麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

帝国ホテルへ(カミスト2018/5)

2018年02月28日 | 制作公演関連
J-Theaterの公演を終えて、
次は、雷ストレンジャーズ
演劇ジェット紀行
スウェーデン編『父』。
(時:3月7日~11日、
 於:サンモールスタジオ)

昨日書いたように〈帰ってきた〉
のだが、日韓演劇交流センター経由。
しかも衣装パレードだったので
格段に高まっているだろう芝居を
観ることならず、残念。


で。パレードを見守りながら、
出演もしつつ制作助手を務める
平山美穂から留守中の
制作進行の諸々を引き継ぐ。



「父」。前々回2/24に記した通り
過ぎた父の誕生日を遅れて祝い
・・・「いわう」は変だな
線香をあげて、完全に「父モード」。

さて「祝う」といえば。
こちらは2/17に書いたように、
雷ストレンジャーズの主宰
小山ゆうなが「読売演劇大賞」の
栄えある優秀演出賞を戴き、
本日はその授賞パーティーが
帝国ホテルにて開催される。
   

ゆえに稽古はオフ。
ただ稽古場は舞台監督以下、
舞台部で道具作りを朝から……

少々残念なのは。
受賞作は「雷スト」の作品ではなく、
世田谷パブリックシアター製作。

だから、という等号で結べないけれど、
私はほぼ同刻に「したまち演劇祭」
クロージングパーティーに行く。

参加した遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』
の公演は1月半ば。
随分遠くに感じないでもないが、
演劇祭自体は、まさに2月末日、
本日がすべての演目終幕の日・・・
なので「したまち」らしく(?)
こちらは居酒屋で(^_^)v





と、この二枚は過去の風景。
初期の立ち稽古の様子と、
10日ほど前のヒトコマ

気づけば明日は弥生。
初日は3月7日・・・いよいよ大詰め。


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エクストラ・イルギ227

2018年02月27日 | 制作公演関連
オリンピック閉幕。
さぁ続いてはパラリンピックだ!

六本木では平昌五輪の帰国報告会。
かたや新宿では・・・
日韓演劇交流センター製作
「韓国現代戯曲ドラマリーディング
エクストラエディション」の一編
『クミの五月』の稽古初日。

演出の鈴木アツト、出演者12人と
翻訳者、舞台監督、演出助手に
制作が顔を揃えて自己紹介から。

続いて、シアターゲーム・・・
LINEを使った伝言ゲームは、
年齢層が幅広い座組ゆえに面白く、
また、まだ慣れない面々の距離を
一気にグンと縮めたようだ。

読み合わせは一部未決定の役を
候補何人かで読みながら進めて、
無事キャストアウトとなった。
つまり、通しては読まずに終了。



なので時間はまだ120分余っており、
演出プランを語る時間と劇中歌
(『クミ~』は歌も重要な要素)の
説明、その練習法やキー等を探った。
そして翻訳者の津川泉氏を交えた
質疑応答にも40分程度。
と、盛り沢山な初回。

次回は二週間弱、先となる。



で。
私はもうひとつの制作作品の
稽古場に移動したのだけれど……。
なんと、無料シャトルバスと遭遇。

新宿韓国商人連合会が主管となって、
新大久保~新宿~四谷あたりを
循環する「K-shuttle」というもの、
らしい……。Kはコリアだけでなく
「希望」のKでもあると知った。

偶然だが、日韓演劇交流センターの
稽古のあとに乗る……というのが、ね。

・・・という流れだから、
少しだけ五輪にも触れようか。

冬季五輪史上最多のメダル数。
多くの国民が感動と勇気を得た。
私も、その一人。
だからネガティブな意味ではなく、
種目数が異なるから「最多」は
「長野」の代表にフェアではない。
そしてまた誰もが思っていて、
口には出さない「金」は長野に
及ばなかったということ。

繰り返すが、それでも奈緒……
もとい、それでも尚・・・

女子スピードスケート500M、
小平奈緒とイ・サンファの関係や、
競技終了後にスキー連盟から
淡々と発表された渡部暁人の骨折。
その中でのメダル。

高木姉妹のメダルラッシュに、
66年ぶりの連覇を成した羽生、
「そだね」のカーリング。
……嗚呼、きりがない(>_<)

そんな平昌に負けない作品を、
創りたいなぁ……、創れそうだぞ。
p(^-^)q
そんな2018年2月27日。

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満開~櫻の再園7

2018年02月24日 | 制作公演関連
暦の上では春・・・亡父の名は、
富春といい、2月22日生まれ。
墓前に参ることもできずに・・・

J-Theater
〈世界名作劇場シリーズ〉
『櫻の園 Japan Mix』の
千秋楽を迎えた。



父は青森で産声をあげ十八で上京。
正確にいえば神奈川県川崎市へ。
なので「上神」または「上川」か?

そして人生の大半、居を構えたのが
「新百合ヶ丘周辺」である。
カギカッコでくくったのは、
「新」から想像がつく通り、
もともとはなかった街だから。

柿生と百合ヶ丘の間の山を切り拓き
・・・その意味でいうならば、
百合ヶ丘さえ、柿生と生田の両村に
またがる丘陵を開発した町だ。
だったら柿生も、とつっこまれる?
確かに。
だが、地域の中心たる王禅寺は
弘法大師に縁があるくらいだから
「わりと」歴史のあるところだ。
私が二歳から成人までを過ごした
「我が柿生」はp(^-^)q

さらにJ-Theater主宰・小林拓生が
今暮らすまちでもある。

そんな柿生から百合ヶ丘へ、
レジデンスとまではいかないが
永住の居を購入した僕の父は、
土建業を営むゆえ家で眠ることが
とても少なかった……。
そうして終の住処でのんびりと
好きな囲碁を楽しみながらの
隠居を目前に、人生から引退。
億を超える借財を残して……。

そう『~ Japan Mix』に登場する
大地主の春山一族が「桜の園」を
手放して散り散りになるように。
ちなみに。
新たな所有者の野田が目論むのが、
桜を伐採して建てるレジデンス、
つまりは「超高級マンション」!



これは舞台を彩った小道具たち。
さあ、残すは2ステージのみ。
本日も3時と7時。
チケットご用意可能です。

iinfo.jtheater@gmail.com

小劇場「楽園」に満開の桜を!



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折返~櫻の再園6

2018年02月22日 | 制作公演関連
暦の上では春・・・とはいえ、
東京はみぞれ混じりの雨模様。
三寒四温で春が近づいているのか?

そんななか・・・J-Theater
〈世界名作劇場シリーズ〉
『櫻の園 Japan Mix』は公演二日目。



芝居のタイトルに合わせた祝花も
我々の背中を押してくれています。

すごいな、技術

そうそう『桜の園』を日本の、
詳しくいえば「新百合ヶ丘」に置き、
ロパーヒンは野田六郎に、と
翻案してお届けしているわけですが。

大地主で、その広大な土地は、
皆から「桜の園」と仰がれた名家で、
また、そこで興した養蜂業も盛況。
そんな「サクラハチミツ」の
社員の息子として生まれた野田。
今や花卉栽培で成功して、
新品種の開発にも着手する
新進気鋭の実業家になっている。

かたや栄華は昔、破産寸前なのが
春山一族・・・。この対立が
『櫻~』の物語の主軸となる。



働く人、さぼる人。
という対照ではありません。
ダブルキャストでオフの役者が
舞台を丁寧に掃除する傍らで、
アップする役者の図。

これはほんのご愛敬(^_^;)

『~ Japan Mix』は様々な対立が
編み込まれた物語です。

過去のしがらみから抜け出せない
母や伯父に対し、娘は晴れ晴れと
新しい「生活」に向かっていきます。

昨日も少し書いたけれど、
チェーホフこだわりの「生活」。
初期の翻訳ですっかり定着して
日本での「チェーホフもの」は、
ことごとく「生活」という台詞が
用いられる。が、狭義のそれではなく、
生き方や人生といった広義なのは
言うまでもない……。



・・・てなことを小劇場「楽園」の
地下の小さな受付スペースで
マチネを終えた午後、綴っています。
夜の回が終われば、早、折り返し。
残すは23日、24日となります。

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開花~櫻の再園5

2018年02月21日 | 制作公演関連
暦の上では春・・・とはいえ、
東京は今日からまた寒くなり、
春まだ遠し、の感が強い。

そんななか・・・J-Theater
〈世界名作劇場シリーズ〉
『櫻の園 Japan Mix』は一足早く、
  開花 



二日間、総仕上げに使用した
本多スタジオから朝一で、
小道具や衣裳を劇場にお引越し。

あ、そうそう。
巷では「引越難民」という、
つまりは転居者と引越業者の
需給バランスが崩壊していると。

さて。
あらすじを隠さなくても良い
名作『桜の園』でありますので、
迷わずに書いてしまいましょう。

桜のある広大な土地建物を払い、
登場人物は新たな「生活」に
旅立って行くのです。

この「生活」を、チェーホフは
なかなかにお気に入りな作家で
彼の作品にはよく登場します。



てなわけで。
小劇場「楽園」にてJ-Theaterの
「創造生活」が始まりました。
今日から、短いけれど……。



初日の「依子」役は戸田。
「吉野」役は内藤、そして
「柴田」役にはSunnyという座組。

チェーホフ版になぞらえれば
小間使いのドゥニャーシャ、
老僕のフィールス、そして
家庭教師のシャルロッタ。

単純なダブルではなく4パターン。
それぞれ特色のある「花」を
舞台に咲かせます  

例えば・・・
今日と土曜昼の前述の組は、
もっともアグレッシヴな構成。
明日昼の、戸田とSunnyに、
「吉野」を伊谷が演じる組は、
一番の安定感を持つといった
異なる色と香りで楽しんで頂けます。

お好みの「花」を愛でに、どうぞ……。
土曜日までの公演です。
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総仕上げ~櫻の再園4

2018年02月20日 | 制作公演関連
昨日から本多スタジオにて、
総仕上げに入ったJ-Theater
〈世界名作劇場シリーズ〉
『櫻の園 Japan Mix』



なんと本番の劇場より広い。
贅沢~

大袈裟に例えさせてもらえば、
小学校の校庭で行う運動会の
リハーサルを国立競技場でやる
・・・みたいなものだ。

実際は、それほどの差はないが
ほんとにそーなら、そりゃもぉ
「ナンセンス」になっちまう。

さて。
チェーホフの『桜の園』は喜劇だと、
書いた本人が言い、研究者や評論家も
そうだそうだと尻馬に乗る。

なのだが、日本では悲劇として、
しかも仰々しい演出で長らく続いた。
近年、喜劇に仕立てる方向に
舵を切ってはみたものの、
やっぱり喜劇になりきらず、
どうやらロシア人のいう「喜劇」と
日本人の連想する「それ」に
大きな隔たりがあるらしいと
気付いたり気づかなかったり……。


とすれば、日本の情緒に合った、
たっぷりな「メロ」にしちゃったが
よっぽどましだ、べらんめぇ!
なんて言い出す輩もなくはない。

ちょいと脇道に入るけれど……
今や歴史的な流れに培われた
「可愛い」を超越しちゃった、
なんでもかんでも「カワイイ」時代。
なんなら可愛くないものすらも
「カワイイ」わけだから、
街道に戻りゃ、仰々しい悲劇は
間違いなく「喜劇」として受容される
・・・可能性は十二分にある。

ありゃりゃ。
一般論が思いのほか長くなった。
以上、あくまで『桜の園』のこと。

で、『櫻の園 Japan Mix』。
これは、かなりナンセンス。
そういう演出になっております。

無論、良い意味でげす、旦那。

さ、いよいよ明日から。
シモキタの南っ口からツーッと
ものの五分もしない小屋。
しかも「楽園」てぇ洒落た名だ。
水木金土と四日間。にちよーは
やらねぇから気をつけておくんな、
こんちきしょう。

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礫の礫の釣札

2018年02月19日 | 制作公演関連
どうでもよいことなんです。
本当に本当に。

ある鉄道会社の自販機で切符を買うと
「釣り札が出ます」と言います。
言うったって器械ですが……。

恐らく、釣り銭と釣り札が出る、
という意味なんでしょうけれど……。

札は必ずしも出ないよなと。
出ないのに「札」が出ますって、
言い切られるのが私は嫌なのです。

そもそも。
「釣札」って言葉に馴染みがなく、
そこに対しての違和感が寧ろ強い。

普通よく聞くアナウンスは
「釣銭の取り忘れにご注意ください」。
これだって。
五千円札と端数の硬貨で購入すれば
千円札四枚だけ出て「銭」が出ない。
よって取り忘れるわけないじゃん!
て状況はありえますよ、ええ、ええ。

ただ、ここで言うところの「銭」は
「お金全般」を指すものだと
多くの方のコンセンサスがあり、
「札」に、同様の内包を求めるのは
無理があるよな~と思うのです。

いや、本当にどうでもいい話ですが。
C=C=\(;・_・)/



そんなことを思わせる、とある駅。



そこにあるアトリエを出て、
遊戯空間『つぶやきと叫び
~礫による礫ふたたび~』は
広めの稽古場に移りました。
駅でいえば一つ先。
けれども芝居は二歩三歩と、
ぐいぐい前進が加速している、
そう自信を持って言えます。

少し具体的にいえば、今日の稽古で
最初から最後までの基本的な動きに
一通り当たることになります。
ただ。
読み稽古に時間を費やしたことで、
立ち稽古がスムーズに進んでいます。
言わば。
キャンプで足腰を強化したことが、
実戦に大いに生きている感じ。

演出が一言えば、十迄は行かずとも
役者が六を知る展開である。

冒頭どうでもいいことを書いたけれど、
当たり前が当たり前にいかない
3.11に思いを馳せながら、
その苦しさ、虚しさ等々を、
その百分の一にも及ばないけれど
皆でディスカッションもしつつ、
風化を防ぐ一翼を願いたい!
と、言い切れたら格好がつくのだが。

会話ではなく、現代詩の演劇化。
動きも日常とは一線を画した
コンテンポラリーの色合いが強い。
ゆえに、今はまだその余裕はない。
あくまで今は・・・。

次のクールあたりからおいおいと。

それから。
一つ確かに言えるのは・・・
脆弱な行政を助ける為の安易な施策と
大企業ありきの結果生まれた、
「ささやかな便利さ」と引き換えに
我々は随分と厄介な「釣り銭」を
喰らったっていうこと。

それは誰のせいでみなく個々の責任で、
それを繰り返すのは滅茶苦茶愚か、
ということだ。
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ダブル受賞(カミスト2018/4)

2018年02月17日 | 制作公演関連
2月17日、日本中が湧いた。



男子フィギュアスケート。
羽生結弦、宇野昌磨の金と銀に。

ノルディック複合W杯を
今季四連勝で臨んだ渡部暁斗も
スピードスケート1000M
世界記録保持者として挑んだ
小平奈緒も弾き返された
「オリンピック金の壁」に
直前の大怪我も加わりながら
鮮やかに連覇してみせた羽生、
本当に凄い!!!

さて、そんな今日・・・
雷ストレンジャーズ『父』は
上演会場のサンモールスタジオが
所有する稽古場に移動して、
新たなクールに入った。



この高層マンションの地下
にある・・・わけがはなく、
その手前の雑居ビルの地下。

美術と衣裳プランナー大島嬢が
昨日のうちに床材を持ち込んで、
今日からは敷いての稽古。

詳しくは書けないが、今回は
床面「も」活躍する芝居なので
この早い段階から本番同様に(^^)v

俳優陣の役作りも日々進化中。
他者からの意見も取り入れながら
意欲的な試行錯誤を重ねている。
もちろん、その中心は演出家だ。

生来の奥ゆかしさ(?)ゆえ
「カミスト4」に至るまで紹介なく
来てしまったけれども、そろそろ
雷ストレンジャーズ主宰の
小山ゆうなの快挙を書かねば。

まず。
「小田島雄志・翻訳戯曲賞」。
翻訳劇対象の湯浅芳子賞の後継として
2008年から設けられた翻訳戯曲賞。
第10回(2017年)を受賞。

さらに。
1998年、男優・女優・演出・
スタッフの各個人と作品に贈られる
「読売演劇大賞」の第25回で
優秀演出家賞を得た。



28日(水)、帝国ホテルにて
パーティーが催されます。



ダブル受賞後の、小山最初の舞台。
ストレンドベリを噛み砕いて、
多くの方々に楽しんで戴きうと……。

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礫の礫の公園

2018年02月16日 | 制作公演関連
遊戯空間公演・詩×劇2018
『つぶやきと叫び
~礫による礫ふたたび~』は
未曾有の大震災に連なる舞台。

同様に3.11をテーマとした
ダンス公演があるというので
チラシを折り込みに行った。

めぐろパーシモンホール。



「目黒区民キャンパス」
というエリア内にホールの他、
図書館、体育館、カフェ等々。
公園としても機能していた。





目黒区の、これは別の公園。
どちらにも駆け回るこどもの姿。

電車ごっこをする男の子。
おかあさんが特急だから速いと
こどもを大人げなく抜いて走る。

池の鯉に餌をあげていた母子。
夢中になって、柵に顔をぶつけ
ワッと泣き出すこどもと慌てる母。

対して。
七年前の東北のある地域は、
外で遊ぶこともままならなかった。



めぐろパーシモンホール。
早いもので開館から15年だという。
とはいえ。
訪れたのは初めてなのだ。

15年より少し前……。
当時「若手」だった制作達と
公共ホールの職員が交流する会
(という名目の飲みの席)があり、
開館準備室の方が参加した日も……。

「柿生」出身で、また目黒区に
98年オープンした小劇場の
名誉副支配人でもあった私は、
「パーシモンホール」に
妙に食いついたのだった・・・
が以来、足を向けていなかった。

呑気な話だ。
平和なはなしともいえる。

けれども。復興は未だ半ば。
呑気にしていられない状況だ。


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音声ガイドあり(カミスト2018/3)

2018年02月15日 | 制作公演関連
雷ストレンジャーズ『父』は
より多くの方に演劇体験をと
音声ガイドつきのステージを
9日と10日昼の2回設けています。

稽古場の猫の寄り道スタジオを
運営する鯨エンターテイメントは
演劇のバリアフリーの標準化を
推し進める活動にも精力的で、
今回、その力を大いに借りて
実施する運びとなりました。

長年、演劇制作に携わりながら
音声ガイドのある作品は、
なんと、恥ずかしながら初めて。

もちろん。
昴や銅鑼など早々に着手した
劇団の存在は知っていましたが……。

様々なお客様がいらっしゃる中、
本番が近づいたJ-Theaterにおいては
車椅子の方によく観て戴いています。

小劇場公演が主戦場のJ-Theater。
エレベータ、エスカレータ等がなく、
階段。しかも段差が急だったり、
踊り場の角度が強く、また、
介助者の立つスペースがない等、
普段気づかない点が浮かび上がります。

そんな中、劇場スタッフの協力も得、
慣れない面々で昇り降りをするので
乗っている側はさぞや怖いだろうと、
申し訳ない気持ちで一杯になります。
一方。
動力機械を劇場に敷設せよとは、
経済もさることながら、物理的、
つまり設置場所がない点から
軽々しくも言えないのが現実。

バリアフリーの道、険し。



さて『父』は、家父制という
社会のバリアを意識した作品。

《家父長制というのは単に男対女
ではなく「権力を持つもの」と
「持たないもの」というシステム》
とフライヤーには書かれている。

我々は「見えない」色々なものと
戦っているとも言えます。
昨日も、今日も、明日も……。
『父』初演の1887年も、2018年も。
きっと2222年も。

・・・話が大袈裟になってきた。
「大袈裟な芝居」になることなく
稽古は着々と進んでいます。

2018年3月7日~11日
7(水)19時
8(木)19時
9(金)14時○/19時★
10(土)14時○★/18時
11(日)14時

○託児サービス
★バリアフリーサービス

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