【きのうのつづき】
手塚治虫、赤塚不二夫、藤子不二雄ら巨匠たちが
若き漫画家時代を過ごした「トキワ荘」。
豊島区の南長崎あたりにあったが老朽化により
1982年解体。
その後、多くの声に後押しされて2020年、
南長崎花咲公園内に再現されたのが
区立の「トキワ荘マンガミュージアム」。
この博物館だけでなく周辺を含んだ
「面」で展開しているのが特徴だ。
そのひとつがアトムが迎えるお店。
これらは「仕掛」なわけだけれど……。
その程近くに味わい深いアパートが!
別棟をあとから繋いだような不思議な造りで、
トキワ荘とは異なる雰囲気を醸し出していた。
狭い道路の向かいが瀟洒なマンションで、
そのギャップがより匂いを際立たせていて、
かつ「狙いではない風情」が立体化を強化!!
今、暮らしている豊島区西池袋の
三階建てのマンションの、
一階は変わらず稽古場だけれど、
木山事務所とPカンパニーの事務所があった
二階は、まず前者が暖簾をおろして、
コロナ禍に後者は事務所を移転した。
今はカタギの会社が三つ間借りしている。
三階は、吹けば飛ぶ演劇製作請負会社と、
最近めっきり活動が減った演劇ユニット。
と大家さん。
かつてのように「演劇界のトキワ荘」とは
吹聴できない状況になってしまった。