麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

地域拠点演劇の一考察の追記

2014年09月30日 | 身辺雑記
島根県を拠点にした劇団の公演の話から
地域発信の演劇についてちょいと触れた。
昨日のブログで・・・。

書き落としたが、芝居を打った劇場である
サブテレニアンは「サイマル演劇団」という
仙台で長く活動した劇団の主宰である
赤井康弘氏が東京に移って開いた小屋だ。

これまでも全国各地のカンパニーに
手を差し伸べ、また「サイマル」自体も
東京に捕らわれない活動を続けている。

また、劇団ジャブジャブサーキットの
『非常怪談2014』(作・演出/はせひろいち)
の詳細情報も漏らしたので以下添えると

11/15~16、大垣スイトピアセンター
12/20~21、三重県文化会館

劇団創立三十周年記念公演の一編として
1997年シアターグリーン賞や、
第二回松原・若尾記念演劇賞などを
受賞した代表作を改訂上演する!

で。11月の公演は、劇場主催の
《水都おおがき演劇アゴラ2014》
というイベントの一環なのだが、
これがなかなか凄いラインナップ!

既に終演した『日本の面影』は
作が山田 太一、演出に鵜山仁、
出演は草刈正雄、紺野美沙子ほか
という大作を6月に、翌月には
人形劇俳優として高い評価を得る
たいらじょうの作品が上演され、
10月には『無伴奏ソナタ』。
人気劇団キャラメルボックスが控える。

「出来たもの」を持って来るだけじゃなく、
「市民参加型創作劇」の出演者も募集中だ。
演劇界注目の新鋭・中屋敷法仁が指導に当たる。

ジャブジャブの切り拓いた道を追うように
岐阜に留まらず、東京にも打って出ている
「劇団芝居屋かいとうらんま」(8月)の
作品も網羅したのも良い選択だ。

あれ? 想定より長くなっちゃったな~。

ここまで書いたら観に行きそうだが、
制作作品『バルカンのスパイ』の
大道具仕込日とぶつかっているので、
師走の三重の方に行くのだ。

どうでもいい話だが・・・
僕は『非常怪談』が大好きで
二度セルフプロデュースさせて頂いた。

※※※

さあ! 明日は十月。怒涛の四公演。
すべてチケット好評発売中っす。

10/7~9、J-Theater『暗殺の年輪』
『江戸おんな絵姿十二景』(小劇場B1)

10/10~13、ピタパタ『痕』(第七秘密基地)

10/20~26、アトリエ・センターフォワード
『シャワー』(シアター風姿花伝)

10/24~26、劇団櫂人『犀』(上野ストアハウス)

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地域拠点演劇の一考察

2014年09月29日 | 鑑賞
「雲の劇団雨蛙」
代表の朝日山裕子、作演出の岡田和歌治。
島根県出雲市を拠点に2012年9月旗揚げ。
以来さまざまな企画を立ち上げ
12都市45公演101ステージという
とてつもない活動をしている劇団の、
プロデュース公演を見た。

ジャブジャブサーキットの東京公演に
折り込みに来て、代表のはせさんに
挨拶していたのが今思えば
岡田氏だったのだが。
《島根拠点》にまず目を引かれ、
出演者に辻崎智哉の名前を認め観劇を決めた。

「辻」は長らく東京で演劇活動を続け、
3.11を機に佐賀へ。そして今は京都で
「Quiet.Quiet」を主宰している。

はすいけタイムスの『BENT』京都公演の際
東京から乗り込む我々に力を貸してくれた。
同じ芝居に関わったの2010年の
WANDELUNG『クライマー、クライマー』
一本なのだが、たまに呑んだりしている。

観劇したのは『scattered(deeply)』
(9/25~28、サブテレニアン、
作・演出/田辺剛)
タイトルの《散り散りになった、散在する、
まばらな、ばらまかれた》の通り、
何もない舞台の端に「ばらばらの自転車」が
置かれている。それはdeeply=徹底的に
ばらばらになっている。

盗まれたそれが放置自転車とし回収され、
引き取りに来たら「ばらばら」な姿に。
自転車は、祖母の大事な形見だったのに。

一方、現代アートとして自転車の部品を
野外展示するグループがいる。

前者には後者が「野犬」に見え、
逆の面々には「烏」に見えている。

大切な自転車を元通りに組み上げようする
佐藤マキ(小野紗知)の行為が、
芸術家の伊佐原リョウタ(幡司健太)には
烏が巣作りに部品を奪うように見える
という構造である。

非常に見ごたえがあり、また前述の
ズレから生まれる物語が妙に可笑しく、
また様々なことを考えさせられる
エッジの効いた舞台であった。

10/2にはキラリ富士見でも上演される。

さて。
集団が島根で、作演出は京都在住。
僕の観た回のアフタートークゲストは
岐阜のはせひろいち。他にも、
愛知の佃典彦(25日)、大阪の石原燃(28日)
と外の皮にも工夫をこらした企画。

地域演劇にも興味のある僕にとって、
興味深い、刺激になった舞台となった。

島根の「雲の劇団雨蛙」要注目だ!
辻の「Quiet.Quiet」(京都)も宜しくです。
なお、ジャブジャブサーキット(岐阜)は
代表作『非常怪談』をリニューアルして
三重の津と岐阜の大垣で今秋上演します。

どうしても大都市中心になりがちだが
日本中から発信される作品に、
もっとアンテナを張っていきたいっす。
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年輪と絵姿の便り(三)

2014年09月25日 | 制作公演関連
『屋根の上のヴァイオリン弾き』等の
大劇場でのミュージカルからオペラ、
さらに小劇場でのストレートプレイまで
幅広い活動を続ける石鍋多加史を筆頭に
中堅クラスで固めた『暗殺の年輪』に対し、
オーディションで選ばれた新鋭中心の
『江戸おんな絵姿十二景』は、
趣きが随分と違う。

どちらも藤沢周平の小説だが、
演出も『暗殺~』を黒川逸朗、
『江戸~』を小林拓生と異なる上に
後者は掌編五つで一番組となる。


主人公はおんな逹。
息子夫婦とうまくいかない姑や
盛りを過ぎた花魁、十三夜に夫を待つ女房
……日本の四季折々を背景に描かれた
珠玉の十二編から選りすぐった五編。

J-Theaterでは前回(5/19~20)、
周平の出世作『溟い海』をやはり
朗読劇にこしらえたが、その時に続き
能管のやすだまことを招いて、
生の音色で芝居に色を添える。

当時世界最大の都市と言われた
江戸の賑やかさを体現すべく
総勢二十人で積み上げる稽古は
下ごしらえを終えて、
いよいよ料理に取りかかったところだ。

味わいの異なる五皿を皆様のお手元に。

2014年10月7日~9日。
『江戸~』の上演は
7日19時、8日15時、9日19時。
下北沢の小劇場B1にて。

『晩夏の光』『十三夜』『明烏』
『枯野』『年の市』

出演:内田里美、水渓真希、戸田梨恵、
大西真央、白井麻裕、堀切茜、野口綾子、
植松優、伊賀はるの、斉藤萌樹、
前田博美、長谷川麻由美、村田美沙紀、
佐藤奈々、中西いつか、北村真理奈、
松永ひろむ、望野哲也、米川塁、添田泰介
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犀コウノ、オモテナシ

2014年09月24日 | 制作公演関連
世の中が好景気などで浮き立つ時
そのお祭り騒ぎに紛れて陽の目をみない
社会矛盾に光を当てた
重い作品が求められると言われます。
逆に政情不安の暗い時世には
希望を抱けるような明るい物語が
大衆に受け入れられるのでしょう。

2014年に《不条理劇》を投げ掛ける
劇団櫂人の創作活動は前述二例とは
恐らく反対の行為。つまり。
戦争の最中に反対を掲げるように
理不尽な現世に一石を投じるのだから。

とここまで書いて、ありゃりゃ、
少し大上段過ぎたかなと立ち止まる。

今回が劇場でのはじめての公演となる
櫂人の劇団員にとっては、
争いの絶えない世界情勢は
勿論気になるけれど、ぶっちゃけ
台詞を覚える方が重要課題なのである。
また。
舞台の周りを、あるステップを踏みながら
歩くシーンが思いのほか上手くいかず、
地球温暖化どころじゃない体温上昇に
息も絶え絶えだったりもする。

と、一度構えを中段まで下げて。
舞台から「なにものか」を発信する以上
大劇場小劇場、プロアマなどの垣根はなく、
「なにものか」をきちんと届けて、
多少なりの木戸銭もいただくことに
真摯でいたいことは明言しよう。

一昨日の稽古で、何とかお尻まで
動きはついたし、いよいよ台詞を入れて
一つひとつの場面を練りあげていく、
愉しくも苦しい作業に移行する。
本番までまるまる一ヶ月となった。

幸い力強いプロの俳優三人を客演に迎え、
たくさん刺激をもらいながらの稽古が
積み上げられている。


写真は、避難勧告で体育館に集う住民達
に見えなくはないが(^_^;)
稽古後に、遅れて入った役者に
代役から申し送りをしたり、
うまくいかなかった点を検証したりの図。

最高の舞台をご覧いただくために、
さらに犀との格闘は続く。

劇団櫂人第一回公演『犀』
作/イヨネスコ、翻訳/、
演出/篠本賢一(遊戯空間)
2014年10月24日(金)~26日(日)
上野ストアハウス
前売3000円、当日3300円、ペア5500円
24(金)14時と◎時、
25(土)14時のみ
26(日)14時のみ

公式ブログも更新中
http://blogs.yahoo.co.jp/engekikaito


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シャワー0922

2014年09月22日 | 制作公演関連
日本サッカー協会の原博実専務理事を
渋谷駅で見掛けた祝日前の谷間の平日。

アトリエ・センターフォワードはたゆまず稽古。

さて、アジア大会
なでしこは最終戦の台湾に苦戦するも
得失点差で予選リーグを首位通過。
一方、リオ五輪を目差すU21
手倉森ジャパンは、なんとか二位通過。
決勝ではどんな戦いをみせるか。

『シャワー』はテーブル稽古を終え、
舞台を仮組みしての荒立ちに入っている。



手前の後ろ姿は演出の矢内ではなく
演出助手の大貫アイです。
小さく写るのは、ACF二度目となる
小山萌子、稲葉能敬(左の二人)と
初出演の永野和宏、高安智実(右の二人)。

※※※

今月頭に制作協力でついた
劇団ジャブジャブサーキットの
『ディラックの花嫁』
(作・演出/はせひろいち)は
ヒューマノイドやクローンが登場する
近未来の研究施設を舞台にした作品だった。

まったくの偶然だが『シャワー』も
近未来の研究施設及びその周辺で
物語が展開し、クローンやヒューマノイドも
大きな位置を占める舞台である。

同じ肉と野菜が材料でも
中国料理とイタリアンでは
異なる料理が皿に盛られるように
テイストの違う舞台になることは自明。
ただ美味しいものをお客様へ届けたい
気持ちは同じである。

※※※

そうそう第10回公演を記念し、
「バックパック&シアター」と称し、
外国からの観光客を招待するという
企画も今回の目玉である。

イベントに込めた思いは改めて詳報するが、
『シャワー』のキャッチコピー
《「いのち」すら造られ、選ばれる世界でも
宿り、輝く「いのち」のシャワー》と
大きく連関していることだけは言っておこう。
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東経44.83北緯20.50と演劇(1)

2014年09月21日 | 制作公演関連
そろそろ自販機に温かい飲物がなくて
2~3mmブルーになる季節になりました。

そんな中『セルビアのスパイ』演出の
杉山剛志は25日の稽古を終えた足で
舞台の地、東経44.83度、北緯20.58度
セルビアの首都ベオグラードに飛ぶので
稽古はしばしお休みになる。


というか、ここ数日は前稽古。
プロ野球の2月1日のキャンプイン前の
合同自主トレの趣である。

昨日は、杉山が講師を務めるワークショップの
発表会があり演出家不在で文字通り
いる俳優達での「自主練」となった。

いる俳優とはキャストの東ヶ崎恵美が
その発表会に出て昨日はオフだったり、
今日は男優三人の場面なので
女優二人がお休みという具合。

さて。濃密な前稽古である。

シーンのある塊を素読みして
演出を中心にディスカッションする。
方向性が見えたところで立つ。
台詞はラフで即興に近い。
主に役者の内面に重点を置いて試してみる。
そしてディスカッション。

いわゆる演出からの駄目出しではない。
見えてきた、或いはみえなかった点を踏まえ
再度素読みをして、即興。

それを繰り返しつつ、少しずつ
当たる場面を長くしていく。

贅沢な時間だ。

限られた短い稽古期間ではしたくても
出来ない稽古方法である。

2014年11月21日(金)~23日(日)
ブレヒトの芝居小屋
『バルカンのスパイ』
作/ドゥシャン・コバチェビッチ、
翻訳/亀田和明、演出/杉山剛志

前売3500円、当日4000円、学生2500円
21日19時、21日14時と19時、
23日14時(全四回公演)

コバチェビッチはセルビアを代表する
劇作家・小説家・演出家であり、
映画『アンダーグランド』の作者
といえば合点の行く人も多いだろう。

あらすじ等は(2)以降で


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年輪と絵姿の便り(二)

2014年09月19日 | 制作公演関連
藤沢周平の時代劇、二編。
直木賞受賞作『暗殺の年輪』と
短編集『江戸絵姿おんな絵巻』を
朗読劇で楽しんで貰おうという試みの
J-Theater~日本人作家シリーズ~
(10月7日~9日、小劇場B1)

まぁタイトルから想像がつくだろうが
前者は男臭い、後者は女に光を当てた筋の運び。

昨日は『暗殺~』の稽古が目黒で。
めぐろといえば秋刀魚
気づけば旬の季節。
蝉の声も耳にしなくなり朝晩は冷える。
権之助坂の印刷所の幟には
「喪中はがき承ります」の文字。
嗚呼、日本の四季。

元劇団四季の黒川逸朗の熱血演出は
続いている。

「近頃の若者は…」は常に言われ続け、
今に始まったことではないのは承知だ。
その積み重ねで、昔の言葉と現代のそれは
大きく隔離してしまった。
その時、選んで「使わない」のと、
使おうにも「使えない」のでは雲泥の差。

今回は「江戸の世界」を聴くだけで
観客の頭の中に映像化させる仕事……
若者たちに厳しい指導が及ぶ。

もちろん中堅ベテランにも藤沢周平の描く
物語に挑戦するのは大変な作業だ。

例を挙げれば……「密夫」なんて語がある。
文字で読めばイメージも沸くが
「みっぷ」と耳で聞いてもわかりづらい。
今でいうところの「不倫」なのだが、
「密男」と書いて「みそかお」と読み
意味も同じなのでそちらを使っている。
それはそれでピンと来る人は少ないとも思う。
けれど、少し雰囲気がいい。

なんたって朗読劇。
そーゆー細々にも神経を使いつつ、
奥深い周平ワールドをぐっと鷲掴みするような
大胆な捉え方も同時に試みながら、
本番に向かう十三人なのである。
(一部ダブルキャストですが全公演出演)

稽古場の窓からは東京タワーが
済んだ夜空に赤と白の姿をくっきり見えた。

赤と白・・・イングランドの国旗
白地に赤い十字のセント・ジョージ・クロスを
思い浮かべた。
「江戸の芝居してて赤白なら日の丸でしょ!」
ごもっともだが、ねえ、スコットランドの
国民投票の日だったからね。
ユニオンジャックから、青地に白い斜め十字の
セント・アンドリュー・クロスが抜けるのか否か。
などなどのニュースの影響。

コメント (2)
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シャワー0916

2014年09月17日 | 制作公演関連
昨日からアトリエ・センターフォワードの
『シャワー』の稽古がスタートした。

渋谷某所の固定稽古場。
拠点を持たないプロデュースの
プロダクションには恵まれた環境だ。

詳しくは書けないが、テナントの空きを
好意でお借りしていて、だから
借り手が見つかれば、こちらが
お暇せねばならないのだが……
まあ、そんな話は置いて。

第10回公演は出演俳優が粒揃い。

無名塾から本郷弦、新人会から永野和宏、
桟敷童子の稲葉能敬と大手忍、
タテヨコ企画の舘智子、さらに
黒色綺譚カナリア派の牛水里美。
新劇、小劇場の劇団から精鋭を揃え、
フリーの役者が加わる。
二兎社や燐光群、新国立劇場など
引っ張りだこの小山萌子、
高安智実はアングラからインプロまで
幅広いフィールドで活動。
ACF10作中9本出演の準レギュラー
ともいえる眞藤ヒロシ。
そして主宰の矢内文章の10名。



監修の冨士山和男、美術の根来美咲、
舞台監督の深沢亜美らも顔をみせた
稽古初日。
まっさらな状況で読み合わせたあと、
『シャワー』に込めた矢内の想いが語られ、
もう一度、頭から最後まで読んで終了。

3.11が戯曲には大きく影を落としている
『シャワー』……内容に関してはおいおい。
今週は主にテーブル稽古に当てられる。

2014年10月20日~26日(19日プレビュー)
シアター風姿花伝にて。
チケットは好評発売中!
詳細は公式HP
http://centerfw.net/

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柿生780円

2014年09月15日 | 身辺雑記
新宿を起点に小田原や江ノ島等に伸びる
小田急線の中でも存在感の薄い部類に入る
「柿生」をテレビ東京の番組が取り上げた。
僕の育った町だ。「かきお」と読む。

選んだわけじゃなく、電源を入れたら映った
その番組は過去にも何度かみたことはあった。
5チャンネルらしい「素人頼み」の、
けれどもそれが日本を訪れる外国人
という特性を持つバラエティー番組。

基本、成田空港で外国人に突撃して
彼らの日本での行動に同行する
『Youは何しに日本へ?』。
で先週の月曜夜から新コーナがスタートし
その栄えある第一回目に我が故郷は選ばれた。

朝五時過ぎの始発の時間に、
わざわざ駅裏手の北口でロケを始め
「駅前が狭い」的な演出をし、
十時くらいにようやく南口に回るも
まだ店がほとんど閉まっている、と
田舎感をアピールする。

島や山間地にいる「You」を探す
コーナーを継承した形の
「YOUの地元LOVE何ですか?」。
やはりターゲットをキャッチするまで
困難がないと番組的につまらないのだ。

苦労の末、捕まえた「You」の
loveな店として紹介された
定食屋さん「ろと」。
僕の知らない店だった。
他にも僕の住んでいた頃とは異なる
町並が次々に映って複雑な気持ちになった。

まあ、柿生離れて28年も経つからな。
ちょいちょいは行ってはいるけど…。


地名の由来でもある「柿」は、
こぶりな「禅寺丸」といい、
それは王禅寺という弘法大師ゆかりの
寺に生っていたのだけれど……
その境内もインサートで映った。
凄い久しぶりだった。

そーいえば幼馴染の店「福永」が
道路拡張で店を移転するのしないのと
噂に聞いたが、どうしただろう?
毎年中学の仲間がここで忘年会を開くが
ここ何年か御無沙汰だ。
今年は絶対顔をだそう!!!


末筆ながら……タイトルの780円は
番組で紹介された定食の値段です。

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亀戸310円

2014年09月10日 | 身辺雑記
亀戸に行く用事がありました。

シアターΧでの月一連続上演等で
ふたつ手前の両国にはちょいちょい行く、
ので二百円と十円玉適当に握って
池袋駅の券売機の前に立ったら、
なんと驚きの310円(。・ω・。)
錦糸町までは220円
(両国もね
たった一駅で90円増しだ。

次の駅まで何十分も掛かる
田舎ならいざ知らず。
駅間は頑張れば歩ける距離。
電車で走れば一分ほどでっせ、
だんなはん。

まっ、距離計算だからこそ
生じる現象なのでしょう。
鉄道に詳しい人は、逆にそれを利用し
わざわざ乗車券を分けて買い、
安く乗るなんて芸当をしてるわけだし。

    

我々演劇界にも料金設定は
切っても切れない課題である。
学生割引とか、ペア券とか。
最近やや減る傾向の、
当日と前売に差を設けるなどなど、
常に考えているわけである。
より多くの方に見て貰うべく。
同時に利益も上げたいぞ、と。

だから前段のペア割引ってのは、
二人での来場が多いことを考えると、
はなっから厳しい懐事情の
見ていただく側が導入する意味が
薄かったりはする。

三人で行こうと思ってたけど
あと一人増えたら安くなる……くらいの
大口に対しての「割引」じゃないと厳しい。

まさにそこを狙った「プラスワン」という
三人揃って同一の回に来場される場合、
「+一名を招待」するという
かなり思い切ったチケットを編みだし、
今なお継続している劇団がある。

僕が以前いたところなのだが…
簡単に言えば四人で観るのに
料金は三人分だから、、、
チケットが4000円ならば、
4000×3÷4=3000円で、ぐんとお得!

シニア割もよく目にする。
これまで頑張って国を支えてくれた方々に
安価で芝居を楽しんで貰いたい気持ちは
とってもあるのだけれど・・・
少子高齢化時代、客席がそのチケットで
埋まってしまうと、もう割引じゃなく
そっちが定価みたくなってしまう。




来月7日~9日公演。
J-Theaterの藤沢周平二本立て
『暗殺の年輪』『江戸おんな絵姿十二景』では
時代劇ってことで「和装割」を
前回の『溟い海」に続き敢行する。

そんなこんなの試行錯誤の日々だ。
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