広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

鉄腕鳴る本荘

2024-05-09 23:04:22 | 秋田の季節・風景
鳥海山が美しい本荘の続き。
由利橋と子吉川と新緑の新山公園(しんざん~)

由利橋のすぐ上流、本荘グランドホテルや大沢川排水機場(ポンパル)の付近に、
青い河川名看板
以前記事にした、側面に標語というかキャッチフレーズ(たまに独特の表現が見られる)が記されたバージョン。本荘の子吉川と秋田市の雄物川で確認しており、建設省時代、おそらく平成初期頃の設置と考えられる。
由利橋上流の道路向きは、ストリートビューで「みんなで守ろう魚の住めるきれいな川」であることが確認済み。では、反対面は…
向かいの建物がポンパル。西向きの「子吉川」はだいぶ文字が薄れている

「清流に鉄腕鳴るボートのまち」
そう来たか。

子吉川で盛んなボート競技を題材にしたのは、理解できる。
「鉄腕」も、鉄のようにたくましい腕という意味で、ボートをこぐのに適した表現だと思う。
多くの人は「鉄腕」といえば「鉄腕アトム」だろう(1952年連載開始)。手塚治虫の造語というわけではないと思うが、この作品で広く知られるようになった言葉かもしれない。稲尾和久というプロ野球投手は「鉄腕」と呼ばれたそうだが、時期的にアトムの影響を受けていそう。1995年放送開始の「ザ!鉄腕!DASH!!」も、そしてこの標語も。
余談だが、1998年頃、僕と同世代の秋田県外の人が、秋田市保戸野鉄砲町(ほどの てっぽうまち)のことを「ほ、と、の、てつわん?」と読んでしまっていた。

で、この標語では、その鉄腕が「鳴る」ことになっている。
どんな音? ボキボキ? ギシギシ? ガクガク?
鍛えた腕なら、音など鳴らないのでは。音がするのなら、鉄腕によって漕がれる、オール(と水)が立てる音なのでは?
【10日補足】「腕が鳴る」という言い回しからの連想だろうか。
【10日追記】大魔神でおなじみの元プロ野球投手の、横浜ベイスターズ時代(1990年~1999年)に作られた応援歌(?)「佐々木主浩のテーマ(作詞:井辺清、作曲:高浜輝夫)」の歌詞に「鍛え抜いた 鉄腕鳴る」があった。鉄腕は鳴るものなのか?!

鳴るよりも「光る」はどうでしょう。清流に鉄腕光るボートのまち。今さらですが。
【10日追記】元プロ野球投手の応援歌では、広島東洋カープ(1995年~2008年)の「高橋建のテーマ(作者不明)」は、「鉄腕光る サウスポー」が歌い出しらしい。鉄腕は光ってもいいのだ。

雄物川と子吉川で存在を確認している標語入り看板は、これですべて判明した。実はほかにも標語入り看板が存在する(由利橋の上流の新二十六木橋、表示方法は違うが能代市の米代川など)。全貌を知りたいけど、難しい。
本荘の話題は続く

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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さらに有りそう (FMEN)
2024-05-10 00:22:45
雄物川も西仙北、大曲、湯沢にあった気がしましたし、米代川も鷹巣とかに。
ただ、外されたり薄型だったりするから調査厳しいか。
それにしてもなぜ本荘だけこの文化が流行ったのか。
由利橋をアシンメトリーにした理由もボート。
秋田は新屋河口の離岸流が酷く河口まででたら危ないにしろ能代とか馬場目川とか大曲湯沢あたりなら流行りそうなのに。
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調べる気はないけれど (taic02)
2024-05-12 22:42:02
経年劣化や橋の架替えなどで新しくされることもあるでしょうから、難しいでしょうね。
県全域、東北、どの範囲まであるのか。フレーズを誰が考えたのか、地域差があるのか。等々気にはなりますが。

ボートは風や波の影響もあるでしょう。
大潟村の、残存湖ではなく干拓地を貫く中央幹線排水路には、大潟漕艇場があるそうです。
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