ブログタイトルをそれぞれ相応しいものに
と、無い知恵を捻って考えた。
和の世界、近松の『心中天網島』は
読み方が判らない人もいるかしらんと
「てんのあみじま日記」とシンプルに。
『東京スタンピード』は、演出が
舞台そのものが《集団暴走》する
疾走感のある作品にしたいと言うので
「スタンピードしようぜ!」とした。
さて『風待ち』である。
とても文学の薫り溢るる題名だ。
悩んだ末、文学性は出せないと開き直り
「おもに~」と少しずらしめに。
また公演順で三本の真ん中になるので
野球でいうところのセットアップ的な、
繋ぎのポジションとしても活用しようと、
「おもに」と付したみた。
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書くことを許される環境作りだ。
さて。主たる『風待ち』の話をしよう。
バブルの弾けた頃と本年、
異なる時間を同じ部屋で交差させる作品。
稽古もほぼ二組が合わさることなく進められ
(勿論、終盤の稽古となった今は一緒だが)
「新鮮さ」の保たれた座組が構築されている。
とはいえ、vol.5のピタパタ出演俳優は
半数が過去に今井ワールド参加組だから
十二分にまとまりも保ちつつ、
実に良い塩梅で芝居は熟成してきている。
稽古という話でまた脇道にそれると……
演劇界においては、ややもすれば毎日稽古、
或いは長い時間の稽古が「盲信」されている
と言えなくもない。
勿論、稽古は大事だけれど「煮詰まる」
ことも多々あったりする。
(ここでの煮詰まるは、本来の
《議論を尽くして良い結論に達する》
ではなく、今や多くの人が使用する
あっちの意味で使ってます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
そこで演出家は、稽古場を活性化すべく
違った角度からのアプローチを試み、
時にはゲーム的要素を用いる等、
苦慮するのだが、ピタパタはそのあたりを、
ある意味ドライにまたはシステムマチックに
うまく処理している。
来月4日より、ほとんどの人が
降りることなく人生を終えるだろう
井の頭線「東松原」駅の小劇場にて。
と、記しているのは上野ストアハウス。
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