麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ホーリツ

2005年10月14日 | 身辺雑記
普段縁遠い気もする「法律」は
言うまでもなく我々の周囲を取り巻いている。
とても大切なものだ。

演劇界で言うと、
公演に当たっては舞台上における危険行為や、
万一の火災や地震等避難にも関連する「消防法」の
遵守がついて回る。

昨今は健康増進法で、全国各地のホールが全館禁煙となり、
仕込みの休憩になるとキャストスタッフの
タバコ族は館外の喫煙コーナーでのスパスパを余儀なくされる。

これはお客様にも適応されるので、
1~2幕の休憩で館外に出るエレベーターに殺到!
はたまたロビーの一角のしかも壁で覆われた
密室に押し込められて…なんて図が、
当たり前になってきた。

先日お借りした、とあるコンビニのトイレには
「受動喫煙防止の為店内全面禁煙となっております。
万一喫煙された場合、清掃脱臭作業代をいただきますので
御了承ください」との貼り紙。

僕もタバコを吸わない族で、
基本的には健康増進法を享受している側だが、
でも何かあんまりビシビシやるのもネ、
と根が甘いので思う。

さて。
本番へ、一日一日が重要な時期を迎えた『臨時病室』。
座内スタッフは小道具の制作やモノ集めに精を出し、
転換要員は稽古を見つめる目に力がこもる・・・
我が制作部は、リーフレットの準備や
中国側の受け入れのチェックが最終段階を迎えている。
大使館や外務省……それこそ「法律」が
大いに関わってきます。

国慶節(10月1~7日)を終え、恐らく湖北省話劇院も
初めての日本公演に向け、ラストスパートを
かけていることだろう・・・。

はてさて、どんな交流が生まれるだろう?

「両国民が富士山のもと一筋の虹を架けて…(中略)
 友好の美酒に溢れるこの盃を、ともに飲み干そう!」
                          
リーフレットに寄せられた「湖北省話劇院」代表の言葉・・・。
彼らの来日まで、あと15日。
                           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八月の鯨

2005年10月13日 | 鑑賞
昨日は、東演でも上演した作者の、
別の作品を紹介しましたが、
東演が今年の1~2月に上演した『八月の鯨』が
三百人劇場で公演されています(10/6~16)!
カンパニーは劇団昴。

話は横道に逸れますが、
   最近芝居を打つ集団を「カンパニー」と表現することが
   すっかり定着しましたね。
   まあ、上演するのが劇団ばかりじゃなく、
   プロデュース集団や、劇団と劇団が、
   数学の「集合」の○と○の重なるトコロみたい形でやる、
   まあ、それもプロデュースって言えなくもなく、
   あるいはユニット?・・・と、
   ここで書いてるだけでも何だか訳わからないのだから
   「カンパニー」は、本当に便利な言葉だ。
それで、劇団にも最近は適応(?)されるのだが、
昴は「カンパニー」って呼び名が似合うよな。
うちにはどーも似合わない

さて。
昴の宣伝美術プランナーはうちのチラシを、
また昴の舞台美術家はうちの舞台を、ともに見てないのに、
結果として大変よく似たモノになったが、
これは当然真似とかじゃなく、
あまりにホンがしっかり書かれていて、
誰が読んでも、そーゆー創造をするような
『八月の鯨』は見事な「設計図」なのだ。
演出のミザンセーヌも、ほぼ同様だった。

とにかく一言で言って素晴らしかったです。
どのくらい良かったかというと、
毎週第3週は『八月の鯨』、
あるいは隔月の第2~3週目は『八月の鯨』にして、
ロングラン公演をしてほし~い
と思うくらい、素晴らしかった。

主人公姉妹のリビー(小沢寿美江)とセーラ(谷口香)も
素敵でしたが、その友人のティーシャ役の北村昌子さんが絶品
でございました。

噂では、姉妹に別の女優さんが予定されていたようですが、
個人的には、小沢-谷口コンビで正解だったのでは・・・と。

初日に観たので、とっとと書いて多くの人に
知らしめたかったのですが、言葉にならず…
公演終わり近くに慌てて書いてはみたものの、
やはり言葉にならなかった。

大きなドラマはないのだけれど、
しみじみとした・・・
アメリカのカナダ国境にほど近い海を臨む別荘の…
ベランダから見える波のような・・・
静かな静かな姉妹と、それを取り巻く人々の
おはなしなのだが、実にいいのダ

・・・その三百人劇場での『臨時病室』開幕まで
   あと、2週間。
                    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2005年10月12日 | 鑑賞
久々に良い天気です。

劇団近くの遊歩道の桜の木では、
セミが啼いていました。
10月も半ばだけに、セミが泣いていた…
といいたくなる風情。

さて。タイトルは「コン」と読みます。
昨日、青年座劇場で観た芝居のタイトルです。
その芝居は、一斉に蝉の鳴くSEから始まりました。
真夏。クーラーの壊れた部屋が浮かび上がり・・・

この『痕-kon-』の作者は今井一隆氏。
2年前、弊団で上演した『温室の花』の作者。
・・・冬の病室の芝居を、7月にやったのだった
今回は、10月に真夏の芝居。
文化庁の「創作劇奨励賞」グランプリ作品だ
(『温室の花』は同賞佳作受賞)

アウトラインはこのくらいで。

青年座の公演でありながら、
青年座は半分の4名…うち1名は劇団青年座でなく、
青年座映画放送…なので、8人中5人が客演とも言える構成。

確かに、今井一隆氏の、一見淡々とした日常を
切り取ったように見える世界を、いわゆる「新劇調」で
演劇的に立ち上げると、どーもうまくないわけで・・・
その点では見事なキャスティングと言えましょう

特に、桃園会出身で現在フリーの藤野節子氏は、
今井テイストを見事に体現し、
アンサンブルの効いた俳優陣の中で、ひときわキラメイていた

数行前に、「淡々と」と書いたけれど、
演出・伊藤大は、それよりも作品の核にある「痕」…

・・・劇中、ペルセウス座流星群の流れた後の
もやもやっとした煙のような「流星痕」の
   撮影をする、なんて話も出てくるのですが・・・

…人の心の奥深くの「傷痕」を、えぐりだすように、
明確な表現で、舞台を観客に提示します。

確かにその演出が、母や息子シゲルの優しさを際立たせ、
おっと、簡単に優しさなんて一言では片づかない“心の裡”
と言った方が、少しは作者の描きたかったものに
近づくだろうか?
とにかく、そーゆーものを立体化したのではないでしょうか。
たぶん。

16日(日)まで。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たまにはアートも

2005年10月11日 | 身辺雑記
いや芝居もアートなんだけど。
この場合、情報誌とかで「アート」に区分される
絵とか彫刻とか…って意味。

で、先週末には銀座煉瓦画廊堂で朱海慶氏の、
連休には谷中の喫茶ぽっぽでこばやしなつこ氏の、
各個展に顔を出した
前者は墨絵と書の後者は油やアクリルの、
それぞれ作品展だった。

不思議とギャラリーは気が引き締まります。
 まあ慣れてないせいもあるが、
 空気が張りつめてるよね?
 (一般の方々には十分劇場も緊張するらしいが…)

朱海慶氏は上海戯劇学院教授にして
武蔵野美術大学でも教鞭を取る
中国はもとよりアジアを股にかける画家兼書家である。

と同時に、東演の中国関連の公演には欠かせない
コーディネーターで、今回の湖北省戯劇院の招聘にも
尽力していただいています。
かたや、こばやしなつこ氏は『子宝善哉』の宣伝美術を担当した
芸大出身の新進気鋭のアーティスト

つまり知人なのだ。
本当はギャラリーをひょいと覗くくらいの
ゆとりが欲しいところなのだが…。

ああ、最近芝居ですら何かしら関係してるのを
観るので手いっぱい…いかんいかん


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦争と平和

2005年10月08日 | 身辺雑記
今朝『ウルトラマンマックス』を初めて観た。
途中から、たまたま。

何の変哲もない巨大な白い餅のような塊を
DASH(地球を防衛する組織)が
焼き払おうとすると炎を吐かれ、ミサイルを撃てば撃ち返され…。
攻撃すればするほど、どんどん凶暴化する。
かなり強いゾ・・・イフ。

イフは少女が演奏会を楽しみにしている公会堂へ向かう…
さあ、ウルトラマンの登場だ!!
マックスのマクシウムカノン
(スペシウム光線のようなマックスの必殺技)
で大爆発したかに見えたが修復され……、

そう、イフはされた攻撃を返してくるのダ…ヒエ~
カラータイマーが点滅…マックス敗れる。

この地球最大の危機を救ったのは
・・・勘のいい方はもうおわかりですね、
少女が奏でるピッコロに反応し、
最凶怪獣はフルートをオーボエをハープを体中から生やし
美しい音色を発するのだった。
マックスはダッシュアルファ
(DASHの自動車)に少女を乗せ、
イフを誘い宇宙へと静かに飛んでいくのであった…。

朝から感動。
   弾には弾、美には美。

自衛隊を自衛軍にすることを当たり前と
思っている大人達よ、是非このドラマをご覧ください。

でもマックス、
  少女を普段着のまま大気圏外に行くのはまずいゼ!

ちなみに監督は、『着信アリ』『ゼブラーマン』など
三池崇史さんがあたっていて、さすがやなぁ~と思わせた。
優秀な人材が、こども向けの番組に参加するのは
本当に良いことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ばってんと偶然と

2005年10月06日 | 身辺雑記
新刊を買わなくなって久しい…。
芝居を観に行って少し時間があると
古本屋に吸い込まれ…
(劇場への道すがら古本屋がある小屋が多い、
というより、大概の街に古本屋さんがあって、
小屋はそこより少し遠目にあるってことか?)

別に誰に見られてるわけでもないのに
1冊だけってのが恥ずかしく、
ついつい3~5冊買ってしまう。そんなのが貯まっていく。
                               
昨日、北村薫氏の『ターン』を読み終わり、
読了スペースに仕舞い、
未読の山から小松左京氏の『骨』を手にした。
前者は長編、後者は短編集。
平成9年刊行と昭和44~50年の作品を収録したもの、
書かれた時代も異なるが、
『ターン』は主人公が交通事故をきっかけに
別の時空に飛んでひとりになる話、
『骨』の頭に置かれた『霧が晴れた時』は
忽然と人が消えていき、残された父と子が
この世にふたりきりかと焦燥を抱く話…。

偶然だが似た題材が続いた。
長いマクラになりました。・・・で、偶然の話。

何年か前に通夜を舞台にした『非常怪談』という作品を
東演とは違うユニット(*)で上演した際、
出演予定の女優が、肉親が病に倒れ芝居どころでなくなり降板、
代役が決まりかけた女優は、
自身が手術を受ける状況に至り、泣く泣く降りた。
…その他、男優や音響も想定外の事情で、
座組のスタート時と変更になるなど、かなりバタバタした。
「通夜」を舞台にした上に、座敷わらしや河童も
  出てくる芝居だったので妖怪が悪戯したのか・・・などと
  終わったあとは笑えたし、今はただの偶然と解ってはいる。

さて。『臨時病室』
タイトルからわかるように思いっきり病院が舞台だ。
たった3人の出演者の一人が、稽古初日直前に骨折
代役か?・・・と衝撃が走ったが、本番には間に合うということで
現在、ギブスをして、病院から毎日稽古場に通っている。

九州の方言「ばってん」は、英語の「but than」が
発音も意味も同じだという面白い説がある。
ならば、「偶然」は、「good then」と
似た発音と意味と捉えられなくもない!
ちょっと前向きでいいでしょ

つまり本物の病院で、濃い役作りが出来る、的な捉え方。
そのギブスも今日取れた。
さあ、エンジン全開だあ!!

・・・決まった
ん? but thanとgood thenを並べてるけど、
butとbadを混同しちゃいませんか?


長いマクラがあっただけに、おあとがよろしいようで

 
   *ユニットは「SARDNk⇔s」
    (読み方はサードニクス)といい、
    下北沢演劇祭の中で毎年召集される
    「世田谷区民上演グループ」の常連と、
    時限講座だった「地域を創る川崎演劇座」の
    修了生のそれぞれ有志が集まった集団。
    2002.1.19~20/東京芸術劇場『非常怪談』
    (作=はせひろいち、演出=磯村純)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウエスタンブーツ

2005年10月05日 | 身辺雑記
3週間後には劇場入りする『臨時病室』
昨日から稽古場を3階から1階の劇場に移し、
いよいよエンジン全開というところだ!

さて今日は、ブームに絡めた劇団の展望みたいな話。

ウエスタンブーツが何だかブームのようです。
街を歩けば右も左も、電車で座れば前に隣に、
やたら目にします。
             キョロキョロ
ファッションには疎く、ただ流行する前から流行する色や
アイテムは決まっている世界だ、くらいは知っている。
かたや我が演劇界は「静かな劇」旋風
・・・「静かな」と「旋風」がミスマッチ?
あ「ミスマッチ」も一時ブームでしたね。
   食べ物……特にスイーツがはびこる前、
   まだデザートと呼ばれた頃に……
話が逸れました。

ウエスタンブ……いや「静かな劇」以降、
演劇界にはこれと言ったムーブメントがなく、
無理無理ニュースを探せば歌舞伎の復興?
中村獅童のブレイクに中村勘三郎襲名披露フィーバーなど。
       (・・・古典芸能にヨコモジもミスマッチかしら?)

9/18付の当ブログで“今更カテゴライズは必要ない”
と書いたように、個人的にはブームも意識してないのだけれど・・・
ただ。歴史を、縄文-弥生-古墳……と分類するのは、
実際便利なのだ。

それを「演劇」に当てはめれば・・・
長い歴史の中で変遷し、しかも息づいてるものを
何だかヒトカラゲに「古典」と称し、
今の話し言葉で芝居をと「新劇」が生まれ、
その新劇が古くなって「アングラ」が勃興し、
アングラはテンション高すぎでついていけないから、
肩の力抜いて楽しくってんで「小劇場」が…。
(わちゃ~、すごい乱暴
そして冒頭の「静かな劇」が来て、「古典」への回帰…

あれあれ。
古典と云ったって、最近の歌舞伎は
野田秀樹が書いたり、なかなか新しいゼ!
じゃあ、数年後は、様々な垣根を越えた
「新☆新劇」の時代到来か?

そんなことをデパートのウィンドウに並ぶ
ウエスタンブーツを見ながら思った。


  ※「静かな劇」は小劇場の中の一ジャンルで、
   Q=宮城、静岡、高松、長崎・・・仲間はずれは?
   A=高松(都市名。他は県名)
   ってなもんで、上記のカテゴリーとしては
   不具合という指摘はあるだろうが。まあそのへんはご愛嬌で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女子プロといえば・・・(後編)

2005年10月04日 | 身辺雑記
昨日、日本女子オープンゴルフ選手権について
触れました。NHK総合で放送されていましたが、
その裏では、全日本ソフトテニス選手権の
  男女ダブルス決勝がNHK教育で放送されて、
  男子は学生ペアの
  菅野創世(明大)、佐々木洋介(東北福祉大)が、
  女子はNTT西日本広島の渡辺梨恵、堀越敦子ペアが、
  それぞれ優勝しました。
  
藍ちゃんのように、21,018人のギャラリーは
引き連れなかったけれど、女子ゴルフの38回に対し、
ソフトテニスは60回を数える伝統を有している・・・。
いずれにしろ、どちらも同じ日本一

さて。
昨日、女子プロ=女子プロレスに苦言を呈したわけですが、
それはあくまで前振りで・・・
じゃあ、俺たちはどうよってことです。

               

よく演劇制作者で集まって話すのだが、
「演劇」と云って、我々が日々悪戦苦闘しているジャンルのものを
イメージしてもらえているのだろうか・・・と。

学校の時、授業の一環でみたものや、
化粧品のセールスレディからチケットをいただいて
日比谷界隈の大きな劇場で、美味しいお昼もいただきながら
みたものや・・・そこからもちっと電車に乗った
海外のミュージカルの日本語版をロングランしているもの…
それら様々な「演劇」の中で、
正直、劣勢? 地味だし。  
                
60~70年代にはイデオロギーとのからみで
時代とともに歩んだ時代もあったのだが・・・でもでも。
昨日の人気ランキングで上位に入った
ゴルフもスケートもバレーも卓球も、
浮き沈みを体験している。
やはりスターの存在は大きい!!!

まあ、我々「新劇」は決してスター発掘が本線じゃあないけれど、
千葉ロッテ、はたまたアルビレックス新潟は良いお手本だ。
で、反面教師が昨日のドラフトだ。
「プロ野球」の停滞を証明するかのような機構の、あのテータラク。

そーゆーわけで、
やまない雨も明けない夜もない、と。
……励まし合っているというより、信じて歩みを進めている。

                            [文中敬称略]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

女子プロといえば・・・(前編)

2005年10月03日 | 身辺雑記
選挙の前だから、一ケ月近く前になるのだろうか…。
某局のニュース番組のスポーツコーナーで、
女子スポーツ選手のランキングを発表していた。
途中から見たので、何処の調べた何時のデータで
対象の年齢層などもわからないが…

5位がバレーのかおる姫、4位が卓球の愛ちゃん、
3番手に唯一外国籍のシャラポワ嬢が入り、
2位はスケートのミキティ・・・
そして1位がゴルフの藍ちゃんだった。

・・・なるほど。まあ納得。

その宮里藍がブッチギリで女子プロを制した
しかも最年少優勝の記録をも更新して
いやぁ、全然アブナゲなしでした。

インタビューの、
いつものように笑って答えていて、
と、自分では泣く気がないのに勝手に涙が出て…
慌てて感情が追いついて泣き顔になる。
・・・そこにギャラリーから声
それに励まされて、崩れずにしっかりとコメント。

このあたり、東演含め多くの女優にも是非
勉強して欲しい「技」でした。
勿論藍ちゃんは計算してるわけじゃない。
逆に「本当に苦労して流す涙」って、
こうですよ!ってお手本・・・
ただ泣いたり、妙に大袈裟に我慢したり、
   しないのダ。
   一昔前の歌謡賞レースでのアイドルの「嘘泣き」みたいなのは
   駄目

そうそう。ここで云う「女子プロ」は、
「日本女子オープンゴルフ選手権」が正式名称。

雑誌だったろうか。
美人スポーツ選手みたいなくくりで、
バレーボール、水泳、ゴルフとかある中に…
「女子プロ」という枠で、女子プロレスを指しているのがあった。
確かに、女子プロ=女子プロレスって認識はある。
が、この場合「美人スポーツ選手」というくくりなわけで、
そうなると、女子のプロスポーツ選手が「女子プロ」
その中に、テニスやボウリングやサッカーや、プロレスも
あるのであって、

冒頭の人気ランキングを例にすれば、
5位=菅山かおる(バレーボール)
4位=福原愛(プロ卓球)
3位=マリア・シャラポワ(プロテニス)
2位=安藤美姫(フィギュアスケート)
1位=宮里藍(プロゴルフ)・・・となるわけだ。

大学生のレポートじゃなく、プロの雑誌なのだから
そのあたりしっかりして欲しい。
と、憤怒していることはあくまで
前振りなのだが・・・長くなったので「つづき」ます。

[文中敬称略]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

俳優座『湖の秋』に三島をみた。

2005年10月01日 | 鑑賞
10月になりました。
神無月。今日から日本中の神様は出雲なのだな。


さて。
劇団俳優座新進演出家三連続公演の第一弾
『湖の秋』を俳優座劇場で観る。

いやあ、新進の演出家が3人もいる…さすが俳優座。
そのうち2人が女性。
そーいえば、ここ俳優座劇場で展開中の
「ウーマンズ・ビュー・シリーズ~ディレクターズ・アイ」
の宮崎真子さんも俳優座(公演終了)。
ちなみにあと二人は、青年座・藤井清美さんと、
今年の弊団1~2月公演『八月の鯨』でお世話になった、
文学座・松本祐子さん・・・
閑話休題。

で、本作の演出が高岸未朝さん。オペラも手がけられるとか…。
ホンは、小劇場演劇界に、それぞれ確固たる地位を築いた
通称「3はせ」の一人、長谷川考治さん書き下ろしだ。

個人的にはあまり好きではない作家・三島由紀夫を
想起させる舞台だった。…苦手で本数そんなに読んでないので
イメージ先行なのだけれど…

まず舞台が寺。
いや、さすがに『金閣寺』を書いてるからって理由じゃなく、
島次郎さんの簡素ながら力強い舞台美術もあいまった
静謐な空間が、なんだか三島っぽいです。
ヒロイン・京子の超然とした、無表情の中の菩薩のような
印象も、三島作品に出てくる人物チック・・・
何より、舞台の中程から延々とボクシングやってるんですけど
(袖の中で、人の動きやミット(?)を叩く、
  そんな音が聞こえるだけなんだけどサ)
これはもう誰がなんてったって三島でしょ?
                           
シアターガイド11月号にて好評連載中(?)
最近ちょい太ったかな?…の徳永京子嬢の
「小劇場に明日はあるか?!」第六回で、
新劇団が小劇場の作家にホンを依頼するケースを
文学座と青年座に取材しながら書いていますが、
今後ますます増えてくるでしょうね…。
小劇場=若い若いと思ってても、皆平気で40越えたり
してますもんね。
本当に働き盛り(?)の宝庫となった!!

で、かくいう東演も
いよいよ来年秋、「3はせ」の一人=はせひろいちさんの
書き下ろしに挑戦です!
で、演出がまたまた女性で…昴から河田園子さんを迎えます。
期待してください。

*蛇足ながら、「3はせ」の残る一人は長谷基弘さん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする