ちはやぶる神代も聞かず竜田川
韓紅に水くくるとは
※神代=かみよ、韓紅=からくれなゐ
在原業平朝臣の歌で百人一首の十七番。
だけれど。
今や『ちなやふる』といえば
末次由紀の競技かるた部を描いた漫画。
からの、アニメ。そして、映画🎬……
など展開された作品の方が有名か?
蛇足ながら、在原〜は
「ありわらのなりひらあそん」
2枚目の写真は有楽町線の「千川駅」。
このあたりに「千早」という地名があって、
1枚目は千早二丁目にある熊谷守一美術館の、
入口にある作品である。
熊谷は「池袋モンパルナス」を代表する
画家の一人。
ただ私にとっての千早は、
演劇制作者が何かも判らずにいた二十代前半、
当時、豊島区の公共施設は無料で、
月はじめに「稽古場」確保に駆けずり回った
町のひとつにほかならない。
千早地域文化創造館と、
何とも素敵な名称に変わってはいたが
玄関までの階段の感じなど
昔のまんまだった。
中の部屋も変わらずに、
区民に貸し出されていた。
ゴールデンウィークのとある一日、
道を挟んだ向かいにある図書館
(下の写真)に本を借りるべく
久方ぶりに降りた「千川」……
池袋に住んでいながら
用事がまるでなかったわけだが、
所望の本が近所の館になく、
検索機で「千早」に有ると。
少し歩いただけで汗ばむ日に
ついでに周辺をちょこっと散策
おっと、駆けずり回ってた頃は
池袋じゃなく川崎に住んでいたのだが……。