🌸米英を撃ちてし止まむ
☆八紘一字と大東亜戦争
⛳戦時下の流行語となった「撃ちてし止まむ」
☆大本営陸軍報道部長は、キャンペーンに
⛳戦時下の流行語となった「撃ちてし止まむ」
☆大本営陸軍報道部長は、キャンペーンに
*神武東征と大東亜戦争の共通点をしつこくなんども強調する
*いまの戦時下において「撃ちてし止まむ」を引き合いに出す
*いまの戦時下において「撃ちてし止まむ」を引き合いに出す
*「撃ちてし止まむ」は7詞にも読み込みやすかった
☆山本五十六戦死で作詞された交声曲「英霊讃歌 山本元帥に捧ぐ」
☆「撃ちてし止まむ」は、戦時下の流行語となっていた
⛳「三種の神器」を心配した昭和天皇
☆日本はアメリカに後退を強いられ、サイパン、フィリピンと敗退をつづく
☆「撃ちてし止まむ」は、戦時下の流行語となっていた
⛳「三種の神器」を心配した昭和天皇
☆日本はアメリカに後退を強いられ、サイパン、フィリピンと敗退をつづく
*本土空襲の本格化や沖縄での地上戦を迎え、本土決戦も迫る情勢
☆積極的な作戦を求めていた昭和天皇
☆積極的な作戦を求めていた昭和天皇
*三種の神器の心配をするようになった
(記紀には、三種の神器が皇位の象徴とは記されていない)
*古代から同じものが継承されているわけではない
*壇ノ浦の戦いで草薙の剣は失われている
*三種の神器は、南北朝時代に大きな意味をもつようになった
(北畠親房『神皇正統記』で、所持者が正統な天皇だと主張したので)
*南北朝が合一するときは南朝の後亀山天皇から
*北朝の後小松天皇に神器が譲り渡された
☆明治維新後は、神武創業とうたいながら
☆明治維新後は、神武創業とうたいながら
*三種の神器の見方は南北朝時代のものが継承された
*皇室典範には「祖宗の神器」とその承継が明記された
☆昭和天皇は、この三種の神器の重みを信じていたようだ
☆昭和天皇は、この三種の神器の重みを信じていたようだ
*本土決戦が現実的になると、その安全を盛んに心配するようになった
☆昭和天皇は、国民の生命ではなく三種の神器のために
☆昭和天皇は、国民の生命ではなく三種の神器のために
*講和の必要を訴えているのだ
*伊勢神宮のある宇治山田市が空襲されると
*伊勢神宮のある宇治山田市が空襲されると
*昭和天皇はますます悲観論に陥っていく
☆神話にもとづくネタ
*神道の最高祭祀者であるところの天皇自身も
*本気で信じるようになっていたのである
⛳詔書から消された「三種の神器」
☆連合国に降伏するにあたって、政府関係者のあいだで
⛳詔書から消された「三種の神器」
☆連合国に降伏するにあたって、政府関係者のあいだで
*三種の神器の心配がなされたのは無理からぬものがあった
☆大東亜戦争の敗戦は玉音放送により国民に広く知らされた
☆大東亜戦争の敗戦は玉音放送により国民に広く知らされた
*そのとき読み上げられた詔書に三種の神器のことが書かれていた
*ところが、それは結果的に削除された
☆その理由
☆その理由
*文書起案にわざわざ三種の神器について書くと
*連合国が関心をもってしまうのではないかと懸念された
*これに閣僚の面々はみな同意し、神器云々は削除された
⛳神話国家の終焉
☆敗戦間際の指導者たちは、国体を守ろうと必死だった
⛳神話国家の終焉
☆敗戦間際の指導者たちは、国体を守ろうと必死だった
*そしてそのために、三種の神器を隠そうとした
☆国体にせよ、三種の神器にせよ
☆国体にせよ、三種の神器にせよ
*近代国家を急造するための方便だった
*明治の指導者たちは、神話を一種のネタとわきまえたうえで
*明治の指導者たちは、神話を一種のネタとわきまえたうえで
*それを国家の基礎に据えて、国民的動員の装置として機能させた
*試みはみごとに成功して、日本は列強に伍するにいたった
☆昭和に入り、世界恐慌やマルクス主義に向き合うなかで
*試みはみごとに成功して、日本は列強に伍するにいたった
☆昭和に入り、世界恐慌やマルクス主義に向き合うなかで
*神話というネタはいつの間にかベタになり
*天皇や指導者たちの言動まで拘束することになってしまった
☆神話に基礎づけられ、神話に活力を与えられた大日本帝国
☆神話に基礎づけられ、神話に活力を与えられた大日本帝国
*神話国家は、この敗戦により終焉を迎えた
(敬称略)
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⛳出典、『「戦前」の正体』
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