麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

夏の終わりの雑感

2013年08月31日 | 身辺雑記
八月三十日に始業式の学校がある、
何事ぞ! 可笑しいぞ!!
と訴える或る人のフェイスブックを読んだ。

私も驚いた。
まぁ元々東北以北の地域は
八月中に二学期が始まるわけだが、
冒頭の話は東京。

ただ恐らく全てではないのだろう。
今は学校ごとの裁量が
増しているらしいから。
ただ少数だとしても、関東であれば、
二学期は九月からが良いと
僕も深く強く思う。

さて驚くといえば、
楽天の「マー君」が開幕からの
連勝を伸ばし世界タイ記録。

まぁ世界記録つっても、ほぼ日米の、
なわけだが、凄いことにかわりはない。

そして世界の王が、ずっと「ワンちゃん」
だったよーに田中将も「マー君」と
呼ばれ続けちゃうんだな……きっと。
「かわりなく」。

現状のディフェンス陣でかわりなく
戦い続けると会見で述べたのは、
サッカー日本代表のザッケローニ監督。

演劇を含む表現全体において
「台詞は嘘つき」という基本がある。
好きな人に嫌いと言う、とかである。
ちょ~簡単にいえば……。
そして細かく言えば、百零にはならない。

で、ザックの思いを勝手に分析すれば。

一、本当にそう思っている。
二、選出された選手のモチベーションを
慮れば、そう言うしかないじゃ~ないか。
三、俺だって正直替えたいけど
言うほど他に良いのいないじゃ~ん。
四、ベテラン召集? 
んなもん儂だって考えてるっつーの。
でも素人にまで「闘莉王呼べ~」って
言われてほいほい呼んだら
格好悪いでしょ、でしょ。

まぁかなり乱暴だけれど
そんな塩梅ではなかろうか。

選手起用でいえば真鍋ジャパン
(バレーボール女子日本代表)は
司令塔を宮下遥で決めたようだ。

珍しく真鍋監督と意見があった。

中田久美以来の逸材の成長に期待する。
もっとも当時のように、
スターティングメンバーの六人で
ほぼ戦い抜く時代ではないから、
ベテラン橋本の力は大いに必要だし、
五輪までに狩野舞子の台頭を
望むのは僕だけではないはずだ。

前述の「くんちゃん」が監督を務める
チームでセッターに転向した「マイコ」。
天才が手塩にかける186cmの身長は、
宮下より10cmさらに高い。
かつ元々アタッカーとして世界に互した
その能力が魅力なのは言うまでない。

問題はリオに間に合うか、だ。
その次の2020年五輪には何とか……
個人的には残念と言わざるをえないが
東京の公算が高い。
そこで女子バレーの優勝。
それはそれで面白い。

元祖東洋の魔女はその時、90才の手前。
何人かに見て貰えたら幸いだ。
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ラスパ

2013年08月30日 | 制作公演関連
どうやら『子宝善哉』一行は
無事沖縄入りし、仕込も順調なようだ。

台風15号直撃の心配があったものの
進路は本島は避けてくれ、
羽田を朝一で飛び、
怒涛の準備に入った模様。

明日は午前11時と午後1時半の
本番が待っている。

まさにラストスパート。
ただその沖縄公演が終わると
六日初日の東京公演が待っている。
陸上・長距離のような
二段スパートが必須となる。

さて題名はラストスパートを
略してみたのが、日本には
三文字のカタカナネームが
やたら溢れているから、
もしやと検索を試みたら、案の定
岐阜県御嵩町に「ラスパ御嵩」、
宮崎県都城市に「ラスパたかざき」
ってのがヒットした。

後者は温泉交流センターや
天文台などからなる複合施設、
前者はユニー系のショッピングセンターで、
フランス語の「Raffine/上品な」
「Sourire/微笑」「Parc/広場」からの
造語で「笑顔の人が集まる特別な場所」
を意味するのだそうだ。

こーゆーの本当に好きですよね、
日本人って……
それはさておき。

沖縄のお客様にどんな風に
受け取っていただけるかしら。
1500人収容の大きな会場。
その広い舞台には、
ほとんどセットらしきものはなく
観る者の想像力に託される
部分の大きな作品だ。

泣いても笑っても泡盛飲んでも
いよいよ明日開幕だ!!!
遠方より成功を祈る
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いざ沖縄

2013年08月29日 | 制作公演関連
さきほど最後の稽古を終えた
遊戯空間『子宝善哉』はキャストの大半と
ほとんどのスタッフが蒲田へ移動した。

明朝早く、暁の空に飛ぶためだ。

大半とはベテランの佐々木梅治、腰越夏水
以外の役者たち七名となる。
ほとんどとは演出の篠本と舞台監督杣谷、
照明の鷲崎&根橋と演奏者の渡辺&浅田。
以上の六人をさす。

まぁ厳密にいえば演出と舞監は寄り道して
(倉庫によって舞台備品をピックアップ)
等あるのですが、とにかく明日の朝一で
那覇に向かいます。……心配の種だった
台風15号の進路は、沖縄本島を避けそうで
なんとか離陸できそいである。

さて、留守番の僕は、東京公演の集客など
ラストスパートであります。
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あわをどり

2013年08月26日 | 身辺雑記
24日土曜日、
日本新劇製作者協会の総会。
途中で抜け出して高円寺へ。

『子宝善哉』の劇場打ち合わせ。
舞台監督の杣谷さんと二人。

なんと新宿で乗り換えた
黄色い電車でばったり。

実は、劇場との電話で
以下のような会話があった。

「その日は阿波踊り開催日です、
駅から劇場まで来るのが大変かと」
「ありゃ、やっぱ混みますか?」
「はい。動かないですね…」
「じゃ、いっそ中野から歩こうかな」

劇場は中野駅と高円寺駅の間で
後者からは五分ほど、
前者からは十分程度の距離。

「その方が良いかもしれません」
僕は半分冗談で言ったのだが、
担当者はわりと真剣に答えた。

話を総武線に戻そう。
「杣谷さん、どうします?
まじで中野で降ります?」
彼は沖縄公演用に購入した
東急ハンズの袋に目を落とした後
「でもあえて、どんくらいか
見てみたい気もしますよね」

って訳で、高円寺下車。
本当に凄かった
まずホームで下りエスカレーター迄
歩くのが牛歩であった。
改札を出たら出たで、
劇場のある北口には出られず、
南口に強制誘導。

とはいえ、ガード下の道は
いわゆるメインの通りではなく
そこそこ順調に歩け、
打合せには何とか間に合った。



終了後、僕は劇場の和泉くんから
別件の話で呼び止められて、
先に舞監は馴染みの店に向かった。
彼がビールを一杯空けた所に合流。
追いつくべく泡を摂り込んだ。

思えばさしで色々話すのは初めて。
軽く一杯が長っ尻になってしまった。

踵を返して総会後の懇親会に
顔を出そうと恵比寿へ。
なんと一次会は終わっており、
二次会をはしご。

あ。阿波踊りの混雑を避け
帰路は中野まで歩きました。

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コダカライレブン

2013年08月25日 | 制作公演関連
さて前回ブログで役者を
紹介したからには恒例の、
サッカーに例えて芝居を語る
を、思えば久しぶりに
展開致します。

昨日のラインナップを
まずポジション別に並べ替えると

GK渡辺聡
DF腰越夏水、原野寛之、竹口龍茶
MF山本祐梨子、室井美香、三田直門
FW早野ゆかり、佐々木梅治

***

語り役の渡辺は、フィールド
(舞台本編)には基本出てこない
やや特異なポジション
という意味でGK。
実際、巧みな台詞術で、
客席と舞台を繋ぐ
稀有な役どころなのだが……
攻撃参加するキーパーが
世の中にはいるように
センターバックの腰越の
協力を得て渡辺は
果敢なドリブル突破もする。

これ以上は観てのお楽しみ。

そんな守護神とともに
守りの要となるCB腰越は、
初演でも同じ役を務めており
この座組でも「扇の要」として
どっしり構える。

最終列はこのベテランを中央に、
右に原野、左に竹口。
対照的なサイドバックだ。

左の竹口は長友ばりの攻撃的SB。
果敢なオーバーラップで
攻撃にアクセントを奏でる。
彼が左ライン際を疾風のように
駆け上がるとサイドハーフの
三田が下がってバランスを取る。

遊戯空間公演には前回に続いて
二度目登場ながら
稽古の中でもバランサーをこなす。

一方右からアグレッシブに攻めるのは
右SH室井。縦に組む原野とは
劇中、恋人同士の関係。
ホットラインで結ばれている。

中盤最後の一人、山本はボランチ。
現世と来世、或いは音楽と演技を
繋げるポジション「菩薩」で
ピッチを華麗に舞う。
いや文字通り、本当に舞います。

前線に二枚の大砲。佐々木と早野。
佐々木はポストプレーで、
早野は切れ味鋭く前に抜ける動きで
得点を量産することだろう。

あれれ?
これじゃイレブンじゃなくナインだ。
・・・和楽器奏者が二人、
舞台上手に座り生演奏を担う。
これで見事11人

五日後、羽田から那覇へ飛ぶ。

遊戯空間『子宝善哉』
作/門肇、演出/篠本賢一
制作/高橋俊也(東京のみ)
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稽古場写真で綴る子宝善哉

2013年08月23日 | 制作公演関連
遊戯空間『子宝善哉』は
沖縄公演の開幕まで
十日を切りました。
連日の通し稽古でございます。

そして通しの前の自主稽古。
遊戯空間はこの時間が
かなり盛り上がります。

片隅では和楽器奏者と役者
(語り役の渡辺聡)の合わせ



逆隅では激しい男と女の愛憎の場
(佐々木梅治と早野ゆかり)、

かと思えばリラックスした中で
絡みのない二人が互いの演技を
客観的にアドバイスしあったり。

そして名物の「梅治塾」。
演出の狙いを汲んだ上で、
役者目線の細かい演技の
「つぼ」が伝授される。


今日は舞台監督と照明プランナーも
稽古場に登場。
いよいよ感がさらに増します。

さて、改めて俳優陣を紹介。

早野ゆかり(劇団俳優座)
渡辺聡(劇団俳優座)
三田直門(劇団銅鑼)
竹口龍茶(はえぎわ)
原野寛之(劇団東演)
室井美香(劇団1980)
山本祐梨子(劇団俳優座)

腰越夏水(劇団東演)
佐々木梅治(劇団民藝)

8月23日記




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すててこ若しくは白球。

2013年08月21日 | 身辺雑記
くるぶしまでの靴下を初めて買った。
セールでやたら安かったのだが、
履いたらやはり違和感があった。

親父がずっとブリーフにステテコ
というスタイルでいるのは、
きっとこれだな~と思った。

同じ下半身系の衣類つながりではなく
勿論「違和感」からの連動である。

ちびっこの頃、僕もブリーフ派、
しかもグンゼを愛用していたのだが、
時流に流されて「転向」した。

風通しもいいし、何より格好いい
「何故お父さんはいつまでも
ブリーフなのか?」思春期の僕は、
可愛い転入生の好きな異性のタイプは?
というトップ事案の次の・・・
バレーボールのスパイクの踏切が
流れてしまう課題、さらには
来週の「ザ・ベストテン」の順位
……等々もろもろの「気になる」の
13番目くらいにランクインさせていた。


転向以来トランクス派の僕も
ボクサーパンツが主流の若者からは
充分おやじなファッションなのだろう。

その一方で、すててこが見直されている。
ブームはぐるぐるするから、
再びブリーフ時代が来るのかもしれない。

   ※ ※ ※

さてグンゼといえば京都の何鹿郡
(現・綾部市)に明治29年創業し、
当時の呼称は郡是製絲株式會社。

言わずと知れたアンダーウェアの雄だが、
当時は蚕糸業を主としていた。
現在はタッチパネルの製造や
スポーツクラブ、ショッピングセンター
等々幅広い事業展開をしている。

その一つが前橋工場跡の「リリオ」。
前橋といえば、今日、甲子園で勝利し
初出場での決勝進出を決めた。

準々決勝では隣県・茨城の常総との死闘。
延長にもつれ込む接戦をものにした。

前橋育英のほか、東北から二校、
花巻東(岩手)と日大山形。
そして宮崎の延岡学園。
今日戦った四強を予想し得た者は
この地球上に一人もいなかっただろう。

優勝候補が早くから姿を消すことはある。
一方、ここまで地味な顔ぶれが揃うのは
希有だと思う。
ただ昨日の四試合とも一点を争う
実に素晴らしい試合だった
(いや全部見てたわけじゃ~
ないんですけどね)

とにもかくにも
高校野球が大好きな
今日は妻の誕生日である。
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子宝善哉in沖縄

2013年08月18日 | 制作公演関連
さて前のブログのさいごに
ちょこっと沖縄公演のことを書いた。
そう、遊戯空間『子宝善哉』は
東京公演に先駆けて、
まずは沖縄市で幕をあけます。

沖縄県私立保育園連盟の主催公演。
残念ながら一般販売はございません。
なのですが……
主催側の要望でPVを作成。
YouTubeにアップされてますので
よろしければご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=5sfPEObYld8

     

さて、その沖縄。会場の
沖縄市民会館大ホールは約1500席、
一方、座・高円寺2は約250。
その差六倍。
この異なる空間で、どちらの観客にも
満足いただかなければならない。

所謂、商業演劇と呼ばれるものと違い
我々のこさえる舞台は、
最大でも700くらいで見てもらうのが良い。

大きな会場でいかに魅せるか、
そして異なる客席に対して
同等の効果を与える・・・という
「二つの挑戦」が課されている。

と。
完全に制作目線で書いてますが、
僕は沖縄には行かないのだ

      

そういえば。
もう15年以上沖縄を訪れていないな…。
いかんな、この余裕のなさ。

今回、又兵衛を演じる佐々木梅治は
毎年五月(一番良い時期)に
来沖しているのだと言う。
羨ましい~。
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よりわに

2013年08月17日 | 制作公演関連
遊戯空間『子宝善哉』東京公演
初日まで三週間を切りました。

劇団東演のアトリエ自主公演として
八年前に初演された舞台は、
今回新しい配役(*)で挑むとともに
和楽器の生演奏で上演という新趣向。

〔*一部、前回に続き出演の役者あり〕

ある日の稽古場には演奏者の二人
(渡辺淳、浅田実可)もおみえになって
場面ごと音を当てて頂きました。


このように複数、しかもかなりの数の
様々な和楽器が使用されたり
されなかったりします。
そうまだ試行錯誤の段階。
果たして最終的にどんな音色が
『子宝善哉』と融合するか。
ご期待あれ。


初演はあえて時代劇時代劇させず、
何処か不思議な世界観でお届けしました。
もちろん基本は《和》のテイストでしたが
今回はよりその要素を強めた構成に。

それは、例えば観世栄夫に師事して
身に付けた能の表現方法、
或いは落語を含む古典作品の舞台化の中で
手に入れた演出眼、等々
主宰の篠本賢一が培ってきた《演劇力》の
変化……てらいもなくいえば成長……
によって、前回より和に重心。

そのあたりこれからた~っぷり
書いていく予定です。

◎東京公演◎
2013年9月6日(金)~8日(日)
座・高円寺2
前売3800円(当日4000円)
6日19時~
7日14時と19時
8日14時~

◎沖縄公演◎
2013年8月31日(土)
沖縄市民会館
11時と15時半
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小さな驚き

2013年08月15日 | 身辺雑記
ファストフードのカレーチェーンに
C&Cというのがあります。
京王グループなので京王線沿線に多いけれど、
例えば小田急系列の箱根そばが
渋谷だの荻窪だのに進出したように
黄色と橙色が印象的なC&Cも
独自の店舗展開をしています。

僕がキャンパスライフの前半二年を過ごした
東武東上線の朝霞台駅にも当時ありました。
四半世紀前だから今はどうか知らないけれど、
以来たまに利用させて頂いています。

唐揚げ一個または野菜が乗ってるのに
プレーン(トッピングなし)より安いという
とっても素敵な朝カレーという
時間限定のメニューがありまして。
実は量が少し少ないのだけれど、
肉が乗って330円、野菜で380円は
なかなか魅力的であります。

小さな驚きというのは、数日前のこと。
僕が朝Aを美味しく食している隣で、
やはりスプーンを口に運んでいたサラリーマンが
「ごちそうさま」と席を立ったその皿に
濃い狐色の塊がまるまる一つ残っていた
という、まぁどーでもいいっちゃあいい話。

きっと彼は唐揚げが好きではないか
健康上とか宗教上とかの理由で、
残したに違いない。だったら、
プレーンのカレーを頼めばいい。
……そうなのだけれど朝Aは安いのだ(^^;

「麺固め油少なめ、葱抜きで」と
拉麺を注文するみたいに注文することも
できないわけじゃない。ただそれは、
「チャーシュー麺チャーシュー抜きで」
に通じる部分もあるから、ちと恥ずかしい。

価格破壊の一風景でありながら
飽食日本の哀しさも内包している場面。
小さな驚きというよりも、
言葉にし難い違和感を感じた、
という方が近かったのかもしれない。

貧しかった時代に思いをはせざるを得ない
8月15日に、ふと思い出したのでした。
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