麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

2月の観劇を振り返る

2006年02月28日 | 鑑賞
 1日の「花歌マジックトラベラープロデュース」から、昨夜の「動物電気」まで13本。
 下北沢演劇祭は実行委員として全作品観ようと張り切ってはみたが、さすがに区民Aと日程が重なるところには手が届かず、結局8本に留まった。でも我ながら健闘したのでは?。と、同時に事務所の快諾を得て、随分マチネに観に行かせて頂いたのが大きかった! 引き算すれば下北沢演劇祭以外が5本。それも含めて、昼の観劇が多かった2月である。

 我ながら驚いたのは、「野鳩」や「鉄割アルバトロスケット」など小劇場で話題だったり、あ、名前よく聞くよな!というあたりが、まるでヒットしなかったということ。それは表現側の問題ではなく、明らかに僕の《老い》にあるのだろうと思うし、いよいよ覚悟してそーゆーのから足を洗うしかない、ということだ。
 嗚呼、小さい頃は親が止めるのも聞かず、ドリフも見てたし、子供心に「もー志村も峠越したな」とパイプをくゆらせながら(モチ比喩です)、ひょうきん族に移って行った歴史を持つのに・・・。でも嗜好は変わるもんな。子供の舌は苦味を感知しないから、甘いの大好きで、やがて「大人の味」が美味しくなるんだもんな…。って、一体何を何処に向かって慰めてるんだ?!

 で、話を「今月の観劇」に戻すと、実は今月は当たりがなく…、それは表現側の問題ではなく、僕が区民上演グループでバタバタしてたからなのだろう。
 そんな中、シアター1010の『ベルナルダ・アルバの家』は、さすが大型作品・・・劇場も、となればそれにふさわしい俳優やら道具やらで、必然的に予算も大型作品・・・だけあって、見応えはありました。ホンが、というかホンの発想が面白く、つまり筋自体は、どーってことないので、あとはスペインのパッション!=あの熱くて激しくてドロドロしていながら弾けた(?自分でも書いてて意味不明だ…)が、ガツンと観客の心を突き刺してくれると、それこそスタンディングオベーッションなのだが、そこがネ。でもそれは役者の問題ではなく、日本人には難しいと思う。舞台も広かったから尚更「気」は散漫になるし・・・。
 何より、美術と照明が美しく、それで十分に料金分は取れていたし…、或いはまた、あんなに美しくなければ、その分役者が立ったのか?とも。

 ありゃりゃ、アルバの話ばっかになったなぁ~。
 期待を持っていた「桟敷童子」も、やはり劇場だと力が半減。やっぱテントとか倉庫とか非劇場に限る。ただエース板垣を温存(?いや出演はしていたが主役ではなかった)して、成長著しい外山博美に光を当てようとした試みは良かったし(でもやはり板垣が立ってしまうのだが)、登場人物全てに物語を持たせて話が長くなることをやめた2点には好感を持った!

 さて。3月は杉並演劇祭が開幕! こちらも実行委員末席として、出来る限り顔を出したいとは思っている…が、さて???
 【今日の反省】文中何度も表現側を
     庇って、自分に原因を…って、逆に
     嫌みに感じられただろうか?



   
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会議は踊る

2006年02月27日 | 東演
 2月25日(土)に劇団総会。
 本日は『見果てぬ夢』の制作会議。
 
 トリノ五輪終盤を、はたまたWBCとJリーグの開幕間近なのを横目に、東演は普段の夢のような創造活動(?)とは別次元のシビアな話し合いを、このところ立て続けに行っています。

 ちょいとヤヤコシイのだけれど、劇団東演(以下劇団)は任意の団体で、いわゆる「法人格」を持ちません。で、企業図としては、その下に「有限会社劇団東演」(以下会社)ってのが存在しています。どー下かと言えば、「劇団」が「会社」の代表取締役を任命するなど、本当にわかりやすい上下関係です。
 制作部と経理部のみがそこに雇われており、また同時に「劇団」にも所属しています。役者や演出などは「劇団」のみの所属です。東演以外の多くの劇団もこのシステムを採用していて、数は少ないけれど、俳優を「会社」でちゃんと雇用しているところもあります。
 
 なので、企業のような企業でないような半魚人みたいな存在の、会議はある意味で非常に面白いです。オーバー70~アンダー30まで幅広い年齢層が、もちろん年下は年上に敬意を払いながら(この場合は実年齢と在籍年数との微妙な方程式があるけれど)も、垣根のない活発な論議を闘わせます。たまには的外れな発言もあって、爆笑が生まれもしますが、それはそれで空気が変わって会議が弾むってもの!
いやいや、そりゃ言うほど暢気でもなくて、冒頭の通り案外“シビア”なんですヨ。…社会とも当然つながっていて、例えば少子化の昨今、養成期間(東演俳優工房)への人材募集が大変だったりします・・・。
    
 だけれども。最後には希望に満ちあふれて閉会となるのは、やはり芝居屋が、どこか浮世離れしてるからなのか…???

 来月には、新たな役員選挙とかもあったりします。劇団を運営する「委員会」の役員を決めるヤツっす。

個人的には少々お疲れのようで、なんだか平板なブログになっちゃいました。

 
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区民上演グループB

2006年02月24日 | 東演
今日は世田谷区民上演グループBの初日。

下北沢演劇祭の中の、区民公募の面々は、東演が責任指導する「既製の作品」に挑戦する=Aと、「書き下ろし作品」に挑戦する=Bに分かれるのだが、本多劇場グループの全面バックアップを受けるBの『手のひらに君がいる』(作/大岩真理、演出/大岩正弘)が「劇」小劇場にて26日まで。

今年は、本多劇場グループ代表・本多一夫氏が出演というのも話題の一つで、本番4ステージでは収まりきらないのではとの危惧から、2度のゲネも公開し、混雑緩和をはかるという荒技に出たわけダ。

その1回目のゲネを昨夜観た。あとから聞くのだが、それが初めての通しだったとか。それをまるで感じさせない出来映えでした。

「占い」の学校を出て、今日から店開き(?)という二組の…そう、一人は男性の手相見だが、もう一方は女性二人がコンビで占うというユニークな設定なのだ。

笑いあり、涙ありの、また様々なサービス満点の、無料で観るのは申し訳ない舞台だ!・・・なんかありきたりな褒め方になってるナ

プロローグ以外は、リアルタイムの、つまり暗転で時間や場所を飛ばさないので、1時間10分の中で、大きな感情のうねりが役者に要求されるホンだ。それを苦労しながら乗り越えている様は、ストーリーとは別に、心を打つ舞台だと、僕は思った。
おすすめです!
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わが町☆世田谷

2006年02月23日 | 東演

『見果てぬ夢』の資料を集めに、劇団からチャリで5分の「梅ヶ丘図書館」へ。
 図書館は羽根木公園の一角にあって、公園はちょうど「梅まつり」のまっ只中。春のように暖かかったこともあり、平日だと言うのに子供連れの家族や外国人カップルなどで賑わいでいた。昨日のことだ。
 その道すがら・・・
“ああ、ここに材木を取りに来たなぁ”(演劇祭のメンバーの実家が工務店で、予算がないので廃材を貰いに行ったのだ)とか・・・
“酔っぱらったのを送ったあと、始発まで時間を潰した並木道だ”とか・・・
 思えば、演劇祭がらみの思い出の風景がなんと多いことか

 劇団に入って間もなく10年になる。
 はじめの頃は、赤堤だの桜だのピンと来ない地名も多かった。小さい頃から小田急沿線で暮らしているので、豪徳寺や経堂など駅名になっているのは頭に入っていたけれど、最近はチャリを転がして区内のどこでも行けるようになった…。
「十年一昔」と言いますが、少し世田谷に馴染んだような今日この頃です。
 しかもそれは、下北沢駅と事務所をただ往復していたのでは、ならなかったことだと確信する。改めて「下北沢演劇祭」に感謝しなくちゃ、だ。
      
 ワイルダーの『わが町』を翻案した『わがまち世田谷』を東演が上演したのは93年2月のことだ。第3回の下北沢演劇祭参加作品であり、今年の区民上演グループA『夏の夜の夢』の演出・鷲田照幸が舞台監督を務めている。
 第3回といえば、区民上演グループが始まった年でもある。
 僕はまだ東演に入団しておらず、駆け出しの制作として池袋だの中野だのを彷徨っていた頃だ・・・。
                      
  ※  ※  ※  ※  ※  ※

 勢いで大きく出たが、世田谷はさすがにデカくて、実は余り詳しくないエリアがまだまだ沢山あることを白状しておこう。。。
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ちゅうたのくうそう

2006年02月22日 | 東演
 下北沢演劇祭・区民上演グループでは安田扶二子が、昨年の舞台監督原野寛之のサポートを受けながら、繊細な心配りで見事な舞監デビュー(?)を果たし、また道具のタタキや仕込みに、能登、岸並、小池、南保、星野、奥山が、受付には光藤、古田などが顔を出して……今年も東演は微力ながら、演劇祭に貢献できました。

 さて客演も変わらず続々と……。本業の俳優活動でも活況の東演でございます。
 森良之・姶良勇一が「東京演劇アンサンブル」の『ちゅうたのくうそう』のツアーに、今まさに参加チューです。1月21日から始まった首都圏巡演が14日の大田区民プラザで終わり、九州入り・・・今日は宮崎県延岡での公演です。
 その大田の公演を覗きました。
 森は懸命に練習した一輪車の見せ場を見事失敗!
 姶良は高下駄を無難にこなしてはいましたが、ギコチなさは否めませんでした。やはりアンサンブルの面々に一日の長!!
 作品は、主演のちゅうたを「アンサンブル」の名花久我あゆみが務め、ねずみのちゅうたが次々と空想する中で前出のパフォーマンスを含んだ楽しいステージが展開。とても魅せる作品で、会場も沸いていました。
 今日を含めて残り3ステージ。このあと、松山-奈良と回って26日帰京とのこと。なるべく迷惑をかけずに無事帰ってきてもらいたい。
 そしてこの経験を、東演で生かして欲しいです

 さらに3月に小池友理香(Re-Born公演『行かせてッ~沢井一太郎の憂鬱』)、4月に溝口順子(木山事務所公演『出番を待ちながら』)などございます。
 それはまた近づいた時に・・・。
 
  
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区民A、終幕す!

2006年02月21日 | 東演
2月18日(土)~19日(日)、北沢タウンホールにて
世田谷区民上演グループA『夏の夜の夢』が
無事終幕しました。

ちょいと前に、今年の面子は優等生と書いたけど、
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、
お客様……特に初日のお客様が大変温かく、
初日で緊張してる役者を、うまく乗せてくれました。
内輪受けでなく、受けるべきところ(?)で
よく笑ってくれました。
             
両日で400を軽く超える動員。
例年よりやや少ない17名の座組でしたが、
ふらりと訪れるお客様や、毎年この公演を楽しみにして
いただいている演劇ファンもいて、
客席は2日間2ステージとも、
「空席でないところは全て満席でした」
(劇中の台詞のパロディです)
   制作らしく、いきなり動員から入りましたが、
     芝居の出来は言うまでもなく良かったです。     
     (手前ミソですが…)
     非常に安定した、力みのない、満足のいく
     素敵なシェイクスピアだったと強く思いました!

とにかく今回のメンバーは、演技はもちろん
裏の仕事もガンガンこなすパワフルな17名で。
千秋楽~打ち上げを経て、
翌日(月曜)の朝5時から仕事とか言う人もいて、
・・・いやあ頭が下がるというか、鉄人ぶりに
言葉もありませんんでした。

忘れてならないのは演出・鷲田照幸の構成で、
見せ場を削ることなく、1時間20分にまとめたことが
冒頭の「力みのなさ」に直結したなあ…と。
経験を積んで長ゼリなんて朝飯前って役者には、
勿論、たっぷり残しながら。。。
区民上演グループにおいて、
   芝居の経験の有無、技量の差異などから
   個々の能力に応じたスキルアップはひとつの命題で、
   と同時に、無料とはいえ、
   お客様に足を運んでいただくわけですから、
   鑑賞に堪えうる舞台をこしらえなければいけない
   ・・・その点でも、今回は各人への課題と
   演劇的成果を、どちらもクリアすることができたと、
   いや。もっと厳しくしても良かったナと、
   実は反省すらしている『夏の夜の夢』の公演でした。
決して「つたない芝居」ではなかったと

末筆ながら、御来場の皆様、スタッフの方々、
主催の世田谷区の、特に担当の「地域振興課」の皆様、
それから上演グループのメンバーに深謝いたします。

「お咎めなくば身の励み…お叱りなくば私も、
励みますゆえ皆様も見ていてやってくださいまし。
それでは来年2月まで、しばしおやすみなさいまし」
コメント (2)
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区民A、小屋入りす。

2006年02月16日 | 東演
下北沢演劇祭・区民上演グループA『夏の夜の夢』が劇場に入った。
昨日(15日)、好天のもと、安田(舞台監督に初挑戦)以下、原野と僕・・・さらにはスーパーバイザー(?)古舘裕司氏(*1)の力を借りて、朝8時から荷積み。
 9時、北沢タウンホールへの搬入には、劇団員有志(岸並、能登、小池)のほか公演スタッフに、区民の有志も数人加わって、以下の仕込み…シュート…と作業は順調に進んだ。
 夕刻ともなれば、半数以上の区民が結集! パンチを敷くための養生テープを貼ったり、ケコミ(*2)を作ったり…。“役者”だけでなく、演劇に関わる様々な体験をしながら、本番に向け一歩一歩前進していきます。
 今日は雨まじりの曇天。朝から「明かり作り」
 岡田志乃の黒とグレーのみのエレガントな美術に、池上英輝氏のクールな照明が映えます。その中で、竹内陽子のコケティッシュな衣裳が踊るのです…。さらにはTAISHIの、そういうわけで今回は出しゃばらず、けれど相変わらずエッジの効いた音響が、《鷲田シェイクスピア》に陰影をつける。
 今回のスタッフも、愛情溢れる仕事で、区民達の演技をサポートしてくれています
いよいよ明日はゲネプロ。
 稽古場では、ビニテで高さが表されていたものが実際の空間として出現。明かりも音も入った中で、役者が変化する度合いはプロのそれとは比較になりません!
 これが区民上演グループに関わる楽しさのひとつでもあるのですが……。
 恐らく演出の鷲田照幸は、それを確認して、さらなる地平を目指したダメを出すことだろう・・・。
 2/18(土)19時開演
       2/19(日)14時開演(どちらも開場は30分前)
 入場無料。北沢タウンホール(下北沢駅南口より徒歩5分)

【文中敬称略】

   ※1=東演の舞台監督をはじめ、Mr.マリックの
      舞監など幅広いジャンルで活躍。東演次回
      作『見果てぬ夢』にも参加する、頼れる兄
      貴分!
   ※2=平台の側面などお客様に見える部分の化粧
      張り。今回は薄ベニヤを黒く塗って、平台
      のかまちに合わせて切りました。




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駒ヶ根の、ひょんな偶然

2006年02月14日 | 身辺雑記
 昨日、ソースかつどんの幟と寿司屋さんが多い話は書いたが、ほかに「霊犬早太郎」ってのも目についた。それにゆかりの饅頭だの最中だの・・・。
 さて。その「早太郎」だが、以下の伝説の主人公である。

 駒ヶ根の光前寺に早太郎という山犬がいて、住職に愛されていた。
 遠州府中(現在の磐田市)の見付神社では毎年の祭で女の子を人身御供として怪物に差し出すという悲しい習わしが続いていた。一実坊という社僧が、怪物が早太郎を恐れていることを知り、駒ヶ根まで借り受けに来る。
 早太郎は見事に怪物(ヒヒ)を退治し、その礼として大般若写経を光前寺に贈る。
 
 これを縁に、現在、駒ヶ根市と磐田市は友好都市だとのこと。
 ちなみに今年700年目を迎え、しかも戌年にちなみ様々なイベントが計画されているとか…。

 で。タイトルの話になるのだけれど…。
 実はかみさんが磐田の人間なのだ。まぁ、そういう偶然はよくあるでしょう(?)。加えて、その日たまさか僕が着ていたのがジュビロのレプリカTシャツだった、となると、ちょいと因縁を感じませんか。言うまでもなく、早太郎のことも磐田のことも、まるで知らずにいたわけで・・・。

 蛇足ながら、駒ヶ根行のそもそもは、演出家・河田園子嬢だったわけですが、彼女も静岡の産だったりするのです・・・。
そんなこんなで、ファーストインパクトは大変芳しかった駒ヶ根
   なので、きっとまた訪れることになるのだろうと、思った。
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駒ヶ根グルメ

2006年02月13日 | 身辺雑記
2/10の20時に着いて、2/11の18時には発ったので
なんとも駆け足の「駒ヶ根行」ではあったが、
着いてまず目に飛びこんで来る四方を囲む山々……
その雄大な風景を堪能しつつ、
  (思いのほか寒くはなくて、
   むしろ昨夜の東京の方が寒かった)
お腹の方も、た~っぷりと堪能させていただきました

富士宮のやきそばよろしく
町の其処此処に「ソースかつどん」の幟がはためいて、
こりゃ食わねば…と脳が胃にシグナる(シグナルの動詞化)
のだったが、まず初日に口にしたのはローメンだった。
羊肉と野菜を炒めたものが
  独特の麺に乗っていて、お好みで酢やニンニクを
  かけて食す…ネットで調べたらお隣りの伊那発祥の
  モノという情報だったが…。 
これがまた単品もさることながらビールのつまみに
いい・・・。夜飲みながらのせいもあったかもしれないが。

翌日はそば。これは駒ヶ根というより信州の名物。
会館近くの、街でも有名な店に入りました。
たいがいこの手の老舗は、味は満足でも
量的に寂しかったりするのだが、
この店は普通盛りでも十分なボリュームで、
隣のテーブルの大盛りせいろをチラッと見たら、
ちょうど店の前から臨める山脈のような迫力だった。
これが早めの昼食で、観劇後、バスの出るまでの時間に、
いよいよソースかつ丼で締め
駒ヶ根のソースかつどんは
ごはんの上にキャベツ、その上に甘めの
ソースにつけたほっくりしたカツが
鎮座しているものだった。
・・・蕎麦に続いて、ここのカツがぶ厚いのに
   ビックリ

舞台に発散していたエネルギーの源は、
こーゆー美味しいもののによって形作られているのだ!
きっと・・・。(サービスに林檎までいただきました)

いやあ、どれも旨かった

あ。あと思い切り山なのに、やたらお寿司屋さんが
多かったのは何故???
謎解きより腹が減ってきたので、昼食にしよっと

【駒ヶ根の話は明日もう一発!】
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こまがねに行ってきたがね

2006年02月12日 | 東演
 仕事を早めにやっつけて新宿から高速バスに乗る。
 駒ヶ根着は夜8時。
 さて四時間かけて中央アルプスの麓を訪れたのは『月光の夏』のプレゼン。それから第11回駒ヶ根市民と劇団昴の共同公演『不思議の国のアリス』観劇(観たのは翌日昼の回)。

 下北沢演劇祭と杉並演劇祭の実行委員、過去には「かわさき演劇座」事務局や、その修了生にシモキタ組を加えたユニットで東京リージョナルシアターフェスティバル(TRT)に参加するなど“地域演劇”には少なからず関わってきて、かつ個人的にも大変興味を持っている僕である。
「リージョナルシアター」というと、昔、三百人劇場で開催されていた「地域劇団東京演劇祭」や、今年も開催される東京国際芸術祭のプログラムのひとつ「リージョナルシアター・シリーズ」に代表されるような、東京以外の都市の若手カンパニーを指すイメージを持つ人も多いだろうが、前述したTRTに参加していた墨田や多摩市など、働きながら地域に根ざす老若男女を問わないノンプロフィットの演劇も、というか、そちらの方がむしろ・・・。
 いや。アマチュアとノンプロフィットの違いも含め、このあたりのことはTRTの中心人物・遠藤氏(板橋演劇センター)が詳しく、僕には力不足なのでここでは言及せずに先に進もう。
ただ少しだけ。TRT(東京地域劇団演劇祭)は、東京芸術劇場(池袋)の開館とともに、東京で活動する地域劇団の集うフェスティバルとして毎年約1ヶ月(二月)の開催を重ねたが、石原都政の下、廃止されちゃいました。TRTの連絡会議は継続中で、各公演をTRT名義で行ったりしてますが、今日のところはここまで。
                              
 難しい話は別にしても、日本の至る所で市民参加の演劇(ミュージカルの方が多いか?)は行われていて、その多くは行政の助けを得ている。駒ヶ根もかなり大掛かりなイベントになっていた。
 街中にチラシやポスターが見受けられ、会場には開場の2時間も前から整理券を求める人が列をなし、開場時間にはホールの自動ドアを溢れて外にまでその列が続いた。となれば客席はほぼ満員。約1000のキャパを4ステージ、僕の観たのは2ステージ目でした・・・。
 勿論、リードする側(駒ヶ根の場合は「NPOこまがね演劇文化創造劇場」)、それに参加する一人ひとりの参加者の積み重ねが、衆知のイベントへと(冒頭も書きましたが今年で11回目です)成長させたのでしょうが、文科省の「地域子ども教室推進事業」の主催となっているなど、バックボーンの手厚さが縁の下で、彼ら彼女らの汗と涙を支えていることは明白で、大変勉強になった。
  
 でもこんなことは些細なことで、僕を圧倒したのは、目の前で繰り広げられた「生のステージ」であったのは言うまでもない!
 実は『不思議の国のアリス』を読んだことがなく、多数駆けつけていていた昴の面々の一人から耳にした情報によれば、鏡の国のアリスもフューチャーしたホンだったらしい。で、知識のない僕は、とにかくバタ臭さがなく、名前こそアリスだロリーナだ、トゥイードルディ、トゥイードルダムだと、決して日本ではないのだけれど、家族の絆や自分探しが丁寧に綿密に練られたホンで、グイグイ引き込まれる舞台だったと思った。(脚色のいずみ凛の仕事GOOD
 役者達がまた達者で、衣裳も豪勢! 美術も工夫に富んでいたが・・・このあたり全て「市民」の手で行われていて、ピンスポを振っていたのは高校生らしい。
 脚色、演出、音楽、照明、音響、振付等々、プロの力が支えていたが、広報や受付などの制作面や裏方(今言ったピンスポのほかメイクや小道具管理など)も含めて高いポテンシャルを発揮していたのは、まったく感嘆の一言だ・・・。
 最後になりますが、演出は河田園子嬢。
そう、この秋の東演公演『大地のカケラ』のタクトを振る若き俊英だ彼女との打ち合わせも、何を隠そう、この駒ヶ根行きの大きな動機だったことを最後に添えておきましょう……。

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