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戦いか和合か(神と悪魔、陰陽、錬金術)

2022年01月21日 | 宗教
🌸戦いか和合か(神と悪魔、陰陽、錬金術)

神・天使と悪魔
 ☆仏教では信者や修行者は「悪を避け、善に与する」ように導かれる
 *この点では仏教など東洋の諸宗教も西洋の1神教も同じである
 *表象の世界では善は神仏に、悪は悪魔や鬼に振り分けられる
 ☆神霊たちの善悪、簡単には2分割できないと考える伝統は多い
 ☆ヒンドゥー教、デーヴァ(天)とアスラ(阿修羅)二種の神的が存在する
 *デーヴァは神、アスラは魔物のような低級の鬼神
 *アスラは一神教でいうところの悪魔ではない
 ☆アンコールワットの浮彫
 *デーヴァとアスラがいっしょに綱引きをし、一種の天地創造物語である
 *協力すべきときには神も魔神も協力するのだ

ゾロアスターの神官が多神教の神々を整理統合した
 ☆善神アフラ・マズダーと破壊霊(悪魔)の二元的対立の図式を生み出す
 *善悪の対立が峻厳なものとなっている
 *善悪二元論は西方の聖書世界・コーラン世界に影響を与えた
 ☆今日、 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教
 *神ないし天使と悪魔とを「二元論」的に対立させるのは
 *ゾロアスター教の影響かとも言われている
 ☆中世の黒死病時代に流行したアルス・モリエンディ(往生術)
 *死者のベッドの周りに守護天使やら悪魔やらが群がっている
 *十字架の登場によって善の勢力が勝ったようだ
 ☆天使と悪魔の善悪二元論は寓話的には分かりやすいが
 *神学にとっては不都合なところがある
 *悪魔を生み出して泳がせているのもまた神の御心なら
 *神の善意が疑わしくなる
 *神と悪魔が互角で張り合っているのならば
 *一神教ではなく「二神教」だということになる

陰と陽
 ☆善悪の対立を究極の原理としない伝統もある
 *中国の易の伝統では、陽と陰の二元論で物事を説明する
 *善悪ないし人使と悪魔の二元論とは様子が違う
 ☆独自的な相補的二元論である
 *電気のプラスとマイナス
 *人間の行動の能動性と受動性、積極性と消極性
 *男の女の差等
 ☆六四の卦では、陽を一本の線で、陰を断裂した線で表す
 *「陰か陽か」の二項目を六回重ね一つの卦とする
 *筮竹(ぜいちく)とかコイントスとかを用い卦を作り人生を占う
 *占星術やタロット占いと同じ理論である
 ☆中国で生まれた世界観
 *相補的で流動的な陰陽の二元論だった
 ☆中国的な陰陽のロジック
 *『古事記』における二柱の男女神(イザナキとイザナミ)
 (イメージ創りにも影響を与えているかも)
 *幕末・明治以降の新宗教にも影響を与えているのかも
 (女性霊能者と男性組織者が二人三脚で教団を運営している)

男神と女神
 ☆インドでは、男と女の二項対立が別の形で止揚されている
 ☆信仰を集めているヴィシュヌ神とシヴァ神
 (各々男神だが、各々に配偶神がいる)
 *ヴィシュヌの妃は幸運の女神ラクシュミー(仏教の吉祥天)に当たる
 (ヴィシュヌの攪拌で海から出現したラクシュミー)
 *シヴァの妻はヒマラヤの山の女神パールヴァティー
 (魔王を殺す神話をもつドゥルガー)
  ☆シヴァ神は起源的には男根である
 *水盤状のコーニ(女陰を表象する)の上に立った形で造形される
 ☆通常の性を超越する性的シンボリズムはチベット密教にもある
 *煩悩を制する瞑想から始まった仏教
 *セックスこそが悟りの対極にある原理であるからだ

神が制するべき最大の対象が悪魔である
 ☆悟りが取り組むべき最大のイシューがセックスなのだ
 *西洋中世の錬金術文献に多くの「密教」的な図像が収められている
 *錬金術的象徴としての王と王妃の結合を描いたもの
 *錬金術とは金を造る⇒不老不死を得るための呪術(疑似科学)である
 ☆錬金術そのものが宗教のようになっていた
 ☆西洋の異端的伝統で
 *男女二元論的な和合のシンボリズムが生きていたのは興味深い
                       (敬称略)                                     
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⛳出典、『宗教図像学入門』












戦いか和合か(神と悪魔、陰陽、錬金術)
『宗教図像学入門』より画像引用)

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