麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

をぐさおひつきを振り返る

2015年02月27日 | 鑑賞
「をぐさおひつき」は漢字で書くと
「小草生月」。二月の異名である。

今月は前半は芝居をお届けして、

後半はたくさん観劇をした。
   
ざっくり云うとそんな月でした。

非シス人『青ひげ公の城』2/5~9
W・ローズ『ROSE』2/11
以上、制作で関わった公演。

15日、世田谷区民上演グループA
『銀河鉄道の夜』北沢タウンホール

19日、トリコA『赤ずきんちゃん』
下北沢オフオフシアター

20日、翠座『33女』シアターノア、
日本劇団協議会『二十八歳の耶蘇』
『道成寺』中野テルプシコール

21日、北川企画『午前5時、
立岩展望台にて』小劇場楽園

23日、劇団東演『検察官』
紀伊国屋サザンシアター

25日、SAME∞LINE PROJECT
『超[楽屋]』シアターキーノート

そして明日は、15日に見た
区民公募の演劇創りのもう片方
グループBを観に行く予定だ。

ひいゆうみい……八公演。

一月は、日韓演劇交流センターの
リーディング公演の制作に付き、
本番が月の半ばだったりしたので、
芝居とライブ一本ずつ
という体たらくだったから、
まっ、頑張った方だろうか…。

来月も前半が公演制作で、
後半に多くの観劇ができればと。
個人的に楽しみな舞台が
目白押しなのであ~る。

まずは銅鑼の『父との旅』
盟友・磯村純の演出に加え、
今テレビドラマが放映中の
重松清の『流星ワゴン』を
青木豪が戯曲化し磯村が演出、
やはり銅鑼の製作で創られた
『流星~』が、めっちゃくちゃ
素晴らしい舞台でね

銅鑼×青木豪×磯村純
期待しないわけにはいきませぬ。

さらには、Brother『猫と針』。
初演はキャラメルボックス。
恩田睦の初戯曲を、藤田悠平が演出!
若き才能の塊である藤田が出演もこなし
プロデュースも手掛けている。
たった二日の上演はもったいない

さらには小劇場の伸び盛りを捕まえて
新劇の舞台に乗せることに定評のある
青年座『鱸(たたら)』。
サスペンデッツの早船聡の本を、
劇団の伸び盛り・須藤黄英が演出

『詩人の家』Stage Direct Japan、
『闇のうつつに 我は我かは』Ring-B0ng
などなど他にも沢山あるけれど、
紙数が尽きたので今日はここまで。






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超「楽屋」

2015年02月26日 | 鑑賞
昨日みたのは、SAME∞LINE PROJECT
『超「楽屋」』(於/シアターキーノート、
作/清水邦夫、演出/小川信太郎)
2/11~15、2/21~3/1の会期で
女優四人による名作『楽屋』を
二十四公演すべて異なる配役
(総勢十五人の組み合わせ)で
上演するという大胆な企画だ

西日暮里駅下車。二体の像がお出迎え。


少し時間があったので、脇道にそれ
周辺をぶら~り
と。
1999年、創立四十周年記念公演
『祖父に捧げるブルースハープ』
(作/堀江安夫、演出/鷲田照幸、
劇団東演第112回公演)で
お世話になったトンボ楽器の
前に出た。お~! なっつかしい~。

旧知のブルースハープ奏者で、
当時世界チャンピオンに輝いた
大竹英二氏に演奏の指導をお願いし、
また、ハーモニカのトップブランドの
トンボさんも紹介いただいた。
二人でまさにこの場所に足を運び、
社長と会長とお話しして、快く
ブルースハープを提供頂いたのだ。
しかも、こちらのリクエストは
舞台上で演奏する役者の分でしたが
「劇団何人いるの? ハーモニカは
キーが決まってから一つ何本かずつ
送ってあげるよ」と太っ腹な回答。
ブルースハープは
劇団員みなに行き渡りました。
改めて、感謝

道灌山通りに踵を返し劇場を目差す。
暫く進むと、今度は水泳の金メダリスト
北島康介氏のご実家を発見。



そして劇場に到~着。
「超」エネルギッシュな「楽屋」を観劇。

本来、秋葉原の某会場で上演予定が
前使用団体の小火により会場が閉鎖。
急遽、こちらに移っての上演だったとか。

元四季、ホリプロ、演劇集団円等々、
様々な出自の女優の競演は、
バトルロイヤルのような真剣勝負
見て損はない舞台です。
  

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十二夜ぶ~む

2015年02月25日 | 制作公演関連
来月、制作を担当する『十二夜』は
いわずと知れたシェイクスピアの
《ロマンチック・コメディ》である。

ま、年がら年中やられてるっちゃあ
やられてる作品ではあるけれども…

一月末から二月頭、まずシアターΧで
「円演劇研究所」の卒公で上演され、
(翻訳:安西鉄雄、演出:内藤裕子)

今月に入ると同じ円所属の売れっ子
森新太郎演出(翻訳:松岡和子)で
水戸芸術館ACM劇場が『十二夜』と
近藤芳正の一人芝居を並演した。
題名は『わたくし、マルヴォーリオ』。
(15日千秋楽)

そして三月には、天下の東宝が
ジョン・ケアードを演出に招き、
中嶋朋子のオリヴィア、
橋本さとしのマルヴォーリオで
日生劇場(東京)を皮切りに、
大分、大阪を巡演する。

さらに青年団リンクRoMTが
3/11~30、春風舎にて。
……てな具合に、なかなかの数だ。
ここで紹介していないのもあります

シェイクスピアに限らず外国戯曲は
翻訳が肝になりますが、彼の作品は
特別訳者が多いから面白い。
すでに挙げた安西、松岡(東宝も)、
「青年団~」は河合祥一郎、
でうち(遊劇社ねこ印工務店)は
小田嶋雄志・・・とほぼ重複せず。
このあたりも興味深い。

【以上、敬称略】



商業演劇に新劇に小劇場……と
様々なジャンルでの『十二夜』を
見比べてみるのも良いのでは???

当店では、マルヴォーリオを代表の
こたとのぼる(演出も)が、
オリヴィアに河野晴美・・・

今更ながら『十二夜』って?
という方のために説明しましょう。

マルヴォーリオは伯爵家の執事。
その家の令嬢がオリヴィア。
彼に恋する公爵オーシーノー。

そして難破した双子の妹ヴァイオラが
実は本作の主人公だったりします。
九死に一生を得た彼女が男装し、
シザーリオという名で使えるのが、
オーシーノーってな「関係」です。

双子の兄がセバスチャン。
東宝版では音月桂が兄妹を一人で演じ、
我が社は異なる役者が担います。
ヴァイオラを井田由依香、
セバスチャンに長沢朋枝。

と、この調子で全員紹介すると
長くなるので別の回に譲ります。
今日は『十二夜』が沢山上演される、
というお話でした。
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3343-2

2015年02月23日 | 鑑賞
翠座第二回公演『33女』
(脚本/平原健士、演出/知江崎ハルカ)
に足を運んだのは、
鳴嶋由紀が出演していたからだ。

旗揚げ十五周年を迎える「劇団じゃけん」
所属の鳴嶋は、主宰の難波善明が
外部演出した芝居で演助兼制作助手的な
マルチな働きをして、その作品に
制作でついた僕は本当に助けられたのだ。

で『33女』は、かつて人気を博した
ビジュアル系バンドの再結成のニュースに
ファンだった六人の旧友(全員33歳)が
集まる話で、鳴嶋演じる「小百合」は、
その部屋に闖入する唯一ファンではない
「天然な新婚さん」ながら、
実は物語の鍵を握る肝の役であった。

一歩間違えるとあざとく、また、
リアリティを出すのが難しい難役を
すれすれのところで成立さる好演だった。

助けてもらったから下駄を履かせた
……訳ではなく本当に良い芝居でした。

さてその日。古巣東演の公演に
折込チラシをサザンシアターに届けて
四谷三丁目に向かったので、
当然新宿から徒歩で劇場に向かった。
ので、帰りは今度四谷方面に進み、
久方ぶりの「あのあたり」だったから
地下鉄「四谷三丁目」を通り過ぎ、
調子に乗ってずんずん歩いてしまった。


解り辛いですが「津之守坂入口」の標識。
渋い飲食店の密集地域である
荒木町、三栄町辺りはまた、古き佳き日本
の地名が残る街なのである。

江戸時代から続く店もちらほら。

そんな店々を見回して歩けば、
あっという間に四谷駅。

その駅前商店街の、兎に角安い居酒屋
「赤札屋」の四谷店が改装中でした。

四谷あたりで稽古の時は、
ちょいちょいお邪魔した店。

都内にはほかにも新橋、赤坂等
あるけれど僕は四谷店オンリー



末筆ながら・・・
前段の鳴嶋大活躍(?)の作品は
ぬ企画その10『赤い羽毛(はね)』
2012年11月15日~18日。

そして、ぬ企画その11は今年7月
上演の準備中でございます。
劇場は、毎度の「中野あくとれ」。
詳細はまた改めて。
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3343-1

2015年02月22日 | 鑑賞
翠座第二回公演『33女』を観た。
今日千秋楽を迎える芝居で、
集団名は「あきらざ」と読み、
題名は「ぞろめ」と読むという。
奇しくも本日、二月二十二日も
揃目(ぞろめ)である。

おっと、観たのは金曜日の昼。
四谷三丁目のTheater NՓahにて。
三十三歳の女優たちが、
三十三歳の女性を演じる企画。


劇場は地階で、二階にはギャラリー。


中国人画家・晋昊が個展を開いていた。
一番大きな作品で、かつポストカードにも
載せている作品が「信仰」。
どちらも「しんこう」なのが愉快だった。

勿論、晋昊を「しんこう」と発音するのは
日本語読みで中国語ではjin-haoです。
閑話休題。

地階の会場は劇場というか
ライブハウスとしても使用可能な
「フリースペース」という方が正しい
とてもとても小さな空間。

    

さて、四谷三丁目といえば。
第一回日韓演劇フェスティバル
(2009年、あうるすぽっと)で上演した
『七山里』のオーディションの会場として
某演劇学校のスタジオを借りた記憶があり、
少し早くついたのでぶらぶらしてみたが、
見つけることができなかった。


壁にバイクのタンクを据えた
不思議なドアをかわりに認めた

翠座は今年五月の第三回はもとより、
九月、十二月とすでに第五回公演までの
予定が当日リーフに掲載されていて、
そのアグレッシヴさに驚いた。


蛇足ながらブログタイトルは……
『33女』を四谷三丁目で見た(一回目)
……の数字を抜き出したもの。

一回目ってことは明日二回目があるよ。

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きのうべんきょうしたこと

2015年02月21日 | 鑑賞
昨日、勉強したのは、
武者小路実篤と郡虎彦。

日本演出者協会主催
「日本の近代戯曲研修セミナー
in東京」の第十二回目。

白樺派を代表する作家の一人、
武者小路と
学習院閥の同派にあって異端、
袂を別つように外国に渡り、
三十四才の若さで亡くなった郡。

二人の作品のリーディングを見て、
その後のシンポジウムも拝聴。
ま、実態はシンポジウムというより
アフタートーク的な短いものだった。

両作品の演出家を知り、出演者九人中、
浅い深いない混ぜで八人を知る顔触れ。

とてもインタレスティングだった。

特に郡は名前すら知らなかった。
そんな方は多いと思われるので
彼について少し書こう。

郡虎彦(こおりとらひこ)
1890年(明治23)年東京生まれ、
三歳からは神戸で育つ。

1902年、学習院中等学科編入。
1910年、学習院高等学科二年時、
最年少で『白樺』の同人に参加。
筆名は萱野二十一。

翌年、東京帝国大学文科英文科入学。
『幻想曲』『鉄輪(かなわ)』等発表。
1912年、『清姫若くは道成寺』の改作
『道成寺』を『三田文学』に発表。
自由劇場にて上演される。
しかし評判は思わしくなかった。

1913年、大学を中退。渡欧。
パリ到着。のちミュンヘンに移る。
翌年、第一次大戦の戦火を避け、
オランダ経由でイギリスへ。
1917年、戯曲『鉄輪』を自ら英訳。
ロンドンにて上演。
翌年、英語版の『鉄輪』『王争曲』刊行。
1920年、健康を損ね一時帰国するも
翌年、再渡欧。スイス、独、仏、伊を転々。
1922年、『義朝記』英語版刊行。
同作品は三週間リトル・シアター
(ロンドン)で上演され高評価を得る。
1924年、結核のためスイスの療養所で病死。

武者小路に関しては省略するが、
本名は「むしゃのこうじさねあつ」
ながら筆名としては「むしゃこうじ」と
「の」が入らないことを昨夜初めて知った。

会場は、中野テルプシコール。
ダンス、しかもコンテンポラリー系に
特化した、味わい深い小劇場。
桟敷席も出すほどの盛況。

盛況といえば、同じ日の昼に見た
翠座の『33女』も満席だった。
が、その話は明日ゆっくりと……。

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しゅんせつ

2015年02月19日 | 身辺雑記
《春節》を当て込んでの商戦が凄い。
僕の住む池袋の、巨大百貨店の入口に

こんなポスターも出ていました~。

首相発案の素晴らしい政策により、
きっと素晴らしい「明日」が来る
……のでしょうが、未熟な僕は
景気の良さの実感がまるでない

で、中国はじめ海外からの富裕層の
落とすお金に期待はかかる。


こちらは山手線内の車内広告。
僕の目の前は中国語だったけど
ぐるりを見渡すと、英語にハングルも。

コンビニでチェンジマネーできちゃうのか。
へ~、便利。

そして手に入れた日本円で、或いは
我々には馴染みのないクレジットカードで、
家電や化粧品、便座までまとめ買い、
とニュースが伝えたあと、
バラエティー番組は優れものの
「百均」商品を紹介していた。

この落差に、ちょい複雑な気持ちになった。

ちょうど一昨日は都心に雪の降る
「特異日」だったそうだが、実際
午前中に雪は降り
あっという間に消えた。
《瞬雪》ですな……。

そーいえば大学二年から三年にかけての
春休み、つまりはちょうど二月末から
三月の終わり頃、中村の持ってきた
アルバイトに勤しんだ年も
何度か雪に見舞われたな~、確か。

東京・金町の浄水場。
川から引き込んだ水を貯める
超巨大プール。マンション三階程の
深さのが二つあって。
その一方の水を抜いて、底に溜まった
泥などをバキュームで吸う仕事。
某大学の池の沈殿物を浚いもした。

ただでさえ「しばれる」重労働。
雪の日は、体の芯まで冷えきった。

そのよーな作業を《浚渫》という。



はてさて中村はどーしているかしら。
今放送中の大河ドラマの舞台・萩の
彼は出身だったな。
(大河、見てはいないが松下村塾とか
あたりの話だと耳にした

前段に登場した某コンビニでバイトして
その真面目さから店長になったんだな。
中村は、とても《親切》な男だった・・・。

大学の級友なので、彼もまた
中国哲学文学科を卒業している。
そして中国は今《春節》。
・・・振り出しに戻ったぞ。
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第三者~零番ホーム

2015年02月17日 | 制作公演関連
もう明日は第三者
信じるものさえも
違う異教徒になる
一度はおなじものを信じた
二人が奇妙にも
見知らぬ人になる日

さだまさし作詞作曲歌唱。
アルバム「うつろひ」収録の
『第三者』という楽曲の一節。

「恋愛」という宗教を信じた二人が
別れて、見知らぬ同士にかわる、
そんな瞬間を切り抜いた佳作です。

忘れかけてた
君の癖がこんな時に
ふと目についたりして
懐かしいものと出会った気がして
笑ったら君は怪訝な顔をする

などという詞も……。

区民上演グループA『銀河鉄道の夜』
を見て、参加常連組の演技に、
そんな感慨を抱いたりもした。

※※※

プロとしてハイレベルな創造に
携わるのと同様に、演劇の裾野を
拡大する仕事も大切で、というか、
個人的に大好きである

地域を創る川崎演劇座、
東京リージョナルシアターフェスティバル、
そして三回にわたって書いた
下北沢演劇祭「世田谷区民上演グループ」
等々で「裾野関連」の経験を
沢山させて頂いた。感謝。

区民Aをきっかけにプロになった役者、
社会人劇団を立ち上げた者たち……
個々の「演劇道」もまた多様である。

来月制作で関わる「遊劇社ねこ印工務店」
も、そんな延長線上にある集団だ。



世田谷区民上演グループは、
遠くから見守るだけになったけど、
演劇の拡がりには今後も積極的に
アプローチして行きたい。

あ、そうそう。
来週には「区民B」の公演がある。










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第三者~二番ホーム

2015年02月16日 | 鑑賞
ラグビー日本選手権で、大学勢が
社会人チームを九年ぶりに撃破!
とニュースになっていたけれど。

《縦に攻めるのと横への展開》
ラグビーでは典型的な二つの戦法に
分けることが可能である。

さて昨日観劇した「区民A」。
世田谷区の公募上演グル-プの
活動にも、縦と横があるといえる。

ざっくり言えば。
前者は、積み上げて少しずつ
レベルをあげてゆく作業で、
門戸を拡げ多くの参加者を
取り込んでいく方法が、後者。

積み上げるには演出なり製作が
固定されることが前提である。



少々乱暴にいえば。
経験値の高い顧問のもと、
勝てる部活が「縦」であり、
勝利より楽しさに重きを置いた
「横」の部活もあって良い。

良い、というか本来は、
「演劇をちょこっと体験しよう」
というコンセプトなので、
「横」の継続が好ましい。

ただ。
一度経験して面白かったから、
二年…三年……十年と継続する方も
中には散見される。
そういうリピーターには、
より高い演劇を体験して欲しいと
考えるのは人情だ。



少し前まで。Aグループを劇団東演が
Bグループを本多劇場(大岩夫妻)が
継続的にバックアップすることで
「縦」への展開が可能だったのだが、
様々な要因から、昨今は毎年毎年
面倒をみる者が変わってしまい、
「横」活動にならざるを得なくなった。

重ねて言うがそれは悪いことではない。



てなわけで。
既成の作品を独特の演出で
「西沢ワールド」に創りあげる
鬼才が初めて手掛けた「区民A」は
初心者に重点を置いた「基礎コース」
の発表会として大成功を収めた。

ぜひ来年以降も指揮を執って貰いたい。
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第三者~一番ホーム

2015年02月15日 | 鑑賞
ひとつ先の学校に進んだ時
・・・例えば小学校から中学校に
通うようになった時、
そこでは「ぴかぴかの一年生」
と言えば聞こえはいいが、
ぺーぺーに位置する事になるので、
ついつい権勢を振るった所へ
顔を出してしまう。
ん? 僕だけ?

ま、実際は誇る権威などなく、
ただ懐かしくて職員室に遊びに行き、
こちらの現況を伝えるとともに、
新六年で誰がリーダーになりそうか
等々情報を仕入れたりするのだが。

僕の通学路が、家から小学校経由で
中学校に歩いて行けるという、
たまたまがあったせいかも知れない。
(そして高校には中学経由で行けた)

  

ところがやがて足が遠のく。
徐々に新たな環境が「本当の今」に
変わるからなのだけれど・・・
今日、観劇した下北沢演劇祭の
「世田谷区民上演グループA」の
芝居との距離感にそんな感覚を持った。

五年ほど前に制作を「卒業」して、
以来見るだけの立場になったのだが、
それでも尚強い「OB感」があった。
いや今でもOBである事に変わりはない、
が、徐々に顔ぶれもかわり、
僕の良く知る「区民A」ではなくなる。
そもそも「僕の良く知る区民A」とは
何ぞやという、根本もあるのだが…。

とにもかくにも第25回の区民Aは
西沢栄治演出の『銀河鉄道の夜』
(2015.2/14~15、北沢タウンボール)。
十代から八十代まで幅広い年齢層の
十九人による舞台でございました。
リピーターと初参加、役者のバランスも
割とよく、スタッフは演出以外は
区民Aを熟知した鉄壁な面々・・・
そして客席は相変らず、いっぱい。

舞台装置を徹底的に排除した
シンプルなステージで展開した
西沢的宮澤賢治ワールド

さあ、細かい話は二番ホームで。

芝居の感想を語りつつ、
個人的に距離感を感じた話も。
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