それは難しいのは承知ですが。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とき)
2024-07-04 21:37:00
バス内にサイト告知があったので、乗ってる人は気づくかなと思いますが使ってる人ってまだまだ少なさそう。

今日急用でギリギリな時間乗らなきゃならなくなり、バス来るTIMEとにらめっこしながらバス停に向かいました。無事間に合い乗れました。
有効活用できたのは良かったと思います。

混む時間や天候悪い冬場は遅延が酷くなるから
このサービスは冬場に本領発揮しそうです。
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もっと宣伝を (taic02)
2024-07-04 22:29:08
せっかく導入したのだから、もっと周知して、使ってもらえればいいのですけれどね。
掲示を見ても、ずっと秋田にいる人なら、バスロケ自体をよく分かっていない、あるいは市営バス時代のようなバス停に表示機があるのをイメージしてしまい、ピンとこないかもしれません。

間に合うかどうかハラハラ・キョロキョロしながら急いでバス停に着いたけれど、バスは5分以上遅れてきた。なんてことはなくなります。
待たされるにしても、どれだけ待てばいいか分かれば、だいぶ気が楽になるものです。
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Unknown (住民)
2024-07-05 21:07:05
何かやる時いつも宣伝が予算の関係か、小出しであまり周知出来てないですよね。こうゆう時にマスコミ使えば良いのに、そうゆう発想がないのかもしれません。例えばこの前の市長との公共交通連携の記者会見の時に、7月からこうゆうのやりますよ!とかそしたら宣伝費はタダで出来るようなもの。もったいないことしてますね。
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使えるモノは (taic02)
2024-07-05 23:12:10
運転士募集のテレビCMは、県の補助を受けているようです。今回のような件には使えないのかもしれませんが。
たしかに、使える機会は使うべきです。7月5日付の広報あきたにも、特に記載はなかったと思います。
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