麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ぶらり新小岩

2017年03月31日 | 制作公演関連
新小岩駅前のロータリーのオブジェです。


歩いて十分強で香取神社。
その脇を抜けると、こんな看板があり、



親水公園の短い吊橋を渡れば
江戸川区総合区民センターだ。

インドネシアの劇団en塾の
日本語による『蓮池伝説』が
今夜、上演される。

僕の敬愛する役者・蓮池龍三が
瀬戸内の島を出て京都市役所に
勤務するも「たちの悪い」、
しかも不治の病となる「演劇」に
囚われ、上京し文学座の養成所へ。
そして劇団東演に入団し、
若手筆頭となるも、座を離れ、
さらなる芸の荒海に身を投げ出す
波乱万丈の半生を描く
・・・わけではなく(>_<)

蓮の花の咲く池の伝説のおはなし。
それをほんのちょっぴりお手伝い。
初めて新小岩の奥深くまで(?)
足を踏み入れたのだけれど。
あ、駅前で呑んだことはあるのよ(^_^;)

ホールの向かいには区の中央図書館。

演劇関連の書籍がなかなかの充実ぶり。

その裏手にはホームセンター。

なぜか表札コーナーに高橋だけ三つも。

さらには大きな家電量販店や
二十四時間営業のボウリング場
(卓球、ビリヤード、ゲーム等含む)


そんなこんなの新小岩。
暮らしやすそうな印象を受けた。
まもなく2時からゲネ。

ほぼ中身のないまま今日はおしまい。
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幻影正々堂々の無頼

2017年03月29日 | 制作公演関連
漫画でありがちな展開として、
主人公が二軍(時には三軍)にいて、
ジャイアントキリングを起こす!
つまり格上に一泡吹かせる、
という筋立てがありますよね。

芝居でダブルキャストを組む場合、
力の拮抗する役者を張らせるのが、
まぁ数としては多いと思うけど、
のびしろに期待して抜擢する
ケースも割とあって・・・。

実際僕にも経験がある。
本来は脇が合うタイプの役者に
一度は芯の役を経験させつつ、
少々天狗になりかけている
若手筆頭格に、下からの
突き上げがあることを感じさせ、
劇団の空気を掻き回す。等々、
色々仕掛けてきた。

そして、前段のジャイキリよろしく
抜擢組が良い結果を出すのである。
全てでは、もちろんないが。

※※※

昨日、少し書いた『無頼』
(クレイジーJAP月下美人公演。
東演パラータにて1997年)も、
座の看板として幾多の舞台を踏む
華のある女優Kに対して、
闘志をたぎらせる男前の女優Sを
ぶつけて化学反応を起こそう!と、
プロデューサー兼主演Hが
演出Tと決めたものだった……。

それがジャイキリだったか、
弾き返したのかは今日の主題ではない。

その作品に、当時飛ぶ鳥を落とす
「くらい」勢いのあったカンパニーの
「きむけん」も出演していた。
人を魅了するぎょろりとした瞳で
「うちは俺と制作の二人しかいねぇ」
と言っていたので、あの時は
もう籍がなかったのだろうが、
J-Theater主宰の小林拓生は、
ある時期、そのカンパニーにいた。

小林と出会うのは2009年なので、
当時は拓生の「た」の字も出ず、
逆に09年に「マ」の話などしなかった。

そんな接点ともいえないような
小さな係わりがあったことは、
J-Theaterの制作を受けるようになり
あれこれ話すようになってから、
ある日ポロリと出てきたのである。

※※※

はてさて。
『近代能楽集』小林拓生演出の
「班女」「邯鄲」のダブルは
どんな化学変化が起きるだろう。



追記
書き上げてから資料を繰ってみたら
Sと記した女優は、この公演では
「ひかる」というクレジットだと判る。
でも、そーするとHが二人になるから、
まんま載せてみた。
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幻影正々堂々の勝鬨

2017年03月28日 | 制作公演関連
ずいぶん長く雨が降ったので、
夜空がとてもとても澄んでいた。
そんな昨日も『近代能楽集』は稽古。


そういえば、二人の小林が演出する
J-Theaterについて書くのは久しぶりだ。

稽古は順調に進んでいます。
拓生組、七緒組どちらも。
雨を恵みに緑が成長するように。

さて、拓生組は吉祥寺から
勝どきに場所を移しました。
七緒組は早稲田に、どっかと腰を据え
「班女」と「熊野」。
ちなみに熊野は「ゆや」と読みます。

一方の「班女」と「邯鄲」も
流山児★事務所のご好意で
アトリエに何度かお邪魔しますが。

3月27日。開花宣言はしたものの
桜の花はちぢこまったまんまの
東京。その海に臨む街・勝どき。

私は池袋在住なので有楽町線の
月島駅で降りて、歩きます。

幹線の清澄通りを行くのだけれど。
チェーン店と公共施設が点在し、
バスやタクシー、トラックなどが
往き交うその大通りと並行して、
西仲通りも勝どきまで伸びています。

錦、もへじ、もん吉、バンビなどなど
もんじゃ焼きの店が軒を連ねる
通称「もんじゃストリート」。
広くはない通りは、近年整備され、
古き良き頃の情緒は消えたけれど、
反比例して人の姿は絶えません。

そんな「観光地」と清澄通りが
500Mほどパラレルしている。
100Mに満たない距離の、けれど
その景色は余りにも異なっています。

二人の演出がそれぞれに紡ぐ
こたびの『近代能楽集』と、
それはどこか似てなくもない。



昨夜は「班女」には間に合わず、
米川が次郎を担う「邯鄲」を見た。

そうそう。
拓生組は「班女」「邯鄲」ともに
一部ダブルキャストを敷いている。

昔むかし。
私が小劇場から新劇に立ち位置を変える
きっかけにも結果なる舞台『無頼』の
ヒロインもダブルだったな~。

対照的な女優で。
だから、仕上がった芝居も違っていた。
一人は今東北に暮らし、一人は九州。
こんなところまで両極だ。
ともに関東の出身で帰郷ではない。
好いた男が北と南だったのである。

それはそれとして。
『近代能楽集』も様々な味わいを
提供する8ステージになるはずです。
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第一四半期の観劇について

2017年03月27日 | 鑑賞
2017年も4分1が終わっちまう。

今年1月は、なんと観劇ゼロ
下旬に3本回しのドラマリーディングが
あったから仕方なかったのだが

2月2日のACFがようやくの初鑑賞。
ただ月の半ばに忠臣蔵本番があって、
なんとか前半3本だけ観て3月に。

その弥生朔日『緑のオウム亭』開幕。
5日に幕をおろしてのち、
8日の東演を皮切りに、朋友、銅鑼、
TEE、俳小、燐光群と張り切って、
明日以降もフォーリーズ等、
予定しているので、完遂すれば
四半期でなんとかかんとか13本。
月平均4作品くらいにまで
挽回することができるぞ。


まぁ数を観ることが主眼ではない。
ないけれど最低限、月に4~5回
劇場に足を運ばないとな、
と勝手に肝には銘じている。

料理人が、自分の店で作るのみならず
和洋中のジャンルを超えて、
よその店で客として食することで
「味」を探求するように、
演劇人の末席ながら古典、新劇、
アングラ、小劇場、さらには
ミュージカルに2.5次元まで
垣根を作らず観劇しなきゃな~、
と思っているのであります。

実際は思うだけで、つい仲間内の
現代劇に顔を出すので手一杯だけど。


そんな今日この頃。
明日は久しぶりのミュージカル♪
しかも『ゲゲゲの鬼太郎』だから、
ある意味2.5次元といえなくもない。

蛇足ながら。
演劇界を席巻する「2.5次元」とは
漫画やアニメにゲームなどの
二次元作品を舞台化した作品の総称で。
「一般社団法人日本2.5次元
ミュージカル協会」が2014年設立され、
今春、某専門学校には専門学科もできる。

その学科の要綱によると、
1年次に舞台演劇の基礎を学び、
2年次には「2.5次元」の知識を深め、
技術を磨き、翌最終学年では、
「国内最高峰の劇場で卒業公演」と
謳っていたりするんだけど。

その劇場は天王洲にある「銀河劇場」で
2006年からホリプロが運営するハコ。
で、ホリプロは前述の協会の
理事7社に名前を連ねてもいる。

ん? なんの話をしてる??
そうそう。言いたかったのは、
2.5次元と一言で語るのはたやすいが、
明日みる『ゲゲゲ~』はちょいと
違うのかもとゆーこと。

乱暴にいえば。
芝居なのかショーなのか……。
そこ分けることに意味があるやなしや
ここがまた悩ましいのだけれど……。
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ゆきえとけいこ

2017年03月26日 | 身辺雑記
女優・小川由樹枝と稽古をした
・・・という話ではない。

今年の1月12日にものした弊ブログ
「大江千里と星野源」のアクセスが多い。
同じ思いの人が沢山いるようだ。

その流れの〈松坂慶子と仲間由紀恵〉。

※※

きのう事務作業が一段落して、
珈琲を飲もうとテレビをつけた。
松坂慶子がアイスランドで入浴してた。

松坂さんといえば。
最近はコミカルなキャラが立っているが、
我々世代には、なんたって
『愛の水中花』なのである❤

本当に美しかった(#^.^#)

※※

僕は川崎のはずれの柿生という所で
二歳から長く暮らしたのだけれど、
近くに生田スタジオや細山スタジオ、
のちに緑山スタジオもできた場所で
ドラマのロケに使われがちだった。
(あくまで「近くに」ね)

小三の頃だったろうか、我が東柿生小に
田宮二郎、森田健作、そして松坂さんが
『白い地平線』の収録にやって来て、
生のお三方を間近にみた!
ブラウン管の中の五倍増しの
格好良さ綺麗さに腰を抜かしたものだ。
( ̄□ ̄;)

ちなみに百恵ちゃんの「赤いシリーズ」と
双璧をなしたTBSの人気番組で、
田宮さん主演の「白いシリーズ」
第三弾(1975年4月~9月)。

それから数十年。
劇団東演に在籍していた僕は
チケット申込の電話を受けて
日時や枚数などをメモして、
名前は「まつざかけいこ」と言うから
どのような字を書きますか、と。
松竹梅の松…てな順に漢字が並んで、
あれれ?
と、半笑いになるのを堪えながら、
あ、女優の松坂さんと〈同じ〉ですね、
と完全に同姓同名だと疑わず
予約を受けて受話器を置いた。

展開から、言わずもがなだが。
当日、眼鏡を掛けた本物が、
開演時間から少し遅れてやって来た。
今ほどふくよかになる前で、
これまた美しすぎたのである。

※※

長い長い前段になりました。
最近も衰えぬ美貌を保ちつつも、
体型に関しては貫禄がついた松坂さん。

こないだの『相棒』を観て思ったのは、
おいおい、仲間が随分ふっくらしたぞと。
そして。
松坂さんが北欧の絶景をバックに
水着姿で湯につかっていた少しあと
歌番組の司会をする仲間さんを見て、
うんうん、ふくよかな仲間さんと
松坂さん、やっぱ似てるぞと確信。
\(^-^)/\(^-^)/

※※

由樹枝と稽古。
今はしていないけれど秋になれば
ピタパタ公演『オトカ』で
一緒に芝居を創ることになる。
ただそれは、また別の話。
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金太郎飴のブラウン管

2017年03月24日 | 身辺雑記
テレビをつけたらば、あれれ
どこを捻っても(実際には、
リモコンのボタンを押しても)
話題の「教育者」しか映っていない。

そして。
緊張もあってのことでしょう
「目のあたりにして」を、
メノアタリと読み上げていた。
勿論「まのあたり」が正解ですが。

え、あれ、もしかして・・・
聖徳太子は厩戸皇子と呼び、
鎌倉開幕は「いい国作ろう」の
1192年より前倒しになり、
鎖国もしていないことになったように、
目のあたりも「メノアタリ」に
変わっているのか、もしや!Σ( ̄□ ̄;)

ま、そんな些末なことは置いて。
3チャン改め「Eテレ」がセンバツ、
テレビ東京がB級映画を流す以外
地上波がよってたかってたけど、
そこまでのニュースかいな~と
思ったのは、おいらだけかな?

総理大臣の首も掛かった「事件」
と捉えることも可能なわけですが、
あの喚問は「そーならないため」に
用意された茶番であるとの見方もある。

・・・はてさて、どうなるやら。

一方。
残念ながら負けちゃったのは野球。
本当に日本人は優しく強いから、
悔しさを圧し殺して健闘を称える。
\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/
誠に素晴らしい民族だ!

けど、このままじゃ駄目になるから
小学校を作って教育せしめよーと、
なされた努力が無になって、
彼は諦めきれない御様子・・・
あ、その話はもういいか(@_@)

国によっては敗因となるミスをした
選手が殺されちゃうからな……。
いや、ごく一部の限られた「奴」で
大半は佳い人とは思うけれど。

さて。
決勝ラウンドに進んだ段階で
無敗なのが気掛かりとブログに書いた。
案の定とゆーのも変だけれど、
全勝で勝ち上がったサムライと
ブエルトリコを撃破した米国が
悲願の初優勝で幕をおろした。
なんともドラマチック。

ドラマチックと言えば。
それまで堅守でチームを救った
名手のエラーが出たり、その選手が
汚名挽回のホームランを放つ等
今回の侍Jの背番号4に限らず、
何度も見てきたシーンだっらりする。

それはサッカーにおいての
エースがPKを外すのと同じだ。
繰り返し見てきたといえば、
政治において「うやむや」にされた、
或いはグレーのままフェイドアウトした
「過去」が金太郎飴みたいに
また同じ絵柄を見せられるは
ほんと勘弁してほしいのよね。

あれれ、また森友の件に戻っちゃた。
ε=ε=┏(・_・)┛
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渋谷、隠れ家、下足札。

2017年03月22日 | 身辺雑記


この子は入口すぐに居る小さい方で、
メインフロアには三倍くらい大きな
剥製頭部が飾られています。

と、いきなりですが。
渋谷のとあるお店に先週お邪魔して。
その日のことを綴ったけれど、
書き切れずにアップしなかったのです。
再構成して、数日遅れで公開しま~す。

※※※

連休前の金曜、打ち合わせ一本と、
とても小さな同窓会、とゆうか、
高校時代の友人との飲み会が
どちらも渋谷であった。

打ち合わせに指定されたカフェは
店名からは思い出せなかったが、
添付された地図の位置から、
「むむ、もしや」と思いながら向かうと
案の定、雑居ビル二階の隠れ家カフェ
「TOKYO SALONARD CAFE DUG」だった。

以前、とある制作者の紹介で
某演出家と会ったのと同じ店。

外に大きな、黄色に黒字の雀荘の看板。
それは三階で、二階にあるその店の
案内は目立つようには置かれていない。
狭く、決して綺麗とはいえない階段を上り
観音扉を押し開いた先に、板張りの床、
アンティーク調の椅子やテーブル、
そうそう鹿だかの剥製も大層目につく、
広くて「別世界感満載」の空間が広がる。

今はなき東急プラザの裏手にあたり、
住所は道玄坂だけれど、その坂自体は
井の頭線の向こう側になる。
渋谷の中では人の流れが少ないエリアだ。

その日、プラザ跡の工事を横目に
小路のゆるい坂を上っていったら、
黒のスタッフジャンパーに下も黒。
まさに我々の業界の、裏方の装いで
男が下ってきて、にやりと笑う。

「山彦の会」の音楽劇巡演で私は制作、
彼は舞台スタッフとして二本仕事をした
鈴木広之と偶然の再会(@_@)
「うわっ、久しぶりじゃん」などと
短い会話だけ交わして別れた。
待ち合わせ時間を過ぎていた故に。

で、隠れ家的カフェで一時間半、
演劇集団ア・ラ・プラスの主宰兼演出
杉山剛志と『ビザール』について話す。

それから飲み会へ。
まぁこちらは語るほどのものはない。
(^_^;)
下足箱は「と4」。超巨大店舗なら、
名前にちなんで「と48」を狙うのだが、
そんな店は滅多にない。



いろはのない数字だけの場合は、
ちびっこ時代好きだった河埜和正の
背番号29か、彼がのちに背負った5を。

あの頃、テレビは巨人戦ばかりだし、
漫画やアニメも主人公はG軍。
長島に王、柴田に高田もいた中で
僕の贔屓は地味な地味な遊撃手。

選手は誰一人悪くないけれども。
度重なるフロントの悪行三昧や
勝つための選手補強などなどに
嫌気がさして「燕」に移行。

なのだが下足札の好みは変わらない。
不思議だな~。
バレーボールの三屋裕子が
筑波大から日立に入って、
袖を通したユニフォームの
番号も5だったりもするのだ。
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連休の周辺を振りかえる

2017年03月21日 | 身辺雑記
世の中は三連休だったとか。

そのせいだろう連休直前の金曜夜、
居酒屋は賑わっていたな、そういえば。

渋谷で高校時代の友人(うち一人は
幼稚園からの腐れ縁)とプチ同窓会。
演劇集団ア・ラ・プラスの次回作の
打ち合わせのあとに軽~く。


土曜夜は日暮里で芝居を一本みた。
客席に旧知の顔があり、呑むことに。


日曜はピタパタの集まりが武蔵小杉。
昨今は住みたい街ランキング上位にも
顔を見せる我が故郷川崎の「むさこ」。
いや~想像以上に変わってて驚愕。

ただ南口を出た辺りの一帯には
古き良き武蔵小杉の風景が残り、
そこに中目黒が本店の「大樽」が
いつの間にか出来ていて、
秋刀魚百七十円につい誘われ、
秋の公演の宣材写真と動画の
撮影終わりに、ちょいと寄り道。


と気づけば呑んでばかりだ(>_<)

そして祝日の昨日は劇団櫂人の
『ブルスト』の稽古に初見参。
本番は五月だが、既に立ち稽古の段階。
しかも大方セリフが入っている。
シニア劇団ながら高い意識で
芝居創りに臨み、このペースは
毎度のことなのだが、矢張舌を巻く。

さすがに休肝日にしようと
後ろ髪を引かれつつ帰路についた。



そうそう。
「むさこ」に集結した『オトカ』出演の、
まだ未収撮の役者四人に作演出、
そこに制作の私という六人だったが、
川崎生まれが三人(一人は今も在住)、
そしてピタパタ主宰の今井が現在住と
無茶苦茶「川崎率」が高かった。

最後に。
文中に登場した制作で関わる公演を
時系列に宣伝して終わりにしよう。



劇団櫂人第3回公演
『ブルーストッキングのの女たち』
5月24日~28日、上野ストアハウス



演劇集団ア・ラ・プラス第14回公演
『ビザール』6月29日~7月3日
シアター風姿花伝(目白)



ピタパタ第7回公演『オトカ』
11月9日~12日、せんがわ劇場
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幻影正々堂々の邯鄲

2017年03月20日 | 制作公演関連
邯鄲は地名である。
中国の河北省南部に位置し、
始皇帝の出身地としても知られる。

ただ多くの人は「邯鄲」イコール
「邯鄲の夢」ないし「邯鄲の枕」の
イメージで日常使っている、
と思うのだけれど、どうでしょう。

「何なに?」という方のために書けば。

一人の青年が楚を目指す旅の途中、
邯鄲の地で道士から枕を借りて眠る。
長い夢で、栄華を尽くす一生を送るが
覚めた時、粟飯も炊き上がらない
短い時間だったという『枕中記』から
生まれた故事で冒頭の言葉達の他
「一炊の夢」も同義語として有名。

この「そもそも」の話から
能の『邯鄲』は成立している。
それを更に三島がアレンジしたのが
『近代能楽集』の一曲であり、
J-Theaterが来月公演する舞台でも
山田栄子らの出演でお届けする作品。



主要キャストは・・・
『枕中記』の書生・盧生に当たる
主人公・次郎に米川塁と恩田匠。

その乳母だった菊に山田が、
美女は戸田梨恵と酒井冴希。
以下文末の配役となる。

最近ダンスが多用されている拓生演出。
「邯鄲」においても盛り込まれる。
無論〈Jの三島〉の特色とも言える
能管・やすだまことの生演奏は必須。

上演日は以下の4ステージ。
11日15時半◇
12日16時◆と19時半◇
13日19時半◆

◇次郎=米川、美女=酒井
◆次郎=恩田、美女=戸田

配役(前述以外)
踊り子=赤松みなみ、三浦小季、山口笑加
紳士=坂口寿一、伊谷厚彦
秘書=中井亮
老国手=田辺誠二
医師=篠崎旗江、椎江将志

なお、能管以外のスタッフは・・・
舞台監督=小林岳郎、照明=APS、
音響=小森広翔、作曲家=高橋たかふみ、
振付=三浦小季、歌唱指導=坂口寿一、
衣裳=竹内陽子、制作=高橋俊也

12(水)夜の回終演後、アフタートーク。
ゲストは川口典成。
小劇場B1(下北沢)にて。
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幻影正々堂々の班女

2017年03月19日 | 制作公演関連
「班女」に、というよりも
三島由紀夫の『近代能楽集』に
初めて接したのがかれこれ二十年、
いやもっと前の「ぬ企画」の公演で、
二本一演目の一方が「班女」。
YUKIの一人芝居であった。
(於:中野スタジオあくとれ)

以来、まったく触れることなく
長い年月が経ち、ここ数年は
「J-Theater」が少なくとも夏に
山中湖で『近代~』を上演していて、
触れていない戯曲が少なくなった。

そういう個人的な流れがあり、
一等思い入れがあるのが「班女」。

加えて、今回は。
小林七緒、小林拓生がそれぞれに
役者を用意して、異なる「班女」を
お目にかけるわけだが。
とりわけ、狂女の花子を囲っている
老嬢・実子に山崎美貴と神保麻奈という
キャスティングは座に加わる立場を越え、
滅茶苦茶楽しみでならない
\(^-^)/\(^-^)/\(^-^)/

山崎が実子を演じる七緒版の、
花子はスー・アサミ。
J-Theater『噛みついた娘』にも出演し、
タイトルロールだった新鋭が再び登場。

花子が待ち焦がれる青年・吉雄は
J-Theater初見参の木暮拓矢。
流山★事務所の若手筆頭格と聞く。

かたや拓生版。
神保以外はダブルキャストで臨む。

花子に、常連・三浦小季と
新顔の谷崎いつみ。
吉雄は、こちらも初参戦の柄澤崇史と
東京公演は久方ぶりの大沢一起。

そう、大沢は三島由紀夫文学館との
共催の「弱法師」に出演するなど、
Jにはお馴染みの俳優。
また、三浦は今回も振付を兼ねる。

・・・てな調子で。
開幕まで凡そ三週間となった芝居の
個々の作品について書いていこうと思う。

まずは全八ステージで観ることが可能な
(出演者や演出は異なりますが)
「班女」についてでした。
m(_ _)m



おっと、ダブルの出演日も添えないと…。

11日15時半、12日19時半
花子=谷崎、吉雄=柄澤

12日16時、13日19時半
花子=三浦、吉雄=大沢

※※※

J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『近代能楽集~班女、熊野、邯鄲』
4月10日(月)~13日(木)
小劇場B1(下北沢)
前売3300円、当日3500円、
学割2800円、二作品5000円

詳しくはJ-Theater公式ブログに
近々アップ・・・予定。
(^_^;)予定かよ。

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