慶喜

心意気
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「愛」を強めると世界は分断される?

2023年02月20日 | 生活
🌸「差別と偏見」の迷宮11

 ☆「愛は世界を救う」のではなく
 ☆「愛」を強調すると世界はより分断される

⛳近年「共感」が強く唱えられるようになった
 ☆みんなが高い共感力をもてば
 *戦争や差別など多くの深刻な問題が解決する論
 ☆この楽天的な主張、2つの疑問に答えなくてはならない
 ①「共感力は高められるのか」
 ➁「共感力を高めれば、ほんとうに社会はよくなるのか」

⛳愛は世界を救わない
 ☆「共感力は高められるのか」の答え
 *「いまはできないが、将来的には可能だろう」になる
 ☆ヒトの脳は、神経伝達物質やホルモンによって駆動している
 ☆ドーパミンが報酬系を活性化させている
 *「どうしても手に入れたい」渇望を生み出す
 *テストステロン、攻撃性や競争、性的欲望に関係する
 ☆オキシトシンの活性化
 *共感に関与する神経伝達物質で「愛と絆のホルモン」
 *相手への愛着が形成される(男性では射精時に分泌される)
 *妊娠した母親の脳は高濃度のオキシトシンにさらされる
 *出産時には大量のオキシトシンが放出される
 *オキシトシンは授乳によっても分泌される
 *母と子の愛着が「生理学的に」つくられていく
 *オキシトシンは恋人同士や親子だけでなく、他者との共感もはぐくむ
 ☆人間は徹底的に社会化された動物
 *他者と共感しあうように脳を進化させてきた
 *共感の基礎に生理学的な要因(オキシトシン)があるのなら
 *教育によって共感を高める努力には限界がある
 *意志のちからで共感力をもつようにするのも難しい
 ☆社会には生得的に共感力が高い者と低い者がいる
 *幼児期に環境の影響を受けても、
 *思春期以降はその傾向はほぼ変わらない
 ☆オキシトシンの濃度は女が高く、男が低いという性差もある
 *テストステロンがオキシトシンの効果を抑制するかららしい

⛳オキシトシンを摂取すると共感力は上がるのか?
 ➁「共感力を高めれば、社会はよくなるのか」の答え
 ☆共感力が上がれば、いまよりずっとよい世の中になる
 ☆心理学者が調べたトロッコ問題「道徳のジレンマ」
 ☆オキシトシンは内集団びいきの利他主義者にする効果がある
 ☆敵対する集団に各々オキシトシンを噴霧して「愛情」を高めると
 *かえって対立が激化する
 ☆ヒトは旧石器時代から、部族に分かれて限られた資源を争ってきた
 *すべてのひとへの共感=愛が進化したとは考えにくい
 ☆共感力の負の効果を別の実験でも確認されている
 *「病気で、苦痛を緩和で治療順番を待つ10歳の少女」の記事を読ませる
 *たんに「何をすべきか」を訊かれた被験者
 *治療を必要とする他の子どもたちがいる以上
 *少女を特別扱いして先頭に割り込ませるべきではないと答えた
 *少女がどう感じているかを想像するよう促すと
 *同じような病気で治療を待つ他の子どもたちを差し置いて
 *少女を先頭に割り込ませることが多くなった
 ☆共感を高めたことで
 *被験者は公正さを無視し道徳に反する判断をするようになった
 ☆共感の効果は、スポットライトのようなもの
 *熱愛中の恋人同士や、幼い子どものいる母親
 *愛着の対象に強いスポットライトが当たっているので
 *その周囲がよく見えなくなる
 *スポットライトは内集団や、子どもに向けられやすい
 *たまたま記事を読んだだけの少女の治療を優先させようとした
 ☆当然、共感は素晴らしいもの
 *親しくつき合うなら共感あふれるひとの方がいいに決まっている
 ☆しかし「愛」を強調すると世界はより分断される
                      (敬称略)                                     
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『バカと無知』





「愛」を強めると世界は分断される?
(ネットより画像引用)

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