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心意気
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「徴兵制」「軍人勅諭」「大元帥」「八咫烏」

2023年08月07日 | 政治
🌸古代日本を取り戻す(5)

明治維新は「中世キャンセル史観」だった
 ☆神武創業の時代は曖昧なので、なんでも代入することができた
 ☆明治新政府にとり、神武天皇が使い勝手がよかった理由は更にある
 *神武天皇がみずから兵を率いて戦う軍事指導者だった
 *軍人天皇像、 徴兵令が施行にさっそく利用された
 *徴兵は西洋の制度を模倣したものではなく
 *神武天皇以来の伝統だとされた
 ☆日本ではもともと国民皆兵制だった
 *有事には天皇が司令官となり
 *働き盛りの健康な男性が兵役についた
 *武士はイレギュラーな存在であった
 *中世になって武士が台頭を台無しにした
 ☆明治維新になり、神武創業に戻る
 *古代の徴兵制を復活させるのは当然だと続く
 *明治維新は、徹底して中世暗黒史観、中世キャンセル史観だった

軍人勅諭の狙い
 ☆中世暗黒史観はなんども強調された
 *軍人勅諭では、それがより明確に示されている
 ☆日本軍は、上官の理不尽な命令でも粛々と従って
 *玉砕していったイメージがある
 *大東亜戦争のころはそうした場面が多々あった

 ☆明治初期のころはかならずしもそうではなかった
 *近衛砲兵大隊の兵卒200名西南戦争の論功行賞に不満で
 *反乱を起こしている(竹橋事件)
 *忠実であるべき近衛兵の反乱、新政府に大きな衝撃を与えた
   ☆明治天皇は、神武天皇のような軍事指導者「大元帥」君臨を宣言し
 *軍隊の規律を正すため、明治天皇より軍人勅諭が与えられた
 *軍人勅諭は、漢字とひらがなの平易な和文体で書かれている
 ☆軍人勅諭は、軍人として守るべき項目として
 *「忠節」「礼儀」「武勇」「信義」「質素」の五つを列挙する
  ①軍人は忠節を尽すを本分とすべし。
  ➁軍人は礼儀を正くすべし。
  ③軍人は武勇を尚ぶべし。
  ④軍人は信義を重んずべし。
  ⑤軍人は質素を旨とすべし。
 ☆軍隊の統制に心を砕いた山県有朋
 *忠節の項に記された「世論に惑はず政治に拘らず」の部分
 *神武天皇の歴史が引き合いに出された
 *神武天皇というシンボルは、使い勝手のよいものだった

二羽の霊鳥(金鵄と八咫烏)
 ☆神武天皇と軍事の金鵄(きんし)勲章の存在も外せない
 *戦争で武功抜群とされた軍人軍属に与えられた勲章
 *金鶏勲章は日本の軍人にとり、名誉ある勲章のひとつ
 ☆金鵄のことばも、神武天皇に由来する
 *神武天皇の弓の先に金鵄止まって輝き、相手側を目眩ました
 *天皇の軍勢は勝つことができた
 ☆明治時代の橿原神宮の創建で
 *中世をキャンセルすることで
 *神武天皇が率いた古代の軍隊と、現在の日本軍を結び付ける
 *軍人勅諭とまったく同じロジックである
 ☆神武天皇の神話に、八咫烏という霊鳥が登場する
 *上陸した熊野から大和盆地まで、神武天皇を道案内したとされる

神武天皇と今上陛下は御一体
 ☆神武天皇の存在感が高まると
 *挿絵などで具体的なイメージが求められる
 *神武天皇といっても、その顔がわかるわけがない
 *想像するにしても手がかりがほしい
 *一歩まちがえれば、不敬と責められかねない
 ☆製作者は、明治天皇に似せることを思いついた
 *神武天皇から途切れず今上天皇まで皇統が連綿とつづく日本
 *神武天皇と今上天皇は一体でなければならないとした
 *製作者は、明治天皇を模写することを正当化した
 ☆神武天皇の本像をみると
 *明治天皇の面影が感じられなくもない
                     (敬称略)
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⛳出典、『「戦前」の正体』










「徴兵制」「軍人勅諭」「大元帥」「八咫烏」
(ネットより画像引用)

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