劇団俳優座の公演では、ここ数年、
作品自体のクオリティ向上は勿論のこと、
アフタートークをはじめとする
関連イベントにも注力してきました。
脳科学者の茂木健一郎氏(インコグニート/2019年)
元文部科学次官の前川喜平氏、東京新聞記者の望月衣塑子氏
(ムッシュ・シュミットって誰だ?/2022年)
といった登壇者を迎え、作品理解の深化に努め好評を得ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/d0/6d34012c67052676b75da2cd4691eb6c.jpg)
今回は、日本ではまだ馴染みのない、
けれども様々な場面で有効なシステムとして疑いの余地のない
「修復的司法」を舞台の底流に置く『対話』を
さらに楽しんでいただくために・・・
14日は齊藤志野歩(さいとうしのぶ)さん。
一般社団法人東京メディエーションセンター理事として
日々、実践している立場から。
15日は、早稲田大学名誉教授の高橋則夫さん。
『修復的司法の探求』ほか著書多数、この分野の権威。
この日はもう一人、弁護士の林依利子さん。
昨年から京都国際調停センター事務局長に就任され、
専門の商権はもちろん広範囲の「メディエーション」を実践。
蹴球とサッカー、あるいはフットボール![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/soccer.gif)
「急になんだ?」と驚くなかれ・・・
修復的司法、修復的正義、またはメディエーション等々、
表記は違うけれど同義でもあり、あるいは扱う人によって
そこに込めた思いに差異もあるだろう「こと」。
ただ繰り返しになるけれど「修復的」と謳うだけに、
もっともっと、世の中にあって良い制度なのです。
例えば。
ある交際のもつれが生じた時、現況では警察に相談し、
受けた機関は、今ある法律の中、かつ限られた人員で対する。
結果、うまくいく時も多いが、うまくいかない時もある。
公式の会見では「適切な対応」という言葉。
そこにはとてつもない逡巡が籠っていることは分かる。
そして、その一方で。
警察や裁判所や、そういうカテゴリーとは一線を画す
「場所」があったとしたら(実際あるのである)、
そのことを知っている人が多かったら、と、
そんなタラレバを考えた、ここ数日でした。
それを知っている者の一人として。
それが『対話』が伝えたい「もの」の一つであり、
演劇作品に取り込んだそれを「強く」補足する
アフタートークに三名をゲストとしてお願いいたしました。
一粒で二度おいしいのが14日、15日です。
それから芸術的視点からのイベントは20日。
美術デザイナーの加藤ちかさんを迎えます。
・・・それはまた別の機会に。