麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

GSD~頑張るので揃ってどうぞ

2017年08月29日 | 制作公演関連
J-Theaterはこの9月10月の
約2ヶ月にわたり、といより、
実質1ヶ月の間に3公演という
暴挙を久々に敢行する!

そう
一時期かなりのハイペースで上演。
最近落ち着いたところだったのだが。
(^_^;)

〈日本人作家シリーズ〉と題し、
9月頭に太宰、10月頭に三島、
このブログで既に紹介した2編と、
そのはざま、9月末の賢治である。



J-Theater公演
『KENJI MIYAZAWA GALAXY
SPECTACLE DRAMA ACT LIVE 』

宮沢賢治以下を略すと「G.S.D」
~頑張るので、揃って、どうぞ~
ACT LIVEを見に来てください。

C=C=\(;・_・)/



9月4日~6日、小劇場「楽園」での
『太宰治の世界vol.2』は文字通り、
J-Theaterによる太宰作品の第二弾。

対して『GSD』は・・・
歌とダンスを意欲的に取り込んだ
『KENJI MIYAZAWA GALAXY
SPECTACLE ENTERTAINMENT LIVE』
(2016年)をベースにしながら
芝居に少し重心を寄せた作品
・・・そんな立ち位置である。

小森広翔の音楽と三浦小季の振付。
黄金コンビの力を今回も得て
「やまなし」「よだかの星」
「猫の事務所」と好評の作品群に、
新たに「双子の星」を加えた、
奇しくも星が二つのラインナップ。

そう「J-Theaterのケンジ」は
劇場を飛び出しプラネタリウムに進出!
そこでも楽しんで頂いている演目。

天上の星座が季節ごと変わるように
今回はオーディションにより、
フレッシュな顔ぶれが沢山。

そのあたり、次回たっぷりと。
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幻想と現実、そして一週間前

2017年08月29日 | 制作公演関連
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
語り芝居 太宰治の世界vol.2
『幻想と現実、そして思い出』
(構成・脚本/原きよ、演出/小林拓生)

気づけば本番まで一週間を切った。
日曜日、太宰治が暮らした三鷹へ。
そう、この芝居の稽古は、
彼のゆかりの地で続けられている。



当然、通しの段階。
実は顔を出したのは久方ぶりだ。

まだ細かいところに改善が必要
・・・というか、逆に言えば、
あとは修正を細かくしながらの
更なるステップアップの領域。

太宰を演じる堂下勝気が最前線で
座を引っ張ってくれている。
構成・戯曲とともに語り指導を担う
原きよが中盤でコントロールし、
演出の小林拓生が最後尾から
俯瞰して作品を捉える……。
(原、小林は出演も兼ねる)

サッカーに例えるなら、そんな様相。
なぜフットボール?
稽古場までの道すがらに、
FC東京のフラッグがはためいていた
・・・からかな?

てか、W杯予選がいよいよ明後日。
故障者多く、相手はまだ予選で
勝ったことのないオーストラリア。
反対に、ぼちぼち勝つ?

話を戻す。


左が、くだんの太宰役・堂下。
右奥は能管のやすだまこと。

衣裳もつけて。
下の写真は「尼」という作品で、
vol.1に続き尼役の水渓真希。


無頼派と呼ばれた一人・太宰。
家族の温もりとは縁遠い印象を
多くの人が抱いているだろう。
が、座組は家族的なまとまり。

厳しさを保ちつつ、どこか牧歌的な
のほほ~んとした空気が流れている。

主に『女生徒』で女生徒を演じる、
経験の浅い女優陣の存在が、
田舎の教室を想起させるとともに。

前段の堂下ー原ー小林を繋ぐべく
サイドで上げ下げを繰り返す
ベテラン辻洋子の独特のセンスが
効いているのだ。
(ブログの写真も辻のFBから拝借)

サイドバックというポジションは
右と左のバランスが肝要である。
トリッキーなドリブラータイプの辻、
その逆サイドには中井亮。
パワーもあるが正確無比な安定感で
芝居とともに場面転換等でも
重石の役割を果たしている。

9月4日(月)~6日(水)、小劇場「楽園」。
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改編期の攻防

2017年08月27日 | 鑑賞
どんなに美味しい料理でも、
食べ続ければ飽きるものだ。
そのくせ老舗の味は残って欲しい、
と普段食べてもいないくせに
勝手な思いを馳せるのも、人。

※※※

当時国民的支持を得ていた
コメディアンを司会に立てて、
まだ日本には馴染みのなかった
チャリティを一気に広めつつ、
電動車椅子やリフト付きバス等、
寄付という実績も残した
かなり長い放送時間(?)の
番組は、今年40回目を迎えた。

つまり第1回は1978年。
まだ小学生だった「無垢」な
僕は、かなり感動したものだ。
\(^_^)/

人気絶頂のピンクレディーが
パーソナリティだったことも
チビには見逃せない点だった。

ただ必ず八月終盤の土日なので、
中学からは部活が優先され、
やがて個人的には遠退いて行った。

この番組に限らず、長く続くと
どうしても「押し付け」が強くなる。
作り手は留意しているのだろうが
「見続ける側」は、そう感じる。

これは外向きと内向きの矢羽の
内側を結ぶ同じ長さの直線が
異なる長さに見える錯覚
「ミュラー・リヤー錯視」
みたいな生理的な反応だから
仕方がないのかもな~(@_@)

※※※

この時期はまた番組改編期。
他局も特番を組むことになるが、
やはり「人気番組」に対して
腰が引けているのか、ショボい。

勿論。
黄色いTシャツを着る番組に
多くのタレントが動員される
物理的な理由もあるのだろう。

そんな中、テレビ東京がぶつけた
『ゴットタン』はチャリティの
真逆の世界観から成る深夜枠の
バラエティをゴールデンに抜擢!

これが大変面白かった(^^)v
芸人の自作自演の歌を競う
「マジラブソング歌合戦」は
ハイクオリティな上に、なんと
ベッキーをブッキングする
攻めの姿勢も僕は愉快だった。

ドラマのコーナーもあり、
大作詞家を描いた「長寿番組」内の
ドラマスペシャルより、
正直出来が良かったっす(^_^;)

ごめんm(_ _)m池谷。
池谷の松田トシ役は良かったぞ。
ε=ε=┏(・_・)┛

※※※

日曜午前のオリジナルアニメは
巨匠・手塚治虫が全11本中の
9本を担当したのだけれど、
彼の作り出した人気キャラクター
アトム、ブラック・ジャック、
サファイヤ、写楽などなどが
登場した『マリン・エクスプレス』、
手塚がシノプシスを遺して逝き、
遺作と題された『ぼくは孫悟空』
が印象に残っている。

『~孫悟空』のエンディング曲
『地球のうた』でクレヨン社を知る
が、これはまた別の話。

※※※

アニメに遅れること2年後の第3回から
ドラマスペシャルは始まり、
アニメより1年長い14回まで続いて、
少々長めの夏休みに入り(?)
97年から復活したわけですが、
おおむねジャニーズが主演。

01、02年はモーニング娘。
05年阿部寛の3本がイレギュラーで
ドラマのみの最高視聴率は、
『小さな運転士 最後の夢』。
阿部主演の作品が記録しているらしい。

※※※

アニメ、ドラマが揃って放送されない
第15回(92年)からスタートしたのが
チャリティーマラソン。
今回は引っ張りに引っ張り、
決まったのはブルゾンちえみ。

35億が見守る走りだ!!



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夏のおわり

2017年08月25日 | 身辺雑記


八月も終盤。
あまり夏を感じない三週間ではあった。
そこで、ビアガーデン&バーベキュー。

偶然だがボクの誕生日と同じ46番。



フラダンスのショーもあったよ。





観客も釘づけ。

東に西武で西東武~♪
で有名な池袋にはマルイにルミネと
百貨店ひしめく中の・・・



パルコの屋上。

パルコといえば「セゾングループ」の
イメージが強いけれど。

もともとは池袋に「東京丸物」という
店名で1957年にオープンしているそうだ。
1969年、西武百貨店が資本参加。
ファッションビル「パルコ」一号店開店。

セゾングループの解体後は、諸々あって、
現在はJフロント傘下にある。

が、ビールや肉には関係無い話。
飲み放題なので二時間で五杯、
アグレッシブなダンスとともに酔う。

さて。
ビアガーデンもバーベキューも
ハワイアンも片仮名だから、
洋風なはずなんだけれど……何故か
「デパートの屋上」には日本の風情が
とっても強く感じられるのだ。



ダンサーに控え室はなく、
食べ放題の枝豆とポテトフライの
屋台の間で出番を待つあたりが、
ますます「風情」を高めますな~。



2017年の夏の終わりの一夜の談。
おしまい。
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華麗なる25メーター

2017年08月22日 | 身辺雑記
見渡す道の両側に、ひいふうみい……
五六軒のラーメン屋さんという
光景が珍しくない、日本。
「小池さん」以外もみんな大好き
てか、今や寿司に負けない
日本食のひとつと言えよう。

僕の住まう池袋も激戦区のひとつ。
ひとつどころか一番の密集地と
何かの統計で見た記憶がある。

池袋西口。
東京芸術劇場の横を縫う通り
(ズバリ「劇場通り」)を渡り、
立教大学までは届かない路地に



「GARA」があり、数軒先には
「マレーチャン」がある。



どちらもこの街では知られた名店、
雑誌やテレビにも登場する
「カレー」の美味しい店である。
インドとマレーシア。
タイプの異なるカレーを提供。

そんな間に割って入ったのが
「カレーうどんひかり」だ。



店名通りの品で勝負する新顔の
今のイチオシは冷しカレーうどん。

「GARA」と「マレーチャン」の
端から端までは、たったの51歩。
約25メーターという距離に、
カレーカレーカレーである。


GARAの斜めには「火星カレー」。



印度、馬来西亜、饂飩ときて
火星の味まで網羅する国際都市
・・・いや、宇宙都市ブクロ(^^)v

念のため書けば。
火星カレーは「今までになかった」
を一言で伝えたかった店名で、
ベースはドライカレー風。
ただ馬、鹿、さらにはカンガルー
(普通に鶏や豚もある)と、
トッピングがユニークな上に、
辛さが、普通の=地球から、
甘口が金星、激甘が水星。
一辛は火星、二辛木星・・・
そう、水金地火木土天海冥と並んで
七辛が太陽というこだわりもみせる。

……冥王星が惑星か否かはこの場合
まったく重要でないのは
太陽が東から昇るのと同様に
言うまでもない話である。

いずれにしろカレー激戦区だ。

「カレーは飲み物」など行列店は
ほかにも沢山あるし、「火星~」の
直近には黒カレーで有名な老舗
「キッチンABC」があるのだ。

少々括りを広げて「辛い」とする。
ABCの二階に蒙古タンメン「中本」。
道の反対側に「楊」の本店と二号店。
そこは激辛の汁なし担々麺の有名店。

ああ、かみさんの誕生日の翌日に
どーでもいい内容を綴るの巻。

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3401のマスオ

2017年08月20日 | 制作公演関連
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三島由紀夫の世界vol.1』
新宿フィールドミュージアム2017参加



顔合わせをしたと金曜に書いた。
13人中、ほぼ半数の6人がお初。

その中の一人は増岡弘の率いた
劇団に解散するまで所属していた。

ムーブマンからは二人が参戦。
羽佐間道夫が代表を務める事務所で
『はじめてのおつかい』の
ナレーション等で知られる
近石真介らも所属し、社名は、
日本を代表する洋画家の一人で
歌人・随筆家の顔も持つ中川一政が。

さて。近石、増岡といえば、
国民的アニメ『サザエさん』の
タイトルロールの夫・マスオさんの
初代と二代の声優である。

1969年放送開始。
まもなく半世紀に達する名作は
世界最長のアニメ作品と謂われ、
カツオやワカメは三代目だ。

舟が麻生美代子から寺内よりえ、
中島くんが白川澄子から落合るみ。
近年の交代では両者とも偶然、
劇団昴の女優が就いたが、
今回J-Theater初参加となる
土井美加は2003年まで昴。
現在は前述したムーブマンで
もう一人が宮澤はるなである。

多くの声優らを擁した味噌作りの、
自然法人みそひともんちゃくと、
主宰した劇団東京ルネッサンスを
惜しまれつつ閉じた増岡だが、
そこで学んだのが宮崎創史。
(現在は神田時来組に在籍)

鈴木直徳はJ-Theater主宰の
小林拓生の教え子で今回最年少。
小林が制作統括で関与した
あさおアートグループから
芝居を始めた大橋敦子、そして
看護師免許も持つ山崎沙織は、
柴田秀勝が会長を務めるRME。

Resolution called a Material Evolution
和訳すると「素材からの脱却」の
意志が込められているそうだ。

以上、今回はJ-Theater初出演の
俳優陣を紹介してみた。

初日まで、あと44日。
あ、このパターンで有名なのは、
宇宙戦艦ヤマトの毎回最後に流れる
「地球滅亡の日まで、あとxx日」。

劇場映画としては3本目に当たる
『ヤマトよ永遠に』(1980年上演)、
もう沖田艦長は天に召されており、
古代進が艦長代理を務めた作品。
ナレーターは羽佐間道夫。

【文中敬称略】


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さようなら西船会

2017年08月19日 | 身辺雑記
初めて京成線のお花茶屋駅に降りた。

川崎北部の小田急沿線生活が長く、
今は池袋在住。つまり都心の西。
となれば、海外に行く際に、
日暮里から成田までの京成。
それが全てなのです……。

※※※

文化座という老舗劇団がある。
その制作部に同時期に所属した
先輩後輩の集まりが「西船会」。

最年長の田中が千葉市に住み、
次の堀江が当時埼玉の三郷。
最年少の塩谷は江東区の在。
三人の中間点の西船橋が
自然とたまり場になった。

僕は文化座に居たことはない。
ただ田中勝には東演で、且つ今尚、
大変お世話になっている。

干支ふたまわり以上うえの
大先輩たけれど、前述の劇団に
入ったのは奇しくも同じ1997年。

制作から劇作家に転じた堀江安夫は
田中の企画を潮に東演に何本も
戯曲を書き下ろすようになり、
打ち合わせの末席に加えて頂き、
そんなこんなの縁でやがて僕も
「西船会」に加わるようになった。

塩谷さんは毎回幹事役だった。
僕か堀江さん絡みの公演や、
誰かの誕生月など理由にして
数ヶ月おきに開かれる会を
仕切ったのは全て彼だった。

そして必ず土産を持参してきた。
お手製のパン、お気に入りの銘菓、
などなどそれは多岐にわたった。

※※※

初めてお花茶屋駅に降りたのは、
その塩谷和男の通夜に会葬する為。

確かに病気がちだったけれど、
田中も随分昔から心臓に管が入り、
そのメンテを終えて退院すれば
祝いだと集まり、今度は塩谷だ、と。
二人とも入る度元気に帰るから
亡くなるなんて思いもしなかった。

何より塩谷さんは若かった。
昨夜初めて六十六歳と知ったが
クリッと少年みたいな眼だったから
余計に若く感じられた。

先月僕より若い演劇制作者が逝き、
今月あたまに仲間内で送ったばかり。

二人ともムードメーカーだったな。

来月「西船会」を必ずやろうと、
約束して葬祭場を出た。

涙雨が落ちてきた。
これで関東は十八日連続の降水。

仕方がないから駅前の居酒屋に。
ご親族や旧友の皆様から離れて
こぢんまりと「雨宿り」をした。

お花茶屋の駅前の居酒屋の
枝豆には、塩じゃなく味塩。
懐かしいような味は同時に
違和感のある味でもあった。

塩谷和男の早い死はしょっぱくて、
また違和感のある味なのです。

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3401の始まり

2017年08月18日 | 制作公演関連
3401は・・・
『三島由紀夫の世界vol.1』の、
み=3(み)
し=4(し)
ま=0(まる、の〈ま〉)
ボリュームワン=1
・・・を示しています。
C=C=\(;・_・)/

このブログにおいて【制作関連】
というカテゴリーで様々な舞台の
作品ごと、色々工夫して題名を
捻り出してきたのだけれど……。
(>_<)
さすがに足掛け13年、4500回超、
454510、いや違うヾ(・д・`;)
「しこしこと」書き重ねて、
劇団所属中は年四本ほどだったが、
フリーになって、年十五公演前後
お陰様で担当させていただいて。

ブログにおけるタイトルを、
作品名日誌と単純なものに始まり、
ちょめちょめな作品名のペケペケ等、
才能がないなりに頑張ってきた
p(^-^)qp(^-^)q
のですが……嗚呼、ついに今回、
三島1を「3401」とゆー、
ほんとギリギリなタイトルに
追い込まれました(((・・;)

え~と。
あくまでブログの題名はね(@_@)

そう。
芝居は決して行き詰まることなく
成長もし、挑戦もしています。

つまり。
昨日の初顔合わせは上々。

近年J-Theaterが、良い意味で
若手中心の劇団的になっていて、
ただ十月の『三島~』においては、
力のあるベテランと中堅多数。

そんな座組での読み合わせは、
若手がしっかり準備してもきて、
高い仕上がりが期待される
稽古初日となったのだった。
\(^_^)/\(^_^)/

J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三島由紀夫の世界vol.1』
2017年10月3日~4日
近江楽堂(初台)



こまごまはこれから随時。

あ、数字といえば。
甲子園では三本松vs二松学舎。
3松と2松があいまみえている。
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38度

2017年08月17日 | 身辺雑記
時代劇で、主人公が湯につかる。
外から娘が「湯加減いかがですか」
と鈴を転がすような声で訊く。
「いい加減じゃ、かたじけない」
侍は夜に染みる低い声で答える。
額の汗を払う娘の手には竹筒……。

現代の若者はそんな場面を判るのか。
キャンプで薪に火を点けたり、
しないまでも他人のする様を
見ている可能性は大いにある。
そう馬鹿にしたものでもないか。

昭和の風呂はガスが主流になり、
子供でも容易に沸かすことができた。
ただテレビに夢中になって、
ボッコンボッコンと泡がたつほど
沸かし過ぎて怒られたりもした。

随分と前から温度調整が可能で
まったく便利極まりないぞ。
\(^_^)/

さて。八月に入り、関東は毎日雨。
晴れ間がないわけではなく
一日のうちに必ず降る時間がある。
そんな連続降雨が二週間以上。
1977年以来四十年ぶりの珍事で、
その年の22日間(6日~27日)が
八月の最長記録だそうだが、
それを超える可能性すら見えてきた。
今日も降ったから、記録まで5日。

気温も低く、昨日は十月の気温。
思わずシャワーの設定を38度に。

このところの国際情勢に加えて、
終戦記念日前日に見た芝居が
特攻隊を題材にしたもの、
という流れを汲めば、北緯38度の
朝鮮半島に引かれたラインのこと、
更には我が国の国防についての
ブログと思った方もいたかなぁ~
(^_^;)

ただ。
38度のシャワーを浴びて向かった
紀伊國屋ホールで拝見したのは、
海の特攻「回天」で生き残った男と
その家族の「今」の話。

やはりこの時期に「平和希求」の
舞台のみならず映画、テレビは
たくさん上演上映放送される。

多いテーマだけに、題材など、
それぞれ工夫を凝らしてもいて。
昨日の芝居は、祖父の痴呆と絡め、
介護問題にも触れる舞台だった。

戦後七十二年。
若き学徒兵が八十後半から九十代に。

色々と考えた一夜。
反芻しながら風呂にひたる。
普段この時期は37度なんだが、
前述のように「たった一度」高い湯。

忘れないように・・・と
言っても実体験はしていない。
伝えていかなければ・・・と
いうほど詳しくもない。

ただ、だからって「サボる」と
ボッコンボッコンと爆弾が落ちて、
国土が焦土に化してしまうやも……。

「たった一度」の人生だからな。
僕もだし、今の若者もだし。
これから生まれ来る命達も皆。

雨の間隙を縫って「たった一度」の
短い命を精一杯に、蝉が鳴く。

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4500日

2017年08月15日 | 身辺雑記
今日は終戦記念日。

昨日は古巣の芝居を観た。
『ピアノソナタ「月光」による
朗読劇/月光の夏』という、
タイトルも長いが、上演も長い。
上演時間ではなく、期間が。

初演は2003年。15年目になる。
北は北海道から南は鹿児島まで、
そのステージは間もなく300……。

四人の俳優とピアニスト一人。
座内の俳優が様々な組み合わせで
演じてきて、公式HPに形式的に
アルファベットで記載されている。

A=南保、森、古田、岸並
B=小高、能登、江上、山田
というように。

AからZまでを使いきり、
2012年五十音に移行した。
ただ「組合わせ」なので、

Z=能登、奥山、小川、岸並
あ=南保、清川、絈野、落合
い=小高、清川、小池、山田

が、例えば13年は・・・
Z、あ、Z、い、Z、Z、Zと
混在したりしている。
という辺りからも歴史が透ける。

今更になったが。
『月光の夏』という舞台は、
特攻出撃を前にピアノが弾きたい
と、音楽学校と師範学校出身の
二人の学徒兵がベートーベンの
「月光」を弾いて飛び立った、
その弾かれたピアノの数奇な運命、
遺された関係者たちを通して、
戦争とは、平和とはを問う物語。

さる13日。テレビ東京の特番。
池上彰を司会に「戦争」を考える
番組でも、特攻隊について触れた。

天候不良、機体不調などの理由で
戻ってきた特攻兵が馴染の旅館の
女将と笑顔で写る写真も紹介。

ただ。帰還したゆえの悲劇もあり、
『月光』はその史実を明らかにする。

8月15日、今日は刺身の日。
室町時代後期の日記(中原安富)に
「刺身」という言葉が初めて見られ、
その日が1448年の今日だと。

それから。
このブログを始めて4500日・・・
みたいです。

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