麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

山ありやまなし、やる作品

2016年06月29日 | 制作公演関連
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三好十郎+宮沢賢治』の
チーム宮沢に関しては、まず
上演演目から説明せねばならない。

三好組は『噛みついた娘』一本だが、
こちらは小林拓生の構成演出で、
『やまなし』『よだかの星』
『注文の多い料理店』と連なり、
『猫の事務所』で終幕となる。

つまり、詩だの童話だので
戯曲の上演ではない。

なかでも『猫~』はファンでもないと
馴染みのない作品だろう。
実は、数少ない生前に発表された
大正15年刊の童話である。

ただ今回のラインナップでいえば
『よだか~』『~料理店』も
賢治の存命中に読まれた創作物だ。

〈クラムボンは笑ったよ〉という
フレーズが有名な、僕の頃は
国語の教科書に載っていた
『やまなし』のみ没後の出版となる。

あの意味不明さに受けた衝撃は
僕にとっては絶大だ。
正直、好きな作品ではなかった。
ただこうして年を取ると、
随分と感じ方が異なる。



そんな作品群を総勢18人で届ける、
のだが、7月25~27日には、
三好5ステージに対して僅か2ステ。

え?

なんと翌週に〈日本人作家シリーズ〉
『宇井孝司+宮沢賢治』として
2ステージという変則公演なのだ。
さらに一部ダブルキャストを組む。

相変わらず、演劇プロデューサー
小林拓生の仕掛けは破天荒だ。

と、アウトラインはとりあえず
このくらいにしておく。



稽古場に顔を出すと、ダンスの、
次にはラップを含む歌の練習に
役者たちは奮闘していたのだ。

最近、ダンスとラップに御執心の
J-Theaterなのである。

常連組のスキルが少しずつupしている。

まだ台本を持ってはいるが、
荒く頭から最後までを見た。

劇場は7月、8月とも小劇場「楽園」。
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噛みんぐ、顔合わせ。

2016年06月28日 | 制作公演関連
昨日はJ-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『三好十郎+宮沢賢治』の
三好作『噛みついた娘』の顔合わせ。

全キャストに演出、音響、衣裳、
舞台監督、制作にプロデューサー
という面々がスペース早稲田に集結。

演出の小林七緒が所属する
流山児☆事務所のアトリエで
来月25日の初日に向けて船出した。

賢治組は既に稽古を始めていて
そちらは、週三ペース。
遅れてスタートのこちらは
がっつり週六で積み上げてゆく。

で、昨日は読み合わせ。
幾通りか試しつつ、最後には
配役を発表して、交流会へ。

睦子役の田嶋真弓の誕生日もお祝~い
\(^o^)/



突然電気が消え、本人は元より
プロデューサーと制作も知らない
サプライズだったので、慌てて写メ。
見事なピンボケです(・・;)

でも、これは戯曲のあるシーンと
リンクしているのだな(^-^)v

さて。キャストは14人。
うち新国立劇場演劇研修所4期の
4人を筆頭に他の期も居て、
新国出身が最大派閥という、
なかなか珍しい座組である。

演出が講師を務める関係からだが、
珍しいといえば、小林が三人もいる。
前述の七緒、プロデューサーが小林拓生、
舞監は小林岳郎。
さらにいえば音響は小森広翔だから
小さい林と森でマイナスイオンに満ちた
稽古場と言えなくもない。

『噛みついた娘』は三好作品ながら
手書き原稿のみが現存し、
新国の研修所のテキストとして
初めて活字化された〈幻の戯曲〉。

そして『浮標』『廃墟』など
硬質なイメージの強い作家だが、
本作は珍しく喜劇タッチ。

演出もそこを際立たせたい狙いだ。

で、今日は賢治組の稽古へ。
先月の黒田玄事務所の本番日と
稽古初日が重なり、以来、
タイミングを逃して、漸くの顔出し。

こちらでは演出を務める拓生以下、
J-Theater常連の座組なので、
つい、ほったらかしてしまった。
ごめんなさいm(__)m
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+結集は金曜日

2016年06月25日 | 制作公演関連
♪『かもめ』がどんどん待ち遠しくなる
はりつめた芝居胸迫りくる
『かもめ』がだんだん素敵になってくる
強大な力が生まれてる♪

まるで〈もじれ〉てないけれども
『決戦は金曜日』ならぬ結集は金曜日。

演劇集団ア・ラ・プラスの稽古場に、
美術、照明、衣裳、ヘアメイク、
アクセサリーデザイナーに舞台監督と
スタッフがずらり顔を揃えて、
頭から四幕途中までを見た。



稽古初見で、役者の名前と役が
まだ一致しないヘアメイクさんは
テーブルに写真を並べて芝居を追った。
そんなアングルからの一葉。

初日まで一ケ月以上ある中での
裏方大結集は、珍しいと思う。
この作品へのそれぞれの
「熱い思い」が慮られよう。

***

あけて土曜日。
近所のdocomoにふらり立ち寄る。
次の仕事まで微妙に空いた時間に
携帯の充電をしておこうと。

雑誌に目を落とし、へぇラーメンの
新たなトレンドは高級魚介スープかぁ~
とか学びながら、ふと店内を見渡せば、
半数以上が外国籍と気付く。
観光ではない、国際都市・池袋で暮らす
中国、ベトナム等アジアの同胞たちだ。

***

『かもめ』の舞台は田舎町の湖畔。
登場人物の中には、都会や
その街での成功や名声に焦がれる
若者もいる。

という流れだとアジアの田舎者が
先進国日本で夢を追う的な
展開を予見されそうだが、
そーゆー話をするつもりは微塵もない。

彼ら彼女らの祖国の地元が
豊島区の中心地よりずっと大きな街
ということは普通にあるだろう。

まだまだ荒削りだし、実はまだ
一部配役も確定していないという
ア・ラ・プラスの『かもめ』だが、
兎に角エネルギッシュだった。
この勢い、めっちゃいい\(^^)/

♪これだけは言わずにいられない
そういう話である。

facebook「かもめ」ページでも
写真等こまめに情報発信中m(__)m
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+壁なき演劇センター

2016年06月23日 | 制作公演関連
おかあさんのおっぱいを卒業して、
まず最初に好きになるのは
カルピスじゃないかな。
絶対じゃぁないけれど。

そのカルピスも、今や
アサヒグループの一員となった。
ただカルピス株式会社として
勿論、一本立ちしています。

***

演劇集団ア・ラ・プラス第13回公演
『かもめ』のチラシをよく見ますと、
【主催:壁なき演劇センター】
とのクレジットがあります。

ア・ラ・プラスは杉山剛志、蔡恵美の
演劇ユニットなんだけれど、
この二人とプロデューサー宗重博之、
美術家の加藤ちか、制作者後藤絢子で
昨年設立したのが一般社団法人の
「壁なき~」という関係である。

宗重らはア・ラ・プラスのメンバーではなく、
また、ア・ラ・プラスは任意団体。

***

前都知事のお金の使い方の公私混同が
大きな問題になっておりますが、
我々演劇界も皆様の大切な税金を
助成金として使わせて頂いており、
『かもめ』は芸術文化振興基金の
「舞台芸術等の創造普及活動」を
受けて、8月に公演を打ちます。

その助成対象を「法人格を有する」
という条件に数年前から進んでいて。

「河原乞食」と外から揶揄され
自ら卑下してきた「演劇びと」に
社会の一員としての変化が
求められているということだ。

***

かった~い。
ε=ε=┏(・_・)┛
最初、柔らかいおっぱいから
始まったのにな~(;>_<;)

かくいう私もテアトルホールディングス
とゆー吹かずとも飛ぶ株式会社を
立ち上げて久しかったりする。
制作として関わることの多い
遊戯空間も一般社団法人となった。

これから増えていくのだ、確実に。
で「ア・ラ・プラス」と「壁なき~」
的なスタイルも沢山出てくるだろうと。

***

「金」が何よりもな銀行やら生損保やらは
強者が弱者を食い散らかしてますが
「金」から一等遠いところにいる
演劇創造の世界だから弱肉強食には
なりよーがないけれども、
他業種との連携や、劇団間の横繋がり等、
さまざまな「法人化」の形が
見えてくるんじゃね、と。
てか、既に結構現れてるし。

面白い芝居を創っているのに
陽の目を見ないところとかに
チャンスが行くようになると良い。

当然、既得権益のある老舗などから
反発はあるだろうけれど……。

***

『かもめ』の色合いが薄かったので
稽古のワンシーンを、、、
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冷麺とおにぎり

2016年06月20日 | 身辺雑記

今日は不安定な天気で雨の準備も、
との予報だったけれど僕の住む池袋は
わりと晴れた一日だった。

蒸し暑かったので、昼は冷麺。


韓流ブームが去りつつある頃、
うちのかみさんはドラマにはまり
やがて某韓国人音楽ユニットに
やられた時には世の中のそれは終焉。
遅ればせながらハングルの学校に通い、
来月には何度目かの旅行に行く。

そんなこんなで冷麺は定番料理のひとつだ。

さて、話はまるで変わるが。
こないだ道に落ちていたおにぎりの海苔。

恐らくは、宅配のドライバーか
外での工事に従事する職人さんが
車の助手席あたりで食べていて、
うまく巻ききれなかった
「切ない海苔」だったと見た。

昔は、一度ビニールを広げてから
サンドする方式のため、
御飯の方を落下させがちだったけど、
改良を重ねて、センターピリピリの
現在のバージョンになった。
ただ上記のように海苔が切れちゃう
って部分は改良の余地がある。

と僕が思うくらいだから、
きっと研究開発は進んでいるのだろう。


我が家のそばの大学の、学食裏辺り。
塀に、忘れさられた工具とタオル。
仕事半ばで食事に行ったのやら、
電話で別件に呼びつけられたのやら。

理由は解らないけれど、夏空の下
これもまた少し切ない風景だった。

***

暢気なブログの下書きを携帯でし、
PCからしかアップできないので
帰宅してテレビを点けたら、
九州は大雨、東北に竜巻、
関東の北部に雹が降るなど、
日本列島は不安定だったと知る。

天候じゃないが、、、
任期は明日までの「トップリーダー」が
今日、最後の登庁を終えた。
疑惑がうやむやになることも悔しいが、
「挨拶」という人間関係の基本を
放棄してしまったことは、、、
うまく言葉が見つからないが、、、
しいていえば「虚しい」。

嗚呼、首都の政治も不安定。

美味しい食事を作ってくれる妻がいる
そんな小さな幸せが、
一つひとつ積み重なれば良いだけの話
とも思うけれど、、、
それほど単純じゃないよな。

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炎陽のまちで。

2016年06月19日 | 身辺雑記
六月の異名のひとつ「炎陽」。
まさに首都圏の今月は
雨の少ない暑いひとつきに。

そんな中、多くの芝居を観たが
芝居を観ることはまた様々な街を
訪れることにもなる。

銀座にオープンした東急プラザ銀座。
個人的には「ざ」が重なるので
銀座東急プラザの方が良いと思う。

屋上には話題の「キリコテラス」。



そこから見える景色。

嗚呼とても都会的。
余り落ち着かないのだ。

中野富士見町の駅近くには
いい具合に寂れたビルがあった。
まるで港町の外れにでもありそうな……
開演時間が迫ってなければ探検したい、
そんな欲求にかられました。

カラオケ歌わないせいもあり、
スナックで呑むことはない。
ただ、この手の風情は大好物だ。


***

炎陽そのもの意味は照りつける太陽。

関東の水瓶のピンチが伝えられる。
その報道は「一都五県」と言う。

わが故郷、神奈川県が含まれないからだ。
丹沢、相模、津久井、宮ヶ瀬の
四湖合計の貯水率九三パーセント。
利根川水系八ダムの平均約四五パーとは
余りに対照的だ。

ただ多摩川水系、荒川水系は
神奈川の水瓶同様潤ってはいる。

何にせよ猛暑はまもなく やってくる。

***

昨日はアトリエ・センターフォワードを観劇。
その前に、とあるチェーンで同伴者と落ち合う。
その返却棚の猥雑。
余り誉められないことだが、
私的には嫌いじゃない。

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+孫の開いた店

2016年06月18日 | 制作公演関連
美術の加藤ちか、照明の大野道乃、
音響の高塩顕が『かもめ』の稽古場に。
一幕をざっと見て貰いスタッフ会議。

上演する劇場が近かったので
打ち合わせののち下見をしようと
本番を終えたカンパニーの退館後に
小屋番さんから連絡を貰い、
小雨のなか杉山剛志(演出)、
後藤絢子と僕(ともに制作)を
加えた六人で歩いて
(ちかさんは自転車)
東演パラータへ移動した。
間もなく衣裳の原田夏おるも合流。

それから。
下見を経てのミーティングとなる。
ただ雨だし、時間は22時を回っていて、
下北沢駅前まで出るのはなぁ~と
誰も口にしないが空気は伝わる。

僕が東演に居た頃、蕎麦屋だった処が
まだ在団中に暖簾を下ろし、
以来長く空き店舗だったのだが、
数日前のア・ラ・プラスの稽古に
向かう道すがら、ランチ営業していた。
雰囲気は居酒屋の風情だった。

それをはたと思い出し、とはいえ
時間も深いからなぁと前置きはして
バス通りまでワンブロック歩く。
(一人チャリ。体調不良の顕は離脱)

店内は当然、まるで違うレイアウト。
聞けば、もう二年になるという。
しかも。
「ここは前、蕎麦屋さんだったんだ」
としたり顔に言う僕に、若い女主人は
「孫です」とすこぶる良い笑顔で答えた。

そうなのだ、僕が去ってからですら
7年経つのだもの……
往時はかなり年季の入った夫婦が
切り盛りしていた。それが彼女の
じいちゃんとばあちゃんか。
そうして。
小さかった娘はすっかり大人になり、
そのお尻越しに、彼女の娘が
常連風を吹かせるおじさんを見上げる。

今はダイニングバーなのだと言う。
唐揚に焼き魚などをつまみに
軽くお酒も呑みながら『かもめ』
スタッフ陣の意見交換会。

と、これは去る木曜、16日の話。

そうそう。
あの頃、昼飯はここのほか、中華と
夜にはふぐも出す小さな割烹とを
ローテーションしていた。
時には駅まで足を伸ばしつつ。
それが一つ欠け、二つ欠け、
と別の場所にカジュアルフレンチ、
本来バーだけれど昼はカレーを出す店が
生まれ、また一つ閉じて・・・

ある意味劇団の新陳代謝にも似た、
ん?反対か(汗)
正しくは、そんな大きな経済構造に
同じ人間社会の末端に属する、
演劇が同じような容状を帯びているのか。

未来のとある劇団の面接。
「花揉米、珍しい名字だね。
そーいえば台詞覚えはからきしだけど
本番に強い何とも憎めない女優がいてさ、
僕がまだ入りたての頃の看板でね、
芸名は違ったけれど、確か本名が同じ……」
「はい、私もかもめ。いいえ、
私は女優。そしてそれ私の祖母です」

演劇集団ア・ラ・プラス
第13回公演『かもめ』
8月1日~7日です。
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よう「一」ろうと手綱

2016年06月17日 | 身辺雑記
都知事辞表提出。
日本の最高学府に学び、一時は
次期総理とまで呼ばれた「風雲児」の
本人にとっては恐らく「不運」。

時をほぼ同じくして海の向こうで
地球上で一番安打を放ったのは
ドラフト四位でプロ入りし、
決して恵まれてはいない体躯ながら
想像を絶する努力の末の4257本。

いやいや、要一だって一朗に負けない
努力はしたのだろう。
そうして漸く手に入れた
「トップリーダー」の椅子だった筈。

そこで、自身も気つかずに手綱を弛めた。
かたや不世出の安打製造機は
バットを振り続けたのだ。

細かくいえば、年齢もあるから
決して無闇ではなかったろう。
逆に上手に体を休め、気分転換の
工夫に心砕いたのかもしれない。

その点では、温泉で足を伸ばし、
趣味の書道でリフレッシュしたそれは
決して「違法」ではなく寧ろ善行。

***

ここに来て、さすがに寄ってたかっての
「いじめ」の自粛の声が大きくなり、
と同時に「個人攻撃」ではなく
「政治と金」の問題として
幕引きを許してはいけないとも。

まったくもって、どれも正論。
と、珈琲片手に所属する協会の
季刊機関誌の編集作業中、
BGMがわりに点けていたテレビが、
美魔女の逮捕を告げた。

無意識に耳が反応して、顔を向ける。
写真からはピンと来なかったけれど、
芸名には覚えがある。一瞬の間。

そうだ「ファールチップ」程度の、
つまりは何度かお世話になったカンパニーの
僕が制作を担当した時は出演しておらず、
ただその舞台美術のひとつとなる
大きな布に芝居のタイトルを
筆書きに来られた女優。

そのカンパニーの、僕が携わらない
別の作品には出演していた女優。

詳しいことは解らないが兎に角、逮捕。
本人は否認しているとテレビ。
画面は長野山中で猪の罠に掛かった
野生の熊のニュースな変わった。

彼女もまた、どこかで手綱を
弛めてしまったのかしら……
ともに捕まった男性に
丸め込まれたのかしら。

彼だけがは容疑を認めていることから
逆に彼女が丸め込んだ可能性も
零じゃない・・・真相はこれから。

本当に世の中色んなことが起きるなぁ
(;>_<;)
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+電子たばこ

2016年06月15日 | 制作公演関連
演劇集団ア・ラ・プラスでは
にわかに電子たばこが流行っている。

とゆーか、一昔前は稽古場で
演出家や出番じゃない役者が
稽古してる最中にスパスパしてた。

それが時の流れの中でNGになり、
また吸わない人も増えて、
今や煙草吸いは片身が狭いようだ。

そんな中、目につくようになったのが
電子たばこという代物だ。

先っちょが光る簡易なやつじゃなく、
未来からやってきたマシーンみたいな、
かなりかっちょいいフォルムの。
ニコチンを含まない液体を、
熱で霧状にして喫煙し、西洋では
「vape」とも呼ばれるらしい。

それを愛用する演出と男優、
あわせて三人が稽古場で発煙中。

***

そんな流れの中目にしたのが
「電子パイポ」の広告である。
「私はこれで会社を辞めました」
というキャッチのCMで
80年代に一世を風靡した、
あのパイポまでが電子化していた。

さて。電子たばこそのものは、
僕の生まれるより前の1965年、
既に特許を得ていたらしい。
こーゆーの作るのは、当然、米国。
けれども実用化は世紀をまたいだ
2003年を待つことになる。
中国人漢方医の手によるが、
まるで売れなかったそうで…。

それが今や花開いて、多種多様。
フィリップモリス社のiQOS、
イーリーフ社のiStickなど。
で、我が日本のJTのそれには、
なんと煙草葉を使うタイプがあり
ちゃんとニコチンが入ってるらしい。
ん、なんか基本コンセプトが違うか?

***

おおむねWikipediaのコピペで
誕生以来喫煙経験のない僕には
まるで縁遠い話だったりはする。

とにかくア・ラ・プラス『かもめ』は
稽古を重ねているわけである。
スタッフをわりと沢山召集して
明日六月十六日(木)に、
一等最初の会議を開くわけである。
初めて杉山演出に加わるプランナーが
少なくないので、ちょいと早めに。


これは本文とは関係ありません。
電子たばこの話題なんで、赤い電気(-_-;)

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観劇ラッシュのなかで(後編)

2016年06月14日 | 鑑賞
イッツフォーリーズの創立40年と
いずみたくメモリアル25年を
記念した連続公演のトップを飾った
『夏の夜の夢』は劇団ぢからを
大いに感じさせる舞台だった。

パック(大塚庸介)と妖精
(明羽美姫、金村瞳ほか)が
作品全体を誘うアンサンブルを魅せ
青年劇場の瓜生正美の脚色演出、
作詞に山川啓介、音楽は勿論いずみたくで
40年前に紡がれた舞台を新鮮に届けた。

今年度の英国留学が決まった
演出の河田園子(JOKO)、
振付のスズキ拓朗(コンドルズ)ら
今の空気感をまとったスタッフの
仕事ぶりも勿論だが、和製ミュージカルを
長く牽引してきた伝統がそこここに
感じられた『夏夜』だった。

あ、そうそうシェイクスピアの
代表作のひとつの略称は、
『夏夜』か『夏夢』か、いわゆる
マックとマクド的な議論によくなる。

それは、まぁいいや。

集団の力でいえば、昨日書いた
『詩の礫』を演じたのは、
「声流seiRYU」「劇団JIBA」「劇団櫂人」
の3つのカンパニーだったのだが。

本来は「声流」の発表の場であった。
日曜のイベントの実行委員でもあり、
区の公募で集まった朗読劇参加者を
母体に活動を開始した面々だ。

「JIBA」はその名前から察しのつくように
最高齢は89歳のシニア劇団。
公民館の大広間等で定期的に発表している。

そして少しく顔触の若い「櫂人」は
劇場での公演を打つ集団だ。

三者の共通の指導者である篠本賢一が
和合亮一という手強い現代詩を扱うにあたり
力を結集させたわけだ。

「アルビレックス」は、J1のほか
バスケット、野球、陸上など
〈総合型地域スポーツクラブ〉の
成功例のひとつだが、板橋という場で
演劇(含朗読)の、それぞれに異なる
色合いを持つ集団を指導する
篠本の活動は、閉塞感の中に喘ぐ
演劇界に大きな方向性を見いだす
アクションといえるのではないか。

随分前から、一部からだが、
演劇人が生きていくには、
海外で盛んな「リージョナルシアター」。
つまり、地域に根差して
プレイヤーとして舞台に立ちながら、
レッスンプロも担う。或いは、
その二つの道に分かれて生きる、
という方向性は示されている。

ただ実践の速度ははやくない。
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