麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

久しぶりにクダリました。

2005年09月30日 | 東演
シモの話ではありません。
来る11月13日、南保大樹が客演する
モノオペラ『尼の泣き水』のリハーサルが
28日にあって、
海老名まで小田急を「下った」という話です。

今回の客演は、03年8月の朗読劇『月光の夏』
海老名公演をご覧になった声楽家の甘利真美氏の眼鏡に
南保の演技がかなって、お誘いいただいたわけなのだが、
その時の会場と同じ海老名文化会館小ホールが、
11月の本番の会場にもなる・・・。
小ホールというより、音楽ホールと云いたい
こぢんまりとした非常に音の響きのいいホールだ

7月に一度、尼役の甘利さん、語り(兼漁師と代官)の南保で
読み合わせと簡単な動きを話し合い、
今月の26日にピアノを交えた稽古を、
そしてこの日、午前から和太鼓、午後からは子供達が入り、
ついにフルキャストが揃ってのリハとなったのだが、
「オペラ」初体験の我々には、とても新鮮な9時-5時の
稽古となった


これから更に稽古を重ねると、かなり面白くなる
と確信しました。

新聞社2社も取材に来るなど、
  地元での期待も高まっている様子

是非多くの皆様にご覧いただきたい。
東演でもチケットを扱っています。
興味のある方はご連絡くださいませませ
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いろいろな日曜日

2005年09月27日 | 身辺雑記
おとといは何だかいろいろあった日曜だった。

まず本来なら十分スゴいのに、藍ちゃんの陰で
パパとの確執ばかりが報道される横峯さくらが、
苦労の末ツアー2勝目を挙げ…
ま、その藍ちゃんは不在だったし、
  やはり藍ちゃんはモノが違うから
  これからも大きな壁にはなるだろうけど…
  兎にも角にもおめでとう

楽勝だったのは長谷川穂積。
バンタム級で初防衛
よい意味で予想外の強さだった。

独走世界一は、金メダリスト野口みづき。
ベルリンで見事日本新記録
でも。最近のペースメーカー付きのマラソンってどう?
選手は全然悪くないけど、ルールとして、つまらないよねぇ…。
プロ化は基本的に賛成だけど、
コマーシャリズムの弊害の部分ですわな

          

あと「愛・地球博」が閉幕。
リピーターパワーを得ての成功は我々演劇人も
大いに参考にしたいところっすネ!

さよなら系では
  上野動物園に嫁入りしていた
  ~サッカー的に言えばレンタル移籍~
  パンダのシュアンシュアンが故郷に帰るそうな。

悲しいかな、まるで話題になっていなかったよね?
レッサーパンダの方が有名でしょ、今や。
いや彼のブームも、もう終わってるのか?

次回登場するのは、ウーパールーパーやエリマキトカゲとともに
週刊誌であの人は今(ヒトじゃないが)で特集を組まれる
その時だろうなあ…。

まあ他人の心配はともかく、
いつまでも飽きられない作品を制作者たるもの一生のうち
一本くらい創りたいものだ。
そーして多くのリピーターを生んで、皆も幸せに・・・
劇団も幸せに・・・。

そんな願いを込めた舞台の稽古が、
22日から始まってます!!
演出は直近のブログでも取り上げた『桃中軒』でも
完ちゃん節を炸裂させた…我らが(?)鈴木完一郎

       【本日も文中は敬称略です】

タイトルは、当ブログの置かれたHPにも
既にアップされてます通り『臨時病室』です。
中国の現代戯曲です。
それに向けて、本日は朝の10時から「劇団総会」
素敵な作品になるようオンキャストは勿論、
劇団一丸となって取り組もう!とゆー会議です。
ま、そればかりじゃないけども。

※最近下書きからアップまでのタイムラグがあり、
 今日も日曜ネタが火曜になってます(汗)



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青年座vs文学座…おもに『桃中軒』

2005年09月26日 | 鑑賞
青年座『夢・桃中軒牛右衛門の』
(作/宮本研、演出/鈴木完一郎 本多劇場 9/17~9/25)は
明治から大正にかけての日本と中国を舞台に、

文学座アトリエの会『焼けた花園』
(作/ウーゴ・ベッティ、訳/溝口廸夫、演出/上村聡史
 文学座アトリエ 9/7~9/21)は、
とある時代の国境沿いの一軒家を舞台に、

設定こそ異なるけれど、どちらも「国家建設」に
まつわる人間模様で、なるほど戦後60年目の節目の年に
こういうアプローチはかっこいいなあ…と思った。

特に前者は、僕が個人的に「中国哲学文学科」とゆー
学部を出たこともあり、結構ノメリ込む世界でした。

孫文や秋瑾や、そして毛沢東が大活躍
夏目漱石や北一輝など日本の偉人も続々登場・・・
「歴史青春群像劇」です。

前半は、例えるならぬかるんだピッチでパスが通らず、
そこここでプレーヤーが転ぶような流れ・・・
ところが後半、桃中軒雲右衛門
(似てますが、タイトルロールは牛右衛門…
 主人公の浪曲の師匠です)を演じた
山野史人さんの見事な・・・これがまた
23日付『焼けた花園』で書いた同様、
見事じゃすまないのだがそれより言葉を知らない
「見事な」・・・浪曲から、俄然ゲームは活気を帯び、
青年座らしい「勢いのある」「怒濤のような」攻撃が
次から次へとゴールに襲いかかるのだ

そろそろ終わりましょう。
せっかくVSにしたのだから少しくらい較べてもみれば・・・

冒頭にもちょいと触れたけれど
2作品とも主人公は「革命」に関わっていて、
けれども「主人公の妻」はとっても対照的。
『焼けた…』のルイーザは、
幼い息子を失った呵責から苦悩し、
冷静と狂気とを行き来きし、
『桃中軒…』の槌(つち)は、
奔放な夫の陰で貧しさに耐えながら生きるのだ。

前者は一度は国のトップに立った男の、
それゆえの問題や前述の息子の死やらあって、
後者の、常に黒幕に徹して革命を支えながら
自らは浪曲師として全国を駆けめぐるのと、
単純比較は勿論出来ないけれど、
良い意味で日本的な、凛と生きる妻=槌の姿は、
結婚してまもなく半年の僕には、
個人的にはとっても響いたのだった・・・
そんなのまるで「夢」の話だけれども。

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文学座vs青年座…おもに『焼けた花園』

2005年09月23日 | 鑑賞
文学座アトリエの会『焼けた花園』
(作/ウーゴ・ベッティ、訳/溝口廸夫、演出/上村聡史
 文学座アトリエ 9/7~9/21)は、
とある時代の国境沿いの一軒家を舞台に、

青年座『夢・桃中軒牛右衛門の』
(作/宮本研、演出/鈴木完一郎 本多劇場 9/17~9/25)は
明治から大正にかけての日本と中国を舞台に、

設定こそ異なるけれど、どちらも「国家建設」に
まつわる人間模様で、なるほど戦後60年目の節目の年に
こういうアプローチはかっこいいなあ…と思った。

特に前者は、とても1952年の作品とは思えない
完全に「今」の作品
目茶苦茶シャープでかっこいい。
文学座じゃなきゃできないっす。
   ってな舞台だった。

国境沿いの一軒家の窓から臨める丘を、
「一軒家」の壁の上に象徴的にみせる舞台美術が、
これまたクール!!!
弊団の『八月の鯨』でも美術を担当してくれた
乘峯雅寛さんのセンスが光る

光ると云えば、全編に宝石のように散りばめられた
「台詞」が、とにかく美しい…本当は「美しい」なんて
言葉では足りないのだが、残念ながら僕には表現がない…。

骨太の作品を息づかせているのは、その「美しい台詞」
であることが、この芝居の最大の武器だ。
俳優も素晴らしかったけれど、あの台詞を口にするのは
同時に役者にとって幸福でもあるだろうなあ…とも思った。

いやあ、演出も美術も照明も…あらゆるスタッフワークから
キャストまで、本当に楽しませていただきました。

ひとつだけ欲をいえば、ベニサンとか吉祥寺シアターとか
舞台奥が開く劇場だったら、ラストシーンがより美しく、
感極まっちゃっただろうなあ・・・。



おっと、長くなってしまった。
青年座の感想は、明日に続くのだ
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荻窪の邪宗門へ

2005年09月21日 | 身辺雑記
荻窪へ杉並演劇祭の打ち合わせに行った帰り、
邪宗門に入った。
喫茶店だ。

実は東演の目の前にも邪宗門はあって、
劇団の“第三会議室”
“最上の応接室”として使わせていただいてます。
その系列店だ。
とはいえ資本など企業としての関連はなく、
国立の邪宗門からそれぞれがノレン分けして、
今全国に8軒ほどあるらしい…。

昨日の夕刻、小腹が空いたので
ラーメンでもと(何しろ荻窪ですから…
歩いていて見つけた。
駅前の闇市を思わせるようなアーケードの中の一角、
二間間口ほどの小さな構えのドアを開くと
目の前に急な階段が延びている。
右手にカウンター。中に初老の上品な女性が隠れるようにいて、
優しい声で「お2階へどうぞ」と。

二階は目の前にある邪宗門よろしく、
古いランプや時計や銃が掛かっていて、
小ぶりの長方形のテーブルに
背の高いがっしりしたイスも似ている。

とゆーか、アンティークと手品が
邪宗門各店の売りで、それだけは脈々と受け継がれているようだ。
荻窪店にも、マスターへ送られたと思われる盾や賞状が
飾られていた。
(思われると書いたのは、この日は前述の
 女性一人しかいらっしゃらなかったから…)

壁には、油絵やエッチングの額が飾られている。
目が馴れて気付いたのは、歴史を感じさせる飴色の壁に
あいあい傘やさまざまなメッセージがマジックで、
或いはナイフか何かで彫りつけてある…。
それも夥しい数が。

夕方の通り雨を、そこでやり過ごし、文学座へ……。
昨夜観た『焼けた花園』については明日、
書こうと思っています。
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じてキンとか絢爛とか

2005年09月18日 | 鑑賞
タイトルは自転車キンクリートストアの代表作
(観てないけど…)『絢爛とか爛漫とか』を意識しました。

自転車キンクリートSTORE
『ウィンズロウ・ボーイ』
(作/テレンス・ラティガン 演出/坂手洋二)
俳優座劇場にて。今日千秋楽。

観劇は9/16(金)ソワレ。
昨日のNLTとテレコになっちゃいました。
そのNLTが創立37年、一昨日掲載したジャブジャブが
20年、じてキンは1982年創立だから23年だ・・・
            
「躍進するお嬢さん芸」と呼ばれた、ポンジョ出身の女の子たちも
いまや40代も半ばという計算だ・・・。
なので1940~50年代のイギリス演劇の第一人者の
作品を取り上げるのも、当然といえば当然・・・
なのだろうが、僕的には…ちと意外。

さて「じてキン」「じてキン」とは言うものの、
92年からスタートのプロデュース公演
=「ストアレーベル」なので、
 例えば今回、舞台上には中田喜子、馬渕英里何、西川忠志ら
マスコミでも活躍する面々がいて、
 と同時に小劇場から…大鷹明良、
 はたまたグリングの萩原利映がチョイ役で登場し、
 さらに新劇からは円の佐藤銀平、元NLT中嶋しゅうと幅広く、
 演出には坂手洋二・・・おお、まさに絢爛

絢爛と云えば、衣裳がまたスゴ~く贅沢なのダ
でまたホンがよく書けている。さすが世界的名作
名作だけれど、やはり一幕がやや退屈。
というのも、人物紹介やら話の導入に加え、
どーしたって「イギリスの」、ある時代の空気が
なければ成立しないから……。
(これってどーしよーもないことではあるのだが…)

さて、この舞台において、
多くの人が、あの「坂手」がテレンス・ラティガンと
どう闘うのかに大きな注目を持ったと思う。
自らも「定評あるストレートプレイはやたことがない」
と云うように、明らかにアウェイでのゲームと言えるから…。
で、後半はよく闘ったが、やはり前半が・・・である。
アウェイだから、引いて守れ、とは云わないけど
「適地」を意識して、我慢するのは必要だった。
やはり「攻撃的坂手サッカー」では痛い目に遭います

一緒に観た人が「馬淵さんに、実は期待してなかった分良かった」
と云っていたが(しかも呑み場で演出家本人に向かって)
確かに彼女は頑張った!
楽譜に書かれた音符を間違えることなく、
また、その小節に込められるべき感情も的確に表現した。
が。肝腎のチューニングが狂っていて
つまり基本的な発声として、客席に届ける「音」になっていない…
これは、本当にキツイのだ。観客として。
だけれど2幕はとっても面白い。
ウィンズロウ少年の5シリングの窃盗の
無実を信じて闘う家族と著名な弁護士の話の中に、
女性の立場だとか、正義とは何かとか
国と人の関係性とか、普遍的な物語性を持っているから、
ズンズン心に響きまくって。

【文中敬称略】

蛇足ながら、今更「商業とか新劇とか小劇場とか」
    ただでさえ狭い演劇の世界で衝立を立てる気は
    僕自身まるでなく、ただ説明として上記では俳優さんを
    カテゴライズさせていただきました。
    昨日絶賛したように「小劇場チック」なNLTもいいし、
    じてキンがイギリス翻訳モノありだと思うし・・・。

公演の谷間な上に、注目の舞台が目白押しなので
しばらく、このブログは劇評が続く・・・予定です。
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ニールとサイモンそしてガーファンクル

2005年09月17日 | 鑑賞
古き良き時代、栄光の80年代小劇場の王道
=“自分探し”をたっぷり堪能できる
NLT『ニールとサイモンそしてガーファンクル』
(作=東野ひろあき、演出=北澤秀人)

通常大きめの小屋で、主役は外部から客演を迎え、
翻訳劇をきっちりやる新劇団=NLTだが…
本作は純正劇団員のみで見せに魅せ
僕的には大型翻訳劇の数十倍面白かった!!

「見せに魅せ」と書いたが
次々に楽器は弾く、歌は歌う、ピザは回す…
役者たちのみの転換で~このあたりも80's小劇場だ
終演後には役者紹介もしちゃうもんネ!~
  アメリカの荒野から安宿、ボールパーク(野球場ね
  ライブハウスと…場面が流れて行く中、
  主人公は“自分探し”するくらいだからアンチヒーローで、
  云えば、日本人らしくウジウジしてるのだ。
  その名もススムくん。
  まるで進めないススムくんというわけだ…。

25日まで下北沢「劇」小劇場で公演中なので
ネタばれは避けるが……、タイトル通り、
劇作家ニール・サイモンと
ご存知サイモン&ガーファンクルが活躍する時代
=S&G再結成の81年9月9日前後に
物語の「時間」を置くことで
芝居の中の時代と芝居そのもののテイストを合致させ、
かつ「あの時代は…」的感傷なんて微塵もなく、
ちゃんと「今日」を照射しているのだ

それは芝居のアタマとケツに挿入されるニュースなんてなくても
十二分に芝居の中身から感じ取れるものだ。
が、きっと作者は、最後の最後に「7時のニュースでした
と言わせたいがためにニュースの仕掛けを作ったのだろう…。
つーか。
   そんな風に思わせるくらい、S&Gをはじめ、
   時代やアメリカや日本や…何より人間に対する愛のあふれる
   作者の想いと、粋な茶目っ気溢れる舞台です。
あとあと。宣伝美術もグーです

最後に・・・
東演も貸し劇場が劇団経済を支えていたりしてるから、
NLTさん的なそれである冒頭に述べた形態は
続けざるをえないのだろう・・・
でも、でも、純正座内芝居は
(これまでも内幸幸町ホールやみゆき館などで
 上演されていますが)
是非続けていただきたい。
今回のように「劇」小劇場クラスの小屋で、
しかもナンバー公演として

大きなお世話ですが・・・
本日(9/17)昼に観劇。


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ジャブジャブサーキット『しずかなごはん』

2005年09月16日 | 鑑賞
摂食障害を扱い、昨年好評を博した作品が早くも再演された!
新生シアターグリーンの柿落としであり、
池袋演劇祭参加作品でもある。
・・・さらには劇団創立20周年記念公演第2弾
と、なんだか賑やかだ。
賑やかなのに「摂食障害」という重いテーマを
選ぶあたりが、ジャブジャブらしく、
重い話には、そりゃぁ、まぁどーしたってなるんだけれど、
どこかヒョウヒョウと話を転がしていくあたりが、また
ジャブジャブの真骨頂!

とはいえ、20年もやってますと色々大変で。
『しずかなごはん』初演で、話の核となる
元入院患者・仁科容子を演じた岩木淳子を欠いたのは
大きな痛手ではあった。
……まるで見比べたようだが実は初演を見逃している。
ただ十数年も見続けて、役者の柄とか少し解るので…
あの役の“魔可不思議感”は演技うんぬんを超えているので
他の人では難しいわなあ(と、突然名古屋弁)

そう、6/14付の当ブログで
二十周年記念第一弾『成層圏まで徒歩6分』について
書いていますが、その時も、ジャブジャブサーキットが
岐阜を拠点に、名古屋-東京-大阪と公演し、
絶大なる支持があるってことを
書き損なってたんだわなあ…(シツコイし無理あるな)。

話が逸れました。
一部Wキャストで、昨夜の初日はニューバージョン
(再演が初配役の栗木&高木*)だったが、
クリニックの分室長・桜井役の栗木己義は貫禄!
初演と同じ役の…所長役の荘加真美、
ルポライター役中杉真弓といったベテラン陣と
安定したアンサンブルを見せた。
いや決して、岩木にかわった咲田とばこが悪かった
   わけではありません、念のため。
   初日の緊張から、ちょっと噛んで、
   それが若手に伝播したりしたけど、それはともかく。
(*高木美千代は今回ケースワーカー・角田役。
  初演では女子高生・小山内優役で出演している)

よく作家の陥る失敗は、調べたことを何でもかんでも
せっかくだからと入れ込んで…
「それだったら専門書読みます。それよりストーリー進めてよ。
あと、それであなたの云いたいことは」と観客に思わせること。

はせひろいちは、いつもそうだが、この仕事でも
「摂食障害」の知識御披露目に留まることなく、
この問題に限らず「人」がはまりこむ罠には
こんな風に立ち向かえばどうだろう? と
優しく投げかけてくれる。
なので、観劇後のビールが旨い

~20日まで。
そして名古屋公演は10/20→23(七ツ寺共同スタジオ)

【文中敬称略】






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さよなら三百人劇場

2005年09月15日 | 東演
明日は『臨時病室』の発送大会!
以前にも書きましたのでハショリますが、
東演の役者たちが一堂に会し(?)
皆様へのDMを心を込めてお作りします。
折ったり、封入したり、宛名シールを貼ったり…

で、『長江~乗合い船』の作者・沈虹光さんの新作
『臨時病室』を上演するのが三百人劇場。
昨日の新聞報道・・・「三百人劇場閉館」
    を受け、演劇関係のブログなどで、
    多くの反響がありました。

東演は、上記作品のほか来年7月にもお世話になりますが、
中国現代劇・日中演劇交流相互上演の第1弾で
03年11~12月にお世話になり、
(『臨時病室』はそのシリーズ第2弾になります)
今後も、このシリーズは三百人で…
と勝手に思っていただけに本当に残念です。

思えば、沈さんの傑作『長江~乗合い船』の東京再々演
・・・全国で喝采を浴びた後の《凱旋公演》も
やはり三百人劇場でした!!!
02年5~6月・・・
そうそう、この公演を最後に客席の改装が行われ、
キャパ302→257の節目にも立ち会ったのだった。
(実際の工事には勿論いないけど)

都営三田線千石駅。
その隣駅にある大学の、中国哲学文学科の学生だった
こともある僕は、三百人劇場で開催される
「中国映画祭」を、パスポートを買って観た
・・・そんな個人的な思い入れもある。
   『芙蓉鎮』『菊豆』『冬冬の夏休み』etc・・・

いずれにしろ東演としては、あと2回、
星の数ほどの名作を産んだ舞台を汚さぬように、
精一杯芝居を創るのみだ!
『臨時病室』は、東演版が10/27~30
   湖北省話劇院版(日本語字幕公演)が11/1~4

詳細は、このブログでも随時紹介して参ります!


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クモノストシバイヅクリ

2005年09月13日 | 身辺雑記
      
東武東上線の池袋発の各停に乗った時のこと・・・
ドア脇の網棚の上方、
中吊り広告の端と吊革の支柱との間のスペースで
必死に蜘蛛が巣を作っていた。

車両には毎日清掃が入るだろうから、
その日の、とある時間に紛れ込んじゃった彼
(または彼女?)が一日で・・・そもそも蜘蛛が
一時間にどれほど巣を作るのかも知らないんだけど
・・・とか思っている段階で、巣は縦糸が完成し、
外から内に向かって横糸が12~3ライン出来ていた。
その後も観察を続けると二駅ほどで20ラインを越え、
残すは子供の拳ほどだ。
この調子じゃ成増までに完成だな?
こんなに早く編み上がるっつうことは
意外と最近乗車したのか?
                  
あるいはドアに近いから、完成しかけたのに風…
ドア際だけに突風に煽られて、
または人によって……この場合故意か、
網棚に荷物を乗せる時に当たったか……
理由は何であれ、とにかく壊れてしまい
彼は(彼女かもだが?)再チャレンジしたのかも・・・

まぁ考えてもせんないこと。
それより僕が思ったのは
芝居創りに似てるなぁってこと。
一所懸命創っても簡単に壊れてしまう蜘蛛の巣のよーに
“儚いもの”を創ってるんじゃないかなぁ、なんて。
決して弱気になってるわけじゃない
・・・こういう感慨は、下駄屋さんもゲームプログラマーも
主婦も、モビルスーツで闘う人も、同じように抱くだろう
という冷静さ(?)も、ちゃんと持ちながらの・・・
電車で思ったことだ。


今日はこれから池袋シアターグリーンで
ジャブジャブサーキットに折込だ。
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