慶喜

心意気
「明日迄の命の気持ちで、人生を!」
「不老不死の気持ちで、知識の習得を!」

「撃ちてし止まむ 」「昭和天皇と三種の神器」

2023年09月14日 | 官僚
🌸米英を撃ちてし止まむ 

 ☆八紘一字と大東亜戦争

⛳戦時下の流行語となった「撃ちてし止まむ」

 ☆大本営陸軍報道部長は、キャンペーンに
 *神武東征と大東亜戦争の共通点をしつこくなんども強調する
 *いまの戦時下において「撃ちてし止まむ」を引き合いに出す
 *「撃ちてし止まむ」は7詞にも読み込みやすかった
 ☆山本五十六戦死で作詞された交声曲「英霊讃歌 山本元帥に捧ぐ」
 ☆「撃ちてし止まむ」は、戦時下の流行語となっていた


「三種の神器」を心配した昭和天皇
 ☆日本はアメリカに後退を強いられ、サイパン、フィリピンと敗退をつづく
 *本土空襲の本格化や沖縄での地上戦を迎え、本土決戦も迫る情勢
 ☆積極的な作戦を求めていた昭和天皇
 *三種の神器の心配をするようになった
 (記紀には、三種の神器が皇位の象徴とは記されていない)
 *古代から同じものが継承されているわけではない
 *壇ノ浦の戦いで草薙の剣は失われている
 *三種の神器は、南北朝時代に大きな意味をもつようになった
 (北畠親房『神皇正統記』で、所持者が正統な天皇だと主張したので)
 *南北朝が合一するときは南朝の後亀山天皇から
 *北朝の後小松天皇に神器が譲り渡された
 ☆明治維新後は、神武創業とうたいながら
 *三種の神器の見方は南北朝時代のものが継承された
 *皇室典範には「祖宗の神器」とその承継が明記された
 ☆昭和天皇は、この三種の神器の重みを信じていたようだ
 *本土決戦が現実的になると、その安全を盛んに心配するようになった
 ☆昭和天皇は、国民の生命ではなく三種の神器のために
 *講和の必要を訴えているのだ
 *伊勢神宮のある宇治山田市が空襲されると
 *昭和天皇はますます悲観論に陥っていく
 ☆神話にもとづくネタ
 *神道の最高祭祀者であるところの天皇自身も
 *本気で信じるようになっていたのである

⛳詔書から消された「三種の神器」
 ☆連合国に降伏するにあたって、政府関係者のあいだで
 *三種の神器の心配がなされたのは無理からぬものがあった
 ☆大東亜戦争の敗戦は玉音放送により国民に広く知らされた
 *そのとき読み上げられた詔書に三種の神器のことが書かれていた
 *ところが、それは結果的に削除された
 ☆その理由
 *文書起案にわざわざ三種の神器について書くと
 *連合国が関心をもってしまうのではないかと懸念された
 *これに閣僚の面々はみな同意し、神器云々は削除された

⛳神話国家の終焉
 ☆敗戦間際の指導者たちは、国体を守ろうと必死だった
 *そしてそのために、三種の神器を隠そうとした
 ☆国体にせよ、三種の神器にせよ
 *近代国家を急造するための方便だった
 *明治の指導者たちは、神話を一種のネタとわきまえたうえで
 *それを国家の基礎に据えて、国民的動員の装置として機能させた
 *試みはみごとに成功して、日本は列強に伍するにいたった

 ☆昭和に入り、世界恐慌やマルクス主義に向き合うなかで
 *神話というネタはいつの間にかベタになり
 *天皇や指導者たちの言動まで拘束することになってしまった
 ☆神話に基礎づけられ、神話に活力を与えられた大日本帝国
 *神話国家は、この敗戦により終焉を迎えた
                   (敬称略)
⛳知識の向上目指し、記事を参考に自分のノートとしてブログに記載
⛳出典内容の共有、出典の購読、視聴に繋がればと思いブログで紹介
 ☆記事内容ご指摘あれば、訂正・削除します
⛳私の知識不足の為、記述に誤り不明点あると思います
⛳投資は、自己責任、自己満足、自己判断で
⛳詳細は、出典原書・記事・番組・画像でご確認ください
⛳出典、『「戦前」の正体』

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 犬も「地域社会の一員」だ | トップ | 「科学が宗教的」「要素還元... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

官僚」カテゴリの最新記事