女の子がATM。
母の腰くらいの幼稚園あるいは小学校低学年の、
だから背伸びして画面を見たりしている。
微笑ましく見ていて、突如、灰色脳の抽斗がガチャ。
・・・初ひとりATMの緊張が甦った。
小学校高学年、なんなら中坊だったかも
いやはや中坊ってフレーズも久々で。
またぞろ、閉まっていた抽斗が開いた。
そういえば、中学生のとき自分を棚にあげて
「生意気な中坊がいてさ」と嘉門の家で・・・
嘉門というのは幼馴染で、一軒家の二階に、
自分の部屋がちゃんとあったので、
そこにタカノリだのケンジだのイッタだの
・・・ワル、と言ったって今思えば可愛らしい、
格好だけ不良を真似た、やんちゃな、
まさに「中坊」がダベっていたのを思い出した。
嗚呼。
嘉門、金子、甲斐、青戸とくれば安斎に、
二歳の時最初に友達になった「じっちゃん」も
居たに違いない。人見実典、いまいずこ?
話を整理すると、部屋と言っても四畳半。
上記勢揃いは不可能で、その都度メンツは違ったろう。
それは枝葉で主題はATM。
生まれた時からデジタル環境の前段の女の子には、
タッチをしてるうちにお金が出てくる機械は、
なんちゃないんだろうな~、と思いつつ後ろで待った。
支店のATMコーナーではなく、駅コンコースの単体機。
近所に二間間口(にけんまぐち)の小さな八百屋ができた。
父の故郷・青森の林檎が種類豊富に並んでいた。
ちゃんと電子決済もできる。
そこでは、外国籍の父子が買い物をしていた。
見切品のぶどうは売れたのだろう。
張り紙だけでモノはなく、プチトマトがいた。
あ、今日のタイトル。頭の文字をアルファベットにすると
ATMになるというだけで、意味はなんちゃない。