久々に良い天気です。
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劇団近くの遊歩道の桜の木では、
セミが啼いていました。
10月も半ばだけに、セミが泣いていた…
といいたくなる風情。
さて。タイトルは「コン」と読みます。
昨日、青年座劇場で観た芝居のタイトルです。
その芝居は、一斉に蝉の鳴くSEから始まりました。
真夏。クーラーの壊れた部屋が浮かび上がり・・・
この『痕-kon-』の作者は今井一隆氏。
2年前、弊団で上演した『温室の花』の作者。
・・・冬の病室の芝居を、7月にやったのだった
今回は、10月に真夏の芝居。
文化庁の「創作劇奨励賞」グランプリ作品だ
(『温室の花』は同賞佳作受賞)
アウトラインはこのくらいで。
青年座の公演でありながら、
青年座は半分の4名…うち1名は劇団青年座でなく、
青年座映画放送…なので、8人中5人が客演とも言える構成。
確かに、今井一隆氏の、一見淡々とした日常を
切り取ったように見える世界を、いわゆる「新劇調」で
演劇的に立ち上げると、どーもうまくないわけで・・・
その点では見事なキャスティングと言えましょう
特に、桃園会出身で現在フリーの藤野節子氏は、
今井テイストを見事に体現し、
アンサンブルの効いた俳優陣の中で、ひときわキラメイていた
数行前に、「淡々と」と書いたけれど、
演出・伊藤大は、それよりも作品の核にある「痕」…
・・・劇中、ペルセウス座流星群の流れた後の
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もやもやっとした煙のような「流星痕」の
撮影をする、なんて話も出てくるのですが・・・
…人の心の奥深くの「傷痕」を、えぐりだすように、
明確な表現で、舞台を観客に提示します。
確かにその演出が、母や息子シゲルの優しさを際立たせ、
おっと、簡単に優しさなんて一言では片づかない“心の裡”
と言った方が、少しは作者の描きたかったものに
近づくだろうか?
とにかく、そーゆーものを立体化したのではないでしょうか。
たぶん。
16日(日)まで。
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劇団近くの遊歩道の桜の木では、
セミが啼いていました。
10月も半ばだけに、セミが泣いていた…
といいたくなる風情。
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さて。タイトルは「コン」と読みます。
昨日、青年座劇場で観た芝居のタイトルです。
その芝居は、一斉に蝉の鳴くSEから始まりました。
真夏。クーラーの壊れた部屋が浮かび上がり・・・
この『痕-kon-』の作者は今井一隆氏。
2年前、弊団で上演した『温室の花』の作者。
・・・冬の病室の芝居を、7月にやったのだった
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今回は、10月に真夏の芝居。
文化庁の「創作劇奨励賞」グランプリ作品だ
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(『温室の花』は同賞佳作受賞)
アウトラインはこのくらいで。
青年座の公演でありながら、
青年座は半分の4名…うち1名は劇団青年座でなく、
青年座映画放送…なので、8人中5人が客演とも言える構成。
確かに、今井一隆氏の、一見淡々とした日常を
切り取ったように見える世界を、いわゆる「新劇調」で
演劇的に立ち上げると、どーもうまくないわけで・・・
その点では見事なキャスティングと言えましょう
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特に、桃園会出身で現在フリーの藤野節子氏は、
今井テイストを見事に体現し、
アンサンブルの効いた俳優陣の中で、ひときわキラメイていた
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数行前に、「淡々と」と書いたけれど、
演出・伊藤大は、それよりも作品の核にある「痕」…
・・・劇中、ペルセウス座流星群の流れた後の
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撮影をする、なんて話も出てくるのですが・・・
…人の心の奥深くの「傷痕」を、えぐりだすように、
明確な表現で、舞台を観客に提示します。
確かにその演出が、母や息子シゲルの優しさを際立たせ、
おっと、簡単に優しさなんて一言では片づかない“心の裡”
と言った方が、少しは作者の描きたかったものに
近づくだろうか?
とにかく、そーゆーものを立体化したのではないでしょうか。
たぶん。
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