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『一神教の矛盾』『異端カタリ派』『現世利益』『善悪二元論』

2024年07月28日 | 宗教
🌸 一神教と多神教は対立するか9

一神教は根本的に矛盾している
 ☆善悪二元論を強調するマニ教のような宗教が台頭してきた要因
 *イラン宗教の伝統でもあったから
 ☆ 一神教には根本的な矛盾がある
 *二元論はその矛盾を解消するために生み出されたのでは
 *一神教では唯一絶対の善なる存在である創造神
 *この世を創造したのが根本的な前提である
 ☆善なる神によって創造された世界
 *現実に悪が存在し、人間はそれによって苦しめられている
 *善なる神が創造した世界に悪が存在しなければならないのか
 *一神教が抱える根本的な矛盾であった
 *一神教の 1つの答え
 *悪の根源を悪魔に求め、悪魔は天使が堕落したと解釈する
 *世界には悪は存在しなかったが、天使の堕落によつて悪魔が生まれた
 *それが悪を生み出すことになったとの理由になっている
 *それは、キリスト教において「原罪」の観念に示されている
 ☆人間は神によって創造された存在であり
 *その時点では悪を免れた善なる存在であった
 *エデンの園にいた人類の始祖アダムとイブは蛇に誘惑され
 *性的な快楽を知って堕落する
 *それ以降、人間は労働と死を免れることができなくなる
 *人間は、絶えず自らの罪を自覚し、罪の許しを得るために
 *神を信仰しなければならなくなった
 ☆世界における悪の存在の説明がなされたが
 *それは根本的な解決とは言えなかった

善悪二元論
 ☆善なる世界に悪が存在する矛盾を抱え込む必要がない
 *善と悪とは最初から並立しており
 *両者は対立を続けてきた
 * 一神教の悪の発生の説明よりも説得力をもつ
 ☆実際キリスト教の歴史で善悪二元論を強調する
 *人物や宗派が生み出され、勢力を拡大した
 *そうした勢力は、正統的な立場に立つカトリック
 *即ち、ローマ教会からは「異端」のレッテルを貼られる
 ☆キリスト教には数々の異端が生まれるが
 *異端の最大の特徴はこの善悪二元論を説くことにあった
 ☆カタリ派の思想や救済論、その信奉者に求められる極端な禁欲
 *マニ教の場合と共通し、その宗教世界の構造はほぼ同一である
 *両者の間に直接的な関係はなくても
 *類似した宗教運動が生み出されてくる背景には
 *キリスト教会あるいは一神教の抱える根本的な矛盾があったから

⛳そして二元論が残った
 ☆宗教が社会全体に広がり安定した基盤を確保していくためには
 *民衆に受容される必要がある
 *民衆が望むのは難解で複雑な宗教哲学や神学ではなく
 *現実の社会のなかでいかに幸福な生活を実現していくか
 *それに役立つ教えであり、儀式の体系である
 ☆徹底の禁欲を説くマニ教のような宗教は民衆には好まれない
 *社会状況が極めて悪化し、現実の世界に生きることに
 *希望を見いだせないような危険な事態が訪れない限り
 *民衆が望むのはあくまで現世利益である
 *徹底した禁欲主義の信仰ではない
 ☆キリスト教やイスラム教、仏教にも信仰としての厳しさがあり
 *禁欲主義も見られるが、そうした宗教においては
 *民衆が好むような現世利益の実現を説く教えも発達を見せた
 ☆キリスト教やイスラム教では聖人崇拝が発達
 *仏教では観音菩薩などの菩薩信仰が発展した
 *それは、宗教がもつ本質的な厳しさを緩和する役割を果す
 ☆ゾロアスター教やマニ教、その面が不足していたのかも
                        (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
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⛳出典、『世界の宗教がざっくりわかる』





 『一神教の矛盾』『異端カタリ派』『現世利益』『善悪二元論』
(ネットより画像引用)

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